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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第063話 君、分れる事なかれ/第63話 どうする?《ホローリングレース》
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第063話 君、分れる事なかれ
「にいちゃーん」
「お、××早くしろよー置いてくぞ」
「待ってよー」
何の変哲もない貧しい村の貧しい家の大家族10人兄弟の4番目に産まれた、姉2人に兄1人下の兄弟達、釣りが上手な兄の後をいつも追いかけていた。
1番上の姉は嫁に行き2番目の姉も間も無く隣の村に嫁に行く、兄は同じ村の長の娘が嫁になると決められ自分もいつかそうなるのだろうと、猟が得意な父と料理上手な母親のように忙しない日々が当たり前な人生をを送るんだろうと彼は思っていた…。
「あぁぁあぁ!」
「タナトス!千歳!」
「鑑定は魔力過多と…神々は」
『ふむ、一気に魔力を喰い過ぎた』
『魔王になった故のスキルの暴走かもしれないのです、魔力を抜きますなのです」
タナトスの喉から悲鳴が迸る、身体を抱えていたウォルゾガがやって来た千歳に助けを求める、千歳鑑定を行い神々に助けを求め、神々が溢れた魔力を抜くと言い千歳の元へ人型の小さな鉱石を送った。
「これは」
『これをタナトスに余計な魔力を吸い上げてくれます、ですが今後はわかりません、スキルの暴走を抑え込めるかどうかは…』
『タナトス次第…』
「そう、ガイド。君はどうかな、君もタナトスさんのスキル1つだろう?制御等は出来るのかな」
『私はあくまでタナトス様のスキルの1部にしか過ぎません、ですが補助はします』
「そうだね、頼むよ」
『はい』
千歳の頼みにガイドが真摯に頷く、千歳はその型人形をタナトスに向けて苦しむタナトスの側で見えない魔力を吸い上げていっているようだった。
「へぇ。あのスキルおもしれー事すんじゃん」
何処かの場所で笑う少年、遠くを視るその眼の中には何かが蠢く。
「もしうまく分かれたら迎えにいってもいいな、また遊べるかもなぁ。そうだろ、チカ」
「うぐぅああああ!」
タナトスの記憶が濁流する、思い出したくもない過去が脳内、血、心臓を巡る、その時最も見たくも無い子どもだった時の記憶と全て失い復讐に駆られた子供時代、周囲に馴染む気も無く只力を魔法を求めていた時代…それから決別しタナトスは《名も無き島の支配人》となった。
「うく…止めろ、分れる…離れてしまう」
「駄目だよ、こうしないと君は苦しいままだ」
「いぃ…これで」
『いいえ、タナトス様、どんな結果であれ貴方がその苦しみから逃れる術はこれしかありません』
「もう少し我慢して、どんな結果になっても大丈夫だから」
型人形が形を変えていく、タナトスはそんな事何も望んでいない、タナトスは自分が餓えている事など知らなかったのだ、この世界に生まれ落ちたその時から飢えていたのだとすればそれが当たり前の事なのだ。
「タナトス、もうじき楽になる。大丈夫だ、な」
ウォルゾガが苦しむタナトスの身体を強く抱き締め優しく髪を梳き、何度も何度も優しい声で言う。
「分かれてしまう…」
「ああ」
「別れたくない」
「ああ」
「私はこれでいい」
「ごめん」
タナトスの慟哭にウォルゾガが頷き、最後にウォルゾガが謝りタナトスは意識を閉じた…。
第63話 どうする?《ホローリングレース》
忙しい…商業エリアが一般公開され、悪魔も人も獣民も押し寄せる、日に日に増えていく、店も希望者が毎日訪れ店も増えていく、異界…この世界に来た異界人達の世界からの品々が来るしこちらからも商品が買い取られ運ばれていく、人の坩堝となった今、このカジノタワーはこの地上界の象徴とも呼べる物となった。
「忙しいわね」
商業エリアに構えた店の中、募集を掛けたバイトに指導しながらパンを焼いていく、その端からパンが売れていく、その日の最後売れ残ったら風早達が買い取り自分達の世界に運ぶとの事なので幾らでもパンは作れる、作れば作る程儲けになるのだこれ程やりがいのある事はない。
「そろそろ次の《ホローリングレース》の次期が決まるわよねぇ…」
チェニエは粉を混ぜる手を止め溜息を吐く、正直僅かな賞金と天使達や悪魔と天人達の欲の為の《ホローリングレース》よりも自分の仕事を優先したかった。
「たくさん買ってくれてありがと」
此方はチェニエの店の隣のビヒメゴの菓子屋、列が出来外神が造ってくれたショーケースのカウンター越しに客に商品を渡す、見栄えも良く温度管理も出来何より分り易い、誰でも商品を間違えない様に手前にも商品名の札を置き、レジは画像と値段を載せ価格の間違いも起こりにくい。
忙しいかなりとてもすごく、だからビヒメゴは1つの決断を下す。
「よし、操者引退するか」
今夜自分のマイスターの元へ行く、ここらで世代交代もいいだろうと気合を入れて菓子を焼いていった。
「唐揚げ10個ちょうだい」
「私は20」
「はーい、店長ー追加お願いします」
「うんー」
ビヒメゴの店の側のホセサライの唐揚げ屋、こちらも人気で次から次へと揚げ立ての唐揚げが売れていく、獣民の従業員達が売り運び包み、衣を付けて兎に角揚げに揚げていく。
揚げ立ても美味いが、冷めても美味しい唐揚げ、ホセサライは涎を呑み込みながらせっせと揚げていく。
「肉持って来たよ」
「マイスターありがと、揚げたの食べて」
「うん」
「お茶もどうぞ、パンもささっきチェニエさんの所で買って来ました」
「ありがと」
肉ダンジョンの肉を持って来たゴッオデマに揚げ立てを出し、従業員の獣民が冷えたお茶を出す。
「おいし」
冷えたお茶と熱々の唐揚げが美味しい、これがあるから肉ダンジョンも悪くはない、この後はカジノタワーの浴場で身体をすっきりさせよう。
「マイスター…」
「なあに?」
「…操者降りる」
「分かった」
ホセサライが唐揚げを揚げながらゴッオデマに伝えればあっさりと返す、パチパチと良い音がホセサライは好きだし《ホローリングレース》よりも遣り甲斐を見つけてしまった、そんなホセサライにゴッオデマは笑って頷いた…。
「にいちゃーん」
「お、××早くしろよー置いてくぞ」
「待ってよー」
何の変哲もない貧しい村の貧しい家の大家族10人兄弟の4番目に産まれた、姉2人に兄1人下の兄弟達、釣りが上手な兄の後をいつも追いかけていた。
1番上の姉は嫁に行き2番目の姉も間も無く隣の村に嫁に行く、兄は同じ村の長の娘が嫁になると決められ自分もいつかそうなるのだろうと、猟が得意な父と料理上手な母親のように忙しない日々が当たり前な人生をを送るんだろうと彼は思っていた…。
「あぁぁあぁ!」
「タナトス!千歳!」
「鑑定は魔力過多と…神々は」
『ふむ、一気に魔力を喰い過ぎた』
『魔王になった故のスキルの暴走かもしれないのです、魔力を抜きますなのです」
タナトスの喉から悲鳴が迸る、身体を抱えていたウォルゾガがやって来た千歳に助けを求める、千歳鑑定を行い神々に助けを求め、神々が溢れた魔力を抜くと言い千歳の元へ人型の小さな鉱石を送った。
「これは」
『これをタナトスに余計な魔力を吸い上げてくれます、ですが今後はわかりません、スキルの暴走を抑え込めるかどうかは…』
『タナトス次第…』
「そう、ガイド。君はどうかな、君もタナトスさんのスキル1つだろう?制御等は出来るのかな」
『私はあくまでタナトス様のスキルの1部にしか過ぎません、ですが補助はします』
「そうだね、頼むよ」
『はい』
千歳の頼みにガイドが真摯に頷く、千歳はその型人形をタナトスに向けて苦しむタナトスの側で見えない魔力を吸い上げていっているようだった。
「へぇ。あのスキルおもしれー事すんじゃん」
何処かの場所で笑う少年、遠くを視るその眼の中には何かが蠢く。
「もしうまく分かれたら迎えにいってもいいな、また遊べるかもなぁ。そうだろ、チカ」
「うぐぅああああ!」
タナトスの記憶が濁流する、思い出したくもない過去が脳内、血、心臓を巡る、その時最も見たくも無い子どもだった時の記憶と全て失い復讐に駆られた子供時代、周囲に馴染む気も無く只力を魔法を求めていた時代…それから決別しタナトスは《名も無き島の支配人》となった。
「うく…止めろ、分れる…離れてしまう」
「駄目だよ、こうしないと君は苦しいままだ」
「いぃ…これで」
『いいえ、タナトス様、どんな結果であれ貴方がその苦しみから逃れる術はこれしかありません』
「もう少し我慢して、どんな結果になっても大丈夫だから」
型人形が形を変えていく、タナトスはそんな事何も望んでいない、タナトスは自分が餓えている事など知らなかったのだ、この世界に生まれ落ちたその時から飢えていたのだとすればそれが当たり前の事なのだ。
「タナトス、もうじき楽になる。大丈夫だ、な」
ウォルゾガが苦しむタナトスの身体を強く抱き締め優しく髪を梳き、何度も何度も優しい声で言う。
「分かれてしまう…」
「ああ」
「別れたくない」
「ああ」
「私はこれでいい」
「ごめん」
タナトスの慟哭にウォルゾガが頷き、最後にウォルゾガが謝りタナトスは意識を閉じた…。
第63話 どうする?《ホローリングレース》
忙しい…商業エリアが一般公開され、悪魔も人も獣民も押し寄せる、日に日に増えていく、店も希望者が毎日訪れ店も増えていく、異界…この世界に来た異界人達の世界からの品々が来るしこちらからも商品が買い取られ運ばれていく、人の坩堝となった今、このカジノタワーはこの地上界の象徴とも呼べる物となった。
「忙しいわね」
商業エリアに構えた店の中、募集を掛けたバイトに指導しながらパンを焼いていく、その端からパンが売れていく、その日の最後売れ残ったら風早達が買い取り自分達の世界に運ぶとの事なので幾らでもパンは作れる、作れば作る程儲けになるのだこれ程やりがいのある事はない。
「そろそろ次の《ホローリングレース》の次期が決まるわよねぇ…」
チェニエは粉を混ぜる手を止め溜息を吐く、正直僅かな賞金と天使達や悪魔と天人達の欲の為の《ホローリングレース》よりも自分の仕事を優先したかった。
「たくさん買ってくれてありがと」
此方はチェニエの店の隣のビヒメゴの菓子屋、列が出来外神が造ってくれたショーケースのカウンター越しに客に商品を渡す、見栄えも良く温度管理も出来何より分り易い、誰でも商品を間違えない様に手前にも商品名の札を置き、レジは画像と値段を載せ価格の間違いも起こりにくい。
忙しいかなりとてもすごく、だからビヒメゴは1つの決断を下す。
「よし、操者引退するか」
今夜自分のマイスターの元へ行く、ここらで世代交代もいいだろうと気合を入れて菓子を焼いていった。
「唐揚げ10個ちょうだい」
「私は20」
「はーい、店長ー追加お願いします」
「うんー」
ビヒメゴの店の側のホセサライの唐揚げ屋、こちらも人気で次から次へと揚げ立ての唐揚げが売れていく、獣民の従業員達が売り運び包み、衣を付けて兎に角揚げに揚げていく。
揚げ立ても美味いが、冷めても美味しい唐揚げ、ホセサライは涎を呑み込みながらせっせと揚げていく。
「肉持って来たよ」
「マイスターありがと、揚げたの食べて」
「うん」
「お茶もどうぞ、パンもささっきチェニエさんの所で買って来ました」
「ありがと」
肉ダンジョンの肉を持って来たゴッオデマに揚げ立てを出し、従業員の獣民が冷えたお茶を出す。
「おいし」
冷えたお茶と熱々の唐揚げが美味しい、これがあるから肉ダンジョンも悪くはない、この後はカジノタワーの浴場で身体をすっきりさせよう。
「マイスター…」
「なあに?」
「…操者降りる」
「分かった」
ホセサライが唐揚げを揚げながらゴッオデマに伝えればあっさりと返す、パチパチと良い音がホセサライは好きだし《ホローリングレース》よりも遣り甲斐を見つけてしまった、そんなホセサライにゴッオデマは笑って頷いた…。
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