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「依頼した品は手に入ったのかしら?」
薄暗く、歩くだけで大量の埃が舞いそうな小汚い部屋に女の声が響く。
声を発したのは全身を高価な装飾に包み、決して若くはないが美魔女の様な雰囲気を放つ女だ。
もちろんそれは独り言では無い。
声を発したのはボロボロの机を挟んで女の前にいる黒ローブの人物と会話する為だ。
「もちろん」
その人物から女に対する返答があった。
その声は男特有の喉仏を振るわせる事で出る低い声、つまり男なのだが、その声からはどこか陽気で幼さも感じ取れる。
男はローブの中から拳大の袋を取り出すと机に置いた。
女はその袋を掴んで逆さまにすると、掌に中身がポトリと落ちる。
「あぁ…これが長年欲した竜の目玉」
女はうっとりと眺めているが、掌では竜の目玉がまるで生きているかの様にギョロギョロと動いている。
その目玉と目が合うと、「お前の顔は覚えたからな」と目を奪われた竜に耳元で囁かれたような感覚に陥る事だろう。
「動いているのは新鮮な証。素材として使うなら早い方が良い」
男が未だ竜の目玉に釘付けの女へ助言する所を見ると、どうやら男はそこまで無口では無いのかもしれない。
「確かに竜の目玉は薬の素材として重宝されているわね。でも今回は違う事に使うから気にしなくて結構よ。それとも…何に使うのか知りたいのかしら?」
「いや、全然興味ない」
「あらそう…じゃあこれを」
女は男が竜の目玉について一切興味を示さなかった事に若干不服そうにしながら、ジャラジャラと音の漏れる布袋を男に直接手渡した。
「これで前金と合わせて1000万ゼルよ」
「確かに。じゃあ俺はこれで」
男はその言葉を最後に、スゥッと幽霊の様に姿を消した。
「噂通りの様ですね。金さえ払えばどんな物でも手に入れるというのは便利な男です」
男が消えたと思えば、突然部屋に別の男の声が響き渡った。
「そうね。あの調達屋は使えるわ…でもまさか本当に竜の目玉を手に入れるとは驚いたわ」
突然の声にも関わらず女に驚いた様子は無く、隣にいるかの様に声を発した男と会話を続ける。
「そうですね。竜の目玉を1000万ゼルで手に入るなら安い買い物と言えるでしょう」
「何より彼の実力を測る事が出来たのは大きな収穫よ」
「……奴は一体何者なのでしょう…」
「そんな事はどうでも良いわ。彼にはこれから調達屋として大いに利用させてもらうだけよ」
会話の内容からして姿の無い男は女に仕える者なのだろう。
「それより彼に気付かれていないでしょうね?」
「ご心配には及びません。戦闘で奴に勝てるかどうかは分かりませんが、気配を隠す事には絶対の自信がありますから」
「なら良いわ。すぐに予定通りに動いてちょうだい」
「はい」
その後男の声が聞こえなくなったので、どうやらどこかに移動したらしい。
女はしばらく薄暗い部屋で何かを思案するかのように立ち尽くし、ニヤリと美魔女な風貌からは考えられないような不気味な笑みを浮かべるとその部屋を後にした。
薄暗い部屋から女が姿を消したと同時刻、とある路地の一角に先程の黒ローブの男が姿を現した。
男は入り組んだ細い路地を一切の迷いなく突き進み、一軒の酒場の前で足を止めた。
扉を開けて中に入ると、大衆の居酒屋というよりは洒落たバーの様な造りになっており、カウンターの向こうには鋭い眼をした細身の店員らしき男がグラスを拭いている。
「いらっしゃ…なんだロイスか。おかえり」
ロイスとは誰か。それはもちろん黒ローブの男の名前である。
カウンターの男の言葉からしてロイスはこの酒場に住んでいる様だ。
「ただいまレオン」
「どうした?不機嫌だな。仕事でトラブルか?」
「まぁ少し」
ロイスはそのまま酒場の奥にある二階へと続く階段を上って行った。
