774 / 1,079
第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
問題発症解決編028幕 ダンジョンの夜×第043話 盗み/第43話 異界 《××××××》編 第8幕 飢えた魔物達
しおりを挟む
問題発症解決編028幕 ダンジョンの夜
「ん、順調だな。ダンジョンが時間間隔が狂うから《刻みの刻》は必須だよなー」
下層から上に上がっていく途中手元から垂らした紐の先の石が夜色を現す、現在は夜、無理に上がって行っても良いだろうが魔物の出現が少ない此処で夜を明かす事にした。
「明日は休んでまた潜って…楽しいなーダンジョン」
未踏破の新ダンジョンは心躍る、背負子を降ろし干し肉を出し齧りながら書き留めた紙を眺める。
「もう、ダンジョン開かれたのかな。上は騒がしかったけど、明日もし会いそうなら挨拶しようかな」
暗い洞窟の天井を見上げる、上の階層は少し前まで賑やかだったが今は静かだ。
水魔法で水を飲み一息ついて、束の間目を閉じた…。
「ダンジョンは場所によっては夜は活発になるが…」
「此処はそうみたいだ」
「ああ、ドロップ品の質も変わる」
今夜は残ったフィズ、犬、ファラルシェス、メンルェトとエスティアという面子で夜のダンジョンを探索する、魔物の動きは活発だ、強くなり数も多いがドロップ品の質もある、このダンジョンを調べていくのは長期に渡るだろう。
「エスティア、もう1時間程で引き揚げますよ」
「うん…」
「俺達もそれで今夜は終わりだ、兄さんと犬はどうする?」
「ここのテントに向かおう、明日炊き出しの手伝いをして此処へ来る」
「俺は《島船》かな、夜の海を見たいなー」
剣で魔物を薙ぎ払うエスティアにメンルェトが言い、フィズがファラルシェスと犬の今夜の予定を聞く。
明日もまた朝からこのダンジョンに入るつもりで動く、メンルェトも風魔法でドロップ品を回収していった。
「……」
「下、気になる?」
「ええ」
「明日にしよ」
「そうですね」
何処か上の空のメンルェトの視線は下を指す、エスティアが服の裾を引きメンルェトは頷き業務的に各自が倒していくドロップ品を回収していった。
「皇帝から君を託されている、明日には皇子達と《コレメキバ学院》の寮に入って過ごして貰う」
「はい、分かりました…」
デズモンドを連れた大河がテント中でそう言い、デズモンドはこくりと頷く、無表情の痩せた少年、貴族というよりかは召使いのような従順さだ、後で彼の身辺を聞いてみるかと思いイザラとイデアがグローリーの家に連れて行くと言うので託す事にした。
「明日は教室に連れて行ってやるよ」
「うん…カリュシュも明日来て、ルンカとルコーも行くから…」
「そうですね、調査も程々に明日は行くと良いですよ」
「…分かりました」
明日の予定をイザラが伝えても言われたままのデズモンド、それをちらと横目で見てカリュシュも頷き帰っていく。
「大河殿、連続殺人ですが調べて欲しい事があります」
「何を」
「殺された彼らに死んだ子、または堕胎した子がいるかどうかを」
「……分かった、少し用が出来た出て来る」
カリュシュの頼みに大河は気になっていた事を確認する為、テントから別の場所へと移動した…。
第043話 盗み
「この石像を収納に入れれば良いね」
「ああ、間違いなく魔人だな」
「これ、どの魔人か分るか?」
「まさかー」
「だよな」
屋敷の地下の石像が保管されている場所にあっさり侵入した、千歳とチカとヤグート。
チカは目の前の石像の正体が気になるようだが、ヤグートは肩を竦める。
「本当は金できちんと交渉して譲ってもらうべきなんだろうけれど…そうも言ってられないしね。盗んだ証拠が出て来なければ…」
「問題ねーだろ、さっさと入れろ」
「この石像を流した奴はこっちで探るよ」
「そうだね、では……軽い…かな」
