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2の章
53.アカン感
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大人たちの話はアッサリ終わった。
結果、私は魔王様の第二魔正妃になることは揺るがなかったー。そしてこの度、正式に婚約し結婚は卒業後すぐになってしまった。
けど、魔王城に住むことはなくて魔正妃様ご実家の公爵家へお世話になる形で、辺境に邸を設けて自由に生活することになっている。一応は警備されつつだけど。
夫となる魔王様がお城に通うから、私の住まいはどこでもいいらしい。正妃様も、暇を見つけて転移を使って会いに行くと言っていたし。
魔族は寿命が長いけど、人間は長く生きても100年前後。
そう考えてみると、魔族側からすれば短い間の第二魔正妃の人間など別段なんら脅威ではないと周りは些事だからと騒がない。
私としても、卒業後に目を付けられた魔導騎士団へ就職の道が断たれて安堵した。
あそこに逝ったらアカン感があったから。
ブラック企業並みに働かされるかもしれないから。
魔族側には、私の事はまるっとバレてて獣魔2体居ようが創造神様の愛し子だろうが知ったことでは無いらしい。
普通にと言うか、か弱い人間として扱ってくれるみたい。ただ、私のスキルには魔族側も興味はあるらしい。便利な物があったら買いたいと言ってきてくれる方々がチラホラいる。
その方々が言うにゆくゆくは、似たような魔道具を作り販売したいということなので前向きに考えている。
当家は、王家から小さいながらも領地を預かっているのと、陞爵を考えられていることについてどうするかは、魔帝国側から王家へ友好関係を国と国レベルに推し上げるにあたり要望書を出すことになった。
魔王様が言うには、絶対コッポラ男爵家を生贄扱いであの王族達は応じるよって。
ホリーさんは、実家のマランツ書店は弟が継ぐことになっているから私の侍女になりたいと言ってくれた。卒業後は、私と一緒に住みながら侍女も頑張ってくれるんだ。
侯爵令嬢のサリー様は、卒業後は国で魔導師団に入団して旦那探しを頑張るそう。時々、私のところに遊びに行くと言ってたけどねぇ。隣では、侍女のエリスタさんが呆れてた。
そして今、ヤマさんとターさんを呼ぶことになり何故かお城の外へ出て訓練場に行くことになった。
聖獣が2体来て、何かあると困るから広い場所で会いたいと魔王様が言った。
うちの聖獣は何もしないから大丈夫なんだけど~。
と、考えていた私が懐かしい。
訓練場について、ヤマさん&ターさんが私の下に本来の大きさで転移してくるなり魔王様が2体に対してのみ、これでもかというくらい威圧を放った。
2体はその場に平伏した。
「君たちの主人はローレンちゃんだけど、ローレンちゃんの旦那になる俺も主人として宜しくね!」
うっわぁ~、それを知らしめる為だけに広い場所を指定したんかい⁈
相変わらず怖いわぁ~。
あららっ、ヤマさんの尾っぽが脚の間に入って屈んでブルブルしてるじゃない!ターさんは、黒竜らしからぬお腹を見せて降参ポーズ?してるし。
助けに入るかな?
