4 / 7
仲間
彪雅の仲間と翼の仲間
しおりを挟む
彪雅視点
翼「白蘭 仕事に出る彪雅の事を頼んだぞ」
白蘭『今日も仕事なのか?体の怪我まだ治ってないだろう?悪化するぞ?』
数ヶ月前彪雅の記憶無くなった事を知った翼は本来早いはずの体の怪我の治りが遅く今尚身体中包帯で埋め尽くされているがそれでも仕事に向かう
彪雅「……無理は身体に毒だぞ」
小さく……翼とは目を合わせない彪雅がそう言ったが翼はとても悲しげな顔をして背中を向けて玄関から出ていってしまう
彪雅 思い出せない……翼の事だけが……他の事は思い出した……なのに……
彪雅は翼以外の事は直ぐに思い出したが翼の事だけが一向に思い出せないでいる
Espoir Crimson『全く……思い出せないのなら思い出そうとしろ彪雅
貴様が思い出そうとしていないから思い出せないんだ 翼が貴様に気を遣って飯やら何やら作っているのに当の本人は翼と目も合わせないとはどう言う事だ?』
彪雅「Espoir Crimson……」
彪雅 確かに何で目を合わせないんだ?
彪雅は自分でも何故翼と目を合わせないのか不思議に思う
Espoir Crimson『今から流輝星達の所に行くぞ彪雅 拒否は認めない』
彪雅「そう言えば流輝星達に呼ばれてた……白蘭家の事頼む多分翼よりか早く帰ってくるから」
そう言って彪雅はEspoir Crimsonと共に流輝星達の元に向かう
流輝星「彪雅様」
凪鑿「彪雅お前体の方大丈夫か?」
彪雅「ああ 記憶以外は異常なしだな」
凪鑿「やっぱりな……今日はその事でお前を呼んだんだ
翼からの依頼でお前の記憶の障壁になっている物を調べてくれとの依頼内容だ」
翼は仲間であろうとなかろうと仕事の依頼をされる事はよくあっても自分からしかも個人的な依頼をする事は滅多に無い
つまり相当困っているのか自分ではどうしようもない場合のみ依頼する
Espoir Crimson『翼からの依頼……か……確かに昨夜其方に仕事の依頼の申し出をしていたのを聞いたな」
彪雅「俺知らないんだけど……」
Espoir Crimson『当たり前だ彪雅が眠った後に翼は依頼をしていたんだから
まぁ記憶をなくす前の彪雅だったら眠った後に翼がどんな行動をするのかを全て把握していたんだがな』
嫌味たっぷりでEspoir Crimsonがそう言い放つ
彪雅「Espoir Crimsonは記憶を無くしてる俺がそんなに嫌いか?」
Espoir Crimson『正直に言おう嫌いだ 我の主は貴様だが我を作ったのは翼故に今朝翼がどんな表情で家から出たのか貴様は知らないだろ
……とても悲しげな顔をしていた 記憶の有る彪雅だったら翼が悲しそうな顔をする事は無いし寧ろお前を置いて仕事になんか行かないからな』
正直に「嫌いだ」と言われてショックを受けた反面嬉しい気持ちも交じる
凪鑿「とまぁEspoir Crimsonも記憶の有る彪雅が好きだそうだからさっさと済ませるぞ
彪目を瞑れ」
凪鑿にそう言われ目を瞑った彪雅は一瞬体に浮遊感を感じながら凪鑿に「開けていい」と言われもう一度目を開けると真っ暗な世界に凪鑿と流輝星、Espoir Crimsonそして自分が立っていた
???「ここは彪雅自身の記憶の世界 記憶が有ればここは暗くはないが生憎記憶が無いから暗い」
凪鑿「記憶の番人が昔の彪雅か……」
彪雅「記憶を管理するのは己の仕事 当の本人が何かしらの理由で記憶を封じたんだ
……記憶を戻す戻さないは本人次第だ 行ってこい」
番人にそう言われ眩い光と共に彪雅達は記憶がなくなる直前に遡る
(遡っている為会話のみ)
彪雅「……2人共静かに……」
翼「朕夜(じんや)……」
彪雅「知り合いか?」
翼「……あいつに何人もの仲間を……仲間だけじゃない家族も殺された……白蘭や大地もその1人だ」
彪雅「!!翼!!」
凪鑿「……バレたな……」
彪雅「……やばいあちら側のリーダーが俺らの存在に気がついて敵を回してる」
翼「朕夜は炎系統の能力の使い手でかなり威力が強かった筈だなるべく戦闘に入らないように注意して行くしかない」
朕夜「おやおや……どこへ行く?」
彪雅「先読みされた……」
翼「馬鹿彪雅刀持て!!」
彪雅「なっ……」
朕夜「ここぞとばかりに邪魔をするのだな越前家の生き残り」
翼「彪雅を失ってたまるか!!!!!!
