煌劉と煌劉を統べる者

ハーマ

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誓い

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翼視点

翼  確か嵐に学園の警備を頼まれたのは1ヶ月程前……

翼は嵐に学園の警備と情報収集を頼まれた今1一ヶ月前から一度も行ったことのない学園の2年生として編入し学園の警備をしつつ情報を収集していた

翼「今日も成果なし……か……」

休日に学園の警備を行っていた翼は今日も成果が無く溜息を漏らしながら昼間の警備を終わらせ城に帰るべく薄暗い裏道を歩きながら嵐に今日も成果がなかったことを伝える

嵐『今日も無しか……分かった気をつけて帰ってこいよ』

翼「ああ」

城の方では少し忙しいのか短く返事を聞いた翼は何となく背後に気配を感じ背後を見るが誰もいない

翼「気のせい……か?」

翼  気配が彪雅に似ていた気がするが……

彪雅の気配は酷く独特で一度感じたら無意識に気を張る

翼「!?」

不意に薄暗い路地裏を歩いていると背後から手を出され口を抑えられ無理矢理壁に押し付けられる

翼「んん!!」

背後から伸びてきた手が翼の体の線をなぞり服と服の隙間を縫って直接肌に触り偶然とは思えないが偶然翼の感じる傷跡にあたり声が出てしまう

???「…………」

微かに背後にいる男の呼吸が聞こえた……慎重になっているのか呼吸は安定しつつも荒い

翼「ひぅ……んん」

その間翼は体を弄ばれどんどん快楽に溺れていく

翼  手つきが彪雅の物……

快楽に溺れつつも自身を入れようとしない背後の男の手つきが彪雅の物で後ろを向くが態勢が悪かったのか顔が見れない

翼「やっ……あっ……」

不意に感情を汲み取ったかのように男の手がズボンに行き少しさすられて軽く達してしまい背後からからかうかのような声が聞こえたが翼はそれどころではない

翼  こいつわざとだ……

翼が感じる場所を弄っておいてわざと焦らしている

???「…………」

翼  この手つき彪雅……だよな……

暫く体を弄ばれながらも手つきが彪雅の物で昔彪雅が人付き合いに慣れていない頃に抱かれた際このような感じで抱かれたのを翼は思い出した

翼「あっ……っ……」

不意打ちで翼のズボンの前をくつろげられ後ろを弄られる

翼「んん……ふぅ……」

必死に声を押し殺しているが出るものは出てしまうため我慢がきかない

翼「ひゃああ!!」

不意に中を弄っていた指が気付かぬ内に増えていてバラバラに動かされていた指の1本が翼の前立腺に当たり嬌声が漏れる

翼「ひぅ…うう……」

???「……明日……医務室のパソコンを使え」

不意に聞こえた声……その声は間違うこと無く彪雅の物……

嵐「翼?」

翼「え?」

気が付いた時には翼は自室のベッドで横になっており「明日  医務室のパソコンを使え」と言われた後の記憶が無い

翼「俺何でここに?」

嵐「覚えてないのか?」

翼「ああ」

嵐「帰りが遅くて探しに行こうとした時に自分の足で帰ってきてそのまま倒れたんだよ」

翼  え?

翼  「自分で帰ってきた」?