「間違いなく本物の魔人の石像だぜ」
「ん、それは間違いない」
「それはそうなんだけれど…他の石像よりも軽いかな…質量というか…後でヤハネ君に視て貰おうか、さ、早く出よう」
屋敷の者が来る気配もない、今のうちにと千歳が転移して屋敷の外へと出た。
「器などくれてやる、魔王の眼を逸らすにはこれ位必要な事」
「ええ、ガイアミア様。これであちらは満足でしょう」
「ふふ…それで良い、この身体も割と気に入っているからな」
少女型のアンスローポモフィクであり、亡くなった貴族の妻でもあるエネッサ・ヤヴィースは自室で執事が淹れたお茶を飲み微笑む、可憐な唇からは声は若い男の声、愉快そうに笑う姿は何処か老成していた。
「邪魔をされたら面倒だ、異界からの救世主と魔王如きが我々を阻むなどあってはならない」
「ええ、その通りです」
「現、魔神皇が弱いのが幸いだ。ドラウガル様に復活して頂きもう1度我々の世を築く」
「はい、その為には…」
「《聖者の魔人》を引きずり出す」
エネッサの姿をした何かが低く哂う、執事が恭しく頭を垂れた…。
第43話 異界 《××××××》編 第8幕 飢えた魔物達
「ようこそ、異界の方々。名も無き世界へ」
「ひぎぃ俺達なんもないよ」
「ゆ、ゆるして」
「食べても美味しくないよ」
「怖いよぉ」
『……』
《異空鳥》を降りた外神と懐記とイフタークの目の前には見た事もない生物達がいきなり両手を挙げて降参している、怯えて震える面々にどうしたものかと懐記は口を開く。
「聞きたい事あるんだけど」
「はい、なんでしょう」
「ここって食べ物あるの?」
「ありません」
「何を食べているわけ?」
「前は自分達を食べていました、今は食べる事が出来ないので何も食べていません」
「お腹減った…」
「ぎゅぅ~」
懐記が目の前の1本角に真っ黒な細い手足の敬語を使う生物に聞けば……いきなり共食いというヘビーな話しを聞かされる、他のたわしに手足と目を生やした生物や細い筒に手足を生やした生物達は腹が減ったとのたまう、なんだこの世界は…という印象だった。
「どうして食べられないんです?皆さんは死ぬことはないようですね、同胞を食べなければ飢え続けるだけだと思いますが」
「腹が減ったんだったら…………これをやろう…………」
外神の質問、イフタークが流石に哀れだと悩んだ結果収納に何時の間にか入れていたドーナツを1つ差し出すが、生物達は緩く気だるげに首を振る。
「だめぇ、食べたいと思えない」
「はじめてみたぁ」
「食べたいけどたべれないぃ」
そうかとあっさりイフタークはドーナツを食べ始める、外神は少し考え込んでいるようだった。
「…以前ここに貴方方のように異界から来た者達を我々の同胞が倒そうとしたんです、見事に返り討ちに遭い……」
「うわぁぁ~ん」
「こわいよー」
「オイラなんもしてない、ひどい~」
「イタイのやだぁ」
「こんな風に何度も何度も我々を叩き潰し、同胞を喰らう感情を殺していきました…」
「……その異界からの人は唯苳さんと言う方ではなかったですか?」
「名乗りませんでした、可憐な笑顔の方と軽薄そうな方でした……恐ろしかったのは可憐な笑顔の方でした…」
「…………」
「外神っち、異界から来た他の日本人を知っているわけ?」
「はい……僕は唯苳さんという方に300年程前に助けて貰ったんです…」
「ふうん」
敬語の生物が苦しげな表情を浮べれば、他の魔物達が震え怯えている、外神が他に異界にいる日本人を知っているようなそぶりを見せる、後で詳しい話しを聞くとして、何も食べられないのは喧嘩を売った自業自得としてもただ巻き込まれただけならば他の生き物は可哀想だと懐記は思案した…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~
「今日もお疲れ俺、でもあれはない…」
