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学園都市編 青年期 一章 学園
入学試験 Ⅵ アザレアの決意
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「———え、ええ?!もしかしてアザレア様?!え、英雄様に声を掛けられたわぁ?!」
私は3人組のうち真ん中に立っているエルフの女子に声をかけた。反応からするに私の事をある程度知っている子ね!同じ女子からもこういう反応をされるなんて戸惑っちゃうわね‥‥それよりもこの子達がレオンについて話していたけど‥‥人違いじゃないわよね?
「もう一度聞くけど、貴方達レオンについて知っているの?」
「し、知っているわけではなくて‥‥そのレオンっていう人が模擬試合で人族国の公爵家と戦っていたのを観戦していただけなんですけど‥‥‥」
「それってどういう———」
「———ちょっと~、アザレア待ってよ。いったいどうしたというの?」
「お前速すぎるだろう‥‥」 「何があったんだ‥‥?」
私の後を駆け足で追ってきたカメリア達。ワルドスもテル、コキンも不思議そうな表情をして私とエルフの女子との話しに耳を傾ける
「え、ええぇぇ‥‥?!アザレア様だけではなくて?!え、えぇぇ?!」
「ま、待ってください!心の準備が‥‥」
「あ、あの六幻楼《アルターナ》が私達の目の前に‥‥?!」
やはりこうなってしまった‥‥エルフの女子はすっごく焦った顔をしてみるみるうちに真っ赤になってしまった。もう二人の女子も顔が赤くなって口調が早くなってしまっているわね‥‥
カメリア、ワルドス達も少し照れているけど‥‥無理もないわ。他国まで名声が届いているなんて思わないよね普通。見るからにエルフの女子達も私達と同年代よね。様をつけられると少し恥ずかしい‥‥
———あ!照れているみんなは無視して早く聞き出さなきゃ!
こうしている間にまたどっか行っちゃいそうだし!
「いきなりごめんなさい!でも、そのレオンって人の事が知りたいの。教えてくれる?」
「はい!実は‥‥‥」
◊◊◊
「———そう、そんな事があったのね」
———エルフの女子が語ってくれた情報は顔には出さないけど内心驚きを隠せなかった。それは他のカメリア達も顔には出さないけど同じ心境だと思う。
公爵家‥‥‥しかもあのレオナルドに刃向かったなんて信じられない。公爵家のレオナルドの性格は評判が宜しくないけど、剣と魔法の実力は本物と聞いている
それに私達と同じく“解放”を修得している強者。私達も1年前にようやく刀剣と対話し解放を修得したというのに‥‥そんなレオナルドを倒すなんて、5年前のレオンとは似ても似つかない‥‥本当にレオンなのかしらと疑ってしまう
「あのレオンが‥‥‥嘘か本当か確かめないとな」
「本当ね~私達の知っているレオンとは違うものね」
ワルドスもカメリアもレオンの事を確かめると言っている。皆がいまだに信じられないと思い込んでいる中、私はもう一つの事が信じられなかった‥‥‥!
エルフの女子が語っている途中、女の顔になったある事‥‥‥それを考えるだけでもう我慢ができそうにない!
もう!この5年で何をやっていたのよ?!
「うぅぅ‥‥!模擬試合で一人の“女性”を奪い合う勝負をしていたなんて‥‥‥!いったいどういう事よ?!なんで女性を奪い合っているのよ?!」
「あ、アザレアちゃん落ち着いて~!」
「ちょっとアザレア!落ち着きなさいって!考えてみればあのダッチ家の事だから何か気に触ることをレオンにしたのでしょう‥‥」
暴れる私の両腕をベラとカメリアに取り押さえられ、身動きできない。なんとか冷静にしようと頭を落ち着かせるけど、考えれば考えるほどに胸が苦しくなる
レオンの隣に知らない女性が立っている事を想像するだけで苛だちを覚えてしまう
ハァ~‥‥まだまだ私は子供なのね‥‥こんな事で我を忘れるなんて‥‥本当に‥‥
「少しは落ち着いたかしら?」
「ええ、ありがとうカメリア、ベラ。もう大丈夫よ」
深く息を吸い込んで深呼吸をして、両頬を掌でパシンッと叩いて冷静になる。
そして再度、エルフの女子にレオンが今どこにいるのか問いかけた。
けれど、エルフの女子からは期待の出来る回答を得られなかった‥‥
「そ、それが一時間前の事でして‥‥お連れの彼女さん。とても美人で可愛い彼女さんの試合が終わってから直ぐに学園の門の方へと行ってしまいました‥‥ごめんなさい!」
‥‥美人で‥‥可愛い‥‥???
彼女さん???
「ふふふ、そうなのね。よ~くわかったわ。ありがとう貴方達」
エルフの女子3人組にお礼をしてその場を立ち去る。どこにいく訳でもなく、ただ学園内をここ数日間していたように徘徊する。
「———ちょっとアザレアちゃんがおかしくなってるよ」
「ベラ‥‥そっとしておきなさい」
私は歩きながら空を見上げてレオンの顔を思い浮かべる。あの大きな雲が笑っているのかしら‥‥レオン、今は貴方との再会が何よりも楽しみ。
今日会いたかったけどダメみたいね。今貴方がどこにいるのか分からない。学園都市にいることは確かなのに、どうして神様は邪魔をするのかな‥‥‥
会えるとしたら入学式ね!楽しみに待っていなさいよ!
