あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

文字の大きさ
651 / 1,079
第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ

第031話 地の人魚/第31話 店造り

しおりを挟む
第031話 地の人魚VS空の人魚
「ししょーあいつ倒してくれよ」
「私が倒します」
「へぇ、誰でもいい。あいつ持ち込んだやつは俺がぶち殺す」
「その前に周囲に海魔法で囲む、地の人魚ならば海が弱点だな」
「流石は北海の覇者ガーランバラーダ」
「カトゥーシュカさん、なるべく手荒な事は…」
「千歳…すまない。地の人魚の暴走に手心を加える事は出来ない、こちらの命が危うい。殺すしかない」
血を失い過ぎたグステナの表情は白い腕が治っても立っているのがやっとの状況で、暴れる地の人魚を睨みつけカトゥーシュカが海魔法で海水で人魚の周辺を囲み苦しげな咆哮を上げ続ける光景に千歳が口を挟んだ。
「甘い事、甘い魔王…タナトス殿、4位の魔王の甘さは弱体化のせいでしょうか?さっさと海水を流し込めば中が爛れて溶けて終わる話しでしょう?」
「千歳や舵達は甘いですね、現状を見れば生かしておこうなどと考えません」 
「確かにこの惨状には罰が必要だ、償わせるから殺すと簡単には言わないで欲しい」
「いや、テメェは甘ぇ。俺は生かす気はないといいてぇとこだが、お前等には感謝も恩も借りもあるアイツの処遇はテメェに任せる」
「グステナさん…感謝します」
「あー条件はあるこの領地の修復は頼むぜ、民の治療もじじいにタータスもろともボッコボコにされちまう」
千歳の懇願にメンルェトが冷ややかな視線を送りタナトスも同意する、勿論領土を荒らされたグステナも怒りはあるが冷静に思考は国の利益を優先させる選択を行う、地の人魚の討伐よりも魔王のご機嫌取りが良しと結論づけた選択だった。
「分かりました」
「カトゥーシュカさん、捕縛を…」
「甘い、地の人魚など人の姿をした異形。話し等できません、私の目を汚さないで下さい」
『ヴァォ!コロス!フェマーヲカエセ!』
「殺した者の言葉を奪いましたか」
カトゥーシュカが動くよりも先にメンルェトが人魚に向かって跳躍する手には何時の間にか剣を持ち叫ぶ人魚の胴目掛けて剣を振るうが気付いたグステナが剣でそれを阻止した。
「俺の国で勝手するな、強ぇなテメェ」
「地の人魚等生かす価値はありません、人の型をした異形、思考や知性は乏しい存在です」
メンルェトが剣に魔力を込めグステナの剣が砕け散る、グステナが同時に人魚を蹴り飛ばしメンルェトから距離を置いた。
『フェマー…フェマー…ドコ…』
「血の涙?知性と感情が在る…ああ調教された人魚ですか、憐れですね。ドラゴンにも優るとも劣らない存在が感情を持つ姿…」
身体を起こそうとするが力が入らないのか土を掴み瞳から青い波を流す、メンルェトの冷ややかな洞察がされ、千歳が上着を脱いで人魚に羽織らせた。
「貴方と話しがしたいんです」
『フェマー…フェマーニアイタイ』
「千歳、私が運びましょう。彼は蒐集家に診て貰います」
「そうだね」
千歳と共に来ていたラジカが地の人魚を抱え千歳が頷く、カトゥーシュカやイーノキィ達で消火を行い逃げ遅れた者がいないか捜索し、燈火達のいるテントへ向かった。

第31話 店造り
『おはよ』
『あーぅ』
「ん、エクトっちとこの子は?」
『あら、サニートちゃんの所の子たちね。この子も空間転移出来るのよ。すごいわん』
朝懐記が起きて朝食の準備をと思っていれば魔人の子ども達のゴーレムが遊んでいて、テーブルには食事が置かれていた。
「ん?率っちのとこからベーグルサンドね、ありがと。エクトっち達からは魚とかね。助かるわ」
『はーい』
『あーぃ』
サニートが率達と作った具をたっぷり挟んだベーグルサンドと刺身が並ぶ、懐記が2体のゴーレムの頭を撫でてキッチンに向かえば外神とジュカが料理を行なっていた。
「おはよ、早いじゃん」
「俺は早寝早起き」
「おはようございます、ご飯追加で炊いてます」
「ん、漬け丼にしよ。卵あるし」
「はい」
「テーブルのパン先貰っていい?お腹すいたんだ」
「おけ」
「おはよぉ…おいしそうーラグーこれ食べていい?」
「それ肉入ってる」
「ラグっちアンフっちが来るまで待ってて、これ飲んでて」
「えぇ、ラグーおなかすいたよー」
『がまんー』
『あーい』
『がまんよー』
ラグージェがソファに座りベーグルサンドを食べたいと言うがジュカが素っ気なく肉が入っていると言い、懐記がミルクを渡してぶーと頬を膨らませていると遊びに来たゴーレムの魔人の子ども達がラグージェを囲んでいる。
「おはよう、早い」
「おはよう」
「アンフルパスーラグーこれたべたぁい」
「これは肉が入っていますから…」
『あい!』
「追加でベーグルが来ましたから、割ってジャムを塗ります…それでどうですか?」
「ああ、ラグージェ様。ジャムにしましょう」
「ぶー」
外神の元へゴーレムの口を開き追加のベーグルが籠に入ってやってくるので、外神がそれをスライスしジャムを挟んで切ってラグージェとアンフルパスに渡し、テーブルに朝食を並べて行けば各自マイペースに起き出して朝食が始まった。

朝食の野菜炒めの目玉焼き乗せや、焼いた魚に具沢山味噌汁に白飯を並べ、ベーグルサンドは昼食にし漬け丼は下拵えをして夕食にと決め粗方朝食が終わり商業エリアに向かった・
「懐記、外神。君たちの持ち物に興味がある。カバン等の作り方も良ければ教えて欲しい」
「そーそーそれいいよねー」
サロスーラジェとそのマイスターのラルネーニュも店の内装を弄りながら、ノイズ達が使っているショルダーバッグに興味を持ち是非作り方を言うので後で作り方本や見本、収納袋にもなっているので《ズィーガー商会》から図案を貰う事にした。
『懐記様、外神様。店の数がかなり増えました、収納袋の貸し出しも行っています。カジノも滞りなく、従業員の研修も済んでいます』
『レジの売り上げ、管理も問題ないですね。皆さん飲み込みが早いですね』
「おけ、会議の日にプレオープンで各店のオーナー達に身内や友達を招待するように言っといて。カジノはファーツコクスっち達と相方と操者の皆とあと偉い人達だけね。俺達がスタッフで回すわ」
『おっけーよぉん、制服エクちゃん達に頼んだどくわ~』
商業エリアを見回りながら風早達と打ち合わせを行い、フォン達がいるカジノエリアに向かった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜

九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます! って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。 ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。 転移初日からゴブリンの群れが襲来する。 和也はどうやって生き残るのだろうか。

世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。 神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。 『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』 平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

処理中です...