あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

問題発症解決編029幕 大河の問い×第044話 違和感/第44話 異界 《××××××》編 第9幕 ちょっと見ます 

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 問題発症解決編029幕 大河の問い
「おい、解っていたのか。だからこの事件から手を引いたのか」
「はい、早かったですね。誰かの手を借りましたか?」
「借りた、殺人の犯人は子供達…呪いか」
「ぴんぽーん、おめでとうございます」
《ガルディア》のカジノタワーの最上階で薬草の選別や薬を作っている蒐集家の元を訪れた大河、ああ来たのかと言った風に手元の作業を行い大河を嘲笑う、大河は冷静を装ってはいるが内心は穏やかではない、呪い、恨み、絶望は……どうすればいいのだろうと…それを解って蒐集家はクスクスと嗤っている。
「手を引けば良い、皇帝もそう言っていますよ?何を考えている?終わりだこれで、呪いは続く取りこぼし続け進む、子らは繋がっていく、糸は紡がれ繋がり切れない」
「……これからも子殺しを行う者達は呪われて死ぬのか?」
「産まれますからね、呪いは。ですが魂は生まれ変わるそこで呪いは切れます、そこに続く者があるだけ」
「神々、呪いを消す方法は?」
『……呪いを消すそれは術者の死を意味します、産まれる前の死、産まれて無垢なまま死んだ者達の呪いは無邪気に無垢に広がっています。《カテラント帝国》がそれに強い場なのでしょう、大河…《再呪具師》に助言を求めなさい…』
大河の呪いを無邪気に親達を呪う子供達を止めたいと神々に乞うが、彼等も今回は蒐集家寄りだった、大河は頷いて後でファラルシェスの元に向かう事にし、蒐集家は作業の続きを行なった。
「……お前なら呪いをどうにか出来るだろう」
「ええ、殺せますよ」
「……」
大河は舌打ちし《カテラント帝国》のダンジョンへ向かう、蒐集家は嗤った…チリン…。

第044話 違和感
「どうしても違和感が拭えないね」
「鑑定にも出ないからなぁーこればかりは…でも間違いなく魔人の石像だ」
「そう、それは間違いないんだけれど」
《アタラクシア号》の千歳の執務室、千歳とヤグートとラジカとタナトスでコーヒーを飲みながらどうしても拭えない違和感を千歳は抱えていた。
「千歳、神々も石像は結界が張られ内側が視られないとの事ですし、グローリーさんに聞いてみますか?」
「そうだね、グリ君に聞いてみようかな」
「…魔神皇だしねぇ」
ラジカの提案に千歳は頷きヤグートが呟く、グローリーに連絡し石像を視て貰う事にした。

