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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第032話 地の人魚エンエ/第32話 呪いの半分
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第032話 地の人魚エンエ
「エンエ…ほら綺麗だろ?」
優しいフェマー…何処に行ってしまったの?
「エンエ、歌を歌って欲しいのかい?」
いつも綺麗な歌を歌ってくれるフェマー…何処に行ってしまったの?
「エンエ…いつか君と花をみたいね、綺麗な花を…」
フェマー…フェマー何処?
「どうやらフェマーという人物を探しているようですね」
「どこにいるのかな、会わせてあげたいね」
「魔王が人魚の願いを叶えるのですか?おかしな話しですね」
「メンルェト殿、千歳に絡まないで下さい。彼は魔王であり救世主です、優しい方ですから。たとえ罪人でも人魚であっても彼は心を寄せてくれます」
気を失った人魚をテントでは無く消火を終えたタータスの屋敷の無事な部屋に運び、何度もフェマーと口にする地の人魚に千歳と大河がなんとかしてやりたいと思う、それをメンルェトが冷ややかな視線を向けラジカが反論するがメンルェトの視線は変わらず冷ややかだ。
「陛下、地の人魚を持ち込んだ奴隷商人を確保しましたが…」
「自害でもしたのかよ、めんどくせぇな」
「毒を煽りかろうじて息をしている状態です…時間の問題かと…」
「治療しますよ、連れて来て下さい」
「蒐集家のアンタが治療すんのかよ」
「はい、喋れる状態まで回復させますよ」
兵士が部屋に報告しに入り服毒自殺を図ったとの報告にグステナが舌打ちをし転移で部屋に現れた蒐集家に更に顔を顰める、兵士に奴隷商人を連れて来いと命じた。
「あぐぅあぅ」
「ああ、本当に辛うじてですね。これを飲ませて下さい、すぐに回復しますよ」
兵士達に引き摺られ小太りの男が口元に泡を漏らし白目を向けている、蒐集家が様子を確認し収納から瓶を取り出し渡し兵士が小瓶の中身を飲ませれば少しづつ意識を回復させた。
「コイツは《コレメキバ学院》の前学院長の贔屓の商売人だったヤツじゃねぇか」
「行方が分からなくなっていましたが…報復かもしれませんね」
グステナとイーノキィが意識を取り戻した奴隷商人を見て告げる、人魚は未だ魘されフェマーと哀しい声を上げていた。
「う……ヒィ!へ、陛下!?イーノキィ様!?それになんでそいつがぁっ!」
「おい、クソ。吐け全部だ」
「ええ、そうですね。どうせこの後おじい様の元へ連れて行きますから、その前に必要な情報を引き出さないと壊されてしまう」
意識を取り戻した奴隷商人の最初の視界に入ったのはグステナとイーノキィそしてベッドの上の人魚に汚い声を上げようとするのをグステナが軽く蹴れば苦しそうに呻く、千歳も大河も傍観している。
「俺は片腕落とされた上に喰われたんだぞ?なぁ、どうしてくれんだ?」
「兄上の片腕は生えましたしどうでも良いですが、タータス殿の領地が火の海になりましたよ?多くの犠牲が出ました。貴方の命1つでどうにもなりませんよ?」
「脅すのはそこまでにしろ、2人とも。フェマーいう人物は今どこにいる」
「ふぇ、フェマーはう、売った!」
「クソが、どこに売りやがった」
「く、《クトゥーン》に」
「っち!このぉ外道が!」
「ひひぃ!」
「風早、至急コーカスをここへ」
『はい』
大河が割って入り震え怯える奴隷商人が売った場所を言えば、グステナとイーノキィ、ラジカとタナトスの表情が変わりグステナが怒りを露わにしタナトスが風早にコーカスを呼ぶように伝えた。
「生き物を商品それ以外は買い手としかみない金が全ての場所ですか」
「そこに流すとは、貴方も中々に業が深い。そうだ神々に頼んで次の転生は虫にでもして貰いましょう」
ラジカが呟き蒐集家が嗤う…チリン…メンルェトは無表情に人魚を眺め、そして気配を感じた。
『げ…』
「グステナ、タータス話は聞いたぞ。そいつは此方で情報を吐かせる」
「ひぃぃぃ。お、オジガト様!?」
「オメドンと言い貴様と言いどうしようもないな、連れていけ、吐かせろ1つもとり零す事はならん」
グステナとイーノキィ、タータスの声が重なり扉から現れたのは銀髪に青を溶け込ませそれと揃いの瞳の威圧感たっぷりの10代後半の少年だった。
兵士達に命を下し奴隷商人が連れて行かれるもう声も上げられない状態だ、千歳と大河は首を傾げた。
