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2の章
55.やっぱやべぇやつだったんだ
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お茶を終えて夕飯は何にしようか話し合っていたら、お祖父様が慌てた様子で寮にきた。
「ローレン!先程王城に魔王陛下が来て、宰相と王太子殿下の首を国王陛下に投げつけたぞ!」
く、首!!!
椅子から勢いよく立った為に椅子が倒れた。
「なっ、なんで首?!」
魔王様、激おこだったからなぁ。それにしても、いきなり首チョンパは無いよ~宣戦布告してるようなもんでしょ。
「理由を聞けば、王太子と宰相が国王に相談もせず無断でローレン宛に手紙を送ったことと、その内容があまりに酷かったらしくてな。何故かワシに、読ませてもらえんかった。」
魔王様へ、スルーパスした手紙やっぱりやべぇやつだったんだ。
「しかし、何故ローレン宛の手紙を魔王様が持っていたんだ?ローレン、説明するんだ。」
「お祖父様ごめんなさい。今日朝から魔王様が此処に居て、手紙が届いた時に同席していたから中身を見ずにそのまま魔王様へ渡しちゃったの。」
お祖父様は、私が白状した途端に額を手で押さえた。
「確かに仕方ないな、魔王陛下へ隠しだてなぞ出来ぬな。ワシを通さずにいるから、あのバカタレ2人はあんな目に遭うのだ。自業自得だ。」
「お祖父様、これから王国と魔帝国は戦争が起こるんですか?」
「いやそれは無い、圧倒的に王国側が悪いからの。国王陛下は、その場で土下座して詫びておった。幸いにして、まだ王子はおるから王太子変更だけだ。」
王様でも土下座するんだ。
「しかも、その王太子の座を残った王子たちを鑑定してさっさと魔王陛下が決めてしまったんだよ。」
「王様の立場がなくなったね。」
「まぁ、国王陛下はもとから何も言えないのは変わらんがの。魔王陛下は【俺の婚約者並びに次代の王に指名した王子を殺したら、その瞬間王国を焦土にする】と言って魔帝国へ戻られたわ。」
うっわぁ~釘の刺し方がエグい。
「釘を刺されたところで、私と王太子の命を狙う輩が出てくるよ~。しかも絶対、魔王様のことだから今も私の周りを見張ってるか直接見えない所は、配下にさせてると思うし。」
アノ魔人ならやりかねない。
王国の貴族は、まともな人が少ないからね。
人の身であっても、団結すれば魔族に勝てると信じちゃってる頭の中がお花畑な連中だからね。
お花畑どもは、レベルの差があり過ぎて人間には到底魔族に敵わないってことがまだ理解出来てないんだよね。
魔族側は、国々の使者や人間の高レベルの冒険者なら魔族領に入っても良いとしているけど、基本は鎖国してるんだよね。
私も学習中に知って、この間の訪問時に窓から城下を見たけど凄い近代化していて住みたいと思ったよね。町中が臭く無いって、本当に素晴らしい!
私の周りは、多少改善したのよ。それでも、風にのってきて臭いのよ。
「ローレン!先程王城に魔王陛下が来て、宰相と王太子殿下の首を国王陛下に投げつけたぞ!」
く、首!!!
椅子から勢いよく立った為に椅子が倒れた。
「なっ、なんで首?!」
魔王様、激おこだったからなぁ。それにしても、いきなり首チョンパは無いよ~宣戦布告してるようなもんでしょ。
「理由を聞けば、王太子と宰相が国王に相談もせず無断でローレン宛に手紙を送ったことと、その内容があまりに酷かったらしくてな。何故かワシに、読ませてもらえんかった。」
魔王様へ、スルーパスした手紙やっぱりやべぇやつだったんだ。
「しかし、何故ローレン宛の手紙を魔王様が持っていたんだ?ローレン、説明するんだ。」
「お祖父様ごめんなさい。今日朝から魔王様が此処に居て、手紙が届いた時に同席していたから中身を見ずにそのまま魔王様へ渡しちゃったの。」
お祖父様は、私が白状した途端に額を手で押さえた。
「確かに仕方ないな、魔王陛下へ隠しだてなぞ出来ぬな。ワシを通さずにいるから、あのバカタレ2人はあんな目に遭うのだ。自業自得だ。」
「お祖父様、これから王国と魔帝国は戦争が起こるんですか?」
「いやそれは無い、圧倒的に王国側が悪いからの。国王陛下は、その場で土下座して詫びておった。幸いにして、まだ王子はおるから王太子変更だけだ。」
王様でも土下座するんだ。
「しかも、その王太子の座を残った王子たちを鑑定してさっさと魔王陛下が決めてしまったんだよ。」
「王様の立場がなくなったね。」
「まぁ、国王陛下はもとから何も言えないのは変わらんがの。魔王陛下は【俺の婚約者並びに次代の王に指名した王子を殺したら、その瞬間王国を焦土にする】と言って魔帝国へ戻られたわ。」
うっわぁ~釘の刺し方がエグい。
「釘を刺されたところで、私と王太子の命を狙う輩が出てくるよ~。しかも絶対、魔王様のことだから今も私の周りを見張ってるか直接見えない所は、配下にさせてると思うし。」
アノ魔人ならやりかねない。
王国の貴族は、まともな人が少ないからね。
人の身であっても、団結すれば魔族に勝てると信じちゃってる頭の中がお花畑な連中だからね。
お花畑どもは、レベルの差があり過ぎて人間には到底魔族に敵わないってことがまだ理解出来てないんだよね。
魔族側は、国々の使者や人間の高レベルの冒険者なら魔族領に入っても良いとしているけど、基本は鎖国してるんだよね。
私も学習中に知って、この間の訪問時に窓から城下を見たけど凄い近代化していて住みたいと思ったよね。町中が臭く無いって、本当に素晴らしい!
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