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兄と弟
兄弟
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蓮(れん)視点
蓮「………酷いなこりゃ」
???「ゔー………」
蓮「敵じゃない………と言っても信じては貰えないだろうな 真(しん) 見ていてくれ」
まさかこんな形で再会をするなんて誰が思ったんだろうな………まぁこの子は俺が誰なのかわかっていないみたいだし………
任務依頼で訪れた廃墟と化した軍の地下に監禁され拷問を繰り返されていた青年を発見し、蓮は攻撃されることを覚悟の上で青年………生き別れた弟の拘束を解いていく
蓮「暴れるな 傷が開く」
青年「ゔー!!」
案の定蓮が思った通り拘束を外している最中で青年が暴れだした
真「おいおいおいおいおい………大丈夫かよ………」
蓮「お前を保護するためにここに来たんだ 暴れるな叫ぶな傷が開く」
青年「ゔー………」
言葉をなくしている訳では無いんだろうが………長いことろくな言語を話してなかったんだろうな………
敵意をむき出しにし拘束を解いている蓮に対して暴れている青年に、蓮は静かにそう言い放ち、反抗の意を表している青年も蓮の静かなその言葉に暴れるのを辞めた
蓮「!!」
青年「ぇ………」
真「蓮?!大丈夫か?!」
蓮「持ち場を離れんなバカ!!」
不意に強い電流が流れたと思ったら蓮の腕は瞬く間に血塗れになり、流石に予想外だったのか青年も小さく驚いた声を出した
蓮「これあれだ 部外者が拘束外すと電流が流れる設定になってる 1回だけみたいだから大丈夫だが………長居は出来ないな」
青年「うゎ?!」
蓮「真 急いでここを離れる 車を出せ」
真「了解」
青年の拘束を解き肩に抱いた蓮は急いでその場を離れ真の運転する車に乗り込む
真「蓮 お前出血やばいだろ」
蓮「やばいな このままの状態で3時間乗ってたら確実に失血する」
真「あと5分で軍に着く 耐えろ」
多く見積って3時間だが………5分耐えるしかないか………
そんなことを思いながらも蓮は一緒に乗った弟をチラ見
蓮「君名前は?」
青年「知ってるんじゃないのか………?」
一応話すことは出来るんだな………声は小さいが
蓮「念の為の確認」
青年「………神原 夜月(かみはら ないと)」
蓮、真「…………」
やっぱり見間違えじゃなかった………
蓮は泣き別れた弟 夜月であるとその時漸く確信したが、夜月は蓮のことを分かっていないのでそこには触れずにいく
真「もうすぐ軍に着く お前はそのまま医務室に行け そのままの出血だと3時間持たない」
蓮「分かった 彼を頼む」
真「俺の部屋は生憎空いてないからお前の部屋に案内しとく」
蓮「分かった」
もしかしたら気がつくかもな………夜月との写真も飾られてるし………
そう思いながらも車は軍に到着し蓮は一足先に医務室へ
医者「蓮君どうしたんだその怪我?!」
蓮「任務で拘束された青年の拘束を解いてる最中に電流が流れてこうなった」
医者「とりあえずすぐに止血をしよう その後に傷の具合を見る」
蓮は一応軍内ではかなり高い位にいるのだが医者に対しては友人感覚なので普通に君付け
医者「これ傷跡残るね 能力者だから傷は癒えるだろうけれども」
止血を施しつつ医者はそんなことを言う
蓮「後遺症とかは?」
医者「それは問題ないと言っていい 君程の回復力なら後遺症を残すよりも先に傷が癒える ただ夥(おびただ)しい量の出血をしているからね………暫くは前線には出ずに治療に専念した方がいい 傷が癒えても1ヶ月は様子を見ないと最悪の場合後遺症を残してしまう危険がある」
蓮「念には念を………か………分かった 総裁に伝えておく」
と言うか総裁多分知ってるよな 今さっき真の車見に行ってるから
「コンコン」
医者「開いてますよ総裁」
征也(ゆきや)「………傷の具合は?」
蓮「この通り酷い有様です 強い電流による裂傷ですが傷跡は残るそうです 無茶をしなければ後遺症も心配ないと」
征也「これまた酷い怪我だな」
止血し血を拭っている中 軍の最高権力者である征也がやって来て、蓮の腕の裂傷によって肉の裂けた怪我を心配している
征也「範囲は?」