「おじいさん?」
「お前たちの弟じゃないのか」
「あん、こんな恐ろしいじじぃが弟とか嫌だ」
「同じく」
「始めましてかの、ワシはこの不肖の孫達の祖父で《ウワムス王国》の前国王オジガト・コキントスと申す。お会い出来光栄だ救世主に魔王、蒐集家殿にタナトス殿元気そうで良き」
「お久しぶりですね、オジガト」
声も少年らしさがあるが話し方とその佇まいは貫禄があり威圧感がある、グステナ達はオジガトと顔を合わせない様に各自明後日の方向を見ていた。
第32話 呪いの半分
「ウズラ君の呪いの半分は解呪出来た、残りは会議の際に天使に頼もう」
「本当!?良かった!もうすぐ元に戻るんだな!」
「かなり深く呪いと繋がっていますが、私の対の天使に頼めば残りは解呪できると思います」
『ぴぎゃ』
ファーツコクスの部屋でウズラが机に乗りチェカとファーツコクス、ゴラックのマイスターイナンエナが頷いた。
チェカはウズラを抱き締めウズラも腕をパタパタさせ嬉しそうにしている、周囲には様々な文字が浮かび踊っているギーギスやノイズも嬉しそうにし今夜はお祝いをしようと喜んでくれていた。
『みなさま、お疲れ様です。これから商業エリアに向かいますが皆様も向かいますか?』
「私は家にいるよ、異界の本が興味深い」
「俺は手伝いに行くよ」
「僕も」
「私も行きますよ、ゴラックが声を掛けて店を出したい者達がいるからその手伝いに」
「俺達は野菜の田植えと収穫をするよ」
『ぴぎゃ』
ファーツコクスは読書、ギーギスとノイズとイナンエナは商業エリアにチェカとウズラは畑に向かった。
「じゃ、店の管理とダンジョンの管理と買い取りは風早っち達と悪魔ズに頼むわ」
「ああ、知り合いに声を掛けるから」
サロスラージュが頷く、ギルド的な物を商業エリアに設けその管理は暇な悪魔達がやり、カジノに興味を持った悪魔も従業員としてフェシェスタ達に仕事内容の説明と研修を受ける事になった。
「悪魔って暇なのか?」
「そう、暇なんだよ。《ホローリングレース》以外は基本怠惰な生活をしている、衣食住は人々や獣民の税で賄われる…必要最低限はね。それ以上求めるなら稼ぐ、マイスター達の大半が職を持っているのは《天魔会議》の維持費さ。会議の費用は悪魔持ちだから毎回結構な金額が飛ぶ」
「へぇ」
「めんど、他人の為に稼ぐのか」
「そうだよーそれがこの世界の仕組み」
サロスラージュとミノシータヤとヨキョユホートが説明してくれる、上位の天使の相方も大変だなと懐記もフォンも頷いた…。
「エンエ…ほら綺麗だろ?」
優しいフェマー…何処に行ってしまったの?
「エンエ、歌を歌って欲しいのかい?」
いつも綺麗な歌を歌ってくれるフェマー…何処に行ってしまったの?
「エンエ…いつか君と花をみたいね、綺麗な花を…」
フェマー…フェマー何処?
「どうやらフェマーという人物を探しているようですね」
「どこにいるのかな、会わせてあげたいね」
「魔王が人魚の願いを叶えるのですか?おかしな話しですね」
「メンルェト殿、千歳に絡まないで下さい。彼は魔王であり救世主です、優しい方ですから。たとえ罪人でも人魚であっても彼は心を寄せてくれます」
気を失った人魚をテントでは無く消火を終えたタータスの屋敷の無事な部屋に運び、何度もフェマーと口にする地の人魚に千歳と大河がなんとかしてやりたいと思う、それをメンルェトが冷ややかな視線を向けラジカが反論するがメンルェトの視線は変わらず冷ややかだ。
「陛下、地の人魚を持ち込んだ奴隷商人を確保しましたが…」
「自害でもしたのかよ、めんどくせぇな」
「毒を煽りかろうじて息をしている状態です…時間の問題かと…」
「治療しますよ、連れて来て下さい」
「蒐集家のアンタが治療すんのかよ」
「はい、喋れる状態まで回復させますよ」
兵士が部屋に報告しに入り服毒自殺を図ったとの報告にグステナが舌打ちをし転移で部屋に現れた蒐集家に更に顔を顰める、兵士に奴隷商人を連れて来いと命じた。
「あぐぅあぅ」
「ああ、本当に辛うじてですね。これを飲ませて下さい、すぐに回復しますよ」
兵士達に引き摺られ小太りの男が口元に泡を漏らし白目を向けている、蒐集家が様子を確認し収納から瓶を取り出し渡し兵士が小瓶の中身を飲ませれば少しづつ意識を回復させた。
「コイツは《コレメキバ学院》の前学院長の贔屓の商売人だったヤツじゃねぇか」
「行方が分からなくなっていましたが…報復かもしれませんね」