今日も今日とて稼ぎの5,000ロデを眺め今夜の夕食をどうするか悩みつつ、今日を振り返る。
ダンジョンの荷運びとドロップ品回収をしてギルドに戻った迄は良かったが、そこでイーター達のパーティが分配で揉めそこからパーティの男女のもつれの修羅場に発展し…巻き込まれない内にと金を貰い街中を歩く、酷い目に遭ったと零しつつ今日は慰労を兼ねて本の少し良い物を食べたいと、佳月は街を歩く。
「こんな夜は……肉だよなー。予算は2,000!よしあそこに行こう!」
今夜は肉だと決めすぐ先の賑わっている食堂に足を運ぶ、店の手前から香辛料と肉の焼ける匂いに口の中の涎が溢れそうになりお腹が鳴った。
「らっしゃい、カウンターそこ」
「ども」
賑わっている店内は傭兵やダンジョン帰りのイーター達、仕事帰りの男達が出来上がり酒を飲み躱している。
「この『本日の肉盛り合わせ』と酒と……以上で」
「あいよ、ちょっと待っててな」
恰幅の良い店主に注文し暫し待つ、本当はパンも頼みたいが酒を頼めば予算は声てしまったので断念する。
あちらこちらから聞こえる喧噪に耳を傾け、料理が出されるのを待つ、今日の儲けやダンジョンの話し狙っている女の話しにこれから娼館へ向かうという話し等、テレビやネットが恋しく思いつつ佳月は出された山盛りの肉料理に顔を綻ばせ、温い酒を氷魔法で冷やして一気に煽った。
水で薄めた安い酒だが、今夜の佳月にはこの安っぽさが丁度いい、人間関係もこれ位薄めが良い。
「くぅ~うま、肉もいいね、シシ肉と犬狼の肉に虎兎の肉かぁ」
「当たりだ」
フォークで肉汁溢れる様々な種類の肉と部位を味わう、酒に合わせた辛めの味付けは酒を思わず追加させてしまう。
「美味かった」
「まいど、2,500ロデだ」
「ん」
金を支払いいい気分で外に出る、明日も仕事が入っているのでさっさと安宿に向かい明日の為にも早く休む事にする、今夜も白い月と青い星が輝き星々が輝いていた…。
今夜の食事:水で薄めた安い酒 肉の盛り合わせ ご馳走様でした…古橋 佳月でした…。
「ん、順調だな。ダンジョンが時間間隔が狂うから《刻みの刻》は必須だよなー」
下層から上に上がっていく途中手元から垂らした紐の先の石が夜色を現す、現在は夜、無理に上がって行っても良いだろうが魔物の出現が少ない此処で夜を明かす事にした。
「明日は休んでまた潜って…楽しいなーダンジョン」
未踏破の新ダンジョンは心躍る、背負子を降ろし干し肉を出し齧りながら書き留めた紙を眺める。
「もう、ダンジョン開かれたのかな。上は騒がしかったけど、明日もし会いそうなら挨拶しようかな」
暗い洞窟の天井を見上げる、上の階層は少し前まで賑やかだったが今は静かだ。
水魔法で水を飲み一息ついて、束の間目を閉じた…。
「ダンジョンは場所によっては夜は活発になるが…」
「此処はそうみたいだ」
「ああ、ドロップ品の質も変わる」
今夜は残ったフィズ、犬、ファラルシェス、メンルェトとエスティアという面子で夜のダンジョンを探索する、魔物の動きは活発だ、強くなり数も多いがドロップ品の質もある、このダンジョンを調べていくのは長期に渡るだろう。
「エスティア、もう1時間程で引き揚げますよ」
「うん…」
「俺達もそれで今夜は終わりだ、兄さんと犬はどうする?」
「ここのテントに向かおう、明日炊き出しの手伝いをして此処へ来る」
「俺は《島船》かな、夜の海を見たいなー」
剣で魔物を薙ぎ払うエスティアにメンルェトが言い、フィズがファラルシェスと犬の今夜の予定を聞く。
明日もまた朝からこのダンジョンに入るつもりで動く、メンルェトも風魔法でドロップ品を回収していった。
「……」
「下、気になる?」
「ええ」
「明日にしよ」
「そうですね」
何処か上の空のメンルェトの視線は下を指す、エスティアが服の裾を引きメンルェトは頷き業務的に各自が倒していくドロップ品を回収していった。
