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第5部 ここで生きていく 晴れた日は海を見て編
第1幕 第11話 そして終わりはあっけなく
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「おはようございます、昨日グラタンありがとうございました。美味しかったです」
「おはよう、本当?良かった」
千眼がスープの準備をしていると詠斗達が起き出してくる、大河とチグリスはまだ起き出さない、各々朝食の支度を始めていく。
詠斗は目玉焼きを人数分、ナイルはキノコや野菜の炒め物、率はサラダに、綴はパンの準備をしつつ魚を焼いている、ジラは果物とジャムの準備、晴海は食器やコップを並べている、ラジカも手伝いをしようとしたがゆっくりしておけばいいと茶が置かれ、ラジカは言葉に甘える事にした。
食事の出来ていい匂い、すぐに準備が整い食事が始まった。
「パンにこの果物のソース?ジャムを塗ると甘みがましますね、チーズをパンに載せて焼くと合いますね」
「うん!チーズトースト最高!です」
率がいつもよりパンをお代わりし、ミルクもたっぷり飲み軽く皆で身支度を整え店に向かおうとすると、皆の前に神々からの依頼についての表示がされた。
お疲れ様でした:《ブルラド商会》の見世物小屋兼奴隷商人ゲシュレンから見世物とされている者達及び奴隷の解放
ゲシュレン死亡の為依頼未完となりますが達成とし5,000pt付与しました
「え?死亡?」
「何があったんでしょうか…」
「《ロクロル》にいきましょう」
「うん」
「それなら、私が行きますよ。大河さん達に伝えておきます、みなさんお店があるでしょうから」
「お願いします、僕達もお店が終わったら向かいますから」
「はい、分かりました」
詠斗達が呆然とする、悪い人間だとしても死んで欲しかった訳ではない罪を償い罰を受けて欲しかったのだ。
「では、ラジカさんお願いします。では行って来ます」
「はい」
「いってらっしゃい、お昼はまた作りますから」
「いってらっしゃい…」
詠斗達を見送った後、千眼がとなりのラジカに「良く言えたな」と伝えるが涼しげな顔をして遣り過ごした。
「ゲシュレンが死んだ、ね」
「大分恨みは買っていた方ですから」
大河とチグリスが起き出し朝食を摂りながら神々からの依頼達成の表示を見つつにわかに信じがたいと目を細める、チグリスは変わらずお代わりをしていた。
「どうやら私がこちらへ戻って来た後にあったようですね、私が街を出る時は特に騒ぎも起きてないでした。どのみちゲシュレンさんの見世物小屋の動物達が気になりますし。《ブルラド商会》はすぐに何か合った所は切り捨てますし」
「そうだな、さっそく向かおう」
大河がチグリスラジカを連れ転移魔法を使う、色々気になる点はあるが主要な人間が死んでしまっては元も子も無かった。
「困りました、コーカスさんどうか…」
「うちの商会で従業員は受け入れましょう、ですがどうしましょうか動物は…」
「なら、うちの商会で引き取りましょう。この小屋の解体費用も持ちますよ」
「ああ!ラジカさん!それは良かった!」
ゲシュレンの小屋の前でコーカスと、小屋の従業員達におそらく商業ギルドの職員達が既に話し合いを進めていた所でラジカが声を掛け職員もほっとした表情を浮かべた。
「あちらにも事情はあるでしょうし、私はこのガランデフォルを3頭もらいます」
ラジカが檻に入れられたタヌキの様な体躯に灰色の毛並み、太いしっぽの3頭を両腕に抱えた。
「では、解体費用は《ラズライール商会》の口座から」
「うちでも半分支払いましょう」
コーカス目を細めて笑う、商業ギルドの職員も仕切りに首を横にして頷いていた。
「では、私は街を出ますので」
「私達も明日街を出ましょう、では」
互いに暫くは会いたくはないと思いながら別れた、似て全く異なる2人『願わくば次に逢うのは来世辺りで…』
