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第三十八話 準備
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颯太との帰り道で決まった勉強会。美紀はさっそく莉沙にメッセージを送った。
『ねえ、今度うちで勉強会しない? 颯太が教えてくれるって!』
莉沙からの返信は早かった。
『は? 颯太が? てか、美紀の家で?』
『うん、莉沙と彼氏(もう彼氏でいいよね?)も一緒に!』
『…ま、いっか。行くわ。てか、彼氏確定扱いしてんじゃないわよ(笑)』
美紀はその返信を見てクスッと笑いながらスマホを閉じた。
(よし、これで勉強会メンバーは確定!)
とはいえーー
(家に颯太が来るって、よく考えたらめっちゃ緊張する…!!)
家に男の子を呼ぶのも初めてだし、それが颯太となると、もう何をどう準備すればいいのか分からない。
(部屋…ちゃんと片付けないと!!)
帰宅した美紀は即座に自分の部屋へ直行し、大慌てで掃除を始めた。机の上の雑誌やノートを整理し、ベッドの上のぬいぐるみを整え、なんとなく恥ずかしくて恋愛漫画を本棚の奥へ押し込む。
(よし…これで大丈夫なはず!)
一息ついたところでふと気づく。
(飲み物とかお菓子も準備しなきゃ…!?)
勉強会といえど、長時間やるなら軽食は必要かもしれない。
(でも、どんなのがいいんだろ…?)
そこで、また莉沙に相談のメッセージを送る。
『勉強会ってさ、飲み物とかお菓子とか準備した方がいいよね?』
『そりゃそうでしょ。男子いるならなおさら。とりあえず、ポテチとチョコとジュース買っときなさい。』
『了解!』
莉沙のアドバイスをもとに、美紀は買い出しへ向かった。
(なんか、勉強会っていうより、友達とパーティーするみたいな気分になってきたなぁ…)
そんなことを考えながら、美紀は準備に追われるのだったーー。
『ねえ、今度うちで勉強会しない? 颯太が教えてくれるって!』
莉沙からの返信は早かった。
『は? 颯太が? てか、美紀の家で?』
『うん、莉沙と彼氏(もう彼氏でいいよね?)も一緒に!』
『…ま、いっか。行くわ。てか、彼氏確定扱いしてんじゃないわよ(笑)』
美紀はその返信を見てクスッと笑いながらスマホを閉じた。
(よし、これで勉強会メンバーは確定!)
とはいえーー
(家に颯太が来るって、よく考えたらめっちゃ緊張する…!!)
家に男の子を呼ぶのも初めてだし、それが颯太となると、もう何をどう準備すればいいのか分からない。
(部屋…ちゃんと片付けないと!!)
帰宅した美紀は即座に自分の部屋へ直行し、大慌てで掃除を始めた。机の上の雑誌やノートを整理し、ベッドの上のぬいぐるみを整え、なんとなく恥ずかしくて恋愛漫画を本棚の奥へ押し込む。
(よし…これで大丈夫なはず!)
一息ついたところでふと気づく。
(飲み物とかお菓子も準備しなきゃ…!?)
勉強会といえど、長時間やるなら軽食は必要かもしれない。
(でも、どんなのがいいんだろ…?)
そこで、また莉沙に相談のメッセージを送る。
『勉強会ってさ、飲み物とかお菓子とか準備した方がいいよね?』
『そりゃそうでしょ。男子いるならなおさら。とりあえず、ポテチとチョコとジュース買っときなさい。』
『了解!』
莉沙のアドバイスをもとに、美紀は買い出しへ向かった。
(なんか、勉強会っていうより、友達とパーティーするみたいな気分になってきたなぁ…)
そんなことを考えながら、美紀は準備に追われるのだったーー。
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