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第09部 魔王たちの産声 歪
第4幕 第9蒐 魔神と魔人と魔人
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力と魔法と血と怒号と絶叫に支配された戦場、そこは敵も味方も無い、そこに存在する命ある全てを補食する化け物が投入され戦場を奈落へと突き落とし、絶望に支配されていた。
「ぎゃあああー」
「だだれかー助け!」
「い、いやだああ!」
絶叫、哀願、悲鳴全てを呑み込む、逃げる兵士、傭兵、冒険者達の波に逆らいそれに只1人挑む少年。
「んだよ、どいつもこいつも使えねー武器ばかり戦場に持ってきやがって!」
巨大な継ぎ接ぎだらけのゴーレムに剣を立てるが折れてしまう、ならば足1本でもと落ちていたハンマーで砕こうとするがハンマーが逆に砕かれてしまった。
「クソだな、あーどっかにこいつを操っているやつがいるだろうがわかんねー」
少年が逃げ惑う者達や巨大なゴーレムに捕らわれ喰われていく様を見ても何も思わない、弱いから喰われる。
「こいつ何でできてんだ?」
戦場なら弱いやつらは死ぬ、同じだ死に方がまともか異常かの違いの話しなだけだ。
「足を崩せば動きが止まるか?」
少年が氷結魔法を発動させ、4足歩行の巨大ゴーレムの足元を凍り付かせだがバキバキと足を無理矢理動かし歩みを進めていく、この先は少年の陣営だがこのゴーレムは敵味方ではなく命が多くある場所へ向かっていく、そんな感じがした。
「俺の魔法全部使ったけどダメなら…」
せめて魔力はあるのだからゴーレムの足場を崩せる魔法を使えていれば、もしくはこのゴーレムに有効な頑丈な武器があれば少年がこのゴーレムを破壊出来たのかもしれない。
「はぁー英雄なんか滅多に出てこなければ、都合の良い事なんかおこりもしねーし。逃げるか…」
這いつくばってでも生き延びようとする敵と味方、僅かに少年が足止めしている間も彼らは逃げるが喰われていく。
何がそんなに彼らを生にしがみつかせるのか、どうしてこんな状況でも生に執着させるのか、少年が只ゴーレムの目の前に立ち塞がっているのは彼らを助ける為ではない、勝てるかどうか確かめたかっただけだ、結果少年の手札は全て使いきった。
1人なら簡単にこの戦場から出られる、最早戦場でもない弱者が強者に喰われる殺戮場だった。
「親父ならそれでもやんのかな………」
もうちょっとやってみてから逃げるか、少年は再度自分が出来る魔法を発動させた。
「ここであってる?」
「はい、ありがとうございます」
「………」
「何か?」
「その服綺麗…」
「……もう1度言って下さい」
「その服綺麗…あなたも綺麗…」
「……ありがとうございます」
「グリ、そんな得体のしれないやつ口説くな」
「グローリーさん人の趣味好み嗜好に口を挟む権利はないですが、それは止めなさい。趣味が悪過ぎます」
《エンギー》の鬱々とした森に転移しまたヒヨコがゴーレムの頭によじ登る、グローリーがこの森で合っているのか蒐集家に確認し、改めて蒐集家の服装を見て褒めればジラとラジカから非難の声が上がった。
「口説いてない…服が綺麗でよく似合っているから…」
「お前はその顔を自覚しろ、その顔でんな事言われたら落ちるだろ」
「落ちません、聞き返しただけです」
「採集するんじゃないのか?」
「しますよ、鑑定出来る方はこのチスン草とウソン草の葉を摘んで下さい。根は取らないように、生えてこなくなるので。鑑定出来ない方はキノコの採集と花が咲いていれば、花も摘んで下さい。ここの植物は薬になる物が多いので、栽培する植物は私が根から採ります。では、よろ……」
「父さん!」
「向こう…」
「なんだこのおぞましい感覚!」
「千歳達!この向こうに魔人とおかしな気配の生物がいます」
「この方向は…戦場…」
「運べ、グリ!」
「うん」
大河から突っ込まれ蒐集家が収納から葉を数枚取り出し見本として、他にも欲しい植物の説明をして採集を始めようかとした所で、グローリー、イザラ、ジラ、ラジカ、蒐集家が一斉に反応しそれぞれ武器を持ち出しグローリーが転移を発動させる、大河、千歳、舵も共に行く事にした。
「だぁー!あーやっぱダメか」
そこら中に落ちてる武器は少年が魔力を込めただけで耐え切れない、ボロボロと崩れていく。
奴隷や罪人も投入された戦場だ、適当に用意された剣ばかり、そろそろ潮時かと逃げる体制を整えるとゴーレムの継ぎ接ぎ部分の異形の生物4匹の口から膨大な魔力の流れを感じた。
「こんのクソが!」
この戦場に最初に巨大ゴーレムが出現した際に発動された属性不明の魔力の固まりの砲弾、それで戦場がぐちゃぐちゃになった物をもう一度放たれればこの距離だと味方陣営は一溜りもない。
「あーあー!クソクソ!一回は受けてやるよ!」
地団駄を踏みながら覚悟を決め、自分の身体に魔力を濃く纏わせ鎧を纏うようにイメージした。
これでもその場しのぎ程度だ、受けた後は五体満足ではいられないだろうが死にはしない。
