君がいてくれたから

リリリ

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第四十二話 目覚めたら…距離が近い!

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飛行機の中で静かな時間が流れ、次第に颯太と莉沙と彼氏は深い眠りへと落ちていった。周りの騒音も気にならず、穏やかな夢の世界に入り込んでいた。

そのまま数時間が過ぎ、飛行機が安定した揺れを見せる頃、美紀は目を覚ました。まだ少し眠気が残る中、何かに触れた感覚があった。もぞもぞと動く美紀が感じたのは、優しく包み込まれるような温もり。

「あれ?莉沙?」と、寝ぼけたまま美紀は思わず顔を寄せて、颯太の肩に顔をすり寄せた。「ん~…」と、夢の中で莉沙が隣にいるかのように、頬をすりすりと。

颯太は予想外の反応に驚きながらも顔を赤くして、「え、ちょ、待って…」と内心慌てる。

その時、前方の席に座っていた莉沙と彼氏は、二人のやり取りを見て目を見開き、思わず小声で「え、なにこれ?」と囁き合っている。

「美紀、ちょっと…」颯太は顔が赤くなりながら、彼女の髪を触れないようにして必死に耐えた。「莉沙じゃないから…」

美紀はようやく寝ぼけた状態から少しずつ現実に戻り、隣に座っているのが莉沙ではなく、颯太だということに気づいた。

「え…!?なんで、私、颯太の肩に?」と、顔が真っ赤になりながら、急いで体を起こす美紀。

颯太はあまりの急展開に慌てて、「あ、いや、ちょっと…その…」とどう言っていいのか分からず、ぎこちない表情を見せる。

美紀は自分の肩に颯太の手がかかっていたことに気づき、ますます顔を赤くする。「ご、ごめんなさい…寝ぼけてて…」

「いや、大丈夫だけど…」颯太は微妙に困った顔をして「美紀がちゃんと眠れたのならそれで十分だよ。」と、少し恥ずかしそうに言う。

美紀はすっかり目を覚まし、状況を理解し始める。隣で顔を赤くした颯太と自分がこんなにも近いことに、再び顔が熱くなった。

その時、莉沙と勇人が前の席から二人の様子を見て、目を見合わせながら思わずニヤリと笑った。

「やっぱり、こっちのほうが面白いな~」と莉沙が低い声で呟くと、勇人も「いや、これ、絶対続きが気になるな…」と、小さな声で頷いた。

美紀は頬を染めながら、颯太から少し離れようとしたが、まだ飛行機の揺れでうまく体が動かない。「あ、あれ…どうしよう…?」

颯太はその姿を見て、少し安心したように微笑んだ。「無理しないで、まだしばらく支えるよ。」

その後、美紀は顔を真っ赤にしながらも、次第に恥ずかしさを乗り越えて、颯太との距離が少しずつ縮まった瞬間を感じていた。
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