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二章 会談と予兆
議題
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———姿を現した王達は足元に花びらが散りばめられたかのように品のある悠々とした足取りで迫る。全員が女性というのは非常に珍しい
これから会談があるにも関わらず、まるでお茶会のような雰囲気を漂わせる美しい王達
しかしその棘のある笑みは何処か危険で、冷たく空気が重い
最初に席についたのはエルフの王レ・アルベロ・デル・モンド・ララノア様。美しい白髪に紫色の瞳を宿し純白のドレスを纏うお姿はとても美しい
私と同じエルフなのにどうしてこうも違うのだろう。それに白髪がとても羨ましい‥‥でも私のこの蒼髪を好きだと言ってくれる人達がいるからもう寂しくない。昔みたいに怯えて生きることはやめた!
そして背後にはエルフ族最強の四人が護衛している。そのうちの一人、オークション会場で私を捕らえようとした人物ファルコ・グリージョ。一目であの時の人だとわかった
蒼髪の私を始末しにきたけど、ネロ様に邪魔され、ネロ様に傷を負わせた人物。今すぐにでもその片目の傷を増やしたいけど、ここは我慢する。
———そして次に席に着いたのが獣族国獣王にしてSSSランクの女王ストレニア・ヴォルペ・ディエーチ
金色の髪を靡かせ九つの尻尾を生やすドレスの美女
エルディートさんを救出してから2年と半年。あれから月下香に色々と探りを入れようとしてきたけど、私が全て退けた。暗殺や偵察、潜入と企てていたけど私の魔法の前では手も足も出なかった兵士達。私の存在によって今でも女王様は我々月下香の情報が異常に少なく困惑しているはず
そして背後を見れば女王の娘リコリスまでいる。体を硬直させてとても緊張している様子。長い狐の耳がプルプルしていて可愛い
また、後ろに控える3人は初見で多分SSランクだと思われる
皆もふもふで蹲りたい‥‥
———三番目に席に着いた人物は人族国の王ビアンカ・ネーヴェ・チリエージョ。長い黒髪に雪のような透き通る肌は女性からしてみても羨ましい。なぜそこまで綺麗で白いのか秘訣を知りたい。また黒髪に合わせたのだろうか黒い和服を着用し、大人の色気が漂う。薔薇のような口紅は美しくいて何処か恐ろしく感じる
また人族国と言うことはネロ様やファシーノ様の故郷でもある地。王の背後に立つ四人は初めて見るけど、各国のSSSランクの名前と特徴はしっかりと調べ尽くしている
紫色の髪を伸ばし、この場でも気後れせず堂々と佇んでいる彼女こそSSSランクのパエーゼ・プレチーゾ。他の3人は私の記憶とメモをとってあるので月下香に帰還した時、皆に共有する。
———最後に席に着いたのは浮遊島、空中都市エーテルの王ミカエル。天族の最高司令官にして天族長を務める最強無敵の天族。純白のドレスを纏い同じ色の翼を生やし、黄金の髪を束ねる姿はまさに美。空を支配し、空の番人でもある天族が地上に降りるのはこの五種族会談の時のみ
また王ミカエルの背後には3人の天族が控え、男性が一人と女性が二人佇んでいる。3人とも黄金の髪を宿しているのでまるで兄弟のように見える
そう言ってしまえばエルフ族もみんな白髪なので同じく見えてしまうね!
そして全員が席に着くと今回の会談場所である魔族帝国の魔王ルシフェルが目線で合図し話し始めた———
「———今年も無事に開催されたことを喜ばしく思う。この魔族帝国まで遥々来ていただき感謝する。観光はできたかだろうか各国の王達よ‥‥その様子だと、そこまでと言った感じか。まあいい、それより今年も始めよう。そして手短にな」
魔王ルシフェルは蠱惑的な笑みを浮かべ王達に話を振り出す
そしてその次に話し始めたのが天族の王ミカエルだった。そんな王ミカエルは表情を曇らせてあることを議題に上げ出した
「———この四年もの短期間に2回ほど厄災の片鱗を確認しています。場所は人族国と獣族国の二国です。どちらも同じ魔法の余波であり、おそらく自然の物では無いでしょう。しかし、自然以外であの強大な魔力の余波を轟かせる人物と言えばSSSランクの者かそれ以上です。ご説明願います」
「———その件に関しては存じ上げています。私達人族国でも確認済みです。軍の者からの内容を申しますと、ある少年が起こした魔法だとか。空の空間が裂かれ、一線の大地が裂かれた魔法と述べておりました。それに可視化できる魔力を持つ者だとも‥‥私には信じられません。選ばれし者意外に顕現できる者などあり得ませんもの」
人族国の王ビアンカはその事について信用しないとの話ではなく、あり得ないと言った。確かに常識的に考えてあり得ない。あるところに突然にして現れた謎の少年が可視化できる魔力を顕現させた報告など頭がおかしくなったのだと思いますよね!