医者「肩から手の甲、掌の中央までですね 1ヶ月は前線には出ずに様子を見てもらいたい 無理をすると傷が開いて更に悪化するだけでなく最悪の場合後遺症が残ります」
征也「分かった 暫くは療養期間として仕事を入れないようにする とりあえず今は保護した青年のケアと療養に専念しろ」
蓮「分かりました」
やばいなぁ………かなり怒ってる………
元々育ての親である征也に溺愛されてきた蓮だからこそ征也の顔には出さない怒りがわかる
医者「1日1回の塗り薬と1ヶ月分の包帯を処方しておくよ 後既存の後遺症の薬も」
蓮「ありがとう」
医者「もし上手く巻けない様だったら医務室に来てくれれば巻き直すから」
蓮「分かった ありがとう 治療してくれて 総裁 報告書はまた後日に出します」
蓮はそう言って片腕が完全に包帯で埋まった腕をそのままに私室へ急ぐ
蓮「真」
真「おかえり 蓮将官」
夜月「?将官?」
蓮「階級のことだよ」
部屋に着き真に運転と短期間での夜月のメンタルケア代として万札を何枚か渡し、「α隊の隊長が呼んでいたから行け」と言う
真「分かった」
真は軍の中でも屈指の部隊所属で副隊長でもあるので蓮とは一緒にいても長居できない
夜月「…………」
蓮「電気はつけとく 寝たかったらベッドを使ってくれて構わない 欲しいものがあったら言え 用意できるものであれば用意する」
夜月「…………」
流石に他人の部屋だからと気を遣って何もしてないんだな………写真は伏せられてるけど
つまり夜月が写真立てに入っている写真を見たということ
夜月「………なぁ」
ふと ベッドに横になった警戒心MAXの夜月が背を向けたまま声をかけてきた
蓮「ん?」
夜月「弟いるのか」
蓮「いるよ 随分と前に離れ離れになったけど なんなら実の息子とも泣き別れてる」
夜月「…………」
夜月は蓮の返答に何も言わなかった………もしくは言えなかった
蓮「会えることなら会いたいが………昔に比べて人相が変わったからな 分からないと思う 息子とも10年会っていないからな………どれくらい成長したのかすらわからん」
夜月「…………」
蓮「おやすみ 夜月」
蓮はそう言って何も言わなくなり夜月は目を見開いた状態で無言を貫いた………
生き別れた兄との再会を喜びながらも困惑しながら………
蓮「………酷いなこりゃ」
???「ゔー………」
蓮「敵じゃない………と言っても信じては貰えないだろうな 真(しん) 見ていてくれ」
まさかこんな形で再会をするなんて誰が思ったんだろうな………まぁこの子は俺が誰なのかわかっていないみたいだし………
任務依頼で訪れた廃墟と化した軍の地下に監禁され拷問を繰り返されていた青年を発見し、蓮は攻撃されることを覚悟の上で青年………生き別れた弟の拘束を解いていく
蓮「暴れるな 傷が開く」
青年「ゔー!!」
案の定蓮が思った通り拘束を外している最中で青年が暴れだした
真「おいおいおいおいおい………大丈夫かよ………」
蓮「お前を保護するためにここに来たんだ 暴れるな叫ぶな傷が開く」
青年「ゔー………」
言葉をなくしている訳では無いんだろうが………長いことろくな言語を話してなかったんだろうな………
敵意をむき出しにし拘束を解いている蓮に対して暴れている青年に、蓮は静かにそう言い放ち、反抗の意を表している青年も蓮の静かなその言葉に暴れるのを辞めた
蓮「!!」
青年「ぇ………」
真「蓮?!大丈夫か?!」
蓮「持ち場を離れんなバカ!!」
不意に強い電流が流れたと思ったら蓮の腕は瞬く間に血塗れになり、流石に予想外だったのか青年も小さく驚いた声を出した
蓮「これあれだ 部外者が拘束外すと電流が流れる設定になってる 1回だけみたいだから大丈夫だが………長居は出来ないな」
青年「うゎ?!」
蓮「真 急いでここを離れる 車を出せ」
真「了解」
青年の拘束を解き肩に抱いた蓮は急いでその場を離れ真の運転する車に乗り込む
真「蓮 お前出血やばいだろ」
蓮「やばいな このままの状態で3時間乗ってたら確実に失血する」
真「あと5分で軍に着く 耐えろ」
多く見積って3時間だが………5分耐えるしかないか………
そんなことを思いながらも蓮は一緒に乗った弟をチラ見
蓮「君名前は?」
青年「知ってるんじゃないのか………?」
一応話すことは出来るんだな………声は小さいが
蓮「念の為の確認」
青年「………神原 夜月(かみはら ないと)」
蓮、真「…………」