「皇帝から君を託されている、明日には皇子達と《コレメキバ学院》の寮に入って過ごして貰う」
「はい、分かりました…」
デズモンドを連れた大河がテント中でそう言い、デズモンドはこくりと頷く、無表情の痩せた少年、貴族というよりかは召使いのような従順さだ、後で彼の身辺を聞いてみるかと思いイザラとイデアがグローリーの家に連れて行くと言うので託す事にした。
「明日は教室に連れて行ってやるよ」
「うん…カリュシュも明日来て、ルンカとルコーも行くから…」
「そうですね、調査も程々に明日は行くと良いですよ」
「…分かりました」
明日の予定をイザラが伝えても言われたままのデズモンド、それをちらと横目で見てカリュシュも頷き帰っていく。
「大河殿、連続殺人ですが調べて欲しい事があります」
「何を」
「殺された彼らに死んだ子、または堕胎した子がいるかどうかを」
「……分かった、少し用が出来た出て来る」
カリュシュの頼みに大河は気になっていた事を確認する為、テントから別の場所へと移動した…。
第043話 盗み
「この石像を収納に入れれば良いね」
「ああ、間違いなく魔人だな」
「これ、どの魔人か分るか?」
「まさかー」
「だよな」
屋敷の地下の石像が保管されている場所にあっさり侵入した、千歳とチカとヤグート。
チカは目の前の石像の正体が気になるようだが、ヤグートは肩を竦める。
「本当は金できちんと交渉して譲ってもらうべきなんだろうけれど…そうも言ってられないしね。盗んだ証拠が出て来なければ…」
「問題ねーだろ、さっさと入れろ」
「この石像を流した奴はこっちで探るよ」
「そうだね、では……軽い…かな」
「間違いなく本物の魔人の石像だぜ」
「ん、それは間違いない」
「それはそうなんだけれど…他の石像よりも軽いかな…質量というか…後でヤハネ君に視て貰おうか、さ、早く出よう」
屋敷の者が来る気配もない、今のうちにと千歳が転移して屋敷の外へと出た。
「器などくれてやる、魔王の眼を逸らすにはこれ位必要な事」
「ええ、ガイアミア様。これであちらは満足でしょう」
「ふふ…それで良い、この身体も割と気に入っているからな」
少女型のアンスローポモフィクであり、亡くなった貴族の妻でもあるエネッサ・ヤヴィースは自室で執事が淹れたお茶を飲み微笑む、可憐な唇からは声は若い男の声、愉快そうに笑う姿は何処か老成していた。
「邪魔をされたら面倒だ、異界からの救世主と魔王如きが我々を阻むなどあってはならない」
「ええ、その通りです」
「現、魔神皇が弱いのが幸いだ。ドラウガル様に復活して頂きもう1度我々の世を築く」
「はい、その為には…」
「《聖者の魔人》を引きずり出す」
エネッサの姿をした何かが低く哂う、執事が恭しく頭を垂れた…。
第43話 異界 《××××××》編 第8幕 飢えた魔物達
「ようこそ、異界の方々。名も無き世界へ」
「ひぎぃ俺達なんもないよ」
「ゆ、ゆるして」
「食べても美味しくないよ」
「怖いよぉ」
『……』
《異空鳥》を降りた外神と懐記とイフタークの目の前には見た事もない生物達がいきなり両手を挙げて降参している、怯えて震える面々にどうしたものかと懐記は口を開く。
「聞きたい事あるんだけど」
「はい、なんでしょう」
「ここって食べ物あるの?」
「ありません」
「何を食べているわけ?」
「前は自分達を食べていました、今は食べる事が出来ないので何も食べていません」
「お腹減った…」
「ぎゅぅ~」
懐記が目の前の1本角に真っ黒な細い手足の敬語を使う生物に聞けば……いきなり共食いというヘビーな話しを聞かされる、他のたわしに手足と目を生やした生物や細い筒に手足を生やした生物達は腹が減ったとのたまう、なんだこの世界は…という印象だった。
「どうして食べられないんです?皆さんは死ぬことはないようですね、同胞を食べなければ飢え続けるだけだと思いますが」