「話しが早く済んだな、そいつらはどうする?」
「孤児院に預けようかと、ガランデフォルは器用で一度主と認めれば忠誠を尽くしますし。気配察知にも優れていますから」
「なるほど、警備に優れているな。店に戻るか」
「大河…肉…喰わない」
ラジカの腕に抱えられていたガランデフォル達がチグリスの肉という言葉にびくりと反応する、チグリスは横目で彼らをみて大河から干し肉を貰い食べている。
大河はなんだか最初のハル達を思い出しがら、転移魔法で店に転移した。
「大河さん!お帰りなさい、どうでした?」
「特には全てラジカさんがやってくれたからな」
「詠斗さんお土産です、どうぞ」
「あれこの子達って見世物小屋の?」
「わあーかわいー」
大河達の姿を確認し詠斗達が掛けよってくる、店はどうやら終わったようで子供達も片付けの手伝いをしていてガランデフォルを見に来た子供達に見せてあげると、ハル達やウィンに、きゅうとふーついでにモギ達まで見に来てちょっとした動物園になった。
「孤児院でこれから彼らも暮らしますから」
ラジカがそう言うと子供達がわーいと言いながら、ガランデフォルを抱えて元気走っていった。
「皆さん、彼らを宜しくお願いします」
「え?いっちゃうんですか?」
「ナイルさんがお昼にラジカさん用に辛めのステーキサンド用意してくれましたよ」
「う」
詠斗と率の言葉に後ろ髪引かれる辛い物がそこそこ好きなラジカとしては食べて…いく、隣で微かに笑う大河は無視してお昼を貰う事にした。
「美味しいですね、この肉ダンジョン肉ですね」
「だろ?で、俺達と組まないか?オフィスも付けるが」
「3食おやつ付き!」
「俺の魔法札あげ放題」
「お風呂入り放題です」
「本なんかも読み放題ですよ?」
「あーあ、気に入られたなぁ」
ステーキサンドにパクつくラジカに怒涛のお誘いラッシュにミルクを飲みつつステーキサンドにありつくジラが、ニヤニヤと意地悪く笑った。
「魅力的なお誘いではありますが」
「なら、これも。俺達に必要なのはこの世界で商売をしている顔の広い奴、つまりラジカさんだな。俺達にアドバイスをして欲しい、報酬も支払うしこれも渡す」
予め千眼に頼み使えるようにしたスマホを渡す、晴海も先に作っていた転移魔法を付与した札20枚を渡した。
「これは?」
「使い方説明しますね、後は僕達の事も…」
「なるほど、このスマホ中々興味深いですね。異界の食事に品、技術、どれも商人として揺さぶられます。貴族屋敷にオフィス…つまり商会の拠点。分かりました、《ラズライール商会》は《アウトランダーズ商会》と組ましょう」
『やった!』
スマホと札を懐にしまい、彼らとこれから長い付き合いになるだろうと喜ぶ詠斗達を見つめ仲間という存在もいいのかもしれないとラジカは思った。
さて、これから何が起こるのやら不安よりも、興味や楽しみの方が強かった。
「ラジカさんの歓迎会をしますか!」
「バルタルくんに辛いタレを作って貰いましょう」
「焼き肉!」
「それは楽しみです」
わいわいと話が進む、彼らの仲間に《ラズライール商会》のラジカが加わりました…。
「まさかまさか」
「やるねぇー」
「我々を魅了する彼らです、《空廻る者》位簡単に惹き付るでしょう」
「すごい…ぱちぱち…」
「《地を統べる者》は衝動に贖えませんでしたね」
「でもこれで良かったなのです」
「依頼内容的には消化不良かもしれませんが、これで良かった」
「ふむ、しかし《アタラクシア》の重要な者達をここまで引き込むとは」
「楽しんでいるならば良しとしましょう」
「依頼を2つ解決…彼らの周囲も賑やかになりました、この辺りで次の段階に進むのが良いのでは?」
「そうですね、《地を統べる者》の動向も注意しながら…相も変わらず《テンランド》は見えにくいですが…」
「おぞましい事ばかりする国だな、やはり彼らにその辺りの依頼も出すとしよう」
