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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
問題発症解決編030幕 侵入者×第045話 からっぽ…/第45話 異界 《××××××》編 第10幕 浄化作業
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問題発症解決編030幕 侵入者
朝、ダンジョンに各自の参加出来るパーティメンバーで進んで行く、犬の《黄昏の瞳・犬》は第3階層、カトゥーシュカ達《黄昏の瞳・海》とグステナ達の《黄昏の瞳・灰》で第4階層、フィズ達の《黄昏の瞳・緑》は第5階層を先行していた。
「ん?誰かいるな。お前が気にしてたやつじゃねぇか?」
「……ええ…」
ボス部屋の手前の岩陰に魔法具の魔物避けの布を被せている隙間をグステナが気づきメンルェトが頷く、このダンジョンに入った時から気にしていた気配の元だろう、布がもぞもぞ動き取り払われ青年が立ちあがった。
「……げ、えーと…勝手に入ってます…」
「だろうな、みりゃ分かる。魔人だろ?」
「?魔人?何すか?それ、俺はただの冒険者で…侵入者?」
グステナとメンルェトと目が合いげと不味いと表情を浮べ、気まずげに頭を下げグステナが魔人かと聞いても首を傾げメンルェトは無言で青年を視ていた。
「……貴方は何をしているんです?ここで」
「えーとダンジョンの荷運び首になって旅してたら、未開ぽいダンジョン見っけてよしはいろって今ここ」
「……仕事を捜しているんですか?」
「えーあーまぁ」
「では、私が雇います。私の下で働いて下さい。給金は言い値を払います」
「は、お前こういう素直な感じが好みなのかよ」
「………はぁ」
「え、なに?痴話喧嘩?そういうのはちょっと…」
「違います」
青年の現状を確認しメンルェトが雇おうとすれば、グステナが余計な事を言い青年がちょっと引いている、溜息を吐いて首を振って仕切り直す。
「どうですか?給金は貴方の望むまま、自由にして頂いて構いません。その日何をしたか私に報告をするのが仕事です。月100万ログでどうです?」
『100万!?』
「おい、俺もその仕事するから金くれ」
「欲しければ上げますから、少し黙っていて下さい」
好条件の仕事に何故かグステナが釣れてしまい少し離れていて欲しいとメンルェトは思いながら、話しを持ち掛ければ少し青年が考え込む。
「どうしてそんな仕事を?」
「…いつか分かります」
「……分かった、いいよ、あんたの下で働く。俺はドゥ!」
「私はメンルェト・ウティタェ・スパルズイフレと申します。メンルェトと呼んで下さい」
「俺はグステナ・ヴワムス・コキントスな」
「よろしく、メンルェト、グステナ!良かった、仕事出来て。ダンジョン探索も良いけど、ドロップ品はそんなに持って行けないし。今日はもう出ようと思っていたんだー食料とかも調達しないと」
「…収納を持ってないんですか?」
「ないない、そういうのって選ばれた者が持つって感じ」
「では、時間停止収納袋を渡します」
「ええ?こんなすごくて貴重な物いいの?」
「はい」
「貰っとけよ、沢山あっから」
メンルェトが収納から時間停止収納ショルダーバッグを渡せばドゥが狼狽えるが、グステナがいいからいいからと言い、受け取ってショルダーバッグに背負子の荷物をしまい、紙の束をメンルェトに渡す。
「これ、第7階層までの事を記したから」
「……よく書けていますね、1度皆さんを集めましょう。ドゥ、これに情報料を支払いましょう、500万ログ後で渡します」
「ええ!い、いやそんなに…」
「俺にもくれ」
「何もしてないでしょ、風早さん皆を呼んで下さい」
『承知しました、昼食も併せて如何です?』
「お、腹へったな!肉だ!肉」
「はぁ…」
「そういえば、腹減ったね」
丁寧に描かれたダンジョン内部の詳細を確認しメンルェトが納得し、風早が各パーティを呼び昼食の準備を何時の間にか来ていたゴーレム達が用意してくれうる、その様子を面白そうにドゥは眺めていた。
第045話 からっぽ…
「からっぽ…」
「魂がない」