貴様は俺の家族や仲間を殺したそれでも足りず彪雅を殺す事など俺の命にも変えて阻止する」
朕夜「その心意気はどこまで続くかな?」
翼「凪鑿 俺が時間を稼ぐ彪雅と安全な場所に」
凪鑿「お前はどうするんだ?」
翼「俺は俺で何とかする」
彪雅「……駄目……だ……煌……」
翼「必ず戻るから 絶対に生きて彪雅の元に戻るだから凪鑿と安全な場所に行ってくれ な?
そんな顔すんなよ彪雅 大丈夫五体満足で帰るだから今だけは俺の言う事を聞いてくれ」
彪雅「ん……」
翼「凪鑿 後の事……彪雅の事を頼んだ」
~遡り終わり~
時間にして数十分程だろうが彪雅にとってはとても長く感じられた……
彪雅が目を伏せた時暗かった世界が明るく染まり彪雅の記憶が戻ったのだとわかる
彪雅「……怖かったんだ……翼を失うんじゃないかと……」
Espoir Crimson『翼をなくすかもしれない恐怖から記憶をなくしたのか?』
彪雅「……それ以外にも朕夜の圧倒的強さ翼の口付けの時の表情……いろんな感情が入り混じって記憶を無くした」
彪雅 ごめんな煌……
彪雅は心の中で記憶を無くし翼が悲しげな顔をしていた事を謝る
彪雅「しっかしまぁ……記憶を無くしていたとは言えきっぱりEspoir Crimsonに「嫌いだ」と言われるのは流石に応える」
Espoir Crimson『彪雅があまりにも女々しいからな』
彪雅 俺そんなに女々しかったか?
全くの無自覚な彪雅の行動はEspoir Crimsonは女々し過ぎて正直相当気持ちが悪かったのだろう
凪鑿「取り敢えず彪雅の記憶も戻った事だし俺らも元の世界に戻ろう
時間にして5分程度しか経ってねえだろうし」
そう言って凪鑿は流輝星と彪雅、Espoir Crimsonの腕を取り能力で直ぐに現世に戻ると凪鑿の言っていた通り5分程度しか経っていなかった
彪雅「俺らは帰る
……凪鑿後でパソコンに現在の城の状況を送ってくれそれとプラチナの鷲の風切り羽を模様したライセンスの発行も頼む」
凪鑿「OK それじゃあ気をつけて帰れよ」
彪雅は自分の組織を持ちその組織のライセンスは翠琴の組織と敢えて同じ奴にしてある
彪雅「煌はまだか……白蘭お前飯は?」
白蘭『まだだが……』
彪雅「今作るから待ってろ何でもいいか?」
白蘭『ああ』
白蘭も彪雅の口調が前の物に戻っている事が分かり少し嬉しげに返事をして大地達にも伝える
彪雅「煌お帰り」
白蘭達の食事を作り終え彪雅のパソコンに現在の城の状況が送られライセンスも届いてから暫くして翼の仕事が完了した通知を受け彪雅は門の前で翼の帰りを待ち翼が門まで来た為声を掛けると翼は記憶が戻ったのだと察し彪雅を抱きしめる
翼「記憶が戻ったんだな……彪雅」
彪雅「ああ もう2度とお前に悲しい顔なんてさせねぇよ」
優しく抱きしめる彪雅の温もりは翼は懐かしく感じる……今朝まで翼は彪雅に抱き締めて貰えるどころか目さえ合わせてくれなかったからだ
彪雅「今日の夜あたりには城が回復するな……
煌 ちょっと来てくれ」
翼の帰還を確認し家に帰って定位置に座った翼を呼んだ彪雅は届いたライセンスを翼に渡す
翼「これは?」
彪雅「前は緊急事態ですぐ入れただけだからな
俺の城に入る為のライセンスだそのライセンスに見覚えあるだろ?」
翼「……翠琴さんの組織と同じヤツ……」
しかもプラチナとなれば翼は簡単に出入りが可能
彪雅「そう 全て同じ物だから翠琴の組織にも出入りが効くように作られている
……明日俺の仲間を紹介する白蘭達も擬人化させて連れていきたい」
翼「……何かあるのか?」
彪雅「ある事にはある 取り敢えず包帯変えるから部屋行って上着を脱げ」
そう言って彪雅は翼を部屋に連れていき上着を脱がせて包帯を取ると生々しい数多の傷跡が目に映る
彪雅「……朕夜との戦いで受けた物だよな?」
翼「ああ」