「そうですね、話しも纏ったようですし。次の召喚の儀を執り行いたいと思います」
『異議なし』
第1幕 完
少し未来の話し…
ラジカがラインで上司に呼ばれオフィスに向かう、片手にはスマホとタブレット、風魔法で浮かせて運んでいる書類。
書類が最近煩わしい、全てスマホで済ませてしまいたいと思いながらラジカは奥に進みノックした。
「どうぞ」
穏やかな声が聞こえ室内に入ると、正面の重厚な机に両肘を付き顎を載せたいかにも仕事が出来る上司が穏和な笑みを浮かべてラジカを待っていた。
傍らの床には上質なブランケットの上で眠る、銀色に青みがかった毛色の犬とその身体の上で寝ている灰色のネズミ、なんとも気持ち良さそうではある。
「どうしました?」
「それが困った事に今建設途中の劇場の屋上に庭園を造る事になったんですが、追加予算が30,000,000ログ程追加で必要になりました。何処から出します?」
相談では無く決定事項を伝えてくる、糊の効いたシャツに質のよいスーツと革靴に遊び心を加えた細かいドット柄のネクタイという姿はどこから見ても隙の無いビジネスマン、ラジカもそんな彼に触発され仕事は仕立てて貰ったスーツで過ごしていた。
「そうですか、ならこの間オークションで出して落札された品々の私達の所の売り上げがその位ありますのでそこから出しましょう」
「ああ、そう言えばありましたね。ではそこから出して費用に充てましょう」
「承知しました。それと」
「はい?」
「庭園にプールか噴水または池を造る場合なら更に追加で30,000,000ログ程で出来ます。その予算は次回のオークションで賄えますよ?」
「池と噴水…良いですね!造りましょう、両方」
「承知しました、私はまたこの後大河さん達の所に行ってきます」
「分かりました、僕は噴水と池の配置を考えます」
「はい、それでは失礼します」
タブレットに設計の修正を行う上司の部屋を後にし、他の仕事を同時にこなす。
今日の晩には麻婆豆腐が出る、ラジカはそれを楽しみに仕事をこなしていった…。
続きは未来でお会いしましょう
「おはよう、本当?良かった」
千眼がスープの準備をしていると詠斗達が起き出してくる、大河とチグリスはまだ起き出さない、各々朝食の支度を始めていく。
詠斗は目玉焼きを人数分、ナイルはキノコや野菜の炒め物、率はサラダに、綴はパンの準備をしつつ魚を焼いている、ジラは果物とジャムの準備、晴海は食器やコップを並べている、ラジカも手伝いをしようとしたがゆっくりしておけばいいと茶が置かれ、ラジカは言葉に甘える事にした。
食事の出来ていい匂い、すぐに準備が整い食事が始まった。
「パンにこの果物のソース?ジャムを塗ると甘みがましますね、チーズをパンに載せて焼くと合いますね」
「うん!チーズトースト最高!です」
率がいつもよりパンをお代わりし、ミルクもたっぷり飲み軽く皆で身支度を整え店に向かおうとすると、皆の前に神々からの依頼についての表示がされた。
お疲れ様でした:《ブルラド商会》の見世物小屋兼奴隷商人ゲシュレンから見世物とされている者達及び奴隷の解放
ゲシュレン死亡の為依頼未完となりますが達成とし5,000pt付与しました
「え?死亡?」
「何があったんでしょうか…」
「《ロクロル》にいきましょう」
「うん」
「それなら、私が行きますよ。大河さん達に伝えておきます、みなさんお店があるでしょうから」
「お願いします、僕達もお店が終わったら向かいますから」
「はい、分かりました」
詠斗達が呆然とする、悪い人間だとしても死んで欲しかった訳ではない罪を償い罰を受けて欲しかったのだ。
「では、ラジカさんお願いします。では行って来ます」
「はい」
「いってらっしゃい、お昼はまた作りますから」
「いってらっしゃい…」
詠斗達を見送った後、千眼がとなりのラジカに「良く言えたな」と伝えるが涼しげな顔をして遣り過ごした。
「ゲシュレンが死んだ、ね」
