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第五十二話:嵐と虹
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見渡すかぎり緑の海だった。
成長途中の麦が空にむかって、背を伸ばしている。
火照った風が麦の海にさざ波をつくる。
外気は街とさしてかわらないはずなのに、この麦畑にいるとなぜだか気持ちよかった
「涼しい。街よりのびのびできる」
「わたしも同意見だ」
アストレアは大きな伸ばした。
「あの街……あの屋敷は……わたしにとっても少々息苦しい」
女将軍は振り向き、兜の下部に指をあてた。
「今の言葉はフォルザ閣下にはナイショだぞ。告げ口厳禁だぞ」
口惜しいことに緑の絶景も長くは続かなかった。
灰色の入道雲が西の空に姿を現した。
風向きは目まぐるしく変わり、湿った風が勢いを増す。
将軍の真紅のおさげ髪が吹き流しのようにひるがえる。
「一雨くる」
女将軍はいった。
強風は、あっという間に黒雲を頭上に運んでくる。
太陽は姿を消し、あたりは一瞬にして暗転する。
「予想通りだね。将軍」
「悪い予想ほどよく当たるんだ」
将軍いい終わらないうちにぽつりぽつりと天から水滴が落ちてきた。
一分もたたないうちに水の粒が、斜め前方から線となって襲いかかってくる。
前をいく将軍は青毛の馬をとめた。
あし毛は青毛のお尻を通り越し将軍の脇で止まった。
その間にも雨はひっきりなしに落ちてくる。瞬時におれはずぶぬれになった。
「雨脚が強いな。想像以上だ」将軍は腕を顔の前にかかげた。
おれは雨で煙る景色の中に数本の木立を見つけた。
「将軍、雨宿りしよう。あの木の下がいい」おれはいった。
「ルー殿! 木陰はだめだ!」
将軍が叫ぶのと空が光るのは同時だった。
直後、耳をつんざくような雷鳴。
おれは目をつぶり、身をすくめた。
あし毛がいななきおののく。
前足を高くあげ、後ろの二本脚だけで立ち上がる。
あぶねえ!
おれは振り落とされまいとなにかに抱きついた。
硬い感触。
冷涼な金属の質感が肌に伝わる。
「おいおい」
抱き着いた先はアストレアだった。
鉄兜のおもてににあきれ顔が描かれている――ように感じた。
「雷、苦手か?」将軍はおれの身体を片手でやさしく抱きとめながらいった。
「いや、馬が驚いただけだ」
強がりじゃないぞ。事実だぞ。
将軍が笑い声を上げる。
「照れなくてもいいぞ。人間にはひとつやふたつ恐れるものがある」
将軍はおれの否定を虚勢と受け取ったようだ。
違うんだけどなあ。
再びの雷光。爆音が轟く。
おれはカメのように首をすくめた。
将軍はまた笑った。
「このままじゃふたりして落馬だ。どこか落ち着けるところはないか――」
将軍はおれを小脇に抱え、あぜ道に着地した。
道を流れる雨の筋はすでに細い小川になっている。
アストレアはそのまま畑と道の境目までおれを抱き運び、頭頂部をやさしく押して地面に伏せさせ、上からそっとマントをかけてくれた。
雨だれが痛いほど背中を叩いた。
「嵐をやり過ごそう。長くはかからないはずだ」
風雨勢い未だ衰えず、天は咆哮をあげ続けていた。
アストレアのいったことは、またしても本当だった。
稲光がもう二、三度点滅すると、あたりはウソのように晴れた。
黒雲は東の地平線の下に姿を隠し、空には真夏の太陽が顔をのぞかせている。
おだやかな風にゆれる麦穂の先から、水晶のような雨の雫が零れ落ちる。
おれは頭を上げた。
「あれを見ろ」将軍が東の空を指さした。
虹だ。
カルボニのある緑の丘陵を縁取るように七色の橋がかかっている。
「虹、だね」
「そうだな」
おれたちはしばし空に浮かんだ魔法の弧に見とれた。
将軍は兜を脱いだ。どうやら兜に水が入ったらしい。兜を振って水気を飛ばす。
その瞬間、おれは死にたての骸のように硬直した。
アストレアの素顔を見るのは始めてだった。彼女の顔はいつも格子の面頬に隠れていた。
目が痛くなるほどの赤毛の美女が鼻先にいた。
細く整った眉。切れ長の瞳。引き締まった凛々しい口元。
前髪はしっとりと濡れ、額に張り付いている。
真紅の瞳孔がおれを見た。
「どうした、そんなびっくりして。まさか雷にでも打たれたか? 身体がマヒしてしまったか?」
アストレアの口元がほころんだ。
おれはことばなく首を振った。