千歳に呼ばれたグローリーと今回はメシュレラも同行し石像を確認すれば、結果抜け殻だという事が分かった。
「それは…死んでいるって事なのかな?」
「違う…ない。何処かに行ってる…」
「器を捨てたようだな、封印が解けかけているからこそ出来る事だ」
「これは不味い事かもしれないね」
「ヤハネの真贋鑑定でも魂の真名は読めないな」
千歳の疑問にグローリは否と返しメシュレラも頷く、魂が他の物に移ったとしてもそれを解る術はない、千歳は4千年前の魔人…フゥの件があると警戒をする物の成す術は現在無い。
「器が此方にある限りは出来る事は限られるだろう、何が狙いかは分からんが放っておけ。封印はまだ完全に解けてはいない、いつかは取り戻しに来る」
「だな、1つの器に2つの魂を入れるのは難しいだろ?何もない物に魂を容れる術は今はない、魔術なら出来るかもな」
「……そう…だね」
「千歳、切り替えていきましょう」
「分かった」
現状維持という結論に至り、ヤグートもラジカも放っておけと言い千歳は胸に少しの痞えつつ切り替える事にした。
「私は店造りがあるから戻る、弟夕食には戻ってくるといい。今夜は肉団子と煮物だ」
「うん、分かった。お兄ちゃん」
メシュレラがグローリーの店造りの手伝いをしてくれ、グローリーの留守の間も着々と進んでいる、メシュレラが先に龍皇国へ戻りグローリーは暫しの間石像を眺めていた…。
第45話 異界 《××××××》編 第10幕 浄化作業
「この世界を全て浄化するには数百年掛かると思います、なのでこれを」
「これは?」
「きれー」
「かたいー」
「ひぎぃつめたい」
「浄化魔法を組み込んだ魔石やカルナラー石です」
土に埋めたり持って魔力を注いで浄化出来るようにと、大量に外神と懐記が用意し、イフタークが魔石とカルナラー石を鳥型に型を変えて飛ばしていく。
「やっぱり、ここに来た異界人は大地を使えるようにしていたようです、皆さん次第で……」
浄化した土の具合を手で確かめる、大地から生命力が溢れている、外神の鑑定に魔物達の肉片や灰や血が栄養になっているらしいと教えれば、魔物達の身体は竦み怯え震えていた。
「ま、過去は過去って事で。木や植物植えてこ」
懐記が切り替えるように言い、魔物達は頷いた、彼らがこれから飢えずに仲間を食べる必要も無くなるようにしていく為の行動が始まった…。
「動き出しましたね」
「んあ、何が?」
「この間の魔物の世界ですよ」
「へぇ、ボスがなんか細工してたとこね」
「はい、日本から異界に呼ばれた彼らが大地を芽吹かせるようです」
「ふうん、どうでもいいー」
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~
「今日もどうも、また頼む」
「毎度、またお願いします」
ダンジョンの荷運びから戻った佳月、冒険者ギルドで本日の仕事の完了報告と給金の5,000ロハを貰い冒険者パーティと分かれた。
「少し早めに戻れたし、今日はあそこかな」
契約内容によって収入は様々だが、佳月は大体いつも同じ内容の荷運びのみの仕事を引き受ける、ドロップ品の回収なんかはくすねたと変な疑いを掛けられないように引き受けない、荷物を運んでその場で必要な物を出して渡す、浅い階層しか行かない分賃金は安いが早く帰れるのでこれ位で良い。
「日本にいた時は……止めとこ、飯が不味くなるし」
日本にいた時はこれの何倍も働いて…大して稼げなかった、それに比べてこっちはその日暮らしだが充分だった。
「保証とかは無いけれど、ま、気楽な独り身だしな。どうも、煮込みに麺入れてくれー後は酒」
「よ、酒と煮込み麺で1,000ロハね」
馴染みの屋台に顔を出す、結構人気で遅くに行くといつも売り切れなので今日はと顔を出せば開店直後で料理はある、ここの肉と野菜の煮込みと水に溶いた小麦粉を伸ばした雑な麺料理が美味いので器に入れられた煮込み麺と温い薬草酒のジョッキを貰い、雑に置かれた台に座って、すするというよりかは箸で掴んで口に入れて噛み汁を飲み、柔らかい肉を食べる。
「ああ、うまい」
佳月は満足そうに笑う、客はひっきりなしださっさと食べ終わり魔法で冷やした酒を一気に煽って、ジョッキと器を返して帰路に着く。
「明日は…どうかなぁ。仕事が無ければ採取しないと…」