しかし、獣族国女王ストレニアが次に語る真実は一同を驚愕の渦に引き込む
「———妾の方では国内において、ある組織と組織の対立が起こった。また可視化できる魔力を顕現させる少年が獣武祭にいてな、妾の娘であるリコリスがなんとか応戦したが‥‥結果は想像に任せる。恐らく時期からして人族国との事件は同一人物だろう。またその少年は月下香なる組織を束ね率いていた。そしてそのメンバーにはかの”伝説の存在である精霊女帝ヴァルネラ様がいたのだ」
「「「————っ!!!」」」
これから会談があるにも関わらず、まるでお茶会のような雰囲気を漂わせる美しい王達
しかしその棘のある笑みは何処か危険で、冷たく空気が重い
最初に席についたのはエルフの王レ・アルベロ・デル・モンド・ララノア様。美しい白髪に紫色の瞳を宿し純白のドレスを纏うお姿はとても美しい
私と同じエルフなのにどうしてこうも違うのだろう。それに白髪がとても羨ましい‥‥でも私のこの蒼髪を好きだと言ってくれる人達がいるからもう寂しくない。昔みたいに怯えて生きることはやめた!
そして背後にはエルフ族最強の四人が護衛している。そのうちの一人、オークション会場で私を捕らえようとした人物ファルコ・グリージョ。一目であの時の人だとわかった
蒼髪の私を始末しにきたけど、ネロ様に邪魔され、ネロ様に傷を負わせた人物。今すぐにでもその片目の傷を増やしたいけど、ここは我慢する。
———そして次に席に着いたのが獣族国獣王にしてSSSランクの女王ストレニア・ヴォルペ・ディエーチ
金色の髪を靡かせ九つの尻尾を生やすドレスの美女
エルディートさんを救出してから2年と半年。あれから月下香に色々と探りを入れようとしてきたけど、私が全て退けた。暗殺や偵察、潜入と企てていたけど私の魔法の前では手も足も出なかった兵士達。私の存在によって今でも女王様は我々月下香の情報が異常に少なく困惑しているはず
そして背後を見れば女王の娘リコリスまでいる。体を硬直させてとても緊張している様子。長い狐の耳がプルプルしていて可愛い
また、後ろに控える3人は初見で多分SSランクだと思われる
皆もふもふで蹲りたい‥‥
———三番目に席に着いた人物は人族国の王ビアンカ・ネーヴェ・チリエージョ。長い黒髪に雪のような透き通る肌は女性からしてみても羨ましい。なぜそこまで綺麗で白いのか秘訣を知りたい。また黒髪に合わせたのだろうか黒い和服を着用し、大人の色気が漂う。薔薇のような口紅は美しくいて何処か恐ろしく感じる
また人族国と言うことはネロ様やファシーノ様の故郷でもある地。王の背後に立つ四人は初めて見るけど、各国のSSSランクの名前と特徴はしっかりと調べ尽くしている
紫色の髪を伸ばし、この場でも気後れせず堂々と佇んでいる彼女こそSSSランクのパエーゼ・プレチーゾ。他の3人は私の記憶とメモをとってあるので月下香に帰還した時、皆に共有する。
———最後に席に着いたのは浮遊島、空中都市エーテルの王ミカエル。天族の最高司令官にして天族長を務める最強無敵の天族。純白のドレスを纏い同じ色の翼を生やし、黄金の髪を束ねる姿はまさに美。空を支配し、空の番人でもある天族が地上に降りるのはこの五種族会談の時のみ
また王ミカエルの背後には3人の天族が控え、男性が一人と女性が二人佇んでいる。3人とも黄金の髪を宿しているのでまるで兄弟のように見える
そう言ってしまえばエルフ族もみんな白髪なので同じく見えてしまうね!
そして全員が席に着くと今回の会談場所である魔族帝国の魔王ルシフェルが目線で合図し話し始めた———
「———今年も無事に開催されたことを喜ばしく思う。この魔族帝国まで遥々来ていただき感謝する。観光はできたかだろうか各国の王達よ‥‥その様子だと、そこまでと言った感じか。まあいい、それより今年も始めよう。そして手短にな」
魔王ルシフェルは蠱惑的な笑みを浮かべ王達に話を振り出す
そしてその次に話し始めたのが天族の王ミカエルだった。そんな王ミカエルは表情を曇らせてあることを議題に上げ出した
「———この四年もの短期間に2回ほど厄災の片鱗を確認しています。場所は人族国と獣族国の二国です。どちらも同じ魔法の余波であり、おそらく自然の物では無いでしょう。しかし、自然以外であの強大な魔力の余波を轟かせる人物と言えばSSSランクの者かそれ以上です。ご説明願います」
「———その件に関しては存じ上げています。私達人族国でも確認済みです。軍の者からの内容を申しますと、ある少年が起こした魔法だとか。空の空間が裂かれ、一線の大地が裂かれた魔法と述べておりました。それに可視化できる魔力を持つ者だとも‥‥私には信じられません。選ばれし者意外に顕現できる者などあり得ませんもの」
人族国の王ビアンカはその事について信用しないとの話ではなく、あり得ないと言った。確かに常識的に考えてあり得ない。あるところに突然にして現れた謎の少年が可視化できる魔力を顕現させた報告など頭がおかしくなったのだと思いますよね!
しかし、獣族国女王ストレニアが次に語る真実は一同を驚愕の渦に引き込む
「———妾の方では国内において、ある組織と組織の対立が起こった。また可視化できる魔力を顕現させる少年が獣武祭にいてな、妾の娘であるリコリスがなんとか応戦したが‥‥結果は想像に任せる。恐らく時期からして人族国との事件は同一人物だろう。またその少年は月下香なる組織を束ね率いていた。そしてそのメンバーにはかの”伝説の存在である精霊女帝ヴァルネラ様がいたのだ」
「「「————っ!!!」」」
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