「じゃ、なんだ? ああ、そうか。わたしの顔にドロがついたんだな?」
女将軍は手甲で自身の顔をなでた。
「これでどうだ? 汚れは取れたか?」
復活した日差しが将軍の顔を照らす。
将軍のきれいな頬は湯上りのように朱に染まっている。
おれはまたも無言で首を振った。
「じゃあ、なんだ? なにもないのか。本当になにもないのか」
おれは幼児のようにこくんとうなずいた。
「そうか」
将軍はおれの顔を覗き込んだ。
心臓が破裂するほど高鳴り、脳血管の脈打つ音が確かに聞こえた。
血圧はさっきから上昇しっぱなしだ。
うなじはドライヤーの熱気を当てられたように火照っている。
やめてくれ。おれはまだ若いんだ。この齢で降圧剤の厄介になりたくはない。
「どうした? 顔が赤いぞ。熱か? 病気か?」
突如、将軍はまえかがみになり、おでことおでこを触れ合わせた。
卒倒しかけた。
凛々しき武人の香りは鼻のように甘い。熱い吐息がおれの頬にかかる。
「大丈夫か? ふらふらじゃないか?」
将軍はおれの頭を両手でつかみ、おでこ同士をさらにくっつけ続けた。
「熱があるな。きっと病気だ。とつぜん雨風にさらされてカゼをひいたんだな」
将軍の顔がすっと遠ざかる。
「近くに農家がある。今日はそこで休もう」
「大丈夫だ。おれは元気だ」おれは回らぬ舌を精一杯回した。
「バカは風邪ひかないっていうぜ」
将軍は首を横に振る。
「だめだ。肺炎にでもなったらどうする。ルー殿、あなたはフォルザ閣下からの大切な預かりものだ。キズをつけて返すわけにはいかない」
将軍は兜をかぶり直す。
目もくらむような美女は瞬く間に鉄面皮の将軍に戻った。
彼女のまわりをつつんでいたなまめかしいベールも煙のように消えてしまった。
おれはようやく一息つけた。
「さっ、ひとりで馬に乗れるか。いやだめだ。熱でうなされて手綱を落としたら大変だ。わたしが抱っこしてやろう。ほら」
将軍は強引におれを引き寄せると馬の背まで軽々とジャンプした。
おれはたくましい腕をささえられ、ずだ袋のようにクラに固定された。
「ルー殿。すこしだけ我慢してくれ。すぐに熱い湯で身体をふいてベッドに寝かせてやるからな」
正直いうと、身体の火照りは消えていた。熱も平熱、めまいもない。
おれはカゼなんかじゃない。
しかし病の自覚症状はある。
アストレアの素顔が、彼女の真紅の瞳が、今も脳裏にちらついている。
恋煩いってやつだな。
おれは自分の顔を殴りつけたくなった。
頭をかかえ、大声で叫びだしたくなった。
クソが! おれは自分自身をののしった。
頭ん中が中二に戻っていやがる!!
成長途中の麦が空にむかって、背を伸ばしている。
火照った風が麦の海にさざ波をつくる。
外気は街とさしてかわらないはずなのに、この麦畑にいるとなぜだか気持ちよかった
「涼しい。街よりのびのびできる」
「わたしも同意見だ」
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女将軍は振り向き、兜の下部に指をあてた。
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灰色の入道雲が西の空に姿を現した。
風向きは目まぐるしく変わり、湿った風が勢いを増す。
将軍の真紅のおさげ髪が吹き流しのようにひるがえる。
「一雨くる」
女将軍はいった。
強風は、あっという間に黒雲を頭上に運んでくる。
太陽は姿を消し、あたりは一瞬にして暗転する。
「予想通りだね。将軍」
「悪い予想ほどよく当たるんだ」
将軍いい終わらないうちにぽつりぽつりと天から水滴が落ちてきた。
一分もたたないうちに水の粒が、斜め前方から線となって襲いかかってくる。
前をいく将軍は青毛の馬をとめた。
あし毛は青毛のお尻を通り越し将軍の脇で止まった。
その間にも雨はひっきりなしに落ちてくる。瞬時におれはずぶぬれになった。
「雨脚が強いな。想像以上だ」将軍は腕を顔の前にかかげた。
おれは雨で煙る景色の中に数本の木立を見つけた。
「将軍、雨宿りしよう。あの木の下がいい」おれはいった。
「ルー殿! 木陰はだめだ!」
将軍が叫ぶのと空が光るのは同時だった。
直後、耳をつんざくような雷鳴。
おれは目をつぶり、身をすくめた。
あし毛がいななきおののく。
前足を高くあげ、後ろの二本脚だけで立ち上がる。
あぶねえ!