彪雅「…………」
翼の身体には数え切れない量の傷跡がある
それは一体いつからのものか……それさえも分からない程に残る傷跡の数々……そしてそれに上乗せするかのようにできた朕夜との戦闘の証……
翼「彪雅?」
彪雅「…………」
翼「泣いているのか?彪雅」
不意に彪雅は後ろから優しく腕を回し涙を流している……大切な人にとても酷い傷跡をいくつも増やしてしまった不甲斐なさ……先にリタイアした悔しみ……様々な感情が入り交じる涙を彪雅は声を出さずに流す
翼「彪雅」
彪雅「え……ちょ……」
翼は彪雅の名前を呼び彪雅が返事をするより先に翼が彪雅の腕を取りベッドに押し倒す形で収まる
翼「彪雅 お前は俺を護って幾つもの傷跡を増やしただろう?
首のこれがそうだ反応の遅れた俺を彪雅が身を呈して庇って俺ではなくお前が銃弾を受けた」
翼が「これ」と言って触ったのは彪雅の首の左側にある傍(はた)から見てもくっきりと見える一筋の線……この傷跡は彪雅が裏切りを行った仁達の翼に向けられた銃弾を身を呈して護った時に負った怪我……
翼「彪雅お前にだってシャツの前を開けば会って最初の頃にはなかった傷跡が沢山ある
それは全て俺を庇って出来た物だ
俺の傷跡は時として自らの裏切りで仲間を切り時として制裁として受けた物も多くある 故に俺のこの傷は俺が歩んだ道の表し
……彪雅俺はこの傷を受けて良かったと思ってるこの傷は彪雅を護った証 彪雅に護られるのでは無く彪雅を護れた事が俺は嬉しい
だから泣くな彪雅 お前は笑っている時が1番綺麗だと思う戦闘をして返り血を浴びるお前もなかなかに綺麗だと思うが楽しげに嬉しげに笑っている時のお前が俺は1番好きなんだ
俺と共に生き笑い合う時のお前が好きで時として悲しげな表情をせるお前も怒っている時のお前も全て好きだ だから泣かないでくれ彪雅」
彪雅「……上半身裸体の奴がよく言うよ
後半の言葉が最早プロポーズにしか感じなかったぞ嬉し泣きさせたいのかお前は」
涙に濡れながらも彪雅は翼に腕を伸ばし笑いながら抱き締めた
彪雅「今日早めに寝ろよ?明日早めに出るから」
翼「分かった」
暫く上半身裸体の翼と泣きながら笑い翼を抱きしめた彪雅は無言のままだったが彪雅が翼の肩を押し元の位置に戻って翼の怪我が治っていることを確認して部屋を出る際にそう言い退室する
~次の日~
彪雅「お前らぁ!!整列!!」
次の日擬人化させた白蘭達と城にやって来た彪雅は正装で仲間に号令を掛け待つ
彪雅「前もって言ってあった奴だけ前にでろ」
彪雅は仲間にそう言うと自身は「少し席を外す」と言って席を外し数名の仲間が前に出る
翼「……兄……さん……?」
煌琥「煌 ゴメンな1人にしてしまって」
翼「兄さん!!」
彪雅は転生し獣にもなっていない翼の兄弟や仲間を探し仲間として引き入れていたのだ だから城の修理を急がせ翼にライセンスを渡し城の出入りを可能にしたのだ
彪雅「煌 お前の兄弟や家族で転生し獣化していないままの者を全員この組織に引き入れたんだ」
席を外していた彪雅が戻ってきたのか彪雅の声が響き他の前に出ていた仲間が元の位置に戻り翼が彪雅の方を向く
普段と同様黒を基調とした服装だが中のシャツは白く首にはプラチナの鷲の模様した風切り羽のネックレスを下げている
コートも普段着ているものとは違いコートの後ろに「煌劉」と名前の金色の刺繍が入っている
翼「彪雅?お前その格好……」
彪雅「そろそろ秘密にしているのも疲れたからこの際だから言おうと思ってな
……煌 この城は様々な組織のトップを率いて国の為に尽くす組織 煌劉(こうりゅう)の本陣
そして俺は煌劉を結成し統べるリーダーだ
お前を煌劉の幹部として迎え入れたい 入ってくれるか?」
彪雅の突然の申し出……翼がどういう答えを出すのかはわかりきっている
翼「お前のいる場所に俺が行かないとでも?
入れてくれ お前の組織に」
彪雅「ふふ……歓迎するよ煌」
その言葉が何かの合図だったのか煌琥が他の仲間に声をかけ酒やら食べ物やらが運ばれ凪鑿が翼や白蘭達を拉致る
煌琥「喜んでくれたみたいだな」
彪雅「ああ この組織を立ち上げて良かったと今思ったよ」
煌琥「今更か?まぁ俺らはお前の下についてもいいと思ってここに入ったら偶々煌がお前の伴侶だったって話だからな
煌を幸せにしろよ龍也」
彪雅「勿論」
リーダーである彪雅と幹部として迎え入れられた翼の兄 煌琥その2人の出会いはまた別のお話で
翼「白蘭 仕事に出る彪雅の事を頼んだぞ」
白蘭『今日も仕事なのか?体の怪我まだ治ってないだろう?悪化するぞ?』
数ヶ月前彪雅の記憶無くなった事を知った翼は本来早いはずの体の怪我の治りが遅く今尚身体中包帯で埋め尽くされているがそれでも仕事に向かう
彪雅「……無理は身体に毒だぞ」
小さく……翼とは目を合わせない彪雅がそう言ったが翼はとても悲しげな顔をして背中を向けて玄関から出ていってしまう
彪雅 思い出せない……翼の事だけが……他の事は思い出した……なのに……
彪雅は翼以外の事は直ぐに思い出したが翼の事だけが一向に思い出せないでいる
Espoir Crimson『全く……思い出せないのなら思い出そうとしろ彪雅
貴様が思い出そうとしていないから思い出せないんだ 翼が貴様に気を遣って飯やら何やら作っているのに当の本人は翼と目も合わせないとはどう言う事だ?』
彪雅「Espoir Crimson……」
彪雅 確かに何で目を合わせないんだ?
