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二章 穢れの少女
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——明朝——
俺たちは森を駆け抜け、遂に目的地に到着した。
エルフの大国アルベロ・デル・モンド
一番高い山の木に登り辺りを見渡すが‥‥
なるほど、誰もが一度は来てみたいと言うだけはあるな
幻想郷と言うだけはある
「ファシーノ来たことはあるか?」
「いいえ。今日が初めてよ‥‥それにしても本当に綺麗な国ね」
隣のファシーノも同意見のようだ。目を輝かせて見入っている
もちろん、俺たちの目的は忘れてはいない
「まずはこのドデカイ壁をどうするかだ」
そう、このエルフの国は森に囲われているだけではなく壁にも囲われ、半径が20kmはあるこの大国は検問箇所がいくつも設けられている。
高さは20mあるだろうか、転移は一度訪れたとこでなければ使用できないし‥‥
——よし、飛ぶか——
と言うことで、早速良いアイディアが思い付いたのでファシーノの許可を取らずにお姫様抱っこして木から跳び、そのまま上空を飛んだ
「ええッ!キャァッ——!」
「ふむ。これだけ巨大な国ならバレはしないだろう」
数十秒程飛び、ファシーノをお姫様抱っこしながら城壁内の人気が無いところに見事着地した。それにしても結構飛んだ。ああ、結構飛んだ。本当に飛んだ‥‥
そして両手に抱えているお姫様抱っこのままのファシーノを見て言葉を掛ける
「どうだファシーノ気持ちよかっただろう」
「もう!急にこんな事心臓に悪いわ‥‥でも、そうね。最高の眺めだったわ」
うん。どうやら怒ってはいないようで安心安心!
ファシーノを丁寧に下ろし、顔を隠す為フードを深く被る。そして適当に歩いていると何やらとても賑わっている場所を発見した。どうやら商店街の入り口と思わしき場所に辿り着いた。
しかし、それよりも一目置く存在が視界に入ってしまった。
初めて見るが、これは『魔車』だ。
『魔車』とは、鋼を主な素材として、動力源は自身の魔力で動いている車
とても少ない魔力で動くため魔力が枯渇せず安心でき、移動手段としては最高の乗り物である。一昔前までは馬車を活用していたが、魔車が登場してからは世代変わりしてしまった。
魔車にもデザインが多種多様あり、商会の競争市場では常にトップ圏内に位置付いている。これはあれだ男心をくすぐる物があるな。俺も設計してみたい物だ
と横のファシーノを見るとなんと彼女も目を輝かせている
‥‥‥‥!このカッコよさがわかるとは‥‥お前最高だ!
それにしてもここの商店街は大いに賑わっているな。色々と回って物色したいが、それは今度にしよう。今は目的優先だ
◊◊◊
そしてファシーノと共に商店街を歩いていたら何やら、面白そうなワードが路地裏から聞こえて来た。せっかくなので近くまで寄ってみようか
『——おい、今日は何時からだ?オークション』
『ああ?なんだ、忘れたのか?待てよ、確か~あ~あった。今日は夜12時コルッセオ地下闘技場だな。そして毎度同じみあの『穢れ』を罵倒しながら酒を飲むのが格別なんだよ』
———ほうほう、オークションに‥‥コロッセオ地下闘技場か‥‥
コロッセオ闘技場は有名だが、地下闘技場は初耳だ。これは収穫あり‥‥
しかし、俺が思うにこういうとこは会員制がほとんどなはずなのだが
‥‥!丁度良い素材がいるじゃないか!目の前にな!
「ファシーノ聞いたか?‥‥あいつらを利用する」
「ええ‥‥わかったわ」
「———ん?何だお前ら?」
———ぶへぇ!!