「大分恨みは買っていた方ですから」
大河とチグリスが起き出し朝食を摂りながら神々からの依頼達成の表示を見つつにわかに信じがたいと目を細める、チグリスは変わらずお代わりをしていた。
「どうやら私がこちらへ戻って来た後にあったようですね、私が街を出る時は特に騒ぎも起きてないでした。どのみちゲシュレンさんの見世物小屋の動物達が気になりますし。《ブルラド商会》はすぐに何か合った所は切り捨てますし」
「そうだな、さっそく向かおう」
大河がチグリスラジカを連れ転移魔法を使う、色々気になる点はあるが主要な人間が死んでしまっては元も子も無かった。
「困りました、コーカスさんどうか…」
「うちの商会で従業員は受け入れましょう、ですがどうしましょうか動物は…」
「なら、うちの商会で引き取りましょう。この小屋の解体費用も持ちますよ」
「ああ!ラジカさん!それは良かった!」
ゲシュレンの小屋の前でコーカスと、小屋の従業員達におそらく商業ギルドの職員達が既に話し合いを進めていた所でラジカが声を掛け職員もほっとした表情を浮かべた。
「あちらにも事情はあるでしょうし、私はこのガランデフォルを3頭もらいます」
ラジカが檻に入れられたタヌキの様な体躯に灰色の毛並み、太いしっぽの3頭を両腕に抱えた。
「では、解体費用は《ラズライール商会》の口座から」
「うちでも半分支払いましょう」
コーカス目を細めて笑う、商業ギルドの職員も仕切りに首を横にして頷いていた。
「では、私は街を出ますので」
「私達も明日街を出ましょう、では」
互いに暫くは会いたくはないと思いながら別れた、似て全く異なる2人『願わくば次に逢うのは来世辺りで…』
「話しが早く済んだな、そいつらはどうする?」
「孤児院に預けようかと、ガランデフォルは器用で一度主と認めれば忠誠を尽くしますし。気配察知にも優れていますから」
「なるほど、警備に優れているな。店に戻るか」
「大河…肉…喰わない」
ラジカの腕に抱えられていたガランデフォル達がチグリスの肉という言葉にびくりと反応する、チグリスは横目で彼らをみて大河から干し肉を貰い食べている。
大河はなんだか最初のハル達を思い出しがら、転移魔法で店に転移した。
「大河さん!お帰りなさい、どうでした?」
「特には全てラジカさんがやってくれたからな」
「詠斗さんお土産です、どうぞ」
「あれこの子達って見世物小屋の?」
「わあーかわいー」
大河達の姿を確認し詠斗達が掛けよってくる、店はどうやら終わったようで子供達も片付けの手伝いをしていてガランデフォルを見に来た子供達に見せてあげると、ハル達やウィンに、きゅうとふーついでにモギ達まで見に来てちょっとした動物園になった。
「孤児院でこれから彼らも暮らしますから」
ラジカがそう言うと子供達がわーいと言いながら、ガランデフォルを抱えて元気走っていった。
「皆さん、彼らを宜しくお願いします」
「え?いっちゃうんですか?」
「ナイルさんがお昼にラジカさん用に辛めのステーキサンド用意してくれましたよ」
「う」
詠斗と率の言葉に後ろ髪引かれる辛い物がそこそこ好きなラジカとしては食べて…いく、隣で微かに笑う大河は無視してお昼を貰う事にした。
「美味しいですね、この肉ダンジョン肉ですね」
「だろ?で、俺達と組まないか?オフィスも付けるが」
「3食おやつ付き!」
「俺の魔法札あげ放題」
「お風呂入り放題です」
「本なんかも読み放題ですよ?」
「あーあ、気に入られたなぁ」
ステーキサンドにパクつくラジカに怒涛のお誘いラッシュにミルクを飲みつつステーキサンドにありつくジラが、ニヤニヤと意地悪く笑った。
「魅力的なお誘いではありますが」
「なら、これも。俺達に必要なのはこの世界で商売をしている顔の広い奴、つまりラジカさんだな。俺達にアドバイスをして欲しい、報酬も支払うしこれも渡す」
予め千眼に頼み使えるようにしたスマホを渡す、晴海も先に作っていた転移魔法を付与した札20枚を渡した。