そう零しいつもの安宿に戻る、洗濯もしないとなと思いつついい気分で白い月と青い星を見上げた…。
今夜の食事:店主自慢の煮込み麺と自家製薬草酒 ご馳走様でした…古橋 佳月でした…。
朝、ダンジョンに各自の参加出来るパーティメンバーで進んで行く、犬の《黄昏の瞳・犬》は第3階層、カトゥーシュカ達《黄昏の瞳・海》とグステナ達の《黄昏の瞳・灰》で第4階層、フィズ達の《黄昏の瞳・緑》は第5階層を先行していた。
「ん?誰かいるな。お前が気にしてたやつじゃねぇか?」
「……ええ…」
ボス部屋の手前の岩陰に魔法具の魔物避けの布を被せている隙間をグステナが気づきメンルェトが頷く、このダンジョンに入った時から気にしていた気配の元だろう、布がもぞもぞ動き取り払われ青年が立ちあがった。
「……げ、えーと…勝手に入ってます…」
「だろうな、みりゃ分かる。魔人だろ?」
「?魔人?何すか?それ、俺はただの冒険者で…侵入者?」
グステナとメンルェトと目が合いげと不味いと表情を浮べ、気まずげに頭を下げグステナが魔人かと聞いても首を傾げメンルェトは無言で青年を視ていた。
「……貴方は何をしているんです?ここで」
「えーとダンジョンの荷運び首になって旅してたら、未開ぽいダンジョン見っけてよしはいろって今ここ」
「……仕事を捜しているんですか?」
「えーあーまぁ」
「では、私が雇います。私の下で働いて下さい。給金は言い値を払います」
「は、お前こういう素直な感じが好みなのかよ」
「………はぁ」
「え、なに?痴話喧嘩?そういうのはちょっと…」
「違います」
青年の現状を確認しメンルェトが雇おうとすれば、グステナが余計な事を言い青年がちょっと引いている、溜息を吐いて首を振って仕切り直す。
「どうですか?給金は貴方の望むまま、自由にして頂いて構いません。その日何をしたか私に報告をするのが仕事です。月100万ログでどうです?」
『100万!?』
「おい、俺もその仕事するから金くれ」
「欲しければ上げますから、少し黙っていて下さい」
好条件の仕事に何故かグステナが釣れてしまい少し離れていて欲しいとメンルェトは思いながら、話しを持ち掛ければ少し青年が考え込む。
「どうしてそんな仕事を?」
「…いつか分かります」
「……分かった、いいよ、あんたの下で働く。俺はドゥ!」
「私はメンルェト・ウティタェ・スパルズイフレと申します。メンルェトと呼んで下さい」
「俺はグステナ・ヴワムス・コキントスな」
「よろしく、メンルェト、グステナ!良かった、仕事出来て。ダンジョン探索も良いけど、ドロップ品はそんなに持って行けないし。今日はもう出ようと思っていたんだー食料とかも調達しないと」
「…収納を持ってないんですか?」
「ないない、そういうのって選ばれた者が持つって感じ」
「では、時間停止収納袋を渡します」
「ええ?こんなすごくて貴重な物いいの?」
「はい」
「貰っとけよ、沢山あっから」
メンルェトが収納から時間停止収納ショルダーバッグを渡せばドゥが狼狽えるが、グステナがいいからいいからと言い、受け取ってショルダーバッグに背負子の荷物をしまい、紙の束をメンルェトに渡す。
「これ、第7階層までの事を記したから」
「……よく書けていますね、1度皆さんを集めましょう。ドゥ、これに情報料を支払いましょう、500万ログ後で渡します」
「ええ!い、いやそんなに…」
「俺にもくれ」
「何もしてないでしょ、風早さん皆を呼んで下さい」
『承知しました、昼食も併せて如何です?』
「お、腹へったな!肉だ!肉」
「はぁ…」
「そういえば、腹減ったね」
丁寧に描かれたダンジョン内部の詳細を確認しメンルェトが納得し、風早が各パーティを呼び昼食の準備を何時の間にか来ていたゴーレム達が用意してくれうる、その様子を面白そうにドゥは眺めていた。
第045話 からっぽ…
「からっぽ…」
「魂がない」
千歳に呼ばれたグローリーと今回はメシュレラも同行し石像を確認すれば、結果抜け殻だという事が分かった。
「それは…死んでいるって事なのかな?」
「違う…ない。何処かに行ってる…」
「器を捨てたようだな、封印が解けかけているからこそ出来る事だ」
「これは不味い事かもしれないね」
「ヤハネの真贋鑑定でも魂の真名は読めないな」