———一瞬で倒した。予想通り会員証が二人の懐にしまっていた。
身なりからするに彼らは貴族だろう。まあ今日は眠っていて貰おうか
「よし‥‥俺は『カープラ』‥‥ファシーノは『アナ』だな
この会員証で今夜のオークションに潜入する」
「はいはい、わかったわ『カープラ』」
俺たちは森を駆け抜け、遂に目的地に到着した。
エルフの大国アルベロ・デル・モンド
一番高い山の木に登り辺りを見渡すが‥‥
なるほど、誰もが一度は来てみたいと言うだけはあるな
幻想郷と言うだけはある
「ファシーノ来たことはあるか?」
「いいえ。今日が初めてよ‥‥それにしても本当に綺麗な国ね」
隣のファシーノも同意見のようだ。目を輝かせて見入っている
もちろん、俺たちの目的は忘れてはいない
「まずはこのドデカイ壁をどうするかだ」
そう、このエルフの国は森に囲われているだけではなく壁にも囲われ、半径が20kmはあるこの大国は検問箇所がいくつも設けられている。
高さは20mあるだろうか、転移は一度訪れたとこでなければ使用できないし‥‥
——よし、飛ぶか——
と言うことで、早速良いアイディアが思い付いたのでファシーノの許可を取らずにお姫様抱っこして木から跳び、そのまま上空を飛んだ
「ええッ!キャァッ——!」
「ふむ。これだけ巨大な国ならバレはしないだろう」
数十秒程飛び、ファシーノをお姫様抱っこしながら城壁内の人気が無いところに見事着地した。それにしても結構飛んだ。ああ、結構飛んだ。本当に飛んだ‥‥
そして両手に抱えているお姫様抱っこのままのファシーノを見て言葉を掛ける
「どうだファシーノ気持ちよかっただろう」
「もう!急にこんな事心臓に悪いわ‥‥でも、そうね。最高の眺めだったわ」
うん。どうやら怒ってはいないようで安心安心!
ファシーノを丁寧に下ろし、顔を隠す為フードを深く被る。そして適当に歩いていると何やらとても賑わっている場所を発見した。どうやら商店街の入り口と思わしき場所に辿り着いた。
しかし、それよりも一目置く存在が視界に入ってしまった。
初めて見るが、これは『魔車』だ。
『魔車』とは、鋼を主な素材として、動力源は自身の魔力で動いている車
とても少ない魔力で動くため魔力が枯渇せず安心でき、移動手段としては最高の乗り物である。一昔前までは馬車を活用していたが、魔車が登場してからは世代変わりしてしまった。
魔車にもデザインが多種多様あり、商会の競争市場では常にトップ圏内に位置付いている。これはあれだ男心をくすぐる物があるな。俺も設計してみたい物だ
と横のファシーノを見るとなんと彼女も目を輝かせている
‥‥‥‥!このカッコよさがわかるとは‥‥お前最高だ!
それにしてもここの商店街は大いに賑わっているな。色々と回って物色したいが、それは今度にしよう。今は目的優先だ
◊◊◊
そしてファシーノと共に商店街を歩いていたら何やら、面白そうなワードが路地裏から聞こえて来た。せっかくなので近くまで寄ってみようか
『——おい、今日は何時からだ?オークション』
『ああ?なんだ、忘れたのか?待てよ、確か~あ~あった。今日は夜12時コルッセオ地下闘技場だな。そして毎度同じみあの『穢れ』を罵倒しながら酒を飲むのが格別なんだよ』
———ほうほう、オークションに‥‥コロッセオ地下闘技場か‥‥
コロッセオ闘技場は有名だが、地下闘技場は初耳だ。これは収穫あり‥‥
しかし、俺が思うにこういうとこは会員制がほとんどなはずなのだが
‥‥!丁度良い素材がいるじゃないか!目の前にな!
「ファシーノ聞いたか?‥‥あいつらを利用する」
「ええ‥‥わかったわ」
「———ん?何だお前ら?」
———ぶへぇ!!
———一瞬で倒した。予想通り会員証が二人の懐にしまっていた。
身なりからするに彼らは貴族だろう。まあ今日は眠っていて貰おうか
「よし‥‥俺は『カープラ』‥‥ファシーノは『アナ』だな
この会員証で今夜のオークションに潜入する」
「はいはい、わかったわ『カープラ』」
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