彪雅は自分でも何故翼と目を合わせないのか不思議に思う
Espoir Crimson『今から流輝星達の所に行くぞ彪雅 拒否は認めない』
彪雅「そう言えば流輝星達に呼ばれてた……白蘭家の事頼む多分翼よりか早く帰ってくるから」
そう言って彪雅はEspoir Crimsonと共に流輝星達の元に向かう
流輝星「彪雅様」
凪鑿「彪雅お前体の方大丈夫か?」
彪雅「ああ 記憶以外は異常なしだな」
凪鑿「やっぱりな……今日はその事でお前を呼んだんだ
翼からの依頼でお前の記憶の障壁になっている物を調べてくれとの依頼内容だ」
翼は仲間であろうとなかろうと仕事の依頼をされる事はよくあっても自分からしかも個人的な依頼をする事は滅多に無い
つまり相当困っているのか自分ではどうしようもない場合のみ依頼する
Espoir Crimson『翼からの依頼……か……確かに昨夜其方に仕事の依頼の申し出をしていたのを聞いたな」
彪雅「俺知らないんだけど……」
Espoir Crimson『当たり前だ彪雅が眠った後に翼は依頼をしていたんだから
まぁ記憶をなくす前の彪雅だったら眠った後に翼がどんな行動をするのかを全て把握していたんだがな』
嫌味たっぷりでEspoir Crimsonがそう言い放つ
彪雅「Espoir Crimsonは記憶を無くしてる俺がそんなに嫌いか?」
Espoir Crimson『正直に言おう嫌いだ 我の主は貴様だが我を作ったのは翼故に今朝翼がどんな表情で家から出たのか貴様は知らないだろ
……とても悲しげな顔をしていた 記憶の有る彪雅だったら翼が悲しそうな顔をする事は無いし寧ろお前を置いて仕事になんか行かないからな』
正直に「嫌いだ」と言われてショックを受けた反面嬉しい気持ちも交じる
凪鑿「とまぁEspoir Crimsonも記憶の有る彪雅が好きだそうだからさっさと済ませるぞ
彪目を瞑れ」
凪鑿にそう言われ目を瞑った彪雅は一瞬体に浮遊感を感じながら凪鑿に「開けていい」と言われもう一度目を開けると真っ暗な世界に凪鑿と流輝星、Espoir Crimsonそして自分が立っていた
???「ここは彪雅自身の記憶の世界 記憶が有ればここは暗くはないが生憎記憶が無いから暗い」
凪鑿「記憶の番人が昔の彪雅か……」
彪雅「記憶を管理するのは己の仕事 当の本人が何かしらの理由で記憶を封じたんだ
……記憶を戻す戻さないは本人次第だ 行ってこい」
番人にそう言われ眩い光と共に彪雅達は記憶がなくなる直前に遡る
(遡っている為会話のみ)
彪雅「……2人共静かに……」
翼「朕夜(じんや)……」
彪雅「知り合いか?」
翼「……あいつに何人もの仲間を……仲間だけじゃない家族も殺された……白蘭や大地もその1人だ」
彪雅「!!翼!!」
凪鑿「……バレたな……」
彪雅「……やばいあちら側のリーダーが俺らの存在に気がついて敵を回してる」
翼「朕夜は炎系統の能力の使い手でかなり威力が強かった筈だなるべく戦闘に入らないように注意して行くしかない」
朕夜「おやおや……どこへ行く?」
彪雅「先読みされた……」
翼「馬鹿彪雅刀持て!!」
彪雅「なっ……」
朕夜「ここぞとばかりに邪魔をするのだな越前家の生き残り」
翼「彪雅を失ってたまるか!!!!!!
貴様は俺の家族や仲間を殺したそれでも足りず彪雅を殺す事など俺の命にも変えて阻止する」
朕夜「その心意気はどこまで続くかな?」
翼「凪鑿 俺が時間を稼ぐ彪雅と安全な場所に」
凪鑿「お前はどうするんだ?」
翼「俺は俺で何とかする」
彪雅「……駄目……だ……煌……」
翼「必ず戻るから 絶対に生きて彪雅の元に戻るだから凪鑿と安全な場所に行ってくれ な?
そんな顔すんなよ彪雅 大丈夫五体満足で帰るだから今だけは俺の言う事を聞いてくれ」
彪雅「ん……」
翼「凪鑿 後の事……彪雅の事を頼んだ」
~遡り終わり~
時間にして数十分程だろうが彪雅にとってはとても長く感じられた……
彪雅が目を伏せた時暗かった世界が明るく染まり彪雅の記憶が戻ったのだとわかる
彪雅「……怖かったんだ……翼を失うんじゃないかと……」
Espoir Crimson『翼をなくすかもしれない恐怖から記憶をなくしたのか?』
彪雅「……それ以外にも朕夜の圧倒的強さ翼の口付けの時の表情……いろんな感情が入り混じって記憶を無くした」
彪雅 ごめんな煌……
彪雅は心の中で記憶を無くし翼が悲しげな顔をしていた事を謝る
彪雅「しっかしまぁ……記憶を無くしていたとは言えきっぱりEspoir Crimsonに「嫌いだ」と言われるのは流石に応える」
Espoir Crimson『彪雅があまりにも女々しいからな』
彪雅 俺そんなに女々しかったか?