そしてレオンについている虫は私が取ってあげるわ!
「‥‥待ってなさい女狐っ!!」
私は3人組のうち真ん中に立っているエルフの女子に声をかけた。反応からするに私の事をある程度知っている子ね!同じ女子からもこういう反応をされるなんて戸惑っちゃうわね‥‥それよりもこの子達がレオンについて話していたけど‥‥人違いじゃないわよね?
「もう一度聞くけど、貴方達レオンについて知っているの?」
「し、知っているわけではなくて‥‥そのレオンっていう人が模擬試合で人族国の公爵家と戦っていたのを観戦していただけなんですけど‥‥‥」
「それってどういう———」
「———ちょっと~、アザレア待ってよ。いったいどうしたというの?」
「お前速すぎるだろう‥‥」 「何があったんだ‥‥?」
私の後を駆け足で追ってきたカメリア達。ワルドスもテル、コキンも不思議そうな表情をして私とエルフの女子との話しに耳を傾ける
「え、ええぇぇ‥‥?!アザレア様だけではなくて?!え、えぇぇ?!」
「ま、待ってください!心の準備が‥‥」
「あ、あの六幻楼《アルターナ》が私達の目の前に‥‥?!」
やはりこうなってしまった‥‥エルフの女子はすっごく焦った顔をしてみるみるうちに真っ赤になってしまった。もう二人の女子も顔が赤くなって口調が早くなってしまっているわね‥‥
カメリア、ワルドス達も少し照れているけど‥‥無理もないわ。他国まで名声が届いているなんて思わないよね普通。見るからにエルフの女子達も私達と同年代よね。様をつけられると少し恥ずかしい‥‥
———あ!照れているみんなは無視して早く聞き出さなきゃ!
こうしている間にまたどっか行っちゃいそうだし!
「いきなりごめんなさい!でも、そのレオンって人の事が知りたいの。教えてくれる?」
「はい!実は‥‥‥」
◊◊◊
「———そう、そんな事があったのね」
———エルフの女子が語ってくれた情報は顔には出さないけど内心驚きを隠せなかった。それは他のカメリア達も顔には出さないけど同じ心境だと思う。
公爵家‥‥‥しかもあのレオナルドに刃向かったなんて信じられない。公爵家のレオナルドの性格は評判が宜しくないけど、剣と魔法の実力は本物と聞いている
それに私達と同じく“解放”を修得している強者。私達も1年前にようやく刀剣と対話し解放を修得したというのに‥‥そんなレオナルドを倒すなんて、5年前のレオンとは似ても似つかない‥‥本当にレオンなのかしらと疑ってしまう
「あのレオンが‥‥‥嘘か本当か確かめないとな」
「本当ね~私達の知っているレオンとは違うものね」
ワルドスもカメリアもレオンの事を確かめると言っている。皆がいまだに信じられないと思い込んでいる中、私はもう一つの事が信じられなかった‥‥‥!
エルフの女子が語っている途中、女の顔になったある事‥‥‥それを考えるだけでもう我慢ができそうにない!
もう!この5年で何をやっていたのよ?!
「うぅぅ‥‥!模擬試合で一人の“女性”を奪い合う勝負をしていたなんて‥‥‥!いったいどういう事よ?!なんで女性を奪い合っているのよ?!」
「あ、アザレアちゃん落ち着いて~!」
「ちょっとアザレア!落ち着きなさいって!考えてみればあのダッチ家の事だから何か気に触ることをレオンにしたのでしょう‥‥」
暴れる私の両腕をベラとカメリアに取り押さえられ、身動きできない。なんとか冷静にしようと頭を落ち着かせるけど、考えれば考えるほどに胸が苦しくなる
レオンの隣に知らない女性が立っている事を想像するだけで苛だちを覚えてしまう
ハァ~‥‥まだまだ私は子供なのね‥‥こんな事で我を忘れるなんて‥‥本当に‥‥
「少しは落ち着いたかしら?」
「ええ、ありがとうカメリア、ベラ。もう大丈夫よ」
深く息を吸い込んで深呼吸をして、両頬を掌でパシンッと叩いて冷静になる。
そして再度、エルフの女子にレオンが今どこにいるのか問いかけた。
けれど、エルフの女子からは期待の出来る回答を得られなかった‥‥
「そ、それが一時間前の事でして‥‥お連れの彼女さん。とても美人で可愛い彼女さんの試合が終わってから直ぐに学園の門の方へと行ってしまいました‥‥ごめんなさい!」
‥‥美人で‥‥可愛い‥‥???
彼女さん???
「ふふふ、そうなのね。よ~くわかったわ。ありがとう貴方達」
エルフの女子3人組にお礼をしてその場を立ち去る。どこにいく訳でもなく、ただ学園内をここ数日間していたように徘徊する。
「———ちょっとアザレアちゃんがおかしくなってるよ」
「ベラ‥‥そっとしておきなさい」
私は歩きながら空を見上げてレオンの顔を思い浮かべる。あの大きな雲が笑っているのかしら‥‥レオン、今は貴方との再会が何よりも楽しみ。
今日会いたかったけどダメみたいね。今貴方がどこにいるのか分からない。学園都市にいることは確かなのに、どうして神様は邪魔をするのかな‥‥‥
会えるとしたら入学式ね!楽しみに待っていなさいよ!
そしてレオンについている虫は私が取ってあげるわ!
「‥‥待ってなさい女狐っ!!」
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