「カオル、辞めてあげて。2体ともコレじゃ話が出来ない。ヤマさん、ターさんしっかりして!」
魔王様は、やっと威圧を辞めた。ちょっと不服そうだけど、話が通じるんだからコレくらいでいいでしょ。
ヤマさんは、耳は垂れきゅ~んきゅ~んと泣きながら私の下にきたので、ヨシヨシ怖かったねぇと撫でておいた。
ターさんは、人化してまたその場で土下座した。うん、困ったわ。
「ヤマさん・ターさん、魔王様が言った通り、将来の旦那様になるから態度には充分に気をつけてね。命大事によ。」
そういった途端、2体は背筋ピーンとなった。
『『はい!』』
いい返事だね。
「うん!君たち、いい返事だ。ローレンちゃんの契約聖獣として認めてあげるよ。俺が居ない時は、分かってるよね?」
『『全力で守ります!』』
今、1番の主人の座がすり替わった瞬間を垣間見た。
仕方ないか。この世界で1番の強者には逆らえまい。
前世事故で亡くなる前まで、魔王様の独占欲は凄まじかったからね。
さぁ、明日は学校だからもうすぐ帰らなきゃ。
すんなり帰宅出来るといいな。
何だか最終回みたいな流れだけど、まだ続くからね。
結果、私は魔王様の第二魔正妃になることは揺るがなかったー。そしてこの度、正式に婚約し結婚は卒業後すぐになってしまった。
けど、魔王城に住むことはなくて魔正妃様ご実家の公爵家へお世話になる形で、辺境に邸を設けて自由に生活することになっている。一応は警備されつつだけど。
夫となる魔王様がお城に通うから、私の住まいはどこでもいいらしい。正妃様も、暇を見つけて転移を使って会いに行くと言っていたし。
魔族は寿命が長いけど、人間は長く生きても100年前後。
そう考えてみると、魔族側からすれば短い間の第二魔正妃の人間など別段なんら脅威ではないと周りは些事だからと騒がない。
私としても、卒業後に目を付けられた魔導騎士団へ就職の道が断たれて安堵した。
あそこに逝ったらアカン感があったから。
ブラック企業並みに働かされるかもしれないから。
魔族側には、私の事はまるっとバレてて獣魔2体居ようが創造神様の愛し子だろうが知ったことでは無いらしい。
普通にと言うか、か弱い人間として扱ってくれるみたい。ただ、私のスキルには魔族側も興味はあるらしい。便利な物があったら買いたいと言ってきてくれる方々がチラホラいる。
その方々が言うにゆくゆくは、似たような魔道具を作り販売したいということなので前向きに考えている。
当家は、王家から小さいながらも領地を預かっているのと、陞爵を考えられていることについてどうするかは、魔帝国側から王家へ友好関係を国と国レベルに推し上げるにあたり要望書を出すことになった。
魔王様が言うには、絶対コッポラ男爵家を生贄扱いであの王族達は応じるよって。
ホリーさんは、実家のマランツ書店は弟が継ぐことになっているから私の侍女になりたいと言ってくれた。卒業後は、私と一緒に住みながら侍女も頑張ってくれるんだ。
侯爵令嬢のサリー様は、卒業後は国で魔導師団に入団して旦那探しを頑張るそう。時々、私のところに遊びに行くと言ってたけどねぇ。隣では、侍女のエリスタさんが呆れてた。
そして今、ヤマさんとターさんを呼ぶことになり何故かお城の外へ出て訓練場に行くことになった。
聖獣が2体来て、何かあると困るから広い場所で会いたいと魔王様が言った。
うちの聖獣は何もしないから大丈夫なんだけど~。
と、考えていた私が懐かしい。
訓練場について、ヤマさん&ターさんが私の下に本来の大きさで転移してくるなり魔王様が2体に対してのみ、これでもかというくらい威圧を放った。
2体はその場に平伏した。
「君たちの主人はローレンちゃんだけど、ローレンちゃんの旦那になる俺も主人として宜しくね!」
うっわぁ~、それを知らしめる為だけに広い場所を指定したんかい⁈
相変わらず怖いわぁ~。
あららっ、ヤマさんの尾っぽが脚の間に入って屈んでブルブルしてるじゃない!ターさんは、黒竜らしからぬお腹を見せて降参ポーズ?してるし。
助けに入るかな?
「カオル、辞めてあげて。2体ともコレじゃ話が出来ない。ヤマさん、ターさんしっかりして!」
魔王様は、やっと威圧を辞めた。ちょっと不服そうだけど、話が通じるんだからコレくらいでいいでしょ。
ヤマさんは、耳は垂れきゅ~んきゅ~んと泣きながら私の下にきたので、ヨシヨシ怖かったねぇと撫でておいた。
ターさんは、人化してまたその場で土下座した。うん、困ったわ。
「ヤマさん・ターさん、魔王様が言った通り、将来の旦那様になるから態度には充分に気をつけてね。命大事によ。」
そういった途端、2体は背筋ピーンとなった。
『『はい!』』
いい返事だね。
「うん!君たち、いい返事だ。ローレンちゃんの契約聖獣として認めてあげるよ。俺が居ない時は、分かってるよね?」
『『全力で守ります!』』
今、1番の主人の座がすり替わった瞬間を垣間見た。
仕方ないか。この世界で1番の強者には逆らえまい。
前世事故で亡くなる前まで、魔王様の独占欲は凄まじかったからね。
さぁ、明日は学校だからもうすぐ帰らなきゃ。
すんなり帰宅出来るといいな。
何だか最終回みたいな流れだけど、まだ続くからね。
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