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第三章 星光祭編 二学期の幕開けは騒動と共に
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「…っはぁ、はぁ、ッ――あ、れ?」
何の夢を見てたんだっけ。
じわりと搔いた冷汗、激しい動悸、零れ落ちる涙。
つい直前まで見ていたそれは形も成さずあっという間に指の隙間から通り抜けて消えていった。
涙を拭って胸に手を当てて呼吸を整える。そうすると次第に落ち着いてきた。
壁にかけた時計を見るとちょうど六時を指していた。いつもより早い時間か、乱れたシャツを正してベッドから降りる。
「んー、今日は始業式か」
夏休みも昨日で終わり、今日から二学期が始まる。始業式の準備もあるし、早めに起きて正解かもな。
洗面所で顔を洗ってタオルでふき取る。鏡を見ると白く染まった瞳孔が覗いた。
「…あー、それ関係だったか、今日の夢は」
薄く笑って納得すると、無意識に垂れ流していた力の手綱を引き締めると瞳孔の色は戻った。
夢は見るけど内容はどうしても消え失せる。だけど、それを見た後はいつも力を垂れ流してしまう。
これもどうにかなんねぇかな…偶に瞳孔を確認し忘れる時があるからあぶねぇんだけど。そんなことを嘯きながら冷蔵庫から食パンを取り出して冷えたままのそれをかじる。こんな寝起きが最悪な日はトーストで焼くというあってないような手間すらもかけたくない。
「でもマーガリンぐらいは塗ればよかったか?…って、そういえばこないだ使い切ったばっかだったわ。しゃーない、そのまま食うか」
もそもそと食べながら行儀悪く荷物の準備をする。といっても授業が免除されているので教科書等は持って行っても意味がないので荷物もほぼないが。
カーテンを開けて、外を見ると雨がザーザーに降っていた。
「げぇ、嫌だな鬘が蒸れるじゃん。はぁ……」
傘も忘れずに、っと。
制服に着替え、鬘とカラーコンタクトを着ける。これもちょっと草臥れてきたよなぁ。ピンも緩くなってきたし。
まあいっかとカバンと傘をもって部屋を出る。
「あ、椿……」
「よお、わんこ。早いね」
「それだった、ら椿もそう、だと思う」
「まあな」
廊下で鉢合わせしたわんこと共に校舎へ向かう。
生徒会役員の部屋は決まっていて、最上階のどれかとなっている。その階層も人気ゆえか一般生徒が許可なく入れないようになっている。とまあ、王道だな。
因みに寮は極夜寮と白夜寮の二つがあり、最上階で俺らが住んでいるところは極夜寮、風紀委員が住んでいるところは白夜寮となっている。後はそれぞれの一個下の階は一人部屋の人専用となっていて、後の階はどちらも同じように一般生徒の階層となっている。
何の夢を見てたんだっけ。
じわりと搔いた冷汗、激しい動悸、零れ落ちる涙。
つい直前まで見ていたそれは形も成さずあっという間に指の隙間から通り抜けて消えていった。
涙を拭って胸に手を当てて呼吸を整える。そうすると次第に落ち着いてきた。
壁にかけた時計を見るとちょうど六時を指していた。いつもより早い時間か、乱れたシャツを正してベッドから降りる。
「んー、今日は始業式か」
夏休みも昨日で終わり、今日から二学期が始まる。始業式の準備もあるし、早めに起きて正解かもな。
洗面所で顔を洗ってタオルでふき取る。鏡を見ると白く染まった瞳孔が覗いた。
「…あー、それ関係だったか、今日の夢は」
薄く笑って納得すると、無意識に垂れ流していた力の手綱を引き締めると瞳孔の色は戻った。
夢は見るけど内容はどうしても消え失せる。だけど、それを見た後はいつも力を垂れ流してしまう。
これもどうにかなんねぇかな…偶に瞳孔を確認し忘れる時があるからあぶねぇんだけど。そんなことを嘯きながら冷蔵庫から食パンを取り出して冷えたままのそれをかじる。こんな寝起きが最悪な日はトーストで焼くというあってないような手間すらもかけたくない。
「でもマーガリンぐらいは塗ればよかったか?…って、そういえばこないだ使い切ったばっかだったわ。しゃーない、そのまま食うか」
もそもそと食べながら行儀悪く荷物の準備をする。といっても授業が免除されているので教科書等は持って行っても意味がないので荷物もほぼないが。
カーテンを開けて、外を見ると雨がザーザーに降っていた。
「げぇ、嫌だな鬘が蒸れるじゃん。はぁ……」
傘も忘れずに、っと。
制服に着替え、鬘とカラーコンタクトを着ける。これもちょっと草臥れてきたよなぁ。ピンも緩くなってきたし。
まあいっかとカバンと傘をもって部屋を出る。
「あ、椿……」
「よお、わんこ。早いね」
「それだった、ら椿もそう、だと思う」
「まあな」
廊下で鉢合わせしたわんこと共に校舎へ向かう。
生徒会役員の部屋は決まっていて、最上階のどれかとなっている。その階層も人気ゆえか一般生徒が許可なく入れないようになっている。とまあ、王道だな。
因みに寮は極夜寮と白夜寮の二つがあり、最上階で俺らが住んでいるところは極夜寮、風紀委員が住んでいるところは白夜寮となっている。後はそれぞれの一個下の階は一人部屋の人専用となっていて、後の階はどちらも同じように一般生徒の階層となっている。
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