グステナとイーノキィが意識を取り戻した奴隷商人を見て告げる、人魚は未だ魘されフェマーと哀しい声を上げていた。
「う……ヒィ!へ、陛下!?イーノキィ様!?それになんでそいつがぁっ!」
「おい、クソ。吐け全部だ」
「ええ、そうですね。どうせこの後おじい様の元へ連れて行きますから、その前に必要な情報を引き出さないと壊されてしまう」
意識を取り戻した奴隷商人の最初の視界に入ったのはグステナとイーノキィそしてベッドの上の人魚に汚い声を上げようとするのをグステナが軽く蹴れば苦しそうに呻く、千歳も大河も傍観している。
「俺は片腕落とされた上に喰われたんだぞ?なぁ、どうしてくれんだ?」
「兄上の片腕は生えましたしどうでも良いですが、タータス殿の領地が火の海になりましたよ?多くの犠牲が出ました。貴方の命1つでどうにもなりませんよ?」
「脅すのはそこまでにしろ、2人とも。フェマーいう人物は今どこにいる」
「ふぇ、フェマーはう、売った!」
「クソが、どこに売りやがった」
「く、《クトゥーン》に」
「っち!このぉ外道が!」
「ひひぃ!」
「風早、至急コーカスをここへ」
『はい』
大河が割って入り震え怯える奴隷商人が売った場所を言えば、グステナとイーノキィ、ラジカとタナトスの表情が変わりグステナが怒りを露わにしタナトスが風早にコーカスを呼ぶように伝えた。
「生き物を商品それ以外は買い手としかみない金が全ての場所ですか」
「そこに流すとは、貴方も中々に業が深い。そうだ神々に頼んで次の転生は虫にでもして貰いましょう」
ラジカが呟き蒐集家が嗤う…チリン…メンルェトは無表情に人魚を眺め、そして気配を感じた。
『げ…』
「グステナ、タータス話は聞いたぞ。そいつは此方で情報を吐かせる」
「ひぃぃぃ。お、オジガト様!?」
「オメドンと言い貴様と言いどうしようもないな、連れていけ、吐かせろ1つもとり零す事はならん」
グステナとイーノキィ、タータスの声が重なり扉から現れたのは銀髪に青を溶け込ませそれと揃いの瞳の威圧感たっぷりの10代後半の少年だった。
兵士達に命を下し奴隷商人が連れて行かれるもう声も上げられない状態だ、千歳と大河は首を傾げた。
「おじいさん?」
「お前たちの弟じゃないのか」
「あん、こんな恐ろしいじじぃが弟とか嫌だ」
「同じく」
「始めましてかの、ワシはこの不肖の孫達の祖父で《ウワムス王国》の前国王オジガト・コキントスと申す。お会い出来光栄だ救世主に魔王、蒐集家殿にタナトス殿元気そうで良き」
「お久しぶりですね、オジガト」
声も少年らしさがあるが話し方とその佇まいは貫禄があり威圧感がある、グステナ達はオジガトと顔を合わせない様に各自明後日の方向を見ていた。
第32話 呪いの半分
「ウズラ君の呪いの半分は解呪出来た、残りは会議の際に天使に頼もう」
「本当!?良かった!もうすぐ元に戻るんだな!」
「かなり深く呪いと繋がっていますが、私の対の天使に頼めば残りは解呪できると思います」
『ぴぎゃ』
ファーツコクスの部屋でウズラが机に乗りチェカとファーツコクス、ゴラックのマイスターイナンエナが頷いた。
チェカはウズラを抱き締めウズラも腕をパタパタさせ嬉しそうにしている、周囲には様々な文字が浮かび踊っているギーギスやノイズも嬉しそうにし今夜はお祝いをしようと喜んでくれていた。
『みなさま、お疲れ様です。これから商業エリアに向かいますが皆様も向かいますか?』
「私は家にいるよ、異界の本が興味深い」
「俺は手伝いに行くよ」
「僕も」
「私も行きますよ、ゴラックが声を掛けて店を出したい者達がいるからその手伝いに」
「俺達は野菜の田植えと収穫をするよ」
『ぴぎゃ』
ファーツコクスは読書、ギーギスとノイズとイナンエナは商業エリアにチェカとウズラは畑に向かった。
「じゃ、店の管理とダンジョンの管理と買い取りは風早っち達と悪魔ズに頼むわ」
「ああ、知り合いに声を掛けるから」
サロスラージュが頷く、ギルド的な物を商業エリアに設けその管理は暇な悪魔達がやり、カジノに興味を持った悪魔も従業員としてフェシェスタ達に仕事内容の説明と研修を受ける事になった。
「悪魔って暇なのか?」
「そう、暇なんだよ。《ホローリングレース》以外は基本怠惰な生活をしている、衣食住は人々や獣民の税で賄われる…必要最低限はね。それ以上求めるなら稼ぐ、マイスター達の大半が職を持っているのは《天魔会議》の維持費さ。会議の費用は悪魔持ちだから毎回結構な金額が飛ぶ」
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