「これは?」
「使い方説明しますね、後は僕達の事も…」
「なるほど、このスマホ中々興味深いですね。異界の食事に品、技術、どれも商人として揺さぶられます。貴族屋敷にオフィス…つまり商会の拠点。分かりました、《ラズライール商会》は《アウトランダーズ商会》と組ましょう」
『やった!』
スマホと札を懐にしまい、彼らとこれから長い付き合いになるだろうと喜ぶ詠斗達を見つめ仲間という存在もいいのかもしれないとラジカは思った。
さて、これから何が起こるのやら不安よりも、興味や楽しみの方が強かった。
「ラジカさんの歓迎会をしますか!」
「バルタルくんに辛いタレを作って貰いましょう」
「焼き肉!」
「それは楽しみです」
わいわいと話が進む、彼らの仲間に《ラズライール商会》のラジカが加わりました…。
「まさかまさか」
「やるねぇー」
「我々を魅了する彼らです、《空廻る者》位簡単に惹き付るでしょう」
「すごい…ぱちぱち…」
「《地を統べる者》は衝動に贖えませんでしたね」
「でもこれで良かったなのです」
「依頼内容的には消化不良かもしれませんが、これで良かった」
「ふむ、しかし《アタラクシア》の重要な者達をここまで引き込むとは」
「楽しんでいるならば良しとしましょう」
「依頼を2つ解決…彼らの周囲も賑やかになりました、この辺りで次の段階に進むのが良いのでは?」
「そうですね、《地を統べる者》の動向も注意しながら…相も変わらず《テンランド》は見えにくいですが…」
「おぞましい事ばかりする国だな、やはり彼らにその辺りの依頼も出すとしよう」
「そうですね、話しも纏ったようですし。次の召喚の儀を執り行いたいと思います」
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少し未来の話し…
ラジカがラインで上司に呼ばれオフィスに向かう、片手にはスマホとタブレット、風魔法で浮かせて運んでいる書類。
書類が最近煩わしい、全てスマホで済ませてしまいたいと思いながらラジカは奥に進みノックした。
「どうぞ」
穏やかな声が聞こえ室内に入ると、正面の重厚な机に両肘を付き顎を載せたいかにも仕事が出来る上司が穏和な笑みを浮かべてラジカを待っていた。
傍らの床には上質なブランケットの上で眠る、銀色に青みがかった毛色の犬とその身体の上で寝ている灰色のネズミ、なんとも気持ち良さそうではある。
「どうしました?」
「それが困った事に今建設途中の劇場の屋上に庭園を造る事になったんですが、追加予算が30,000,000ログ程追加で必要になりました。何処から出します?」
相談では無く決定事項を伝えてくる、糊の効いたシャツに質のよいスーツと革靴に遊び心を加えた細かいドット柄のネクタイという姿はどこから見ても隙の無いビジネスマン、ラジカもそんな彼に触発され仕事は仕立てて貰ったスーツで過ごしていた。
「そうですか、ならこの間オークションで出して落札された品々の私達の所の売り上げがその位ありますのでそこから出しましょう」
「ああ、そう言えばありましたね。ではそこから出して費用に充てましょう」
「承知しました。それと」
「はい?」
「庭園にプールか噴水または池を造る場合なら更に追加で30,000,000ログ程で出来ます。その予算は次回のオークションで賄えますよ?」
「池と噴水…良いですね!造りましょう、両方」
「承知しました、私はまたこの後大河さん達の所に行ってきます」
「分かりました、僕は噴水と池の配置を考えます」
「はい、それでは失礼します」
タブレットに設計の修正を行う上司の部屋を後にし、他の仕事を同時にこなす。
今日の晩には麻婆豆腐が出る、ラジカはそれを楽しみに仕事をこなしていった…。
続きは未来でお会いしましょう
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