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器用なおっさんは異世界に行っても器用なおっさんです 第2楼 おっさん、料理を振る舞う
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此処に来てふと思う目が良く視える、昔みたいにと思い眼鏡を外し今夜食べる筈だった食材を使おうにも包丁もないなーとソファでそわそわしている鴎に先に店に案内して貰う事にした。
「らっしゃい、鴎じゃん。そっちの人は?」
「拾ったおっさん」
「アンタそんな趣味だったの?」
「阿呆か」
案内されたのは古いコンクリート素材の《雑貨屋さん蟆摧(まざい)》と薄い文字で書かれている開けっ放しの店、中に入れば女性か男性か分からない出で立ちの人物が嗤っていた。
「ゆっくりしてきなよーヒマだしー」
「ありがとうございます、やっぱり鍋とかは高いですね、フライパンだけでも買いますか…」
雑貨屋さんと言うだけありごちゃごちゃと食材と日用品が混ぜこぜ、目当ての歯ブラシと鍋類は高いなーと1番安いフライパンでも1万楼とあるせめてフライパンだけでも買おうかと考えていると、店主のが興味を持ったらしく幾眞に提案をした。
「私の使ってないやつあげるー」
「いいんですか?」
「で、何がほしいだよ。覚えとけおっさん、この街にタダなもんはゴミしかねえよ」
「ゴミはタダなんですね?ゴミも価値があったりしますよ」
「はっ」
「面白いー気に入ったわ、私は蟆摧(まざい)よ。あげる代わりに作ったら私にもちょうだい」
「それくらいなら」
鴎が肩を竦め幾眞は喜びは1度奥に引っ込み、幾眞は興味深く商品を確認していく、蛇が漬け込まれた酒、怪しい瓶、鮮度の悪い野菜、肉の塩漬け、服や下着等良く見ていった。
「これ、醤油と味噌?」
「ああ、それ、偶に買い付けに来る客が置いていったものよ、最近会ってないわ」
「そうなんですか…」
そこには醤油とこの世界の言葉で書かれた1升瓶と小さい木の樽に味噌と同じく書かれた物、何方も千楼なので買う事にした。
字は読める、言葉が通じるから字も読める…不思議な物だ。
「これ、錆びてるけど包丁もどうぞー裏に沢山あるのよ錆びた奴、纏めて屑屋に売るんだけど欲しけりゃあげるわ」
「ありがとうございます、後でご飯持って来るときに貰います」
「そう、楽しみにしているわ」
鴎が味噌と醤油を持ってくれ、木箱に入った錆びた包丁とフライパンと鍋を貰い家に戻った。
「少し時間が掛かるので夕飯どうします?明日にします」
「別に面白そうだから待つ、その包丁とか使うのかよ?」
「はい、綺麗になりますよ」
この世界も1日が24時間として時計もある変わった記号で数字は無い、置き換えると夜の6時過ぎ位かなと幾眞は思いつつソファでダラダラ過ごす鴎が待つと言うので食事の下準備をしながら包丁を研ぎ鍋を見てみる事にした。
鍋とフライパンは焦げてはいるが倉庫にあったたわしを使い焦げを落とす、綺麗に取れたので念の鍋には水を貼りフライパンも水を入れて沸かしてみる問題無さそうだ。
次は丁度倉庫に砥石のような物があったのでそれを使う事にしてみる、まずはたわしと水に食器を洗う洗剤を使いゴシゴシとさびを落としていく、意外にあっさり取れたのでありがたいが洗剤の成分が良くわからないので研いだ後は熱湯に漬けて置こうかと手を洗い、買った食品を確認する。
豆苗は切って水を張ろうか…キッチンばさみがあればと木箱を見れば寂びた鋏を見つけ錆びを落とし、試しに砥石で研いでみればみるみる刃の輝きが蘇る、一応鍋の熱湯に潜らせ切れ味を見ればかなり良い鋏だったのが分かり豆苗を切って根の部分に水を張り置いて置く、また育てて食べよう。