一体何があったのかが記憶の無い翼には理解ができない

翼「面白いくらいに記憶が飛んでる」

嵐「どことなく様子がおかしいかったしな」

翼「……明日また同じ場所に行ってみる  ついでに学園の方の警備と情報集め」

翼  何となく苦しいと思ったら……

恐らく何かしらの能力なのか翼は彪雅にイかされてはいなかった

嵐「いいのか?なら頼むよ  悪いまだ仕事が残ってるんだ」

そう言って嵐は翼の部屋から退室し残された翼はシャワーを浴びるべく風呂場の向かう

翼「っ……ん……」

自慰をした事が無いと言えば嘘にはなるが翼は自慰を滅多にしないが今回ばかりは仕事にも支障をきたす為シャワーを浴びながら自慰をする

翼「くっ……」

限界が近い状態で止められたのか扱いただけでイくのは早かったが羞恥心からか翼は無言でシャワーを浴び出た後もなかなか顔の赤面が治らない

~次の日~

翼「……結構イイ情報が入ってんな……」

彪雅に言われた通りに医務室のパソコンを使うとそこにはかなり良い情報がありそれを全て嵐に転送し昨日と同じ場所に行く

翼「今日は来ないのか……」

昨日と同じように同じ場所で彪雅を待つがどれほど待っても日が落ちかけた今でも彪雅はやって来ない

翼  「今日は私服で飲んでから帰る」と言っておいたから日を跨いだあとでも問題は無いが寒いな

タダでさえ寒がりの翼にとって夜の冷え込みは地味に辛い

翼「寒……」

体の芯から冷える寒さに翼は耐え切れず私服になってからいつもの居酒屋に入る

劉夜「やけに寒そうだな……なんか温かいもの飲むか?」

翼「ウォッカのショット頼む」

劉夜「あいよ」

翼は劉夜の酒を飲む時必ずウォッカから飲む

酒に関して「度が高ければ何でもいい」と言う割には最初のウォッカだけは外さない

翼「ふぅ……」

劉夜「ショットとは言え一気飲みしたら下手すりゃ急性アルコール中毒で死ぬぞ」

翼「いつも一気飲みしてんだろ?今まで通りだ  それよりウォッカから僅かに薔薇の香りしたけど」

翼は五感が鋭い

故に微かな変化にも目ざとく気がつく

劉夜「やっぱりお前なら気がつくと思ったよ
この間長期休暇とってフランスに行ったんだけどその時に翼が今飲んだウォッカが目に入ってな、少し飲んだら味もいいし香りも良いんで即輸入」

翼「珍しいな劉夜がフランスから直接輸入するなんて」

劉夜「俺の好みとお前の好み似てるからな気に入ると思って  どうだ?買うか?」

劉夜はちょくちょく翼が気に入るであろう酒を輸入しては翼に「買わない?」と誘い、翼が酒を気に入ると最初は1ダースから買う

翼「2ダースいつもの所に送ってくれ」

劉夜「2ダース?1ダースじゃなくて?」

翼「ああ  頼んだぞ劉夜、支払いは銀行に振り込んどく」

翼は滅多に2ダースから酒を買わないだがたまに本当に酒に気に入ると2ダース購入する癖があり劉夜も店の利益となるし翼も気に入った酒が手に入り一石二鳥

劉夜「気に入ってくれて何よりだ」

翼「これなら仲間にもう勧められるからな」

劉夜「なるほど  お前ならやりそうだ」

そんな他愛の無い話をしているうちに日付が変わり劉夜に「閉店するぞ」と言われたので翼も少し酔いが回ったのか頭が若干フラフラするものの店から出て帰路につく

嵐「翼お帰り  機嫌がいいな?」

翼「劉夜に酒売ってもらったんだ  2ダース届くから1ダースはお前らで飲め」

嵐「了解」

少し酔っているからか半ばフラフラする足取りで翼は酔いを覚ますためシャワーを浴びてベッドに沈む

彪雅『中毒性がありリスクを背負うからこそギャンブルは止められない』

翼  昔の彪雅にとって戦闘は「ギャンブル」そのものだった……

彪雅が翼と出会う前……遠い過去敵対していた者同士彪雅は翼を「狂乱」として見て翼は彪雅を「ギャンブル狂い」と見ている頃があった……

彪雅は自らの命でさえもカジノで言う「チップ」として認識し敵の量が多ければ多いほど賭けている命が消えるのか逆に賭けに勝ち命をつなぐのかを血を浴びる事で楽しみ翼は刀を持つ事で心が乱れ異常性を見せながら計り知れない戦闘能力を駆使して戦いに勝って高笑いをする……どちらも異常性の高い2人だが裏を返せば戦う事しか出来ず人を愛せない闇の世界でしか生きる事の出来ない哀しい人……