「ったく。成長してんのかしてねーのか分んねぇ奴だな」
カウンターの奥でレオンがため息をつくと、持っているグラスが白く染まった。
しかしその表情には子を心配する親の様な感情が見え隠れしていた。
ドカッ
二階の自室に戻ったロイスは乱暴にベッドに倒れ込んだ。
「あのばばぁめ…」
ロイスはわざと声を発してイライラを発散する。
その理由は明白で、ロイスはあの薄暗い部屋で女と会っていた時、もう一人いた事に初めから気付いていたからだ。
「弱みでも握ろうとしたんだろうけど…俺を出し抜こうなんて甘すぎる」
第三者の気配に気付いた時は、殺してやろうかとも考えたが金にならない事はしない主義だ。
直ぐに気持ちを切り替えたロイスは徐にベッドから起き上がる。
ロイスは調達屋として働いており、次の依頼は既に決まっていて前金も受け取っているので期日までに熟す必要がある。
今回調達しなければならないのは妖精の涙と呼ばれる大変希少な宝石で、手に入れるには人類が未だ足を踏み入れていない未開拓地と呼ばれる場所に出向くのがもっとも早い。
ロイスが一階に降りると、カウンターにはスパイシーでほんのり甘い香りのする大きな骨付き肉が皿に盛りつけられていた。
「ほら食べな。腹減ってるだろ」
「流石レオン。なんでも分かってるな」
ロイスはカウンターに腰かけると骨付き肉をムシャムシャと頬張り始めた。
肉を噛んだ部位からは滝の様に肉汁が溢れ、キラキラと輝いている。
「当たり前だ。これから未開拓地に行くんだろう?その準備もしておいた」
レオンが親指で酒場の入り口付近を指差すと、そこには大きなリュックが置かれていた。
「これから妖精の涙を取りに行くんだ」
「あぁあれか。また面倒な仕事を引き受けたな」
「報酬が良かったからな。じゃあ行ってくる」
「おう…ってもう食べたのか!…骨まで!」
背中でレオンが驚いているのを感じつつ、ロイスはリュックを背負うと酒場、基自宅を後にした。
薄暗く、歩くだけで大量の埃が舞いそうな小汚い部屋に女の声が響く。
声を発したのは全身を高価な装飾に包み、決して若くはないが美魔女の様な雰囲気を放つ女だ。
もちろんそれは独り言では無い。
声を発したのはボロボロの机を挟んで女の前にいる黒ローブの人物と会話する為だ。
「もちろん」
その人物から女に対する返答があった。
その声は男特有の喉仏を振るわせる事で出る低い声、つまり男なのだが、その声からはどこか陽気で幼さも感じ取れる。
男はローブの中から拳大の袋を取り出すと机に置いた。
女はその袋を掴んで逆さまにすると、掌に中身がポトリと落ちる。
「あぁ…これが長年欲した竜の目玉」
女はうっとりと眺めているが、掌では竜の目玉がまるで生きているかの様にギョロギョロと動いている。
その目玉と目が合うと、「お前の顔は覚えたからな」と目を奪われた竜に耳元で囁かれたような感覚に陥る事だろう。
「動いているのは新鮮な証。素材として使うなら早い方が良い」
男が未だ竜の目玉に釘付けの女へ助言する所を見ると、どうやら男はそこまで無口では無いのかもしれない。
「確かに竜の目玉は薬の素材として重宝されているわね。でも今回は違う事に使うから気にしなくて結構よ。それとも…何に使うのか知りたいのかしら?」
「いや、全然興味ない」
「あらそう…じゃあこれを」
女は男が竜の目玉について一切興味を示さなかった事に若干不服そうにしながら、ジャラジャラと音の漏れる布袋を男に直接手渡した。
「これで前金と合わせて1000万ゼルよ」
「確かに。じゃあ俺はこれで」
男はその言葉を最後に、スゥッと幽霊の様に姿を消した。
「噂通りの様ですね。金さえ払えばどんな物でも手に入れるというのは便利な男です」
男が消えたと思えば、突然部屋に別の男の声が響き渡った。
「そうね。あの調達屋は使えるわ…でもまさか本当に竜の目玉を手に入れるとは驚いたわ」