全くの無自覚な彪雅の行動はEspoir Crimsonは女々し過ぎて正直相当気持ちが悪かったのだろう
凪鑿「取り敢えず彪雅の記憶も戻った事だし俺らも元の世界に戻ろう
時間にして5分程度しか経ってねえだろうし」
そう言って凪鑿は流輝星と彪雅、Espoir Crimsonの腕を取り能力で直ぐに現世に戻ると凪鑿の言っていた通り5分程度しか経っていなかった
彪雅「俺らは帰る
……凪鑿後でパソコンに現在の城の状況を送ってくれそれとプラチナの鷲の風切り羽を模様したライセンスの発行も頼む」
凪鑿「OK それじゃあ気をつけて帰れよ」
彪雅は自分の組織を持ちその組織のライセンスは翠琴の組織と敢えて同じ奴にしてある
彪雅「煌はまだか……白蘭お前飯は?」
白蘭『まだだが……』
彪雅「今作るから待ってろ何でもいいか?」
白蘭『ああ』
白蘭も彪雅の口調が前の物に戻っている事が分かり少し嬉しげに返事をして大地達にも伝える
彪雅「煌お帰り」
白蘭達の食事を作り終え彪雅のパソコンに現在の城の状況が送られライセンスも届いてから暫くして翼の仕事が完了した通知を受け彪雅は門の前で翼の帰りを待ち翼が門まで来た為声を掛けると翼は記憶が戻ったのだと察し彪雅を抱きしめる
翼「記憶が戻ったんだな……彪雅」
彪雅「ああ もう2度とお前に悲しい顔なんてさせねぇよ」
優しく抱きしめる彪雅の温もりは翼は懐かしく感じる……今朝まで翼は彪雅に抱き締めて貰えるどころか目さえ合わせてくれなかったからだ
彪雅「今日の夜あたりには城が回復するな……
煌 ちょっと来てくれ」
翼の帰還を確認し家に帰って定位置に座った翼を呼んだ彪雅は届いたライセンスを翼に渡す
翼「これは?」
彪雅「前は緊急事態ですぐ入れただけだからな
俺の城に入る為のライセンスだそのライセンスに見覚えあるだろ?」
翼「……翠琴さんの組織と同じヤツ……」
しかもプラチナとなれば翼は簡単に出入りが可能
彪雅「そう 全て同じ物だから翠琴の組織にも出入りが効くように作られている
……明日俺の仲間を紹介する白蘭達も擬人化させて連れていきたい」
翼「……何かあるのか?」
彪雅「ある事にはある 取り敢えず包帯変えるから部屋行って上着を脱げ」
そう言って彪雅は翼を部屋に連れていき上着を脱がせて包帯を取ると生々しい数多の傷跡が目に映る
彪雅「……朕夜との戦いで受けた物だよな?」
翼「ああ」
彪雅「…………」
翼の身体には数え切れない量の傷跡がある
それは一体いつからのものか……それさえも分からない程に残る傷跡の数々……そしてそれに上乗せするかのようにできた朕夜との戦闘の証……
翼「彪雅?」
彪雅「…………」
翼「泣いているのか?彪雅」
不意に彪雅は後ろから優しく腕を回し涙を流している……大切な人にとても酷い傷跡をいくつも増やしてしまった不甲斐なさ……先にリタイアした悔しみ……様々な感情が入り交じる涙を彪雅は声を出さずに流す
翼「彪雅」
彪雅「え……ちょ……」
翼は彪雅の名前を呼び彪雅が返事をするより先に翼が彪雅の腕を取りベッドに押し倒す形で収まる
翼「彪雅 お前は俺を護って幾つもの傷跡を増やしただろう?