???『紅雅(こうが)!!』

翼  またこの夢か……

いつしか眠りに落ちた翼はココ最近ずっと見る夢を見る……大切な人が目の前で撃たれ死に逝く夢

紅雅『……翔……悪い……』

翔を狙って撃たれ銃弾はそのどれもが急所で翔を庇いそれを全てその身に浴びた煌の父  紅雅……

翔『逝くな……俺を置いて……』

紅雅『……迎えに来る……お前が死ぬ時に……』

翔に抱き締められながらもう息も耐え耐えで死が間近に迫る紅雅の顔は痛みはなくとても幸せそうに笑んでいる……

紅雅『……翔……お前と共に歩んだ道は……楽しかった……有難う……そして……ごめ……ん……』

翔『紅雅?おい紅雅!!』

最後に笑って逝った紅雅を抱きしめて翔の泣き叫ぶ声が聞こえた……

1人……煌だけを残して……

翼「はっ……!!」

一気に目が覚めた翼は自分が汗だくで少し呼吸困難を起こしかけながらうなされていた事に気がつく

黒い少し大きめのタンクトップにスボンを履いているが汗でタンクトップはベタベタしていて着心地が悪い

翼  いつもそうだ……同じ夢を見る度に今みたいに飛び起きて汗だくで僅かに呼吸困難を起こしかけている……

それ程までにその夢は翼のトラウマなのだ……

翼  確かあの時翔は泣いてて俺は……

笑っていたのだ……涙を流しながら……

紅雅を撃ったのは煌の友人でもあった男の腹心の部下の1人……つまり友人が翼の父である紅雅を撃つよう命じたのだ

翼  確かあの後俺……殺したんだよな……

翼は友人を殺した……勿論正当な理由を持って粛清したのだが粛清後の空虚は翼の予想を超えて予想以上の物……

翼「くっそ!!」

翼が友人を殺した日……その日から全てが変わった

翼は「友」を求める事を拒絶し「仲間」を持ったとしても「友」にまでは発展しない

翼「着心地悪い」

そう言って翼は自室のシャワーを浴びる為に上着を脱ぎすぐ様脱衣所の準備をしてシャワーを浴びる

翼  退屈だ……この世界は……彪雅のいないこの世界は……

翼にとって彪雅はなくてはならない存在……

翼「嵐  悪いんだがアルコール以外の炭酸をくれ」

シャワーを浴び終え服を着て髪を乾かした翼は食堂に行きのんびりしていた嵐に飲み物を要求

嵐「サイダーでもいいか?と言うか珍しいなこの時間帯はいつも部屋にいるのに……何かあったのか?顔が青いぞ」

普段翼は朝になるまで仕事が無い限り部屋から出てこないが今日に限っては顔は青ざめてるし様子がおかしい

凪鑿「大丈夫か?」

翼「ああ……嫌な夢を見た」

凪鑿「……取り敢えず何か飲め」

嵐「翼」

凪鑿と話をしている間に嵐がサイダーを持ってきて翼に渡し翼はそれを開けて飲む

翼「そう言えばかなり久々にアルコール以外の炭酸飲んだな……」

煌琥「俺の記憶上最後に飲んだのは……お前がカウントストップする前か?」

翼「ああ……確かそうだったと思いますけど……」

凪鑿「そう言えば煌琥と嵐、翼いくつなんだ?」

一時期学校に通ってた嵐は年齢を偽って通っていた為いくつなのかが不明……

煌琥「俺はこう見えて31」

煌琥は見かけによらず三十路……

凪鑿「本気で!?」

翼「俺と嵐は25」

流輝星「え!?」

劉夜「その見た目で!?」

翼、嵐  驚き過ぎだろ……

余りにも仲間が驚くので呆れながら翼はサイダーを飲み嵐はアルコールを摂取

嵐「翼  お前いつ右目にそんな大きな傷跡をつけたんだ?しかも右目見えてないだろ」

不意に能力が解除されて右目に残る酷い十字傷が髪の隙間から覗く

翼「昔……越前家があった頃……部下だったけど愛し合った人間が自害する前に「絶対に忘れない」と誓ってそいつの目の前で切った傷だ……今は生きているのか……それとも転生しないでずっと待っているのか……」

嵐「……颯斗?」

嵐の言葉に翼は反応したが返事はない

翼  もう……2度と会えないのか……颯斗と……

そんな事を思いながら翼はかつての颯斗の事や越前家の記憶を辿っていた……
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