あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~

15 ゆーかい

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「今日は鍋だから沢山野菜を切りまくる」
「ん…」
「ご飯と締めはラーメンでいいですか?」
「ラウラっち、よく勉強してんじゃん」
畑にて懐記を先導にラウラス、チグリス、千眼、ナイルが鍋の準備をしている、晴海はマスコット作りをしにテトラの家で作業をしている。
「鍋の、締めと言えばって本で学びました!」
「…懐記…」
「んー何?チグっち」
「詠斗と率が誘拐された…誘拐って何?」
「んー、誘拐?人拐いだなーそれで金品と交換するって、誘拐されたの?どこ?千ちゃん?」
「チーズ街の隣…」
「ふぅん、戻って来ないとこを見るとなんかあったな」
「どうします?」
「行ってみるわ」
「俺も行く…」
「俺も行きます!」
「あー、いやラウラスは鍋の支度してて。チグっち行こ」
「ん…」
「気を付けて下さい」
「場所はこれが案内する」
「サンキュ」
懐記とチグリスと千眼の蝶で転移魔法を使い、詠斗と率が誘拐された町へと移動した。

「ん?詠斗くんと率くんが誘拐?」
「おや、それは大変だ。助けに行かないとね」
「懐記さんが動くようなので、合流しますか?」
「転移魔法使わないって事は何かあるのか?」
《ガルディア》に戻った直後に、詠斗からのラインで雰囲気が変わるトートートー鳥の羽はランダに渡し一度畑に戻る事にした。

「綴せんせードワーフのせんせーのとこ連れてって」
「あたしもー」
「おれもー」
「はい、良いですよ」
昼食も終わりユラヴィカ達もジラに渡した札で《ガルディア》へ帰し放課後の教室で子供達からせがまれ、家具作りを希望する住民達も連れてドワーフ達の工房へ送る。
「え?」
ドワーフ達から家具作りやちょっとした工芸品や、硝子細工を教わる生徒達の補助をしながらラインを確認すると詠斗と率が誘拐されたとある驚きつつ綴以外の面子が総動員するようなので心配はないが何か胸騒ぎがした。
「誘拐した相手…無事に済むと良いですが…」
何せ魔王にドラゴンに傭兵王に本人達は魔力無制限、最強とも言えるメンバーに少しだけ誘拐犯に同情するが制裁は受けるべきと綴は思った。

「おら、ここに入ってろ!」
「お前もだ!お友達も一緒だ!」 
連れて来られたのは廃墟のような倉庫の奥の部屋、男達は詠斗達を中に押し込め魔力錠で鍵を閉めて何処かへと去っていく。
「エルダ!」
『くみゅ?』
中の奥にいたのはウサギをデフォルメした様な、頭が大きなピンク色のぬいぐるみのような生物だった。
「可愛い!」
「こんな動物がいるんだ?なんて生き物だろ?」
「分からないんです、ぼく以前の記憶がなくて気がついたらこの子と一緒にいて…冒険者してお金稼いだりして色々な場所を旅して…この町に着いたらいきなりさっきの人達がぼくらを拐って…エルダを返して欲しければ人を拐う手伝いをしろって…ご、ごめんなさい!どうしたらいいのか…それに赤ちゃんもいるんです!」
『赤ちゃん?』
「え、えとどこにいるの?」
「赤ちゃんは無事なの?」
怒涛の話の中、エルダという名前のウサギモドキは悠々と座る率の膝の上で寛いでいた。
「あの人達が今ご飯をあげています、終わるとぼくに面倒を見させるんです」
「おい!赤ん坊の飯が終わった!面倒見ろよ!死なすなよ」
ドアが勢い良く開き男が赤ん坊をくるんだ布を摘まんで少年に渡す、手を縛られている詠斗達を一瞥してまたドアを勢い良く閉めて施錠する。
「良かった赤ちゃんは元気そうだ」
「良く眠ってますね」
「おーい、詠斗っち率っち来たわ」
『しー』
「ん?赤ちゃん?」
「…魔王?」
『え?』
懐記とチグリスが蝶を連れて転移魔法で詠斗達の元にくれば、人差し指を立てられ静かにと合図をされ、チグリスが少年とウサギモドキのエルダを見て首を傾げた。
「魔王なの?」
「まおう?」
『くみゅ?』
「詠斗さん!率さん!大丈夫!?」
『しー』
ラインを見た晴海も合流し、千眼に認識阻害の結果を張って貰い現状を確認する事にした。

「魔王に間違いはないが…」
「これは、2人で魔王という扱いかな?」
千眼に千歳達も合流し倉庫の部屋はぎゅうぎゅうとなり、一度率と詠斗と千眼の蝶は残りそれ以外は畑に戻る事にした。
「認識阻害もあるし、暫くは問題ないな」
「それよりも…この子達なんだけど、2人で1人の魔王って言った所だね」
赤ん坊は戻った綴が抱っこし、少年とピンクウサギのエルダを鑑定してみる 少年とウサギ:序列第9位 僉范の魔王(みなかたのまおう) おそらく第1位の弱体化で分かれた元々は少年とウサギで一体の魔王…?神々も首を傾げてますー この少年とウサギが魔王だという事だけは分かる鑑定だった。
「少年とウサギ、何か食う?」
『くみゅ!』
「い、いえ…」
エルダは懐記に飛び付きご飯をねだる、少年は断ろうとしたがお腹がなって顔を赤くした。
「ほい、おにぎりと味噌汁にお茶」
「い、いただきます!」
見た事もない食べ物だがお腹が空いた少年は思い切り頬張る、エルダは耳でおにぎりを持って器用に食べている。
「んくんく…おいしい!」
「飲み物も飲んで下さいね」
「はい!」
『くみゅ!』
「おかわりもあるから」
「さて、この後はどうしようか?組織的なものかもしれないし」
「ぼくが人を連れて来たのは今日が初めてで…ごめんなさい何も知らないです」
「気にしなくていい、疲れただろう。晴海くん、風呂に連れて行ってくれないか?」
「うん!いいよ!汗流そう」
「え…」
「大丈夫、行っておいで」
大河が晴海に風呂に連れて行くよう頼み、晴海が手を引いて躊躇う少年とエルダを連れて行く、千歳と綴も笑って見送った。
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