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器用なおっさんは異世界に行っても器用なおっさんです 第10楼 おっさん、芋の皮をむく
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市場は活気がある夜もまた別な意味で活気づくと拄魏は言う、鴎はケッと吐き捨て今日は荷物を持ってくれる式紙がいるので色々重い物を買っていこうか、すぐに小麦粉は尽きる、明日はシンプルな物を安い価格で出そうかと考えている200楼位で多く出せる物にしようか。
「よ、鴎と拄魏、芋買っていかんか?傷みそうなんだ安くする」
「あーおっさん芋どうする」
「いいですね、おやそっちの芋は?」
「芽が出ちまって無理だな」
「そうですか、こちらも貰いますよ。下のおばあさんが畑をやっても良いと許可を貰いましたし、芽を取り除けばこれ位な食べられますし」
「物好きなおっさんだな、芽を取るのは面倒だろ」
「私はそれ程苦ではないです」
店主の中年男の呼び声で足を止める、芋が大量に置かれた茣蓙端に高く草袋に入れられた芽が出た芋に幾眞は薄く笑う、店主は胡乱気な眼差しを向けナイフの柄を幾眞に差し出す。
「これで剥いてみてくれよ」
「これは刃が丸いですね、角が尖っている物が良いですね、小振りな物が好ましいです」
「それはナイフか…じゃこれか」
「はい、では剥きますね」
幾眞の掌位の芋、大きくてずっしりしていて良い芽は少し出ている位だ、ナイフでするるす剥いて行く、芽の部分はナイフの角でそぎ落とす。
「こうすると見ずっぽくなるのでつまようじで取り除いた方が良いですね」
「これでどうだ?」
「いいですね、借ります」
店主が細い木の先端が尖った爪楊枝で芽を穿る、幾つか皮を剥いて丁寧に芽を取り除いた物は店主に渡し、芽が出た芋は全て貰って、サツマイモの様な長めの芋を買って店を後にした。
「油が欲しいんですが」
「油ねーこっちこっち」
「油は迷宮のとある箇所で落ちる、今度持ってくる。こいつらがいれば楽に持って来られるからな」
「ありがとうございます」
後は油と肉かなと思いつつ幾眞が言うと鴎が案内してくれ、拄魏の周辺を漂う式紙消えないので用事をさせる以外は好きにさせている。
「いらっしゃい…」
「壺に入った油…」
「昨日上がったばかり…どう?如何?」
奥の屋台には壺が大中小と並び、若い男が気だるげに売っている、中を確認させて貰い杓で掬うととろりとした琥珀の油、大の油を2つ買う1つ5,000楼だが買う事にした。
「アンタの店噂になってる、おいしいって明日いく…」
「はい、待っていますね」
「んじゃ、少しまけろよ石海(せっかい)」
「なら、これちいさいのおまけ」
「ありがとうござます、後は肉屋にいきましょうか」
「んじゃ、今日はこっち」
「あっちが良いよ、昨日良いのを上げてた」
「ありがとうございます」
石海がおススメの店を指す、長い爪は鋭そうだなと幾眞は思いつつ頭を下げて肉屋に向かった。
「今日はここか」
「らっしゃい!」
「この塊肉と細かい肉…これは内臓ですか」
「ああ、食えたもんじゃないからこの後捨て場に持ってくんだ」
「ではこの内臓売ってくれませんか?」
「変わったおっさんだな、いいぞ持ってけ」
「ありがとうございます」
屋台に並ぶ新鮮な肉、塊肉と細かい肉と新鮮なホルモンやレバーがあったのでそれを貰い買い物はこれ位で良いかと家に戻った。
「おやおや、鴎と拄魏が仕事でもないのに連れ立っている明日は雨か霰でもふるんですかね?女将さん」
「あんたがいうんだから明日は雨と霰がふるんだろうね」
「帰ってたのかよ、占い屋」
「戻ったのか薬屋」
戻った家の1階に葛籠を背負った年齢不詳な細身な男が、1階の老婆と世間話しをしていて鴎と拄魏が少し嫌な顔をした。
「占い師?薬屋さん?なんですか?」
「どちらもですよ、居候殿。私は5階に住んでいる占い師でもあり薬屋でも、あります。お見知りおきを」
「はい、宮本 幾眞と申します。よろしくお願いします、薬屋さんという事は薬を売られているんですよね?よければ見せて貰いませんか?」
「ええ、私は本業は占い師なんですが、こっちはさっぱり薬屋でもやらないと食っていけないのでね」
ごついブーツに腰には干した草をぶら下げ、髪は染粉で斑に染めていて元の色等分からない、自分の身体で確かめているのだろう、紅を指した唇に弧を描く。
「迷宮の奥に行ったんだろ?」
「何かあったか?」
「……特に…いつも、どおり、何も、変わらず、面白い香木と薬草と魔物、いつもと変わらず」
「そうかよ」
「傷薬と不眠薬を貰おう」
「不眠薬?」
「ああ、こいつの不眠薬はよく効く、迷宮で寝ると連れていかれるからな」
「そ。こいつの不眠薬は依存性もないしな高いけど」
「不純物なし、それだけ、高価な物さ」
鴎と拄魏の問いに手短な報告、薬の購入に幾眞が睡眠薬なら分るが不眠薬に疑問を投げ掛ける、薬屋は非対称な袖と裾の不可思議な模様の刺繍が施された服が目を惹く。