首のこれがそうだ反応の遅れた俺を彪雅が身を呈して庇って俺ではなくお前が銃弾を受けた」
翼が「これ」と言って触ったのは彪雅の首の左側にある傍(はた)から見てもくっきりと見える一筋の線……この傷跡は彪雅が裏切りを行った仁達の翼に向けられた銃弾を身を呈して護った時に負った怪我……
翼「彪雅お前にだってシャツの前を開けば会って最初の頃にはなかった傷跡が沢山ある
それは全て俺を庇って出来た物だ
俺の傷跡は時として自らの裏切りで仲間を切り時として制裁として受けた物も多くある 故に俺のこの傷は俺が歩んだ道の表し
……彪雅俺はこの傷を受けて良かったと思ってるこの傷は彪雅を護った証 彪雅に護られるのでは無く彪雅を護れた事が俺は嬉しい
だから泣くな彪雅 お前は笑っている時が1番綺麗だと思う戦闘をして返り血を浴びるお前もなかなかに綺麗だと思うが楽しげに嬉しげに笑っている時のお前が俺は1番好きなんだ
俺と共に生き笑い合う時のお前が好きで時として悲しげな表情をせるお前も怒っている時のお前も全て好きだ だから泣かないでくれ彪雅」
彪雅「……上半身裸体の奴がよく言うよ
後半の言葉が最早プロポーズにしか感じなかったぞ嬉し泣きさせたいのかお前は」
涙に濡れながらも彪雅は翼に腕を伸ばし笑いながら抱き締めた
彪雅「今日早めに寝ろよ?明日早めに出るから」
翼「分かった」
暫く上半身裸体の翼と泣きながら笑い翼を抱きしめた彪雅は無言のままだったが彪雅が翼の肩を押し元の位置に戻って翼の怪我が治っていることを確認して部屋を出る際にそう言い退室する
~次の日~
彪雅「お前らぁ!!整列!!」
次の日擬人化させた白蘭達と城にやって来た彪雅は正装で仲間に号令を掛け待つ
彪雅「前もって言ってあった奴だけ前にでろ」
彪雅は仲間にそう言うと自身は「少し席を外す」と言って席を外し数名の仲間が前に出る
翼「……兄……さん……?」
煌琥「煌 ゴメンな1人にしてしまって」
翼「兄さん!!」
彪雅は転生し獣にもなっていない翼の兄弟や仲間を探し仲間として引き入れていたのだ だから城の修理を急がせ翼にライセンスを渡し城の出入りを可能にしたのだ
彪雅「煌 お前の兄弟や家族で転生し獣化していないままの者を全員この組織に引き入れたんだ」
席を外していた彪雅が戻ってきたのか彪雅の声が響き他の前に出ていた仲間が元の位置に戻り翼が彪雅の方を向く
普段と同様黒を基調とした服装だが中のシャツは白く首にはプラチナの鷲の模様した風切り羽のネックレスを下げている
コートも普段着ているものとは違いコートの後ろに「煌劉」と名前の金色の刺繍が入っている
翼「彪雅?お前その格好……」
彪雅「そろそろ秘密にしているのも疲れたからこの際だから言おうと思ってな
……煌 この城は様々な組織のトップを率いて国の為に尽くす組織 煌劉(こうりゅう)の本陣
そして俺は煌劉を結成し統べるリーダーだ
お前を煌劉の幹部として迎え入れたい 入ってくれるか?」
彪雅の突然の申し出……翼がどういう答えを出すのかはわかりきっている
翼「お前のいる場所に俺が行かないとでも?
入れてくれ お前の組織に」
彪雅「ふふ……歓迎するよ煌」
その言葉が何かの合図だったのか煌琥が他の仲間に声をかけ酒やら食べ物やらが運ばれ凪鑿が翼や白蘭達を拉致る
煌琥「喜んでくれたみたいだな」
彪雅「ああ この組織を立ち上げて良かったと今思ったよ」
煌琥「今更か?まぁ俺らはお前の下についてもいいと思ってここに入ったら偶々煌がお前の伴侶だったって話だからな
煌を幸せにしろよ龍也」
彪雅「勿論」
リーダーである彪雅と幹部として迎え入れられた翼の兄 煌琥その2人の出会いはまた別のお話で
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
『定時後の偶然が多すぎる』
こさ
BL
定時後に残業をするたび、
なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。
仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。
必要以上に踏み込まず、距離を保つ人――
それが、彼の上司だった。
ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、
声をかけられる回数が増え、
視線が重なる時間が長くなっていく。
「無理はするな」
それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、
彼自身はまだ知らない。
これは、
気づかないふりをする上司と、
勘違いだと思い込もうとする部下が、
少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。
静かで、逃げ場のない溺愛が、
定時後から始まる。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる