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1の章
42.子供か⁉︎
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お祖父様には、確かに全て話したけどレベルや愛し子やらなんて話すべきことではないので話していなかった。
だって、実践経験もないのにレベルだけ高かったし、創造神様の愛し子なんてそもそも教会で話せるだけの特典だと思ってたんだもん。
まさか、アホフェンリルにバラされるなんて夢にも思わなかった。
「ヤマさん、ジャーキー当分あげない。」
突然の私からの通告に驚いたヤマさん
『なっ!何故だ!我は何もしていないぞ!なのに、ジャーキー抜きとは余りに無体な仕打ち!』
「いや、余計なことを威張りながら今バラしたでしょ?しかも、実践経験もさほど無い私が何故強いと言えるのかしら?」
またまたショックを受けるヤマさん
『我は間違ったことは言っておらんぞぉぉぉ~うおぉん~うおぉん~』
あ、泣いた。
子供か⁉︎
そこへ、泣いたヤマさんへと近づいくお祖父様
「ヤマ殿、泣くな。ヨシヨシ。ローレンも、ヤマ殿を許してやってくれ。きっとワシに、対抗心があったんだろう。」
『ウッウッ、我は寂しかったんだぞ。いくら自由にしてよいと言われても、半年以上経っても今日まで音沙汰なくずっと待っていたんだぞ。して、呼ばれて来てみれば仲ようしている其方たちをみてウッウッ。』
うっわぁ~、放置し過ぎたからかい。
「ヤマさん、ごめんね。今まで自由な環境にいたのに、私と契約した上なんの用もないのに呼びつけるのが悪いと遠慮してた。これからは、チョイチョイ呼ぶしジャーキーもあげるから。ねっ?もう泣かないでヤマさん。」
しばらくお祖父様と2人で、ヤマさんを抱っこしたり撫でたりと慰めてやっと復活したヤマさんだった。
****************
ヤマさんが落ち着ついた後、私とお祖父様はまたお茶を優雅に楽しんでいた。
そこに、申し訳なさそうに部屋へ入ってきた執事さん。
「ご歓談中、申し訳御座いません。じつは、今玄関にお約束の無いご来客がいらしてますが、いかが致しましょう。」
「ワシ宛てか?」
「いえ、何処から聞いてきたのかローレン様へお目通りしたいと。」
「どなたでしょうか?」
「ユグドラシル様と申されてまして。」
ぶふぅぅぅ~
紅茶を盛大に吹き出した私、慌てて侍女の方が駆け寄ってきた。
ここで寝そべっていたヤマさんが起き上がった。
『なぬ?精霊王が態々玄関から来たのか?通してやるのだ!我の友だ!』
「ゴホッゴホッ、すみません。その方は、私の加護をしてもらってる方なので丁重にお願いします。」
ハッ!っとして、執事さんが玄関へ早歩きで向かっていった。
そして、私たちも応接室へ場所を移して精霊王様を待った。
程なくして、案内されてやってきた。
『突然やってきてごめ~ん。私、精霊王のユグドラシルでぇす。転移で逢いに行くのは気が引けちゃって、こんな時期に逢いに来ちゃったわ⭐︎』
なんだろう、とても神々しい男前なお姿からは想像も出来ない程にフランク?いやオネェ感満載だわぁ。
「いえ、こちらも加護を頂きながらご挨拶もせず申し訳御座いませんでした。」
『謝罪はいらないわよぉ!むしろ勝手に加護つけたのコッチだし。創造神様にもナイショでやっちゃった⭐︎』
あら~、ナイショとかあとでバレたら大変じゃない?大丈夫?
そんなことを思っていたら、瞬時に3つの気配が転移してきた。
『『『精霊王、勝手に何処にいってるんですか!』』』
『あらっ~もう見つかっちゃった⭐︎風も火も水も、そんなに怒らないでよ~顔にシワが増えるわよ』
『『『シワが出来るわけないでしょ!出来たら、貴方のせいですからね!』』』
うっわぁ~、見事に息が揃った方々だけどどなた?
