虚無の統括者 〜両親を殺された俺は復讐の為、最強の配下と組織の主になる〜

サメ狐

文字の大きさ
34 / 141
三章 月光の花魁

娼婦街

しおりを挟む
俺がヴァルネラと別れ、宿から飛び立ち数分

幾つもの建築の屋上を飛び越えやって来た場所が娼婦街

ここ獣族国ベスティアの娼婦街は他国でも名の知れた有名どころだ

産業都市とも言うことだけあって屈強な男が働きにたくさん来る
汗水たらし重労働での体の負担や精神を回復するためたくさんの男が立ち寄る場所。何よりも男たちを刺激するのが、最上のケモ耳にふわふわの尻尾

モフモフし放題で男達の精神安定剤にもなっている‥‥らしい
さらにコスプレが充実していることからも世界的に有名だ

また娼婦街があることでそれに関する犯罪も少なく
都市にとってかけがえのない存在であるらしい‥‥

もちろん獣人以外の種族も娼婦をしているがダントツで獣人が人気である

っと娼婦街の説明はこの辺にしておこう

娼婦街の屋上を飛び越えながら移動しているが、なぜ娼婦街に来るのか?

そんなもの決まっている。男たるもの一度は見ておきたい場所だからだ。それ以外に理由は不問とする———


さて屋上を飛び続けていると一際目立ち高い建物が現れた

独特な建築技法、木造で屋根が空に向かって反り、『瓦』という部材で屋根が形成されている

『和風建築』と言う建物

それを眺める為、近くの屋上まで飛び全体を観察する

思っていたよりも一際大きく、俺が立っている宿の屋上よりも高く五階以上はある

あちこちが華やかに装飾されておりライトアップがピンク色と言うか紫に近い色がほとんどだ。これも男達を活気出させる仕掛けでもあるのだろう

周りの娼館を見渡していると、どこからか視線を感じた

(‥‥俺の場所がバレるなんて、しかし敵意を感じない。どこだ?)

警戒しながら視線の方向に視点を合わせる

視線の先はあの一際目立つ娼館の最上階。

大きく開いた窓からこちらを見つめて来ている人物がいた

その人物‥‥‥彼女と視線があった瞬間に全身が高揚した

「———美しい」

思わず呟いてしまうほどの美貌。褐色な肌に白ではなくアイボリー色の長い髪。黄金の瞳に黒いケモミミに尻尾

そして何よりこの距離でも目につくほどの大きな胸部。
和服という着物でさらに淡い色を醸し出す

誰もが欲しがる容姿に美貌

13歳の俺でもわかる

この娼婦街の”頂き”であると

その彼女と視線を交えた瞬間、彼女はこちらに向けて寂しげに微笑んできた———
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。

棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ
ファンタジー
 僕は十年程闘病の末、あの世に。  そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?  幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。   ※画像はAI作成しました。 ※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。

「元」面倒くさがりの異世界無双

空里
ファンタジー
死んでもっと努力すればと後悔していた俺は妖精みたいなやつに転生させられた。話しているうちに名前を忘れてしまったことに気付き、その妖精みたいなやつに名付けられた。 「カイ=マールス」と。 よく分からないまま取りあえず強くなれとのことで訓練を始めるのだった。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...