あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

文字の大きさ
262 / 1,080
第8部 晴れた空の下手を繋いで…

第3幕 第6話 船上パーティー

しおりを挟む
「みなさん、お集まり頂きありがとうございます。堅苦しい話しは抜きにして、ここでは身分等気にせずに皆さん楽しみんで下さい。それではカンパイ! 」
『カンパイ!』
綴が舞台に立ち乾杯の音頭を取る(ジャンケンで負けた)、あちらこちらでグラスが鳴る音が聞こえ…。
「大河、この酒なんじゃ!」
「こ、こんな酒飲んだ事ないじゃ」
「こ、これは」
「あ、すみません。1杯目のお酒は新しく《アウトランダーズ商会》の一員となりました専属の造酒家の方から頂きましたカウン酒です」
「カ、カウン!?」
「ド、ドリーガン!?」
「あ、倒れた」
ドワーフ達がカウン酒を飲んで気絶してしまう、大食堂には芳醇な薫りが広がり客達はカウンを知ってる者達と知らない者達とのリアクションの差が生まれた。
「み、みなさん!こんなすごい代物どうしたんですか!?」
「大河さん達…これ一杯でとんでもない価値がありますよ?」
「…カウン酒買えるのか?」
《ズィーガー商会》の面々にメルガドールやユラヴィレオ達も大河達に詰め寄る、ラジカが前に出てタブレットを用意した。
「カウン酒1本300万ログ、1樽5000万ログです。樽は1人1樽まで購入出来ます。カノリ酒は1本100万ログ、1樽1000万ログです」
「安すぎですよ?」
「正気ですか!?」
抗議の声が上がり、気絶していないドワーフ達は必死に何本買えるか計算し、クローダー達は空いた口が塞がらず、他の商会はどれくらい買うか話し合いが始まっている。
「うちの造酒家の希望ですよ、本当はもっと安くして売りたいと言ってましたが」
『は?』
「この世界の酒の歴史がかわりますよ!」
「詠斗さん達は本当にすごいぞ!商業エリアと詠斗さん達のお陰でうちの商会は今や大商会として事業拡大をしている!よし、各支店の支配人及び副支配人への賞与で1人1本贈る事とする!」
『おー!』
ズィーガーが声を張り上げ、各支店の支配人と副支配人が盛り上がる。
「ズィーガーさん」
「これは詠斗さん!いやあすごいですねー」
「ズィーガーさんも沢山酒買ってくれるようでありがとうございます、《アウトランダーズ商会》からいつもお世話になっている《ズィーガー商会》にささやかなですが、カノリ酒を各店舗に100本ずつプレゼントするので皆で飲んで下さい」
「え、い、いや、そんな!」
「ズィーガーさん達にはお世話になっているんで!是非!初めて会えた商会がズィーガーさんの商会で本当に良かったです」
屈託のない朗らかな陽の光のような詠斗の笑顔にズィーガーも言葉を飲み込み了承する、ユナイドに肩を叩かれ各支店の支配人達もとても喜んだ。
「因みにですが、カノリ酒とカウン酒は購入して頂いた商会の皆様や店をお持ちの方々、此方からの条件を飲んで頂けた場合に限り販売可能です」
『は?』
「価格設定に上限は儲けるが、折角の美味い酒だ拡げていきたいと思う」
ラジカの言葉に周囲が凍り付く、大河も頷いた。
「ラジカさん、後程交渉させて頂きたい」
「こちらも!」
「こっちもだ!」
「いつ売ってくれる」
「それは、パーティーの後で!さ、食べよう」
ざわめき熱狂する客達に詠斗が笑いかけ、長いテーブルには次々料理が運ばれていく。
「まずは、腹ごしらえだね」
千歳が笑って大勢の客が皿や飲み物を貰い、自由に料理を堪能した。

「カイネっちもバルっち達もサンキュ」
「いえ、楽しかったです!」
「明日子供たちを朝から連れてきますね」
「魚釣りできるミニ釣り堀も風早さんに作って貰ったからね」
「楽しみです、おやすみなさい」
厨房も全ての料理を出しきり片付け、助っ人で来たカイネとバルタルが孤児院に戻るのを見送った。
「明日は崇幸っちのコンビニ飯で朝めしだから、昼は外でバーベキューで」
懐記が明日の食事の予定を立てつつ、ラウラス達と明日の手順を確認しながら賄い飯を食べる余った刺し身の海鮮丼と味噌汁、捌き立ての魚は新鮮で美味だった。
「うま~」
「魚おいしい…明日もとる…」
「頼むわ」
「うん」
トラングとグローリーも懐記から教わり箸で食べて、満喫していた。

「瓶てこうやって造るのか、面白いな粘土みたいだな」 
「魔力で自由自在ですよ面白いですね」
「沢山出来る」
『ぴぴ』
「……貝殻混ぜた…」
「お、綺麗だな」
此方は瓶作成チーム、千眼、千華、崇幸、プール遊びから戻ったきゅうとふーにモギ達に元合成獣の3匹も、カル達が鉱物ダンジョンでドロップして来た魔石で瓶やグラスを大量に製造して遊んでいた。
「大分出来たな、1度トイにみて貰おうか」
崇幸が出来たグラスや瓶を収納にしまい、トイ達のいる大広間に行こうとすると、千眼も瓶に入れた状態が見たいととの事で共に行く事にし、他で作業している面子には崇幸がコンビニスキルで夜食を提供しておいた。

「瓶が綺麗だと酒がより美味しそうに見えるなー」
舵とトイが完成した瓶にカウン酒を注ぎ、鉱物のコルクで栓をする、少し魔力を注げば簡単に抜ける仕組みにし風味や鮮度を損なわないようにした。
他の客達もラジカ、大河、千歳と酒の購入に関して契約等取り交わしているので千眼は蝶の姿に変わり崇幸の左胸に留まっている。
「こ、こんな綺麗な瓶に僕の酒が!本当にいいんですか?」
「美味い酒には良い瓶だろ!明日は瓶詰め作業を行うから今日はもうやすんだ方が良い」
「そうだ、カタンちゃん達の部屋に行こう」
「は、はい!明日も宜しくお願いします」
『おやすみー』
舵に背を押され広間を後にし、崇幸も戻りがてら少し船内を散歩する事にしゆっくりと歩き出した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。

蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。 これで、貴方も私も自由です。 ……だから、もういいですよね? 私も、自由にして……。 5年後。 私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、 親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、 今日も幸せに子育てをしています。 だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。 私のことは忘れて……。 これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。 はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...