おれは振り落とされまいとなにかに抱きついた。
硬い感触。
冷涼な金属の質感が肌に伝わる。
「おいおい」
抱き着いた先はアストレアだった。
鉄兜のおもてににあきれ顔が描かれている――ように感じた。
「雷、苦手か?」将軍はおれの身体を片手でやさしく抱きとめながらいった。
「いや、馬が驚いただけだ」
強がりじゃないぞ。事実だぞ。
将軍が笑い声を上げる。
「照れなくてもいいぞ。人間にはひとつやふたつ恐れるものがある」
将軍はおれの否定を虚勢と受け取ったようだ。
違うんだけどなあ。
再びの雷光。爆音が轟く。
おれはカメのように首をすくめた。
将軍はまた笑った。
「このままじゃふたりして落馬だ。どこか落ち着けるところはないか――」
将軍はおれを小脇に抱え、あぜ道に着地した。
道を流れる雨の筋はすでに細い小川になっている。
アストレアはそのまま畑と道の境目までおれを抱き運び、頭頂部をやさしく押して地面に伏せさせ、上からそっとマントをかけてくれた。
雨だれが痛いほど背中を叩いた。
「嵐をやり過ごそう。長くはかからないはずだ」
風雨勢い未だ衰えず、天は咆哮をあげ続けていた。
アストレアのいったことは、またしても本当だった。
稲光がもう二、三度点滅すると、あたりはウソのように晴れた。
黒雲は東の地平線の下に姿を隠し、空には真夏の太陽が顔をのぞかせている。
おだやかな風にゆれる麦穂の先から、水晶のような雨の雫が零れ落ちる。
おれは頭を上げた。
「あれを見ろ」将軍が東の空を指さした。
虹だ。
カルボニのある緑の丘陵を縁取るように七色の橋がかかっている。
「虹、だね」
「そうだな」
おれたちはしばし空に浮かんだ魔法の弧に見とれた。
将軍は兜を脱いだ。どうやら兜に水が入ったらしい。兜を振って水気を飛ばす。
その瞬間、おれは死にたての骸のように硬直した。
アストレアの素顔を見るのは始めてだった。彼女の顔はいつも格子の面頬に隠れていた。
目が痛くなるほどの赤毛の美女が鼻先にいた。
細く整った眉。切れ長の瞳。引き締まった凛々しい口元。
前髪はしっとりと濡れ、額に張り付いている。
真紅の瞳孔がおれを見た。
「どうした、そんなびっくりして。まさか雷にでも打たれたか? 身体がマヒしてしまったか?」
アストレアの口元がほころんだ。
おれはことばなく首を振った。
「じゃ、なんだ? ああ、そうか。わたしの顔にドロがついたんだな?」
女将軍は手甲で自身の顔をなでた。
「これでどうだ? 汚れは取れたか?」
復活した日差しが将軍の顔を照らす。
将軍のきれいな頬は湯上りのように朱に染まっている。
おれはまたも無言で首を振った。
「じゃあ、なんだ? なにもないのか。本当になにもないのか」
おれは幼児のようにこくんとうなずいた。
「そうか」
将軍はおれの顔を覗き込んだ。
心臓が破裂するほど高鳴り、脳血管の脈打つ音が確かに聞こえた。
血圧はさっきから上昇しっぱなしだ。
うなじはドライヤーの熱気を当てられたように火照っている。
やめてくれ。おれはまだ若いんだ。この齢で降圧剤の厄介になりたくはない。
「どうした? 顔が赤いぞ。熱か? 病気か?」
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将軍は兜をかぶり直す。
目もくらむような美女は瞬く間に鉄面皮の将軍に戻った。
彼女のまわりをつつんでいたなまめかしいベールも煙のように消えてしまった。
おれはようやく一息つけた。
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将軍は強引におれを引き寄せると馬の背まで軽々とジャンプした。
おれはたくましい腕をささえられ、ずだ袋のようにクラに固定された。
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正直いうと、身体の火照りは消えていた。熱も平熱、めまいもない。
おれはカゼなんかじゃない。
しかし病の自覚症状はある。
アストレアの素顔が、彼女の真紅の瞳が、今も脳裏にちらついている。
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