鍋が良さそうなので今夜は鍋で米を炊き、豆苗ともやしとシーチキンの醤油胡椒炒めにしよう、4人分だから多めに炊いて置くことにし、豆腐とネギと油揚げは味噌もあるので明日に回そうと決めた。
「久しぶりに米を鍋で炊くけど…」
「それ米?」
「はい」
「ふうん、なんか普段の米とちがうじゃん」
「そうなんですね、大丈夫です味は保証します」
「そーかよ、別に期待はしてねぇ」
ソファ越しに眺めていた鴎が幾眞の持ち出した米に首を傾げている、味は保証すると言っても安売りしている特売の5キロ米だ鍋の水を捨て包丁を確認、良い感じだ。
研いで水を張り1時間程浸水させる事にし、フライパンの水を捨てもう1度洗い…後1時間以上食事が後になると言えば別に良いと言われ鴎は小型の機械を出してスイッチを押せばラジオらしく人の声が聞こえてくる、幾眞はそれをBGMにシーチキンの油を使いもやしと豆苗とを炒めしんなりした所で1度火を止めて他の包丁や鍋の手入れを行なった。
「すみません、お待たせしました。もやしと豆苗のシーチキン炒めとご飯です」
「へぇ匂いはいいじゃん、食う」
「どうぞ、拄魏さんは部屋に行ったらいないようでした」
「は、どうせ女のとこだよ。ほっとけ、うま」
「そうなんですね、茶葉もあったのでそれを使ってお茶も淹れてみました」
「あいつの女が置いていったやつだろ、茶もうまい、この米なんだ?綺麗な白だな」
「ここの米は違うんですか?」
「ちょっと黄色で長い、あんま美味くない」
湯気の立つ炒め物と白いご飯にがっつくこの世界はナイフとフォークが主流らしく幾眞もフォークで食べる、食事に夢中な鴎の言葉にインディアカ米みたいな物かなと思いつつ、お代わりをする鴎の器にご飯をよそって渡した。
「なんか良い匂いがする」
「蟆摧さんのお礼に焼きおにぎりを焼いてます」
「食いたいくれ」
「もうご飯がないので明日作りますよ」
綺麗におかずを食べてしまったので鍋に残った米を握り味噌を塗ってフライパンで両面を少し潰して焼いていく、みりんがあればよかったがおこげをサービスしたのでいいだろうと小振りな焼きおにぎりを3つ作り皿に置いて蟆摧の店に向かうと言えば鴎も行くと言うので一緒に向かう事にした。
「らっしゃい、鴎じゃん。そっちの人は?」
「拾ったおっさん」
「アンタそんな趣味だったの?」
「阿呆か」
案内されたのは古いコンクリート素材の《雑貨屋さん蟆摧(まざい)》と薄い文字で書かれている開けっ放しの店、中に入れば女性か男性か分からない出で立ちの人物が嗤っていた。
「ゆっくりしてきなよーヒマだしー」
「ありがとうございます、やっぱり鍋とかは高いですね、フライパンだけでも買いますか…」
雑貨屋さんと言うだけありごちゃごちゃと食材と日用品が混ぜこぜ、目当ての歯ブラシと鍋類は高いなーと1番安いフライパンでも1万楼とあるせめてフライパンだけでも買おうかと考えていると、店主のが興味を持ったらしく幾眞に提案をした。
「私の使ってないやつあげるー」
「いいんですか?」
「で、何がほしいだよ。覚えとけおっさん、この街にタダなもんはゴミしかねえよ」
「ゴミはタダなんですね?ゴミも価値があったりしますよ」
「はっ」
「面白いー気に入ったわ、私は蟆摧(まざい)よ。あげる代わりに作ったら私にもちょうだい」
「それくらいなら」
鴎が肩を竦め幾眞は喜びは1度奥に引っ込み、幾眞は興味深く商品を確認していく、蛇が漬け込まれた酒、怪しい瓶、鮮度の悪い野菜、肉の塩漬け、服や下着等良く見ていった。
「これ、醤油と味噌?」
「ああ、それ、偶に買い付けに来る客が置いていったものよ、最近会ってないわ」
「そうなんですか…」
そこには醤油とこの世界の言葉で書かれた1升瓶と小さい木の樽に味噌と同じく書かれた物、何方も千楼なので買う事にした。
字は読める、言葉が通じるから字も読める…不思議な物だ。