第44話 異界 《××××××》編 第9幕 ちょっと見ます
「ずっと腹減ってんの?こっちはどう?」
「……味がないよぉぉ…」
「噛み呑み込む事は出来ますが…」
「ふぇぇん。お腹すいた」
懐記が飢えているという魔物達に果物とパンを渡してみる、魔物達は食べてはみる物の味がないとしょんぼりリンゴもどきを齧っていた、やはりパンはドーナツ同様口に入れない。
「…みなさんの身体を視ても良いですか?」
「いいよぉ」
外神が暫し考え無気力な魔物たちから許可を取り身体を視ていく、目が何度も瞬き何かを確認している、その様を懐記が眺め周囲をよく見て行く、異世界からやって来た2人組に何度も殺され都度蘇生され心が折れるまで徹底的に圧倒的実力差で嬲られ、同胞を喰う気力を奪われた彼ら、そこまでされるような事を彼らはしたのだろうか…。
「そうですね、魔物の皆さんの身体は猛毒。普通の食べ物は体内で何にもならない物ですね」
「そ。なら、《アヴォルジア》の植物が良いって事?」
「かもしれません、試してみます」
外神が収納から《アヴォルジア》の果物の木を出してみるが大地に根付かないが、魔物達に渡せば皆食べられると喜ぶ。
「味がする!」
「なんだろうはじめての味」
「これは……味が分かります」
「しゃくしゃくする!」
「……ですが、大地に根付かないので植えたりは……」
外神が大地に触れ何かを感じる、赤く乾いたひび割れた大地から外神は何かを感じた…。
「彼らは残しています…この大地に可能性を…」
「この世界に来た2人組が?」
「ええ、何度も殺された彼らの肉体を養分とし…芽吹く可能性を…その2人は僕達がまたは異界人がこの世界に来ると知っていたようです」
「ふうん」
「魔物の皆さん、その2人は貴方達の世界に可能性を残しています。後は皆さん次第です、この大地に毒の植物が育つようにすることが可能です。皆さんが手入れをし育てなければ意味はありません、僕は土と植物を提供できます、どうしますか?」
「私達は何かを育てる事などした事はありません、自分達より劣る者を喰い散らかすだけの存在」
「出来るのー?」
「できないかも」
「ひぎ、こわいよー」
『やってみてはどう?お前達も変化の刻がきた』
「あ、あくま!」
「《アストマーズ》にしかいない筈では?」
「こ、ころさないで!もういやだ!」
『何もしない』
「ファーツコクスっちじゃん」
『魔物の世界、興味深い』
背後からゴーレム姿の夜の身体でファーツコクスが《異空鳥》から出て来る、魔物達は怯え驚愕し震えあがった。
「みなさん、どうします?これからも飢え続けますか?それとも労働し食物を手に入れますか?」
「……私は育てます、どうか助力を」
「お、オイラも!もう飢えるのはやだ!」
「おなかすいた…これよかった…やる」
「や、る」
「おねがいだ、助けてくれ!」
ファーツコクスの登場に魔物達は跪く、1部の魔物達が植物を育てる事に決め気配を消し此方を伺う魔物達の気配を感じつつ、懐記と外神とファーツコクスはこの世界で植物を植える事に決めた。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~

ここ《アンツクイア》の馴染の森で古橋 佳月は独りソロキャンプを楽しむ、簡易的な椅子と焚火に捌いて解体し串刺しにした小振りな丸焼きをいくつか焼いていく、今日は森で完全出来高な採取を行なっていた。
「採取はギャンブルみたいなものだよな、当たり外れが多いし安定してないし…」
鳥の丸焼きの向きを変えて万遍無く焼いていく、タレは自家製のソース、納得いくまで数年が掛かったが納得がいく味が出た、それと小瓶の酒を地面に置きただ待つ。
「ジャンクな物食べたい時もあるけど、今ある物、出来る物で生きる、これが俺のモットーだからな」
なんとなく以前作った刷毛でソースを塗っていく、じっくり焦らず待つのが料理のコツだ。
最初この世界に来た時は大変だった事を思い出し苦笑いを浮かべる、この世界に来て約100年、日本にいればとっくに寿命を迎えているが、此処では関係ない。
「ん、良い感じ。んまぁーはぁ、おいしいな。採取は空振りだけど」
出来上がった鳥串を掴み被りつく、捌いたばかりの鳥は臭みもなくソースがさっぱりしていて濃い目の酒を氷魔法でコップに氷を浮べてロックで飲む、炭酸が欲しい所だが我慢だ。
今日は採取は上手くいかなかった、空振りだった分鳥を多めに狩って後で売りに行けばいい。
鳥の小骨を吐き出しもう1本を食べ始め、酒を煽る。
「もう少し採取したら戻ろうか、転移も収納も便利」
鳥を食べ終わり酒を飲み終わり腰を上げて、椅子をしまい焚火に土を被せ消化を確認して立ち上がる、今夜も白い月と青い星が瞬いている…この後の採取で良い物が手に入ったらまた酒を買おう、この間漬けた薬草酒を飲んでも良いしと森に入って行った。

今夜の食事:安い瓶の酒のロック 自分で狩りをした鳥の丸焼き串 ご馳走様でした…古橋 佳月でした…。



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