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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
問題発症解決編012幕 傭兵集団×第027話 呪い/第27話 異界 《アユズラーグ》編 12幕 次の世界の目途
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問題発症解決編012幕 傭兵集団
「最近抜けて子どもの奴隷を買った傭兵ねぇ」
「うちにはいねーな」
「そうか、ありがとな。これでも飲んでくれ」
「お、わりぃな」
崇幸と左胸に留まった千眼とワーグナーが傭兵集団の1つに、最近抜けた傭兵がいるかどうか聞いたがいないと返ってくる。
崇幸は礼を言いカウン酒の瓶を数本渡して分かれる、傭兵達は嬉しそうにしていた。
「あん、最近抜けた傭兵?いるにはいるが…」
「どこに向かったかとか分る?」
「片足うしなっちまってるから物乞いでもしてるだろ」
「え…」
「傭兵なんて身体が全てだからな老いたり身体がダメになったら追い出されんだよ、養う余裕なんかねぇんだ」
「そう…」
詠斗とチグリスとハインツが訪れた傭兵集団はガラが悪いが皇帝からの書状で、話しをしてくれる。
詠斗には衝撃的な話しだが傭兵達には暗黙の掟が在るらしい、片足を失って傭兵を見掛けたら声を掛けようと思いながらカウン酒の瓶を数本渡して後にした。
「最近抜けた傭兵はいねーな、死んだやつはいるが」
「そう…ですか」
「いじめんなよ」
「苛めてねぇよ」
燈火とチグリスとパスヴァが訪れた傭兵集団の拠点、あっさりと答えてくれたが手掛かりはない。
燈火は礼を言ってカウン酒の瓶を礼にと数本渡してテントへ戻る、スマートフォンで詠斗と崇幸達からのメッセージに手掛かりなしとあるので大河達で手掛かりがある事を願う。
「ん、エディズの事か?」
「あいつちょっと前に抜けたな」
「奴隷の子どもを買わなかったか?」
「しらねーなぁ、抜けた後に買ったんじゃねぇか」
「では、整った容姿または腕が立つとかはなかったですか?」
「ああ、戦場でも目立つ綺麗な顔していたな。腕も立つし傭兵抜けるのは俺らも止めたけどな…」
大河と蒐集家が訪れた傭兵集団に話しを聞けば当たりを引いたと詳しく話しを聞く、エディズと言う青年がどうやら最近抜けたらしい、整った容姿にやたら腕が立つ…魔人だろう。
「ごほごほ」
「奥に病人がいますね」
「ああ、リーダーだ。医者が見放した、万能薬位でしか治らないだろうってな」
奥で誰かが咳き込む音、蒐集家が言うと傭兵の1人がリーダーで不治の病だと教えてくれた。
「そうですか、万能薬なら私が持っていますから。あげますよ」
「は、アンタ本気かよ?」
「良いんだ、入るぞ」
驚く傭兵の横を通り過ぎ奥へと進み、大河も入って行けば奥の部屋の狭いベッドしかない場所で痩せて骨と皮の男が苦し気に息を吐く。
「これを飲んで下さい」
「話しは聞い…ていた…払えるもの…はない」
「いい、話しは飲んでから聞く」
蒐集家が万能薬の蓋を取り瓶を持つ事も出来ない男の口元に瓶を入れゆっくりと嚥下させ、飲み切った所で気を失う際に「あいつはダンジョン……」という言葉を残して眠りに就いた。
「ダンジョンか」
「そういや、新しいダンジョンがまだ封鎖中だが出来たんだろ?もしかしたらアイツの事だからリーダーの…」
「かもな…勝手に抜けて俺らは怒ってたが、リーダーはあいつの事分かってたんだな」
「そうか、また彼の様子を見に来る。食材や栄養が摂れそうな食事を入れてあるから食べさせてやってくれ」
「あ、ああ…」
他の傭兵達がエディズが新ダンジョンで万能薬かまたはそれを入手出来るほど稼ぐのかもしれないと考えつつ、大河は急いでダンジョンへ潜る様にカトゥーシュカ達に頼む為に、時間停止収納袋に食料を入れた物を渡す、後は本人の気力次第だろうという蒐集家の見立てで傭兵達の元を去った。
第027話 呪い
「メバウルズさんの眼は治らない物なのかな?」
「治るとは思いますが、治せばユゥスタス様が亡くなります。呪いは解呪すれば掛けた者に返っていきます、本当にユゥスタス様が掛けたか不明ですが」
「そう…あの優しいメバウルズさんの事だし、それは望まなさそうだね」
千歳が《アタラクシア号》の会議室で仕事を行いながら、メバウルズの眼が治せないか考えるラジカは呪いは行う方も危険が及ぶ物だと教えてくれた。
明日には《ヨレーファ国》を出るつもりだ、城にも店にも中継器を置き人の行き来や商業エリアとの繋がりも出来たのだ、あの手帳を置いて消えた者の足取りも此処では掴めない。
「一応万能薬を渡しておく?」
「どうでしょうね、直接会ってはいませんが私はユゥスタス様が行った呪いは不完全な物で、呪いがユゥスタス様を生かしていると思います。あくまで憶測ですが」
「それは…」
「ユゥスタス様はもうとうに死んでいておかしくは無いんですよ、何故か生きている。成人するまでは生きられないと言われていましたからね」
コーカスが千歳の案に薄く笑う、コーヒーに砂糖を追加しティースプーンで掻き混ぜ飲む。
「呪いがユゥスタス様を生かしているという事ですか?そんな呪いがあるとは思えません、不完全なのは間違いないでしょう」
「後はメバウルズ様がですね、彼が呪いを受け入れ続ける限りユゥスタス様は生き続ける…いえ、あくまでこれは私の勝手な考えです」
「……そう…ならこのまま挨拶して明日予定通り発とうか」
明確な確証はないがコーカスの言っている事が最もしっくり来る、そうなってくると本当に彼は優しい王なのだろうか、グステナやヴリトゥユが気を付けろと言ってくるような危険な人物なのかもしれない、どれが真実にせよ暴かなければ知らぬ振りをしてこの国を出るだけだ…。
第27話 異界 《アユズラーグ》編 12幕 次の世界の目途
「イフタークさん。3日後に次の世界に向かおうと思います…」
「分かった、今夜は何を食わせてくれる」
「イフーもうちょっと故郷を離れる事に関してないのー?暫くは眠らせるからここには来られないっておとーさん言ってたじゃん」
「ない、私は今夜の食事の方が大事だ」
「そーかよ」
「今日は肉団子と炊飯器チャーハン、野菜のピリ辛ソース炒め、スープと食後はミルクアイス」
厨房で食事の準備を行う懐記、食堂で外神が今いる《アユズラーグ》から3日後に出るという話しをすればあっさりと構わないと言われ、フェシェスタとフォンが呆れている。
厨房では懐記の他にギーギス、ナチェ、チェカ、ノイズが料理の手伝いを行い、シュリとマユラとジラとイシュターは街の散策を続けている。
「それまでは皆さん自由に過ごして貰えれば良いと思います、エクトさんとセレネさんが来られるようになったので明日には千歳さん達と会話も出来ると思います」
「綴っちの学院ももうすぐ出来るっしょ、なんか使えそうな物ない?」
「学舎か、あるな。南に平民、騎士、魔法使い、貴族に分かれた学舎があったな」
「へぇ、明日見て丸ごともらうわ」
「案内しよう」
「ん」
千歳達と会話が出来るという話しで綴の《コレメキバ学院》が再開予定だと思い出し、イフタークに聞いて明日向かう事にする。
「イフも肉団子丸めるの手伝って」
「分った。味見をしたい」
「……いいよ」
ノイズがイフタークを呼び手伝って貰う、この数日食事の手伝いをさせて彼が覚えたのは味見だった。
ノイズは仕方ないかと返事を返す、食べて皆で食事の準備を行うのが暗黙のルールだ、食事は全員がする物だから皆が手伝う。
イフタークは石鹸で手を洗い、ノイズに教えて貰い肉団子を丸める作業を行った…。
「最近抜けて子どもの奴隷を買った傭兵ねぇ」
「うちにはいねーな」
「そうか、ありがとな。これでも飲んでくれ」
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崇幸と左胸に留まった千眼とワーグナーが傭兵集団の1つに、最近抜けた傭兵がいるかどうか聞いたがいないと返ってくる。
崇幸は礼を言いカウン酒の瓶を数本渡して分かれる、傭兵達は嬉しそうにしていた。
「あん、最近抜けた傭兵?いるにはいるが…」
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「片足うしなっちまってるから物乞いでもしてるだろ」
「え…」
「傭兵なんて身体が全てだからな老いたり身体がダメになったら追い出されんだよ、養う余裕なんかねぇんだ」
「そう…」
詠斗とチグリスとハインツが訪れた傭兵集団はガラが悪いが皇帝からの書状で、話しをしてくれる。
詠斗には衝撃的な話しだが傭兵達には暗黙の掟が在るらしい、片足を失って傭兵を見掛けたら声を掛けようと思いながらカウン酒の瓶を数本渡して後にした。
「最近抜けた傭兵はいねーな、死んだやつはいるが」
「そう…ですか」
「いじめんなよ」
「苛めてねぇよ」
燈火とチグリスとパスヴァが訪れた傭兵集団の拠点、あっさりと答えてくれたが手掛かりはない。
燈火は礼を言ってカウン酒の瓶を礼にと数本渡してテントへ戻る、スマートフォンで詠斗と崇幸達からのメッセージに手掛かりなしとあるので大河達で手掛かりがある事を願う。
「ん、エディズの事か?」
「あいつちょっと前に抜けたな」
「奴隷の子どもを買わなかったか?」
「しらねーなぁ、抜けた後に買ったんじゃねぇか」
「では、整った容姿または腕が立つとかはなかったですか?」
「ああ、戦場でも目立つ綺麗な顔していたな。腕も立つし傭兵抜けるのは俺らも止めたけどな…」
大河と蒐集家が訪れた傭兵集団に話しを聞けば当たりを引いたと詳しく話しを聞く、エディズと言う青年がどうやら最近抜けたらしい、整った容姿にやたら腕が立つ…魔人だろう。
「ごほごほ」
「奥に病人がいますね」
「ああ、リーダーだ。医者が見放した、万能薬位でしか治らないだろうってな」
奥で誰かが咳き込む音、蒐集家が言うと傭兵の1人がリーダーで不治の病だと教えてくれた。
「そうですか、万能薬なら私が持っていますから。あげますよ」
「は、アンタ本気かよ?」
「良いんだ、入るぞ」
驚く傭兵の横を通り過ぎ奥へと進み、大河も入って行けば奥の部屋の狭いベッドしかない場所で痩せて骨と皮の男が苦し気に息を吐く。
「これを飲んで下さい」
「話しは聞い…ていた…払えるもの…はない」
「いい、話しは飲んでから聞く」
蒐集家が万能薬の蓋を取り瓶を持つ事も出来ない男の口元に瓶を入れゆっくりと嚥下させ、飲み切った所で気を失う際に「あいつはダンジョン……」という言葉を残して眠りに就いた。
「ダンジョンか」
「そういや、新しいダンジョンがまだ封鎖中だが出来たんだろ?もしかしたらアイツの事だからリーダーの…」
「かもな…勝手に抜けて俺らは怒ってたが、リーダーはあいつの事分かってたんだな」
「そうか、また彼の様子を見に来る。食材や栄養が摂れそうな食事を入れてあるから食べさせてやってくれ」
「あ、ああ…」
他の傭兵達がエディズが新ダンジョンで万能薬かまたはそれを入手出来るほど稼ぐのかもしれないと考えつつ、大河は急いでダンジョンへ潜る様にカトゥーシュカ達に頼む為に、時間停止収納袋に食料を入れた物を渡す、後は本人の気力次第だろうという蒐集家の見立てで傭兵達の元を去った。