だって、実践経験もないのにレベルだけ高かったし、創造神様の愛し子なんてそもそも教会で話せるだけの特典だと思ってたんだもん。
まさか、アホフェンリルにバラされるなんて夢にも思わなかった。
「ヤマさん、ジャーキー当分あげない。」
突然の私からの通告に驚いたヤマさん
『なっ!何故だ!我は何もしていないぞ!なのに、ジャーキー抜きとは余りに無体な仕打ち!』
「いや、余計なことを威張りながら今バラしたでしょ?しかも、実践経験もさほど無い私が何故強いと言えるのかしら?」
またまたショックを受けるヤマさん
『我は間違ったことは言っておらんぞぉぉぉ~うおぉん~うおぉん~』
あ、泣いた。
子供か⁉︎
そこへ、泣いたヤマさんへと近づいくお祖父様
「ヤマ殿、泣くな。ヨシヨシ。ローレンも、ヤマ殿を許してやってくれ。きっとワシに、対抗心があったんだろう。」
『ウッウッ、我は寂しかったんだぞ。いくら自由にしてよいと言われても、半年以上経っても今日まで音沙汰なくずっと待っていたんだぞ。して、呼ばれて来てみれば仲ようしている其方たちをみてウッウッ。』
うっわぁ~、放置し過ぎたからかい。
「ヤマさん、ごめんね。今まで自由な環境にいたのに、私と契約した上なんの用もないのに呼びつけるのが悪いと遠慮してた。これからは、チョイチョイ呼ぶしジャーキーもあげるから。ねっ?もう泣かないでヤマさん。」
しばらくお祖父様と2人で、ヤマさんを抱っこしたり撫でたりと慰めてやっと復活したヤマさんだった。
****************
ヤマさんが落ち着ついた後、私とお祖父様はまたお茶を優雅に楽しんでいた。
そこに、申し訳なさそうに部屋へ入ってきた執事さん。
「ご歓談中、申し訳御座いません。じつは、今玄関にお約束の無いご来客がいらしてますが、いかが致しましょう。」
「ワシ宛てか?」
「いえ、何処から聞いてきたのかローレン様へお目通りしたいと。」
「どなたでしょうか?」
「ユグドラシル様と申されてまして。」
ぶふぅぅぅ~
紅茶を盛大に吹き出した私、慌てて侍女の方が駆け寄ってきた。
ここで寝そべっていたヤマさんが起き上がった。
『なぬ?精霊王が態々玄関から来たのか?通してやるのだ!我の友だ!』
「ゴホッゴホッ、すみません。その方は、私の加護をしてもらってる方なので丁重にお願いします。」
ハッ!っとして、執事さんが玄関へ早歩きで向かっていった。
そして、私たちも応接室へ場所を移して精霊王様を待った。
程なくして、案内されてやってきた。
『突然やってきてごめ~ん。私、精霊王のユグドラシルでぇす。転移で逢いに行くのは気が引けちゃって、こんな時期に逢いに来ちゃったわ⭐︎』
なんだろう、とても神々しい男前なお姿からは想像も出来ない程にフランク?いやオネェ感満載だわぁ。
「いえ、こちらも加護を頂きながらご挨拶もせず申し訳御座いませんでした。」
『謝罪はいらないわよぉ!むしろ勝手に加護つけたのコッチだし。創造神様にもナイショでやっちゃった⭐︎』
あら~、ナイショとかあとでバレたら大変じゃない?大丈夫?
そんなことを思っていたら、瞬時に3つの気配が転移してきた。
『『『精霊王、勝手に何処にいってるんですか!』』』
『あらっ~もう見つかっちゃった⭐︎風も火も水も、そんなに怒らないでよ~顔にシワが増えるわよ』
『『『シワが出来るわけないでしょ!出来たら、貴方のせいですからね!』』』
うっわぁ~、見事に息が揃った方々だけどどなた?
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