「これ、錆びてるけど包丁もどうぞー裏に沢山あるのよ錆びた奴、纏めて屑屋に売るんだけど欲しけりゃあげるわ」
「ありがとうございます、後でご飯持って来るときに貰います」
「そう、楽しみにしているわ」
鴎が味噌と醤油を持ってくれ、木箱に入った錆びた包丁とフライパンと鍋を貰い家に戻った。
「少し時間が掛かるので夕飯どうします?明日にします」
「別に面白そうだから待つ、その包丁とか使うのかよ?」
「はい、綺麗になりますよ」
この世界も1日が24時間として時計もある変わった記号で数字は無い、置き換えると夜の6時過ぎ位かなと幾眞は思いつつソファでダラダラ過ごす鴎が待つと言うので食事の下準備をしながら包丁を研ぎ鍋を見てみる事にした。
鍋とフライパンは焦げてはいるが倉庫にあったたわしを使い焦げを落とす、綺麗に取れたので念の鍋には水を貼りフライパンも水を入れて沸かしてみる問題無さそうだ。
次は丁度倉庫に砥石のような物があったのでそれを使う事にしてみる、まずはたわしと水に食器を洗う洗剤を使いゴシゴシとさびを落としていく、意外にあっさり取れたのでありがたいが洗剤の成分が良くわからないので研いだ後は熱湯に漬けて置こうかと手を洗い、買った食品を確認する。
豆苗は切って水を張ろうか…キッチンばさみがあればと木箱を見れば寂びた鋏を見つけ錆びを落とし、試しに砥石で研いでみればみるみる刃の輝きが蘇る、一応鍋の熱湯に潜らせ切れ味を見ればかなり良い鋏だったのが分かり豆苗を切って根の部分に水を張り置いて置く、また育てて食べよう。
鍋が良さそうなので今夜は鍋で米を炊き、豆苗ともやしとシーチキンの醤油胡椒炒めにしよう、4人分だから多めに炊いて置くことにし、豆腐とネギと油揚げは味噌もあるので明日に回そうと決めた。
「久しぶりに米を鍋で炊くけど…」
「それ米?」
「はい」
「ふうん、なんか普段の米とちがうじゃん」
「そうなんですね、大丈夫です味は保証します」
「そーかよ、別に期待はしてねぇ」
ソファ越しに眺めていた鴎が幾眞の持ち出した米に首を傾げている、味は保証すると言っても安売りしている特売の5キロ米だ鍋の水を捨て包丁を確認、良い感じだ。
研いで水を張り1時間程浸水させる事にし、フライパンの水を捨てもう1度洗い…後1時間以上食事が後になると言えば別に良いと言われ鴎は小型の機械を出してスイッチを押せばラジオらしく人の声が聞こえてくる、幾眞はそれをBGMにシーチキンの油を使いもやしと豆苗とを炒めしんなりした所で1度火を止めて他の包丁や鍋の手入れを行なった。
「すみません、お待たせしました。もやしと豆苗のシーチキン炒めとご飯です」
「へぇ匂いはいいじゃん、食う」
「どうぞ、拄魏さんは部屋に行ったらいないようでした」
「は、どうせ女のとこだよ。ほっとけ、うま」
「そうなんですね、茶葉もあったのでそれを使ってお茶も淹れてみました」
「あいつの女が置いていったやつだろ、茶もうまい、この米なんだ?綺麗な白だな」
「ここの米は違うんですか?」
「ちょっと黄色で長い、あんま美味くない」
湯気の立つ炒め物と白いご飯にがっつくこの世界はナイフとフォークが主流らしく幾眞もフォークで食べる、食事に夢中な鴎の言葉にインディアカ米みたいな物かなと思いつつ、お代わりをする鴎の器にご飯をよそって渡した。
「なんか良い匂いがする」
「蟆摧さんのお礼に焼きおにぎりを焼いてます」
「食いたいくれ」
「もうご飯がないので明日作りますよ」
綺麗におかずを食べてしまったので鍋に残った米を握り味噌を塗ってフライパンで両面を少し潰して焼いていく、みりんがあればよかったがおこげをサービスしたのでいいだろうと小振りな焼きおにぎりを3つ作り皿に置いて蟆摧の店に向かうと言えば鴎も行くと言うので一緒に向かう事にした。
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