失った物

ハーマ

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再会と始まり

兄との再会 そして廻り出した運命

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仁視点

仁「…………」

仁は変に静かな学園内で違和感を感じていた……丁度月希が長期の用事で居ないので、今は仁は1人なのたが…

仁  違和感もそうたがなんか違う……念の為に一般生を寮に戻した方が良さそうだな……

そう思った仁は全学年全クラスの顔見知りを寮に戻らせ仁は徘徊を続ける

仁「!?」

全員を寮に戻してすぐロケットランチャーでロケットが飛んできて、学園をガードしてから自分もガードしたのでロケットは当たらない

仁「1人でやれってか……」

能力で姿を消して外を見ると仁の敵が学園内の庭に溢れかえっており、仁は窓から外に降りそのまま戦う

仁  量が多い……しかも全員最低でも大佐クラス以上……

苦戦を強いられると感じた仁は全能力を開放して応戦……

仁「人狼もいんのかよ……」

敵の中には人狼も紛れており、人狼対人間では明らかに人狼の方が勝る……故に先に人狼以外を倒したが、何分人狼の方が多い

仁「(球切れ……刀も殆ど折れた……だがまだ蒼刃を使う訳にはいかない……)」

人狼1人倒すだけでもかなり苦戦を強いられている中、仁の持つ未だ唯一鞘から出されていない越前家宝刀「蒼刃」……蒼刃に仁は「選ばれた」が何故か整備として、出したことはあっても1度も鞘から出したことがない……故に蒼刃にはホコリどころか傷さえないのだ

仁「(出血が酷い……人狼1人倒すだけでも5分以上かかるのに対してあいつらは団体で来る……確実に俺を殺そうしている……)」

少しずつ確実に追い込まれている仁は血が足りず思考回路が回らなくなってくる

仁「がっ!!」

不意に上から人狼か降りてきて仁は背中をやられた為隙ができ、一気に襲いかかられ仁の中に眠っていた「最強の血」が覚醒……

仁「貴様ら……人狼として恥を知れ  たかが金1つで自らの命を棒に降る愚か者がどの時代にいた?
我ら人狼一族は気高く誇り高き一族であった筈だ  貴様らの様な若者が人狼一族を担わずどうするのだ?」

仁の中で長年眠っていた人狼の力が人狼達によって目覚めそう言う

人狼「長だ……我らが称える長!!」

人狼の中でも1番年上であろう人狼がそう言うとほかの人狼達が跪き、「申し訳ありませんでした」と言うので仁は「一族の元へ戻れ」と言って帰らせる

仁「っ……はぁ……はぁ……ゲホゲホ」

人狼の若者達が帰り仁は自我が戻って直ぐに噎せ返り血を吐く

仁「増援か……」

仁には休む間を与えないのか増援がやってきてまた応戦し続ける

漸く戦闘を終えたのだが、またしても間髪入れずに増援かやってきた…仁は戦おうとして立ち上がったが血が足りず、後ろに倒れかけ

後ろに人がいたらしく抱きとめられた

???「血の海になっているが増援が来る前に一人でやったにしては無理のし過ぎだな」

(同じ事を別の人が言ってる)