「荷物を片付けたらそっちに行くよ、茶位準備出来るだろ?女将さんこっちは土産の茶さ、砂糖を入れて飲むと良い」
「ありがとね」
そう言って先に階段を上がっていく薬屋、お茶の用意をしておこうかと幾眞達も部屋に向かった。
「よ、鴎と拄魏、芋買っていかんか?傷みそうなんだ安くする」
「あーおっさん芋どうする」
「いいですね、おやそっちの芋は?」
「芽が出ちまって無理だな」
「そうですか、こちらも貰いますよ。下のおばあさんが畑をやっても良いと許可を貰いましたし、芽を取り除けばこれ位な食べられますし」
「物好きなおっさんだな、芽を取るのは面倒だろ」
「私はそれ程苦ではないです」
店主の中年男の呼び声で足を止める、芋が大量に置かれた茣蓙端に高く草袋に入れられた芽が出た芋に幾眞は薄く笑う、店主は胡乱気な眼差しを向けナイフの柄を幾眞に差し出す。
「これで剥いてみてくれよ」
「これは刃が丸いですね、角が尖っている物が良いですね、小振りな物が好ましいです」
「それはナイフか…じゃこれか」
「はい、では剥きますね」
幾眞の掌位の芋、大きくてずっしりしていて良い芽は少し出ている位だ、ナイフでするるす剥いて行く、芽の部分はナイフの角でそぎ落とす。
「こうすると見ずっぽくなるのでつまようじで取り除いた方が良いですね」
「これでどうだ?」
「いいですね、借ります」
店主が細い木の先端が尖った爪楊枝で芽を穿る、幾つか皮を剥いて丁寧に芽を取り除いた物は店主に渡し、芽が出た芋は全て貰って、サツマイモの様な長めの芋を買って店を後にした。
「油が欲しいんですが」
「油ねーこっちこっち」
「油は迷宮のとある箇所で落ちる、今度持ってくる。こいつらがいれば楽に持って来られるからな」
「ありがとうございます」
後は油と肉かなと思いつつ幾眞が言うと鴎が案内してくれ、拄魏の周辺を漂う式紙消えないので用事をさせる以外は好きにさせている。
「いらっしゃい…」
「壺に入った油…」
「昨日上がったばかり…どう?如何?」
奥の屋台には壺が大中小と並び、若い男が気だるげに売っている、中を確認させて貰い杓で掬うととろりとした琥珀の油、大の油を2つ買う1つ5,000楼だが買う事にした。
「アンタの店噂になってる、おいしいって明日いく…」
「はい、待っていますね」
「んじゃ、少しまけろよ石海(せっかい)」
「なら、これちいさいのおまけ」
「ありがとうござます、後は肉屋にいきましょうか」
「んじゃ、今日はこっち」
「あっちが良いよ、昨日良いのを上げてた」
「ありがとうございます」
石海がおススメの店を指す、長い爪は鋭そうだなと幾眞は思いつつ頭を下げて肉屋に向かった。
「今日はここか」
「らっしゃい!」
「この塊肉と細かい肉…これは内臓ですか」
「ああ、食えたもんじゃないからこの後捨て場に持ってくんだ」
「ではこの内臓売ってくれませんか?」
「変わったおっさんだな、いいぞ持ってけ」
「ありがとうございます」
屋台に並ぶ新鮮な肉、塊肉と細かい肉と新鮮なホルモンやレバーがあったのでそれを貰い買い物はこれ位で良いかと家に戻った。
「おやおや、鴎と拄魏が仕事でもないのに連れ立っている明日は雨か霰でもふるんですかね?女将さん」
「あんたがいうんだから明日は雨と霰がふるんだろうね」
「帰ってたのかよ、占い屋」
「戻ったのか薬屋」
戻った家の1階に葛籠を背負った年齢不詳な細身な男が、1階の老婆と世間話しをしていて鴎と拄魏が少し嫌な顔をした。
「占い師?薬屋さん?なんですか?」
「どちらもですよ、居候殿。私は5階に住んでいる占い師でもあり薬屋でも、あります。お見知りおきを」
「はい、宮本 幾眞と申します。よろしくお願いします、薬屋さんという事は薬を売られているんですよね?よければ見せて貰いませんか?」
「ええ、私は本業は占い師なんですが、こっちはさっぱり薬屋でもやらないと食っていけないのでね」
ごついブーツに腰には干した草をぶら下げ、髪は染粉で斑に染めていて元の色等分からない、自分の身体で確かめているのだろう、紅を指した唇に弧を描く。
「迷宮の奥に行ったんだろ?」
「何かあったか?」
「……特に…いつも、どおり、何も、変わらず、面白い香木と薬草と魔物、いつもと変わらず」
「そうかよ」
「傷薬と不眠薬を貰おう」
「不眠薬?」
「ああ、こいつの不眠薬はよく効く、迷宮で寝ると連れていかれるからな」
「そ。こいつの不眠薬は依存性もないしな高いけど」
「不純物なし、それだけ、高価な物さ」
鴎と拄魏の問いに手短な報告、薬の購入に幾眞が睡眠薬なら分るが不眠薬に疑問を投げ掛ける、薬屋は非対称な袖と裾の不可思議な模様の刺繍が施された服が目を惹く。
「荷物を片付けたらそっちに行くよ、茶位準備出来るだろ?女将さんこっちは土産の茶さ、砂糖を入れて飲むと良い」
「ありがとね」
そう言って先に階段を上がっていく薬屋、お茶の用意をしておこうかと幾眞達も部屋に向かった。
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