突然の声にも関わらず女に驚いた様子は無く、隣にいるかの様に声を発した男と会話を続ける。
「そうですね。竜の目玉を1000万ゼルで手に入るなら安い買い物と言えるでしょう」
「何より彼の実力を測る事が出来たのは大きな収穫よ」
「……奴は一体何者なのでしょう…」
「そんな事はどうでも良いわ。彼にはこれから調達屋として大いに利用させてもらうだけよ」
会話の内容からして姿の無い男は女に仕える者なのだろう。
「それより彼に気付かれていないでしょうね?」
「ご心配には及びません。戦闘で奴に勝てるかどうかは分かりませんが、気配を隠す事には絶対の自信がありますから」
「なら良いわ。すぐに予定通りに動いてちょうだい」
「はい」
その後男の声が聞こえなくなったので、どうやらどこかに移動したらしい。
女はしばらく薄暗い部屋で何かを思案するかのように立ち尽くし、ニヤリと美魔女な風貌からは考えられないような不気味な笑みを浮かべるとその部屋を後にした。
薄暗い部屋から女が姿を消したと同時刻、とある路地の一角に先程の黒ローブの男が姿を現した。
男は入り組んだ細い路地を一切の迷いなく突き進み、一軒の酒場の前で足を止めた。
扉を開けて中に入ると、大衆の居酒屋というよりは洒落たバーの様な造りになっており、カウンターの向こうには鋭い眼をした細身の店員らしき男がグラスを拭いている。
「いらっしゃ…なんだロイスか。おかえり」
ロイスとは誰か。それはもちろん黒ローブの男の名前である。
カウンターの男の言葉からしてロイスはこの酒場に住んでいる様だ。
「ただいまレオン」
「どうした?不機嫌だな。仕事でトラブルか?」
「まぁ少し」
ロイスはそのまま酒場の奥にある二階へと続く階段を上って行った。
「ったく。成長してんのかしてねーのか分んねぇ奴だな」
カウンターの奥でレオンがため息をつくと、持っているグラスが白く染まった。
しかしその表情には子を心配する親の様な感情が見え隠れしていた。
ドカッ
二階の自室に戻ったロイスは乱暴にベッドに倒れ込んだ。
「あのばばぁめ…」
ロイスはわざと声を発してイライラを発散する。
その理由は明白で、ロイスはあの薄暗い部屋で女と会っていた時、もう一人いた事に初めから気付いていたからだ。
「弱みでも握ろうとしたんだろうけど…俺を出し抜こうなんて甘すぎる」
第三者の気配に気付いた時は、殺してやろうかとも考えたが金にならない事はしない主義だ。
直ぐに気持ちを切り替えたロイスは徐にベッドから起き上がる。
ロイスは調達屋として働いており、次の依頼は既に決まっていて前金も受け取っているので期日までに熟す必要がある。
今回調達しなければならないのは妖精の涙と呼ばれる大変希少な宝石で、手に入れるには人類が未だ足を踏み入れていない未開拓地と呼ばれる場所に出向くのがもっとも早い。
ロイスが一階に降りると、カウンターにはスパイシーでほんのり甘い香りのする大きな骨付き肉が皿に盛りつけられていた。
「ほら食べな。腹減ってるだろ」
「流石レオン。なんでも分かってるな」
ロイスはカウンターに腰かけると骨付き肉をムシャムシャと頬張り始めた。
肉を噛んだ部位からは滝の様に肉汁が溢れ、キラキラと輝いている。
「当たり前だ。これから未開拓地に行くんだろう?その準備もしておいた」
レオンが親指で酒場の入り口付近を指差すと、そこには大きなリュックが置かれていた。
「これから妖精の涙を取りに行くんだ」
「あぁあれか。また面倒な仕事を引き受けたな」
「報酬が良かったからな。じゃあ行ってくる」
「おう…ってもう食べたのか!…骨まで!」
背中でレオンが驚いているのを感じつつ、ロイスはリュックを背負うと酒場、基自宅を後にした。
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