その場に落ちている剣を風魔法で集め盾代わりして少しでもダメージを減らしたい。
「お前、絶対ぶち壊しやるからな!あーくそ!」
わしゃわしゃと前髪部分は濃い緑頭部から後ろは濃い青の髪を振り乱し、間も無く砲弾が発動されるその刹那、少年の濃い緑みのある青い瞳の前に背の高い影が写しだされた…。
「ぎゃあああー」
「だだれかー助け!」
「い、いやだああ!」
絶叫、哀願、悲鳴全てを呑み込む、逃げる兵士、傭兵、冒険者達の波に逆らいそれに只1人挑む少年。
「んだよ、どいつもこいつも使えねー武器ばかり戦場に持ってきやがって!」
巨大な継ぎ接ぎだらけのゴーレムに剣を立てるが折れてしまう、ならば足1本でもと落ちていたハンマーで砕こうとするがハンマーが逆に砕かれてしまった。
「クソだな、あーどっかにこいつを操っているやつがいるだろうがわかんねー」
少年が逃げ惑う者達や巨大なゴーレムに捕らわれ喰われていく様を見ても何も思わない、弱いから喰われる。
「こいつ何でできてんだ?」
戦場なら弱いやつらは死ぬ、同じだ死に方がまともか異常かの違いの話しなだけだ。
「足を崩せば動きが止まるか?」
少年が氷結魔法を発動させ、4足歩行の巨大ゴーレムの足元を凍り付かせだがバキバキと足を無理矢理動かし歩みを進めていく、この先は少年の陣営だがこのゴーレムは敵味方ではなく命が多くある場所へ向かっていく、そんな感じがした。
「俺の魔法全部使ったけどダメなら…」
せめて魔力はあるのだからゴーレムの足場を崩せる魔法を使えていれば、もしくはこのゴーレムに有効な頑丈な武器があれば少年がこのゴーレムを破壊出来たのかもしれない。
「はぁー英雄なんか滅多に出てこなければ、都合の良い事なんかおこりもしねーし。逃げるか…」
這いつくばってでも生き延びようとする敵と味方、僅かに少年が足止めしている間も彼らは逃げるが喰われていく。
何がそんなに彼らを生にしがみつかせるのか、どうしてこんな状況でも生に執着させるのか、少年が只ゴーレムの目の前に立ち塞がっているのは彼らを助ける為ではない、勝てるかどうか確かめたかっただけだ、結果少年の手札は全て使いきった。
1人なら簡単にこの戦場から出られる、最早戦場でもない弱者が強者に喰われる殺戮場だった。
「親父ならそれでもやんのかな………」
もうちょっとやってみてから逃げるか、少年は再度自分が出来る魔法を発動させた。
「ここであってる?」
「はい、ありがとうございます」
「………」
「何か?」
「その服綺麗…」
「……もう1度言って下さい」
「その服綺麗…あなたも綺麗…」
「……ありがとうございます」
「グリ、そんな得体のしれないやつ口説くな」
「グローリーさん人の趣味好み嗜好に口を挟む権利はないですが、それは止めなさい。趣味が悪過ぎます」
《エンギー》の鬱々とした森に転移しまたヒヨコがゴーレムの頭によじ登る、グローリーがこの森で合っているのか蒐集家に確認し、改めて蒐集家の服装を見て褒めればジラとラジカから非難の声が上がった。
「口説いてない…服が綺麗でよく似合っているから…」
「お前はその顔を自覚しろ、その顔でんな事言われたら落ちるだろ」
「落ちません、聞き返しただけです」
「採集するんじゃないのか?」
「しますよ、鑑定出来る方はこのチスン草とウソン草の葉を摘んで下さい。根は取らないように、生えてこなくなるので。鑑定出来ない方はキノコの採集と花が咲いていれば、花も摘んで下さい。ここの植物は薬になる物が多いので、栽培する植物は私が根から採ります。では、よろ……」
「父さん!」
「向こう…」
「なんだこのおぞましい感覚!」
「千歳達!この向こうに魔人とおかしな気配の生物がいます」
「この方向は…戦場…」
「運べ、グリ!」
「うん」
大河から突っ込まれ蒐集家が収納から葉を数枚取り出し見本として、他にも欲しい植物の説明をして採集を始めようかとした所で、グローリー、イザラ、ジラ、ラジカ、蒐集家が一斉に反応しそれぞれ武器を持ち出しグローリーが転移を発動させる、大河、千歳、舵も共に行く事にした。
「だぁー!あーやっぱダメか」
そこら中に落ちてる武器は少年が魔力を込めただけで耐え切れない、ボロボロと崩れていく。
奴隷や罪人も投入された戦場だ、適当に用意された剣ばかり、そろそろ潮時かと逃げる体制を整えるとゴーレムの継ぎ接ぎ部分の異形の生物4匹の口から膨大な魔力の流れを感じた。
「こんのクソが!」
この戦場に最初に巨大ゴーレムが出現した際に発動された属性不明の魔力の固まりの砲弾、それで戦場がぐちゃぐちゃになった物をもう一度放たれればこの距離だと味方陣営は一溜りもない。
「あーあー!クソクソ!一回は受けてやるよ!」
地団駄を踏みながら覚悟を決め、自分の身体に魔力を濃く纏わせ鎧を纏うようにイメージした。
これでもその場しのぎ程度だ、受けた後は五体満足ではいられないだろうが死にはしない。
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