あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう

終戦のナギep.1

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ナギは両親が好きではない、いや、父親と母親は好きだ。
滅多に会えないが強く実直な父、神経質で完璧主義な母親。
この2人が揃うのがナギは好きでは無い、母親の父親に対しての異常な感情がナギは嫌だった。
それを理解出来ない兄弟達、両親というよりも母親に絶対服従の兄弟達、何もかもはっきりとした理由は無いが好きではなかった。
後はナギと言う名を付けた人物…いつも不機嫌そうに、つまらなさそうにしている人物に聞いた事がある。
『じゃ、どうする?』
好きでは無いのならばどうするのかと言う問いに、ナギは暫し考え、何処かへ行きたいと答えた。
『行けば』
と返され、ナギは其処を出た…それから彼は戦場にいる。

「ジラ、行こうか」
「ああ」
朝、バスのテントの中で話し合いが行われ、詠斗、晴海、綴にラウラス、イシュター、ウズラと子供達が《アタラクシア号》で《ガルディア》に戻るルートを飛び、ジラ、崇幸、晴海、外神を筆頭にイザラ達が向かう事になった。
「イザラ、イデア気をつけてね」
「行ってくる」
「おー任せろ」
「お気をつけて」
1国の王でもあるオベリスカもまた晴海達と共に向かう、此処で1度別れる事になるがイザラもイデアも笑っていた。
「戦場に行けば、夜は飛行船に戻れるか分からないしな」
「崇幸さん、懐記さん、外神さん1日1回でも良いから連絡を下さい」
「了解、綴っちもそっちは頼むわ」
「はい」
「トイはこっちで良いのか?」
「はい!皆さんの食事は僕に任せて下さい!戦場でも美味しい食事を出しますから!」
「頼もしいー」
綴が不安を隠して皆が無事に戻ってくるよう伝え、崇幸が今回は同行するというトイに聞けば元気な声が返ってくるのでフェシェスタが感心と口笛を吹いた。
「そろそろ行こう」
ギーギスがセバンドナを兵士達から引き渡され、一応監視の名目として側にいる。
「外神っち頼むわ」
「はい、では転移で行きます。何処へ連れて行けば良いですか?」
「……《ノゼバ国》の城門前に」
「先に言うが、俺はお前らを信用していない。俺達は勝手に動く」
「宜しい、傭兵王を…連れて行けるならば構わん」

フォンがセバンドナの前できっぱり言い放つ、護衛の騎士達は何か言いたげだが堪えてセバンドナの決定に従った。
「そうか、なら俺と」
「私もそちらで」
「では、俺も」
フォン、マユラとチェカが情報を集める為に国に到着し次第街に散ると話しを付けた。
「じゃ、よろ」
「はい」
外神が転移で皆を運び、ラウラスとイシュターが詠斗達をドラゴンの姿に戻り空を飛び去っていく。
「俺も、城とかはなー」
「俺も」
「では、私とイザラとイデアは市場を周るとしよう」
「みんな気をつけろよ」
「恩は忘れない」
「ありがとうございます」
「うう、また酒飲もうな」
「絶対豊かな国にしてみせるからなー」
シュリが城に行きたがらないイザラとイデアを連れて、到着次第市場へ向かう事にした。
そして少し離れた場所で見送っていたホスィソ達、別れは何時だって寂しい物だ。
皆が去り此方も仕事へと向かう、また会える日を楽しみにしている。

一方《カンタス王国》空上、先に王国の商業ギルドと契約する為に降り立つ千歳とラジカ、コーカス、ズィーガーとユナイド…という面子で向かう事になった。
「………商業ギルドのマスターが泡を吹くに1万ログ」
「泡を吹いて気絶するに2万ログ」
「では私はそれで2日程寝込むに10万ログで、貴方はどうですか賭けませんか?」
「賭けません」
「お願いをするにしては物騒だね」
ユナイドがこの面子にボソリと言えばなんとも言えないズィーガーが乗り、更にコーカスがにこと追加で乗り、ラジカは呆れ千歳は苦笑いを浮かべた。
「崇幸さんや懐記さん達はこれから戦場ですか?」
「そうなんだよ、心配だし行って欲しくは無いけれど。魔人がいると言うからね」
「魔人1人であっさり戦況はひっくり返りますからね」
「皆さんなら心配はないでしょうが」
「…そうだね、連絡は必ず1日1回はして貰うし晴海君は《アタラクシア号》にいるから安心だ」
転移で王国の入り口に着いた面々、入街料1人2,000を支払い商業ギルドへ向かった。

「我が国の無理に応えて頂き感謝する、ヨヴィッサ・ノゼバである」
「そうか、じゃ戦場へ行く」
「…………頼む」
王城に入り直ぐに謁見の間に通され、王の顔を見たジラ、若い…前国王の息子だろう、どうでも良い…親友を見捨てた国の王、それだけだ。
国王とて《傭兵王》を止めて置く事は出来ない、セバンドナが強行した結果運良くジラを連れて来れたに過ぎない。
「崇幸、戦場へ。今現在の最前線は?」
「地図を…」
古い破れかけの地図を臣下達が運び込み会食用の長いテーブルに置かれ並べられていく、国王ヨヴィッサも玉座から降り話しに加わる。

「なんだこの街辛気臭え」
「敗北が確定していると皆思っているからだろう」
「あー市場に並んでいるのも高いし少ない、さっさと他の街へ移動するよな」
街を周るフォン、マユラ、チェカの3名、物乞いや怪我をした兵士、傭兵やら活気もやる気もない市場を歩く。
「負けると決まっていればこんなもんか」『尾けてきているぞ』
「出られる者は出るだろう」『物取りか、この国の見張りか』
「野菜や肉も屋台少ないし…武器屋はしまっている…と」『ほっとくか?』
フォン達が尾けられている気配を感じわざと人が少ない方に向かって行く、言葉を発し唇は別の会話を行う。
「今日の宿どうする?飯はある」『締め上げるか』
「風呂には入りたい」『そちらに任せる』
「1日2日入れなくても良いじゃん」『そこの突き当たりで
やるか』
『無理』『了解』
「手間が省けたぞ」
「金と金目のもんおいとけ」
「おいとけ!」
突き当たりで止まるフォン達、のこのこやって来た3人組の傭兵崩れ、装備も剣もお粗末な物を身に付けにやにやと此方を見ていた。
「手間が省けたのはこっちのセリフだ」
「なるべく口が訊けるようにすれば…難しいな」
「あーこりゃ俺がるわ」
フォンは指を鳴らしマユラは手加減が難しいと首を傾け、この2名に任せたら目の前の3人は只では済まないだろうとチェカが前に出た。
「ちょーっと聞きたい事があるから、教えて」
3人はこの後雄叫びを上げ許しを乞い、べらべらとなんでもかんでも喋る事となる…御愁傷様…。
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