千歳の疑問にグローリは否と返しメシュレラも頷く、魂が他の物に移ったとしてもそれを解る術はない、千歳は4千年前の魔人…フゥの件があると警戒をする物の成す術は現在無い。
「器が此方にある限りは出来る事は限られるだろう、何が狙いかは分からんが放っておけ。封印はまだ完全に解けてはいない、いつかは取り戻しに来る」
「だな、1つの器に2つの魂を入れるのは難しいだろ?何もない物に魂を容れる術は今はない、魔術なら出来るかもな」
「……そう…だね」
「千歳、切り替えていきましょう」
「分かった」
現状維持という結論に至り、ヤグートもラジカも放っておけと言い千歳は胸に少しの痞えつつ切り替える事にした。
「私は店造りがあるから戻る、弟夕食には戻ってくるといい。今夜は肉団子と煮物だ」
「うん、分かった。お兄ちゃん」
メシュレラがグローリーの店造りの手伝いをしてくれ、グローリーの留守の間も着々と進んでいる、メシュレラが先に龍皇国へ戻りグローリーは暫しの間石像を眺めていた…。
第45話 異界 《××××××》編 第10幕 浄化作業
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「これは?」
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土に埋めたり持って魔力を注いで浄化出来るようにと、大量に外神と懐記が用意し、イフタークが魔石とカルナラー石を鳥型に型を変えて飛ばしていく。
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浄化した土の具合を手で確かめる、大地から生命力が溢れている、外神の鑑定に魔物達の肉片や灰や血が栄養になっているらしいと教えれば、魔物達の身体は竦み怯え震えていた。
「ま、過去は過去って事で。木や植物植えてこ」
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「動き出しましたね」
「んあ、何が?」
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「へぇ、ボスがなんか細工してたとこね」
「はい、日本から異界に呼ばれた彼らが大地を芽吹かせるようです」
「ふうん、どうでもいいー」
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~
「今日もどうも、また頼む」
「毎度、またお願いします」
ダンジョンの荷運びから戻った佳月、冒険者ギルドで本日の仕事の完了報告と給金の5,000ロハを貰い冒険者パーティと分かれた。
「少し早めに戻れたし、今日はあそこかな」
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「日本にいた時は……止めとこ、飯が不味くなるし」
日本にいた時はこれの何倍も働いて…大して稼げなかった、それに比べてこっちはその日暮らしだが充分だった。
「保証とかは無いけれど、ま、気楽な独り身だしな。どうも、煮込みに麺入れてくれー後は酒」
「よ、酒と煮込み麺で1,000ロハね」
馴染みの屋台に顔を出す、結構人気で遅くに行くといつも売り切れなので今日はと顔を出せば開店直後で料理はある、ここの肉と野菜の煮込みと水に溶いた小麦粉を伸ばした雑な麺料理が美味いので器に入れられた煮込み麺と温い薬草酒のジョッキを貰い、雑に置かれた台に座って、すするというよりかは箸で掴んで口に入れて噛み汁を飲み、柔らかい肉を食べる。
「ああ、うまい」
佳月は満足そうに笑う、客はひっきりなしださっさと食べ終わり魔法で冷やした酒を一気に煽って、ジョッキと器を返して帰路に着く。
「明日は…どうかなぁ。仕事が無ければ採取しないと…」
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イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
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