そのまま抱き抱えられたまま敵に襲われそうになったが

???「雑魚は引っ込んでな」

とか言って瞬時にその場を血の海にして仁は知っている声だったんで上を見てみるとそこには「死んだ」とされていた海琥より上の兄  煌琥(こうが)で仁は驚きながら

仁「生きて……?」

と聞くと煌琥は

煌琥「ああ  部下が影武者になってくれた
でっかくなったな仁……安心したよめちゃくちゃ強くなってて」

と昔一度だけ見た笑みで言うが敵には「てめえ俺の可愛い弟に何してくれとんじゃボケェ」な殺気全開な状態

仁の意識がなくなったと同時に敵を蹴散らして颯斗の兄  神稀と住んでる家に行く

煌琥視点

煌琥「してやられた……」

神希「生きてるよな?」

煌琥「なんとかな  だがかなり危ない状態にいる」

神希「呼吸が浅い……しかも全ての傷が深いせいで血が止まりきっていない」

神希と話しながら仁をベッドに下ろすと隣にいた颯斗が突然ベッドから落ちる

神希「颯斗!?おい!?颯斗!!」

煌琥「お前の弟大丈夫か?」

神希が心配し駆け寄ったので煌琥が冷静に聞く

神希「息はしてるから生きてるけど……いきなりだな……」

煌琥「……俺の弟もお前の弟もどちらにせよ対極って事だろ……俺とお前は上手い具合いに調和したが似た者同士だと上手く調和できない」

神希「貶(けな)してるのか?」

神希の言葉に煌琥は「違う」と言う

煌琥「俺とお前は影同士だったから良かっただけで正直な所、弟同士は光と闇の対極(ついきょく)だ  つまり交われないのを無理に交わろうとすると引力が加わり離れてしまう
それでいて颯斗君と仁は当主同士……元々御城家と越前家は「味方」ではなく「敵」同士だった……それを覆したのは先々代であり、「最強のリーダー」と呼ばれた御城家20代当主  御城  翼と越前家25代当主  越前  煌の2人……敵対しながらも惹かれ合い恋に落ちた……いつかは戦い合いどちらかが死ななければならない運命にあっても、2人はその時が来るまで愛し合い、そして戦い合った……九州の南端の丘にある桜……あの桜は先々代……戦闘に勝利した越前家当主である煌様が己の命で造り上げた華……命の大切さと煌様の翼様への愛の強さがあの桜を生かし煌様は待ち続ける、最愛の人である翼様を…………仁と颯斗君は煌様と翼様の血を引いている……だから惹かれ合うんだ」

神希「…………」

煌琥「「……Love does not change as he does not meet ...... twice and him both lost ……limb lost even if body(例え体を失っても……四肢を失っても……2度と彼に会えないのだとしても……愛情は変わらない)
I dead becomes a cherry tree……until both can live……again ……wait him(俺は桜となり死んだ彼を待とう……もう1度……共に生きられるまで……)」……先々代が最後に残した言葉だ……先々代は桜となり今でも待っているんだよ……翼様が帰ってくるその日を……」

煌琥  煌様は人としての姿をなくしても尚翼様を待ち続けている……何千何万と言う月日を桜となりいつまでも……

煌琥「……お前の弟の颯斗君  この子翼様の魂と共存してるぞ」

神希「え?」

煌琥「お前  前に頼んで来ただろ……忘れてたのかよ…………DNA検査を行ったら見事に翼様と一致した……つまり彼本人は気がついていないのか、単に忘れているだけなのか……結果はどうであれ2つの魂が同じ肉体に宿っている、いずれ大変な事になるのはお前でもわかるだろ」

神希「…………」

神希が何も言わない時は「認めたくない」と言う時の表れ……

神希「……いつかは……俺の元から離れてしまうのか……?」

???『そういう事では無い』

煌琥「蒼刃  いきなり話し出すな」

蒼刃の声は基本的に聞こえない……だが特定の人物であれば声を聞くことが可能

蒼刃『失敬  確かに一時的には神希からは離れる、が、また違う何かになって神希の元に戻ってくるのだ
例えば動物とか……な』

煌琥「成程……肉体は神希から離れてもいずれまた別の形で再び戻ってくるのか……」

蒼刃『The heart does not change the mind even destined to fit dispute even if there is both also lost body disappears(肉体が消えてなくなっても心は共にあり  例え争い合う運命でも心は変わらない)
His own way is our destiny is that the person, not Tsukisusuma the way chose the fate of the world to decide on his own rush the road choice for himself only doll(己の道は己で決めるのが世の運命  選んだ道を突き進まぬ者は唯の人形  己の選ぶ道を突き進むのが我らが宿命)……銀牙が我に言い残した言葉よ  彼奴(あやつ)は例え抗えない運命でも己の道を突き進み、想いを突き通した……そして今尚翼が戻ってくるのを桜となり待っておる、主(ぬし)らが人を待つように彼奴も形は違えど同じ事よ、黒羽も待っておる……かつて愛した人の心が戻る日を……翼をよく知る黒羽にとっては……己が想う者の願いが叶うのが己の願いなり』

煌琥「兄弟揃ってそれかよ……」

蒼刃の言葉の真意を知る煌琥はそう言いながら

煌琥「(……俺が願っているのは弟や大切な人が一人も散らずに平和な日々を送る事だ……)」

口には決して言わない本音……右が狼の瞳に左目が猫の目を持つ仁の兄  煌琥……蔑(さげす)まれながら生きてきた煌琥の中に眠る本当の気持ち……その気持ちを知った時……いや……既に廻り始めているのだろう……抗うことの出来ない……残酷な運命が……
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