幸福な時を過ごす2人

ハーマ

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組織

新しい仲間

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翼視点

翼「にしてもまぁ……総員が軽く100万を超えている上に戦闘部隊と回復部隊で綺麗に分かれてるって凄いな」

彪雅「非常時には全員が戦闘部隊に変わるよう訓練もされている」

翼  「念には念を」……か  彪雅らしい考えだし非常時には戦闘部隊にも変われるよう訓練されているのは翠琴さんも見習うべき点だな
今まで肩入れした組織の中で彪雅の組織が1番戦闘に適しているし何よりも団結力が凄い  仲間の裏切りは滅多に無いがあった場合は彪雅以外その人に関わりのあるものは戦闘などの参加不可
恐らくそのルールを決めたのは彪雅だ  1人1人に気を貼り巡されている

翼「考えてみれば彪雅の組織が俺が肩入れした組織の中で1番戦闘に適していて結団力が凄いな」

彪雅「殆どフリーの状態で活動する代わりに何かあった場合や定期報告の時は集まる事を義務付けてあるんだ
その時に来なかった奴や連絡が取れない奴がいたら捜索して何をしているのかを徹底的に調べて処置を行う」

翼  だから俺が煌劉の城に行った時全員が揃っていたのか……

翼達が煌劉の城に行った時には前日に凪鑿と流輝星が仲間全員に招集をかけて集まらせた

白蘭『まさか煌琥や他の死んだ仲間が蘇っているのだとは思わなかった』

彪雅「当たり前だ教えてねぇし」

翼「今日は仕事ないんだよな?」

彪雅「ああ  基本的に俺は主夫だからな
大掛かりな仕事じゃない限り俺は出ないよ」

翼  自分で「主夫」言うか?まぁ良いけど

彪雅「パソコン内で凪鑿や他の仲間から連絡が来た場合はイヤホンにその信号が入るからすぐ分かるんだ」

翼「成程……だから偶にパソコンを開いて連絡を取り合ってるのか……」

彪雅「そう  煌夜俺の部屋に来てくれ」

最後の一言を翼の耳元で彪雅は酷く楽しげに笑っていた為からかっているのとヤる気満々という事が分かる

因みに翼の耳元で囁いた彪雅は定期報告の日らしく家を出た

翼「…………」

翼は彪雅に耳元で囁やかれ顔を真っ赤にしている 

煌琥『煌  彪雅と定期報告に来た方がいいぞ  結構あいつ部下に狙われてっから』

翼「今から行きます」

煌琥の報告を受け直ちにライセンスを首に下げ彪雅の後を追う

流輝星「翼さん彪雅様ならまだいらしてませんよ」

翼「知ってる先回りしてここに来たからな」

煌琥「彪雅をマークしてる奴がいないと色んな意味で危ないからな
彪雅は結構綺麗だし左目の大火傷を含めたとしてもそれが一種の魅力として引き立てられて余計に危ない
それで煌に監視してもらおうと思って
とは言ったものの煌も煌で顔に傷があっても綺麗だからな……彪雅の「伴侶」ってわかってて手を出す奴も居なくはないからなんとも言えん」

