コンビニごと異世界転生したフリーター、魔法学園で今日もみんなに溺愛されます

お揃いのエプロンで、いざ

「よし、経営方針は決まってきた」

渚はそう言うと、バックヤードに置いてあったエプロンを取り出した。

「これ、このコンビニのいわゆる制服みたいなのなんだ。んで、働くときはこれを身に着けたいなって思って」
「ほー…エプロン…服というか、布じゃねえの？」
ノクタールはそう言いながら、渚が持ってきたエプロンを広げた。
「エプロンは料理をする時に服が汚れないように防ぐための布みたいなものだからな。ほら、一緒に着ようぜ」
そう言うと、渚はエプロンを身に着けた。
「店の制服ってことで、二人が手伝いに来てくれる時はこれ着て仕事を頼む」
「店長命令なら仕方ない」
「…だせぇ」
レオンは素直に従うが、ノクタールはなかなか着ようとしない。
「メロンパン、好きなだけ食べていいから」
ノクタールがわずかに反応する。
「食べたい時は言って。増やしてやるから」
「…言ったな？んじゃ、着る」
しぶしぶノクタールがエプロンを着ると、レオンは、似合ってる～、とニコニコと笑うのだった。



「今日はせっかく学園も休みだし、一旦様子見でお店を開けてみない？きっと営業してみないと分からないこともあるだろうしさ」
レオンがそう言うと、渚もそれに納得する。
「たしかにやってみないと分からないことも多そうだし…仮オープンしてみるか！」


「「コンビニ、オープンだー！」」