煌劉と煌劉を統べる者

ハーマ

文字の大きさ
11 / 12
赤月の世に咲く紅の華

紅き華と紅き衣

しおりを挟む
翼視点

翼「んー……」

1度嵐に起こされて数時間してまた目の覚めた翼は時計を見て正午だと言う事を確認し寝ることは無いが部屋から出るつもりもないのでゴロゴロしていた

翼「…………」

ゴロゴロしていると不意に紅くなった元は黒いコートが目に入りサイドテーブルに置いておいたシャツを着て翼は装備に触れる

翼「血の匂い……」

いくら洗っても嫌でも香り続ける血の匂いは翼が殺してきた人間の数を掲示していた……

翼「……稀麗……」

翼と稀麗は深い関わりがある

白鴉とEspoir Crimsonがかつて双子だった様に翼と稀麗はかつては双子でもう2度と会うことの出来ない運命を背負い稀麗は先に楽園へ……

稀麗が死ぬ前に直接貰い受けた黒いコートは今では返り血で赤黒く染まっているが形は維持されている状態……

翼「稀麗……」

稀麗の名前を呼ぶ翼の声は酷く沈み低い

翼  皆俺を置いて……

「逝ってしまう……」と思った翼は「少し寂しい」と思う

白鴉『紅き衣を見ているのか?』

翼「白鴉……」

赤黒く染まったコートを白鴉は「紅き衣」と言う  翼と白鴉の見ているコートを翼が着ると翼は理性を無くし気が済むまで人を殺し歩くので滅多にコートは着ないが着る時は必ず全身返り血に染まっている事から白鴉は「紅き衣」と呼んでいる

白鴉『今日1日寝るのは構わないがちゃんと朝 昼 晩 食事を取れよ?』

翼「分かっている」

翼は殆ど食事を取らない

故に白鴉が魂だけの存在なのに心配してしまう

翼「「Lespoir est la lumiere de desespoir sont les etudiants de lobscurite la mort beaute salete(希望は絶望  光は闇  生は死  美しさは汚れ)
Lespoir est dans le desespoir a la fois leger est le fait que aussi, et vivent dans l'obscurite a larriere de celui-ci signifie la mort beaute il ya des saletes(希望は同時に絶望であり光は闇にもなる  そして生きるという事は死を意味し美しさの裏には汚れが存在する)」と稀麗がよく言っていた言葉だ
希望は絶望  光は闇  生は死  美しさは汚れ……隣り合わせなんだよ何もかも  誰かが生きれば誰かが死に誰かが絶望に落ちれば誰かが希望を持つ」

白鴉『「Tres lourd si la vie de ...... "disparaltre avec une grande facilite a porter quelque chose afin de realiser quelque chose(何かを成すためには何かを背負う……人の命はいとも容易く消えるのにとても重い)」とも言っていたな』

昔を懐かしむ白鴉と翼……いとも容易く消える人の命とその命を奪った者の背負う業……

翼「俺の歩んできた道は血の紅に染まって死体も沢山あるんだろうな」

僅かに自暴自棄になっている翼の発言……

白鴉『まぁ否定した所で実際は数え切れない量の人の命を絶ってきたんじゃ道は血に染っているんだろう』

白鴉も翼と同じぐらいかそれ以上の人間を殺して生きてきた

例え否定しても殺してきた人間の量とその業は変わらないし永遠にまとわりつく

翼「正論で返すなよ……案外傷つく」

白鴉『間違ってはいないからな  人の命を絶ってきたその業は永遠にまとわりつく物……否定してもしなくても結果は同じ』

翼「だから正論で返すなって」

一体何回その行(くだり)を繰り返すのか……

その後も何回か同じ行を繰り返して疲れた翼は部屋にあるシャワー室に向かいシャワーを浴びる

金と銀の入り混じる髪は越前家の象徴……

そして身体に残る数多の傷跡は生死を彷徨い生き長らえ戦った証……

白鴉『……証は時として自身を苦しめる……』

翼  昔白鴉に言われた言葉……

その言葉を言われた当時まだ体のあった白鴉に翼はそう言われていた

その頃には既に翼の体には多くの傷跡がありその身を埋め尽くす程では無かったがそれでもかなり多くの傷跡を白鴉が見てそう言われたのだ「証は時として自身を苦しめる」……と……

シャワーを浴びる翼の情緒は酷く安定していない

翼「分かってる……傷を負う事は弱いからだと……能力で消せる筈の傷跡を消さないのは単に自分が生きていると実感できる為の現実逃避だと……」

翼は痛みを無くした

3年前彪雅を亡くして翼は一部の感情と痛みを無くし傷を負い血を流すことで「自分は生きている」と実感するしか方法がない

翼「っ……」

シャワーを浴び終えベッドに戻った翼は選択してあるシャツをサイドテーブルに起き椅子に座ったあたりで左肩に本来あってはならない薔薇の紋章がありそれが酷く痛む

翼  「選ばれし者」……「粛正者」……「カルマ」……

翼は「選ばれし者」嵐が「粛正者」として選ばれた事を知っているのは翼と白鴉のみ……

『Kaero le monde attache a allier la recherche d'un "Dieu de la capacite" qui a un ...... vie et la mort d'une personne aller qui meurent『逝く者と行く者……生と死を持つ「神の能力者」を探し味方につけ世界を変えろ)
Ayume un, avec un autre compatriote sac karma en direct et risque dans l'une de la mort et de l'echange(片方の死と引換に片方は生きカルマとリスクを背負い仲間と共に歩め)』

かつて蘇る前に言われた言葉が脳裏を過ぎり自分が既に血塗られし歴史の上を歩んでいる事を知らされ左肩の紋章が余計痛む

翼「嵐だけは……」

「嵐だけはこの血塗られた歴史を歩いてはいけない」……と翼は思う

家族思いで仲間思いの翼にとってこの場所は心の底から「落ち着く」と思う癒しの場所……

その場所を自ら壊す前に翼は終止符を打ちたいのだ

翼「……約束……護れそうにないっす先輩……」

「先輩」……かつて通っていた学園で翼に生きる事や人を愛する事を教えてくれた人物……

翼「教えて下さい先輩……どうやったら皆が幸せになれる世界を作れるのか……」

滅多に弱音等吐かない翼の弱音は今は亡き「先輩」に届く……

???『逝く者と行く者……翼お前はこちらに来るにはまだ……早い』

何処かで翼に向けて言われた言葉……

???『まだ変えられる余地はある  お前の選択次第だ翼』

どこまでも続く闇の世界で何処からともなく響く彼のその声は翼には決して届かない……

紅く光を無くした沈んでいる瞳に赤黒い装備……返り血で赤黒くなった髪色、手や体、武器から香る人の死臭と血の鉄の匂いが彼の歩んだ道を掲示する

???『自らの手で築き上げた物を自らの手で壊し他人の命を貪り血で染まる道を歩んだ者の末路は暗い……』

彼は自らの手で築き上げた物を壊し自らの手で誰も知らない暗い闇の世界を生きる住人……

???『お前はここに来ていはいけない』

彼にとって唯一の光は翼だった……

誰よりも深い闇を持ち誰よりも人を愛する事の出来る翼に彼は幾度となく助けられ挫折をしないで生きる糧として暗い世界で生きられる

???『この世界は……お前には似合わない』

「深い闇は強い光を持つ」……かつて若かりし頃の翼に彼が言われた言葉……

翼、???『生は死と共にあり』

全く異なる世界で生きる翼と彼が同時に言った言葉は今後にどう関わるのか……それを知るのは翼と嵐、彪雅に運命を背負わせた神のみ……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

拝啓、親愛なる王子、魔族に求婚されて元従者は花嫁と相成りそうです

石月煤子
BL
「――迎えにきたぞ、ロザ――」 とある国の王子に仕える従者のロザ。 過保護な余り、単独必須の武者修行へ赴く王子をこっそり尾行し、魔獣が巣食う「暁の森」へとやってきた。 そこでロザは出会う。 ウルヴァスという名の不敵な魔族に。 「俺の花嫁に相応しい」 (は? 今、何て言った?) ■表紙イラスト(フリー素材)はお借りしています■

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

処理中です...