流輝星、翼、偶々居合わせた凪鑿「…………」

煌琥の発言にその場にいた流輝星と翼そして偶々居合わせた凪鑿は何とも言えず無言になる

彪雅「ん?煌お前いつ来たんだ?と言うか何でここに?」

翼「お前が心配だからな……」

彪雅「?」

何を言っているのかが了解ができないのか彪雅の頭には大きなクエスチョンマークがついていたがさほど気にもならなかったのか翼と共に仲間の報告を受ける

部下「彪雅様  営業の売上なんですが………」

翼  営業もやっていたのか……

営業については知らなかった翼は座っている彪雅の横に立ち話を聞く

彪雅「落ちたんだろ?豹咲の部隊が消えたから武器、防具の質が落ちて売上にかなり大きく影響が出ている」

翼「どういう系統?」

翼  流石に情報の方は俺は無理だが……

彪雅「武器と防具の製造」

翼「それなら俺が得意な分野だ」

武器や防具の製造は翼が一番得意としている

翼「製造する為の場所さえ貸してくれれば依頼された人に合わせて武器を製造できる
代わりにその依頼人の個人情報が必要になるけどな」

部下「本当ですか!?」

彪雅「食い付きが早いな  武器と防具の製造が得意なら悪いんだが特定の場所での武器と防具の製造を頼む
武器と防具を製造する際にはパソコンで情報を送る」

翼「OK  最高にいい物造ってやるよ」

と  言う訳で翼は武器、防具の製造担当となった

彪雅「本当に良い物……試しに「凪鑿用の新しい刀を作ってくれ」とは言ったがかなり上等な物を造るな……」

数日後彪雅からの依頼で凪鑿の武器を作った翼は彪雅に依頼金と同様の素材を使い刀を造った

翼「武器の刀と拳銃は作り慣れてる  防具も依頼さえしてくれれば作るぞ」

翼  勿論物によっては値段がかなり高いが

彪雅「その分素材の原材料が高いとその分高くなるんだろ?」

翼「俺とて仕事でやってる訳だからな」

彪雅「言うと思ったよ  所で煌Espoir Crimsonを知らないか?」

翼  Espoir Crimson?……そういえばココ最近見てなかったな……

Espoir Crimsonは彪雅の記憶が戻った次の日から姿を消している

翼「いや知らないな……探すよ」

彪雅「直属の部下を数名捜索に当たらせてるんだが見つからないんだ」

翼「駿岐達にも依頼してみる」

彪雅「すまない」

翼  Espoir Crimsonがいなくなるとなると彪雅の仕事中のマークが無くなる上に緊急時に連絡が取れん

そう思いパソコンを開くとパソコン内の通知が100を軽く超える数値で翼もなんとなく覗いた彪雅も驚く

彪雅「全部翠琴や駿岐達のだ……」

翼「よく分からないんだが仲間の情報が流出しているっぽいな
……敵対組織に攻め込まれている」

翼  恐らく翠琴さんが留守の時を狙ったものだろう

彪雅「仲間を複数送るか?」

翼「いや  問題ない」

きっぱりと言いきった翼はパソコンのキーボードを打ちながら特注のイヤホンを耳にかけある男に通信を入れる

翼「ザクーレ  俺だ翼
緊急事態が発生している応答願う」

ザクーレ『こちらザクーレ  翼か?どうした?』

翼「翠琴さんの組織が敵に攻め込まれている援助に向かってくれ」

ザクーレ『了解  直ちに仲間を派遣し援助に向かう』

短く要件を言ったからザクーレも短く返事をして「報告は後に」と言って通信を切る

彪雅「……今のザンガスト・ザクーレか?」

翼「他に誰かいるか?」

彪雅「ザクーレって言えば国内を含め海外にも進出する国を代表する一大組織の首領だろ?お前どういう関係?」

翼「命を救った側と救われた側」

一言でまとめた翼の返答に彪雅は頭を抱えた……何をどうやったらそう言う関係になるのか……

翼「第二次世界大戦が終わり新しく勃発した第三次世界大戦第36特殊部隊に入る前に俺がまだ幼く親を亡くして孤児だったザクーレを匿って十代後半になるまで育てたんだ
しかもザクーレは未来有能だということが分かって戦術を教えた  元々の能力値が高かったから直ぐに教えた戦術はマスターして俺の持つ術をすべて基本のみ教えたらあいつ十代前半で全ての戦術をマスターしたからその後からは普通に生活してたと思う
で  数世紀経った頃に音沙汰のなかったザクーレから連絡があって行ったらあいつ国を代表する一大組織の首領になってて「数え切れない恩がある」っつって緊急時には俺に手を貸してくれるって言われたから久しぶりに手を借りたという流れだ」

彪雅「つまり孤児を育てたらそいつが偶々ザンガスト・ザクーレで育てられた恩を使って時折手を借りてるって事?」

翼「簡単にまとめればな」

(※今の長文でよく理解ができたなと思う)