やっぱり見間違えじゃなかった………
蓮は泣き別れた弟 夜月であるとその時漸く確信したが、夜月は蓮のことを分かっていないのでそこには触れずにいく
真「もうすぐ軍に着く お前はそのまま医務室に行け そのままの出血だと3時間持たない」
蓮「分かった 彼を頼む」
真「俺の部屋は生憎空いてないからお前の部屋に案内しとく」
蓮「分かった」
もしかしたら気がつくかもな………夜月との写真も飾られてるし………
そう思いながらも車は軍に到着し蓮は一足先に医務室へ
医者「蓮君どうしたんだその怪我?!」
蓮「任務で拘束された青年の拘束を解いてる最中に電流が流れてこうなった」
医者「とりあえずすぐに止血をしよう その後に傷の具合を見る」
蓮は一応軍内ではかなり高い位にいるのだが医者に対しては友人感覚なので普通に君付け
医者「これ傷跡残るね 能力者だから傷は癒えるだろうけれども」
止血を施しつつ医者はそんなことを言う
蓮「後遺症とかは?」
医者「それは問題ないと言っていい 君程の回復力なら後遺症を残すよりも先に傷が癒える ただ夥(おびただ)しい量の出血をしているからね………暫くは前線には出ずに治療に専念した方がいい 傷が癒えても1ヶ月は様子を見ないと最悪の場合後遺症を残してしまう危険がある」
蓮「念には念を………か………分かった 総裁に伝えておく」
と言うか総裁多分知ってるよな 今さっき真の車見に行ってるから
「コンコン」
医者「開いてますよ総裁」
征也(ゆきや)「………傷の具合は?」
蓮「この通り酷い有様です 強い電流による裂傷ですが傷跡は残るそうです 無茶をしなければ後遺症も心配ないと」
征也「これまた酷い怪我だな」
止血し血を拭っている中 軍の最高権力者である征也がやって来て、蓮の腕の裂傷によって肉の裂けた怪我を心配している
征也「範囲は?」
医者「肩から手の甲、掌の中央までですね 1ヶ月は前線には出ずに様子を見てもらいたい 無理をすると傷が開いて更に悪化するだけでなく最悪の場合後遺症が残ります」
征也「分かった 暫くは療養期間として仕事を入れないようにする とりあえず今は保護した青年のケアと療養に専念しろ」
蓮「分かりました」
やばいなぁ………かなり怒ってる………
元々育ての親である征也に溺愛されてきた蓮だからこそ征也の顔には出さない怒りがわかる
医者「1日1回の塗り薬と1ヶ月分の包帯を処方しておくよ 後既存の後遺症の薬も」
蓮「ありがとう」
医者「もし上手く巻けない様だったら医務室に来てくれれば巻き直すから」
蓮「分かった ありがとう 治療してくれて 総裁 報告書はまた後日に出します」
蓮はそう言って片腕が完全に包帯で埋まった腕をそのままに私室へ急ぐ
蓮「真」
真「おかえり 蓮将官」
夜月「?将官?」
蓮「階級のことだよ」
部屋に着き真に運転と短期間での夜月のメンタルケア代として万札を何枚か渡し、「α隊の隊長が呼んでいたから行け」と言う
真「分かった」
真は軍の中でも屈指の部隊所属で副隊長でもあるので蓮とは一緒にいても長居できない
夜月「…………」
蓮「電気はつけとく 寝たかったらベッドを使ってくれて構わない 欲しいものがあったら言え 用意できるものであれば用意する」
夜月「…………」
流石に他人の部屋だからと気を遣って何もしてないんだな………写真は伏せられてるけど
つまり夜月が写真立てに入っている写真を見たということ
夜月「………なぁ」
ふと ベッドに横になった警戒心MAXの夜月が背を向けたまま声をかけてきた
蓮「ん?」
夜月「弟いるのか」
蓮「いるよ 随分と前に離れ離れになったけど なんなら実の息子とも泣き別れてる」
夜月「…………」
夜月は蓮の返答に何も言わなかった………もしくは言えなかった
蓮「会えることなら会いたいが………昔に比べて人相が変わったからな 分からないと思う 息子とも10年会っていないからな………どれくらい成長したのかすらわからん」
夜月「…………」
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蓮はそう言って何も言わなくなり夜月は目を見開いた状態で無言を貫いた………
生き別れた兄との再会を喜びながらも困惑しながら………
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