第027話 呪い
「メバウルズさんの眼は治らない物なのかな?」
「治るとは思いますが、治せばユゥスタス様が亡くなります。呪いは解呪すれば掛けた者に返っていきます、本当にユゥスタス様が掛けたか不明ですが」
「そう…あの優しいメバウルズさんの事だし、それは望まなさそうだね」
千歳が《アタラクシア号》の会議室で仕事を行いながら、メバウルズの眼が治せないか考えるラジカは呪いは行う方も危険が及ぶ物だと教えてくれた。
明日には《ヨレーファ国》を出るつもりだ、城にも店にも中継器を置き人の行き来や商業エリアとの繋がりも出来たのだ、あの手帳を置いて消えた者の足取りも此処では掴めない。
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「それは…」
「ユゥスタス様はもうとうに死んでいておかしくは無いんですよ、何故か生きている。成人するまでは生きられないと言われていましたからね」
コーカスが千歳の案に薄く笑う、コーヒーに砂糖を追加しティースプーンで掻き混ぜ飲む。
「呪いがユゥスタス様を生かしているという事ですか?そんな呪いがあるとは思えません、不完全なのは間違いないでしょう」
「後はメバウルズ様がですね、彼が呪いを受け入れ続ける限りユゥスタス様は生き続ける…いえ、あくまでこれは私の勝手な考えです」
「……そう…ならこのまま挨拶して明日予定通り発とうか」
明確な確証はないがコーカスの言っている事が最もしっくり来る、そうなってくると本当に彼は優しい王なのだろうか、グステナやヴリトゥユが気を付けろと言ってくるような危険な人物なのかもしれない、どれが真実にせよ暴かなければ知らぬ振りをしてこの国を出るだけだ…。
第27話 異界 《アユズラーグ》編 12幕 次の世界の目途
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「分かった、今夜は何を食わせてくれる」
「イフーもうちょっと故郷を離れる事に関してないのー?暫くは眠らせるからここには来られないっておとーさん言ってたじゃん」
「ない、私は今夜の食事の方が大事だ」
「そーかよ」
「今日は肉団子と炊飯器チャーハン、野菜のピリ辛ソース炒め、スープと食後はミルクアイス」
厨房で食事の準備を行う懐記、食堂で外神が今いる《アユズラーグ》から3日後に出るという話しをすればあっさりと構わないと言われ、フェシェスタとフォンが呆れている。
厨房では懐記の他にギーギス、ナチェ、チェカ、ノイズが料理の手伝いを行い、シュリとマユラとジラとイシュターは街の散策を続けている。
「それまでは皆さん自由に過ごして貰えれば良いと思います、エクトさんとセレネさんが来られるようになったので明日には千歳さん達と会話も出来ると思います」
「綴っちの学院ももうすぐ出来るっしょ、なんか使えそうな物ない?」
「学舎か、あるな。南に平民、騎士、魔法使い、貴族に分かれた学舎があったな」
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「案内しよう」
「ん」
千歳達と会話が出来るという話しで綴の《コレメキバ学院》が再開予定だと思い出し、イフタークに聞いて明日向かう事にする。
「イフも肉団子丸めるの手伝って」
「分った。味見をしたい」
「……いいよ」
ノイズがイフタークを呼び手伝って貰う、この数日食事の手伝いをさせて彼が覚えたのは味見だった。
ノイズは仕方ないかと返事を返す、食べて皆で食事の準備を行うのが暗黙のルールだ、食事は全員がする物だから皆が手伝う。
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