彪雅「流れがすごいな……」

思わず口ずさんだ彪雅を置いて通信の入った翼はイヤホンを触る

ザクーレ『こらザクーレ敵の殲滅並びに駿岐達の安否を確認応答願う』

翼「こちら翼  了解後処理はこちらが行うザクーレ達は戻ってくれ」

ザクーレ『了解』

彪雅「兵士の会話みたいだな」

それは単に翼とザクーレが元傭兵で上司と部下という関係にあったと言うのも関係し無意識に大戦時の口調で通信をしてしまう

翼「こう見えて俺もザクーレも元傭兵だからな
無意識に大戦時の口調で通信し合っちまう」

彪雅「元傭兵なのか……?」

翼「第五時世界大戦の時は元帥だったよ」

彪雅「…………」

軍位で「元帥」となるとかなり上の方の位……翼曰く「兄さんはさらに上だ」との事……

駿岐『翼様』

不意にイヤホンから駿岐の声が聞こえ応答する

翼「どうした?」

駿岐『援助を有り難う御座います  少々筆頭が病に伏していまして……』

翼「翠琴さんが?」

駿岐『戦闘で毒を盛られたらしくて……』

翼  翠琴さんが戦闘で毒を盛られるだと?

翠琴の実力を誰よりも理解している翼は翠琴が敵に毒を盛られる程弱くないとわかりきっている

彪雅「……凪鑿か?どうした?……え?……現在の状況は?……分かったすぐ行く」

翼「どうした?」

彪雅「Espoir Crimsonに似ている奴が複数人と1人で戦っているらしい
本人の可能性がかなり高いから今から行かないと取り逃がす」

翼「俺も行く
白蘭 家の事頼んだぞ」

翼  Espoir Crimsonはかなり癖がある上に普段フードをしているが髪色は赤髪だから見間違えるわけが無い

そう思いながら翼は彪雅と目撃情報のあった場所に向かうと赤髪で血を流しすぎたのか貧血の状態で倒れているEspoir Crimsonを発見し応急処置と止血をして急遽城に行き城にあるきちんとした医療道具と医療舞台が治療を施す

Espoir Crimson『……ここ……は……?』

翼「目が覚めたか?……体は動かすな血が足りていないのと全身骨折や内臓破裂が酷い」

数ヵ月後漸く目の覚めたEspoir Crimsonは翼の安堵したであろう声を聞いてEspoir Crimsonは正気に戻る

Espoir Crimson『(……何故我はこんな大怪我をしているのだ?)』

Espoir Crimsonには姿を消していた数日間の記憶がない

Espoir Crimson『我は何故こんな大怪我をしているのだ?』

翼「…………」

Espoir Crimsonの言葉に翼はフリーズし言葉を無くした……

翼「記憶が無いのか?お前が消えたここ数日間の事……」

Espoir Crimson『……今何月の何日だ?』

翼「12月20日だが……お前を見つけたのは7月10日」

簡単にEspoir Crimsonは5ヶ月と10日眠っていた……それなのに全く傷は治っていない

彪雅「……Espoir Crimsonお前まさかとは思うが「あいつ」に会ったりしてないよな?」

翼、Espoir Crimson「「あいつ」?」

彪雅「知らないなら良い」

様子を見に来たであろう彪雅がEspoir Crimsonにそんな事を聞いたが翼もEspoir Crimsonも彪雅の言う「あいつ」は知らずその事をわかった彪雅は何も言わずに部屋を退室する

翼  彪雅の奴顔が青ざめてた……何かあるな

彪雅が退室の際彪雅の表情が青ざめていたのを知る翼は流輝星を呼びEspoir Crimsonの治療等を任せて彪雅の後を追う

翼「彪雅  大丈夫か?」

彪雅「ああ」

翼「彪雅  お前の言っていた「あいつ」って誰だ?」

彪雅「……俺の因縁の相手だあいつなら刀であるEspoir Crimsonも洗脳し記憶を消すことが出来る」

翼  彪雅の因縁の相手……そう言えば名前だけなら聞いたことがあるな……確か「白銀  雅一(しらがね  まさいち)」だったか……

彪雅「そして……」

翼「ん?」

彪雅「俺が初めて「友」と呼んだ男……」

翼「…………」

彪雅の因縁の相手はかつて彪雅が友と呼んだ男

そしてその男と翼は関係がある事を彪雅まだ知らない……
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