「腹が減ったんだったら…………これをやろう…………」
外神の質問、イフタークが流石に哀れだと悩んだ結果収納に何時の間にか入れていたドーナツを1つ差し出すが、生物達は緩く気だるげに首を振る。
「だめぇ、食べたいと思えない」
「はじめてみたぁ」
「食べたいけどたべれないぃ」
そうかとあっさりイフタークはドーナツを食べ始める、外神は少し考え込んでいるようだった。
「…以前ここに貴方方のように異界から来た者達を我々の同胞が倒そうとしたんです、見事に返り討ちに遭い……」
「うわぁぁ~ん」
「こわいよー」
「オイラなんもしてない、ひどい~」
「イタイのやだぁ」
「こんな風に何度も何度も我々を叩き潰し、同胞を喰らう感情を殺していきました…」
「……その異界からの人は唯苳さんと言う方ではなかったですか?」
「名乗りませんでした、可憐な笑顔の方と軽薄そうな方でした……恐ろしかったのは可憐な笑顔の方でした…」
「…………」
「外神っち、異界から来た他の日本人を知っているわけ?」
「はい……僕は唯苳さんという方に300年程前に助けて貰ったんです…」
「ふうん」
敬語の生物が苦しげな表情を浮べれば、他の魔物達が震え怯えている、外神が他に異界にいる日本人を知っているようなそぶりを見せる、後で詳しい話しを聞くとして、何も食べられないのは喧嘩を売った自業自得としてもただ巻き込まれただけならば他の生き物は可哀想だと懐記は思案した…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~
「今日もお疲れ俺、でもあれはない…」
今日も今日とて稼ぎの5,000ロデを眺め今夜の夕食をどうするか悩みつつ、今日を振り返る。
ダンジョンの荷運びとドロップ品回収をしてギルドに戻った迄は良かったが、そこでイーター達のパーティが分配で揉めそこからパーティの男女のもつれの修羅場に発展し…巻き込まれない内にと金を貰い街中を歩く、酷い目に遭ったと零しつつ今日は慰労を兼ねて本の少し良い物を食べたいと、佳月は街を歩く。
「こんな夜は……肉だよなー。予算は2,000!よしあそこに行こう!」
今夜は肉だと決めすぐ先の賑わっている食堂に足を運ぶ、店の手前から香辛料と肉の焼ける匂いに口の中の涎が溢れそうになりお腹が鳴った。
「らっしゃい、カウンターそこ」
「ども」
賑わっている店内は傭兵やダンジョン帰りのイーター達、仕事帰りの男達が出来上がり酒を飲み躱している。
「この『本日の肉盛り合わせ』と酒と……以上で」
「あいよ、ちょっと待っててな」
恰幅の良い店主に注文し暫し待つ、本当はパンも頼みたいが酒を頼めば予算は声てしまったので断念する。
あちらこちらから聞こえる喧噪に耳を傾け、料理が出されるのを待つ、今日の儲けやダンジョンの話し狙っている女の話しにこれから娼館へ向かうという話し等、テレビやネットが恋しく思いつつ佳月は出された山盛りの肉料理に顔を綻ばせ、温い酒を氷魔法で冷やして一気に煽った。
水で薄めた安い酒だが、今夜の佳月にはこの安っぽさが丁度いい、人間関係もこれ位薄めが良い。
「くぅ~うま、肉もいいね、シシ肉と犬狼の肉に虎兎の肉かぁ」
「当たりだ」
フォークで肉汁溢れる様々な種類の肉と部位を味わう、酒に合わせた辛めの味付けは酒を思わず追加させてしまう。
「美味かった」
「まいど、2,500ロデだ」
「ん」
金を支払いいい気分で外に出る、明日も仕事が入っているのでさっさと安宿に向かい明日の為にも早く休む事にする、今夜も白い月と青い星が輝き星々が輝いていた…。
今夜の食事:水で薄めた安い酒 肉の盛り合わせ ご馳走様でした…古橋 佳月でした…。
10
あなたにおすすめの小説
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる