Blood Demon~崩壊~

ハーマ

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力の発揮

壊れた心

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クロード視点

クロード「花咲~け~花散~れ~黒き闇~闇よ~広~が~れ~赤き道を行け~♪」

クマーガ「歌っているところ失礼するよ」

クロード「連絡してくださいよ  クマーガさん」

クマーガ「失礼失礼」

クロードは城をあとにして魔城に来てから数日  歌を歌いながら下級魔族達を鍛えていた

クマーガ「流石アーキ(※アールシキールの愛称)の息子  たった数日でここまで強くしたのか」

魔族「スパルタなのに次の日には凄いできるようになっているんですよー」

クマーガ「もうこの城には中級階級からしかいないな」

そう言いながらクマーガがクロードの頭を撫でクロードは照れる

クロード「下級といえど人間よりは丈夫ですし体力も力もある  鍛えるのにはもってこいですよ」

クマーガ「歌いながらやってたけど平気なのか?」

クロード「あの歌は力を弱らせる効果があるんですがこれを使ってももう俺の攻撃で倒れませんから大丈夫ですよ  もうすぐ試験の日があるので全員出します」

クロードの魔力は強力な力がありそれを込めた歌を歌えば魔族達は勿論人間も力が弱まり、力の使い方によっては魔族には効力を出さないことも可能

クロード「全員訓練終了~休んでいいよ~」

悪魔達「はーい( ・ω・)ノ」

クロード「(はー可愛い)」

クロードは人間の心を捨てた………代わりに魔族としての心を手に入れたので自分に付き従う悪魔達が可愛くてしょうがない

フィレンア、レイシャード「クロード様」

クロード「フィール、レイ  お疲れ様~王政の偵察どうだった~?」

フィレンア「ボロボロですね  1番目の王に至っては黙秘を続けています」

レイシャード「対して2番目の王は1人で馬で乗ってこれる場所に毎日来ていますね  それも日が上がる前から落ちるまでずっと」

クロード  ………姉さんだけでも魔族に………いや………リスクが大きすぎる………

クロード「………そう」

色々考えることはあるがクロードは表情には絶対に出さない

クロード「クマーガさん  クロウドは?」

クマーガ「今契約しに行ってていない  クロウも契約をしに行ってる」

クロード「………少し出るので父上に言っておいてくれませんか?」

クマーガ「分かった  伝えておく」

クマーガに出かけることを伝えてクロードはゲートを作って出かけていく

クロード「…………」

出かけた先は魔城から人間の国に行くための道………その先端の部分には1人金の鎧を身に纏う女性の姿が………

クロード  姉さん………

魔城の方を1人寂しげに見つめ続けるミーファはクロードが唯一「下等生物」とは思わない人物でもある………

クロード  姉さんは優しいよね

今にも泣き出しそうなそんな笑みを話しかけることのない姉へと向ける………

クロード  姉さんが人間でなくて悪魔ならどんなに良かったことか………

そう思いながらクロードはゲートを開き城に帰って2人の帰宅を待つ

クロード「「華は命」「命は華」………全てのモノが平等に与えられる奇跡の賜物………神が与えし光は新しい道を導くためのもの」………」

クロードはミーファに昔言われた言葉を1人言いながら涙を流していた………少しずつ崩落していく人間としての感情……日々消えていくかつての色とりどりで鮮やかだった日常の色………

「コンコン」

クロード「開いてる」

部屋がノックされたのでクロードは目を擦って力を使って回復

クロウ「失礼しまーす  兄さんただいま」

クロウはクロードを「兄」と呼び懐いていてクロードは「可愛いな」と思いつつ挨拶

クロード「おかえり  クロウ」

クロウ「ココ最近人間の契約希望者が増えてるんだけど全員駄目だ  少しの魔力を使ってもすぐ壊れる」

クロード「そりゃ俺達魔族より圧倒的に脆いからな  丈夫って言ったら相当な歴戦の騎士位だ」

椅子に座ったクロウの愚痴を聞きつつどんな感じだったのかを別の椅子に座りテーブル越しに聞くクロード

クロウ「多分兄さんが育てた騎士達なら全然余裕で契約出来るんだろうけどね~」

クロード「城への入り方は知ってるんだろ?新兵でも盗んでくればいい  そしたら俺が育ててお前の契約者にしてやる」

クロウ「本当?」

クロード「生け捕りで捕まえてこられればな」

クロード  まぁクロウなら簡単に出来るだろうがな

クロウ「ちょっと行ってくる」

クロード「行ってらっしゃい」

アールシキール「今さっき帰ってきたと思ったらまた出かけたのか………」

クロード「いいじゃん  まだ若い証拠」

クロードの言葉を本気にしたクロウはまた出かけていき今度はアールシキールが部屋に来た

クロード「それでどうしたの?父上」

アールシキール「そうだった用があるのを忘れていた  少々お前が元いた城が内部で分裂を始めていてな………拍車をかけられるか?」

クロード「できるよ  やる?」

アールシキール「頼めるか?」

アールシキールのお願いにOKを出したクロードはすぐさま用意をしてミーファとシューフェストのいる城の中へ

リューン「貴様らは戦闘にも出ずに実験や研究をしているだけだろうが!!こちらがどんなに必死になってサンプルをとっても感謝の一言もない!!そんな奴らこの城の中に必要か?!」

研究員「そういう貴様らは戦場では我々の仲間を置き去りにしたり見捨てたりするだろう!!それと何が違う!?」

リューン「戦えないやつが戦場に来て足でまといにならないとでも思ってんのか?!邪魔なんだよ!!!」

研究員「味方1人守れずに何が戦闘部隊だ!!!」

クロード  内部分裂って騎士と研究員達か………つっても研究員達の方が圧倒的に不利な上に、国民の3分の2を兵士が占めているから勝ち目ねぇだろ………

外にまで響く騎士と研究員の口論を聞きつつ、リューンがいないことに気がつき城の中を探す

リューン「陛下  何故黙秘を続けているのですか」

シューフェス「…………」

リューン「ギルーヴァ陛下が魔族であると知っていたのはクロウドと私だけ  何故国民にもそのことを話さないのですか」

クロード  リューンのやつ俺が魔族だって知ってたのか?

実は最初からリューンはクロードが魔族だと知っていた………しかしリューンはそれを知っていても尚クロードを慕った

シューフェスト「知っていたのか」

リューン「父がギルーヴァ陛下を攫いましたから  私も同行していた」

リューンはリューンなりに考えた末でのことだった………ギルーヴァが傷つかないように………苦しまないように最大の配慮をしていた

クロード  時々感じるリューンの悲しそうな視線の理由は………知っていたからか………俺が魔族だと………それでも尚リューンは俺に付き従ってきた………

部屋の中から聞こえる2人の話し声………リューンが本当は誰よりも辛かったことを知る

クロード  これ以上の滞在は不要だな………街で少し買い物でもしよう

聞こえてくる声はほとんどリューンの問いかけ………それにシューフェストは答えない………クロードはこれ以上の滞在は不要だと判断し街へ

クロード「…………」

クロードは城を抜けてフードを深く被り、街へ出ると街は前に比べて活気が無くなっていた

店員「あら  貴方ギルーヴァ様とそっくりね」

クロード「そうですか?」

店員「ええ  ………ギルーヴァ様が姿を消してからというもの………この国は分裂を始めてしまったの………城内部でも研究員と騎士が対立していて………」

クロード「それは大変ですね………話によればこの国は3人の王が統べていたんでしょう?」

クロード  まぁ知ってるんだけどね

店員「ミーファ様はいつも同じところで同じ方面を見ていらっしゃるし………シューフェスト様は黙秘のまま………」

クロード「………こんな噂知ってます?元々3番目の王は魔族の王の息子で………1番目の王はそれを知った上で愛さずに育ててきた………そして3番目の王は自身が魔族であると知り………1度はこの国に戻ってきたが1番目の王は突き放した………今まで国のために命をかけてきたのに………いとも容易く手放したって噂」

店員「そんな噂が………?」

クロード「事実この国の3番目の王は姿を消していますし………合ってるんじゃないですか?」

クロード  噂話はこの国では2時間も経たずに広まる………姉さんのことは伏せたから大丈夫だろう

店員「……………」

クロード「ここの展望台ってどこですか?」

店員「ここから真っ直ぐ行くと2手に別れている道があります、その道を左に真っ直ぐ行けば展望台に続いています」

クロード「ありがとう」

クロード  この街も見納めかな…噂話はこの国では広まるのが早くすぐ質問攻めになるはず………しかも騎士の方が多いからシューフェストの信頼は落ちる

見慣れた道を歩きながらクロードはそんなことを思う………自分が王としていた頃とはだいぶ変わってしまった街………見るに堪えない貧富の差にクロードの心が僅かに痛む

クロード  前は貧富の差なんてなかった………俺が消えてからここまで変わったのならば………シューフェストにはそこまで統制する実力はなかった証拠………

変わり果てつつある街を展望台から見る………

クロード  シューフェストには統制力も戦闘力もない………噂も広めたし………もう終わりだな

展望台に着く前に何人かに「ギルーヴァ様ですか?」と聞かれ、違うと答えつつも噂を広めたので、既に街には噂が広まっていっている

クロード「単純だな」

クロードはそう言って悲しげに笑って城へと帰った………














終わりの見えたかつては愛した国を悲しく思いながら………
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