【完結】乙女ゲームに転生した転性者(♂→♀)は純潔を守るためバッドエンドを目指す

狸田 真 (たぬきだ まこと)

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第一章 乙女ゲームに転生した転性者は純潔を守るためバッドエンドを目指す

22.婚約イベント1

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ブレイデン
「すみません! 今、何が出ると仰ったのですか?」

アンジェリカ
「お? 仮面君じゃないか! 久しぶり! よく来たね! そう言えば、ここのギルドって仮面君の管轄なんだっけね?」

ブレイデン
「仮面君?」

アンジェリカ
「そうそう、仮面夫婦になる予定だったから仮面君でっす!」

ブレイデン
「仮面夫婦...ですか?」

アンジェリカ
「でも、もう、大丈夫なのでっす! このホワイト領はぁ~、温泉が出て、豊かになるのです! そしたら、助けて貰わなくても大丈夫になるのです! うふふふ♪ ね? パパン! 1人娘がお嫁に行ったら悲しいもんね? 俺がずっと家にいてあげるから、皆ハッピーに暮らせるよ!」

ホワイト伯爵
「そうだね! アンジェリカ! パパは嬉しいよ!」

ブレイデン
「つまり、伯爵領を立て直すために、私と結婚しようと思われていたのですか?」

アンジェリカ
「でもねぇ~、愛のない結婚はダメだよ~! やっぱり、愛がないとさぁ~! ね? パパン?」

ホワイト伯爵
「そうだよアンジェリカ! アンジェリカを愛してくれる心優しい人と結婚しなさい! パパとママのように! そうじゃないとパパは認めないぞ!」

ブレイデン
「愛があれば宜しいのですか?」

ホワイト伯爵
「そうだぞ~! 仮面君! 君も愛ある結婚をするといい!」

アンジェリカ
「パパン! 愛ある結婚をしたら仮面君ではなくなるよ!」

ホワイト伯爵
「そうだ! そうだったね...えぇ~っと、何とお呼びすれば?」

ブレイデン
「ブレイデン、ブレイデン・ブラックです」

アンジェリカ
「そうだった! 皆! ブラック様は勇者様なんだぞ! めっちゃカッコイイよな!」

ブレイデン
「お褒めの言葉、有難うございます」

アンジェリカ
「でもってお金持ちなんだよね? 凄いなぁ~! 立派な男だなぁ~! 俺も憧れちゃうよ~!」

ブレイデン
「ふふ、そうですか?」

アンジェリカ
「そうそう! 強くて、賢くて、人脈まである! 男の中の男だね! これ以上の男はいないよ!」

ブレイデン
「...それに、男爵ですが領地を持ちませんので婿養子に入ることも出来ますよ?」

ホワイト伯爵
「良いね君! 私は君が気に入ったよ!」

ブレイデン
「では、私をお認め下さるのですか?」

ホワイト伯爵
「認めるさ! えぇ~っと、何を認めるんだったかな?」

ブレイデン
「婿養子になる件でございます」

ホワイト伯爵
「おぉ! そうだった! そうだった! 是非、お婿さんになりなさい! お嫁さんはダメだ! 寂しいからな!」

ブレイデン
「では、ブレイデン・ホワイトとして迎えて下さるのですね?」

ホワイト伯爵
「もちろんだとも! ブラックからホワイトになるのだ! 何せ、我が領は良いぞ! もうすぐお金持ちの領になるのだから!」

ブレイデン
「有難うございます! 謹んでお受けいたします!」

 店内は大きな拍手と歓声に包まれた。

「ご婚約おめでとうございます!」

「アンジェリカ様万歳!」

「勇者様万歳!」

「領主様も! おめでとうございます!」

ホワイト伯爵
「そうか! そうか! それはめでたい! な? アンジェリカ?」

アンジェリカ
「むにゃむにゃ...もう、食べられないにゃ...Zzz」

ホワイト伯爵
「何だ! 眠ってしまったのか? 仕方がないな!」

ブレイデン
「...ところで、もうすぐお金持ちになるとは? もしかして、温泉が出るというような内容で、怪しげな2人組に投資の話を持ちかけられませんでした?」

ホワイト伯爵
「何故それをご存知で!?」

ブレイデン
「まさか、もうすでに契約書を交わしてお金を振り込んでしまいましたか?」

ホワイト伯爵
「どうだったかな? おぉ~い! アンジェリカ!?」

ブレイデン
「その男達は詐欺師なのです! 私は被害にあった方々から依頼を受けて、その男達の行方を追って来ました。その男達は今何処に!?」

ホワイト伯爵
「さ、詐欺!? た、た、た、大変だぁ~! 男達は何処に!?」

「アイツら詐欺師だったの!?」

「まだ、宿にいるんじゃない?」

「何せ、ど田舎だから、すぐには帰れないべ」

「そうだな。夜が明けないと山は降りられないでしょ!」

ブレイデン
「ホワイト伯爵、私は犯人を追います。正式なご挨拶は、また後日改めて!」

ホワイト伯爵
「あ、あぁ、頼んだぞ!」

ブレイデン
「お任せ下さい!」

 ブレイデンは、ガタイの良い仲間を数名連れて、颯爽と店の外へと飛び出して行った。そして、一時もしないうちに詐欺師達を縛りあげて戻ってきたのであった。
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