白と黒

更科灰音

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第50話:リーゼロッテを探す

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-side:山田-
すごい、ジブリールを監視してるとどんどん見つかる。
でも、肝心のリーゼロッテがどこにも居ない。
空中神殿に居ないのかな?

「ただいま戻りました」
メイドが帰ってきた。今夜のおかずは何だろう。
その前におやつは何かな?
メイドはお茶を入れるのがうまい。コーヒーも。
料理も資格を持ってるだけあってプロ並みだ。
そして、今は何かお菓子を作っている。いい匂いがしてきた。

「ご主人様、クッキーを焼きました。お茶にしましょう」
チョコチップクッキーだ。黒音はこれが好き。
「カフェラテでお願い」
黒音はココアが飲みたい。

リビングのテーブルをかたずけて、おやつの準備を手伝う。黒音はいい子。
大皿にさっきメイドが焼いたクッキーが山盛りに。
それぞれの席に飲み物を配置する。
「山田がやってるのはゲームですか?」
これは異世界ビューワー。ゲームではないらしい。
「向こうの世界を覗くことが可能と・・・」
でも、まだリーゼロッテが発見出来ない。

クッキーのチョコとココアが最高の組み合わせ。
「うん、このクッキーおいしいわね。佳乃が焼いたの?」
ステラおばさんといい勝負をしている。
くやしいが、料理だけはメイドのことを認めざるを得ない。
黒音はそれ以外のところで何とか活躍しないと・・・
マスターに捨てらえたら生きてはいけない。

「花子、ここに寄りかかって」
マスターの指示通りに座椅子に寄りかかる。
「足を開いて」
黒音が足を広げると、その間にマスターが座る。
何と、黒音の身体に寄りかかってきた!?
「やっぱり、花子だとちょうど胸が頭の位置に来る・・・」
こ、これはいったい・・・
「30分したら起こして」
え?
マスターはお仕事中だったのでは?
お昼寝?
え?
頭が真っ白に・・・
いけない!時間を計っていないと・・・スマホでタイマーをセット。
これで一安心。

ちゃりん

何の音?
多分マスターの仕事部屋から音がした。
しかし、黒音は今動くことが出来ない。
これはマスターを起こすべき?
でも、まだ10分もたっていない。

ちゃりん

またさっきと同じ音。
なんだろう?ゲームじゃないと思うけど、お仕事関係かも?
だとすれば、放置はまずいはず。やはりマスターを起こすべき?
ここで判断を間違えると、黒音の評価は一気に下がる。慎重にならないと・・・
大丈夫、黒音はやれば出来る子。

ちゃりんちゃりんちゃりんちゃりんちゃりん・・・

これは黒音でもわかる、尋常ではない。
マスターを起こすべき!

「ご主人様、なんかパソコンから緊急事態っぽい音が出ていますが?」
く、メイドに先を越された!これは黒音の失態として歴史に残ってしまう!
なんて不敵な顔で笑ってるの?

「マスター起きて、何か大変なことが起きた」
ゆさゆさゆすってマスターを起こす。
起きない。
そうだ!リーゼロッテはおしりをペチンペチンして起こすと聞いた。
しかし、マスターにそんなことをするのは不敬では?
でも、迷っているとまたメイドに!
お叱りを受けようと、今は事態の解決を優先!
マスターをペチンペチンしてしまった・・・

「うぅ、もっと優しく起こしてほしかったんだよ・・・」
ごめんなさいマスター。ゆすっても起きなかった。
「もう時間になった?」
まだ少しあるけど、パソコンが大変!変な音がする。
「変な音?」

ちゃりんちゃりんちゃりんちゃりんちゃりん・・・

さっきから、この音が止まらない。緊急事態では?
「なるほど、確かに緊急事態かもね?」
やっぱり?
「どこかの国で何かが起きたのかも?」
どこかの国?
「何が原因かはニュースでも見ないとわからないけど、この音は10万円利益が出たら鳴るように設定したのよ」
すごい回数鳴っている。

「ご主人様、ダウが最高値を更新したとかニュースで言っています」
メイドがテレビのニュース速報を見て報告している。
「ちょっと寝てるうちに500万ほど儲かったみたい・・・というか現在進行形で・・・」
何というか、さすがマスター!
寝ているうちにお金を稼ぐとは・・・
そう言えば、リーゼロッテも何もしなくてもDPがたまる仕組みを作っていた。
考えることは似ているのかもしれない。

という事はリーゼロッテもお昼寝中?
じゃあ、自分の部屋に居る?
発見!ミロンを枕にして寝てた。やはりマスターと同じ。
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