心さえも欺いて……

ハーマ

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2人の出会い

出会った瞬間から……

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レオン視点

???「お前がレオン・ジーファス・ルゼードか?」

レオン「そうですが……貴方は?」

???「ガルガード・フォン・ゼーバだ  貴様の上司に値する」

レオン  最初に会った時からあの人は冷酷な瞳をしていた……しかもサングラスを付けていたけど紅い瞳だった……俺と同じ紅い瞳……

レオンとガルガードの出会いは字だけを見ていれば普通に見えるがそうではなかった……

新人として見られる時代にレオン達の居る国が爆発的なテロに逢い、レオン達はウイルスに侵され最早人ではなくなった者達から人々を護っていたのだが……

レオン  俺のいた部隊の面々はまだ組織に来て間もない連中ばかりのより合わせ……現状をどうにかするよりも生き残った部隊のメンバーが俺しか残っていなかった……故に1人で戦って相手の攻撃を受け援護を待っていた所にガルガード……いや……俺の現隊長が現れてそれが絶望的な現状の中での隊長との出会いだった……

レオンはガルガードと出会ってすぐに「敵わない」と理解していた……ガルガードは強者……レオンは弱者であると感じ取ったから……

~5年後~

レオン「隊長  報告書終わりました」

ガルガード「相変わらず手が早い」

5年後  レオンはガルガードの部下として働きガルガードが、星を意味する名前で呼ぶ人物の1人となる程に成長

ガルガード「アルデバラン  この前の件だが」

レオン「その件でしたらこちらの資料をどうぞ」

ガルガード「最後まで言わずとも分かるか」

レオン「5年も働いていれば自然と」

レオン  ぶっちゃけ俺だけだよな……隊長のオフィスと自分のオフィスを行き来してるの……

レオンは現在「司令官」と呼ばれておりガルガードは「最高司令官」……つまりレオンに指令を出す側

レオン「この後任務がありますので失礼します」

そう言ってレオンはガルガードのオフィスから出ようとするとガルガードがレオンの腕を引く

レオン「……隊長?」

ガルガード「夜  いつもの場所に来い」

とだけ言われレオンは腕を離されたので「失礼します」と言って退室

レオン  普通にあの人は「生きて帰れ」とは言えないのか?

5年もガルガードの下で働いてきたからレオンはガルガードの遠回しの言葉を理解できる

???「レオン  どうした?随分と疲れたような顔をしてるな?」

レオン「ウェン  そんな顔をしているか?」

仕事で出る前レオンが密かに恋をしているウェンが話しかけてきてレオンは驚く

ウェン「お前が疲れるのは珍しいから顔に出やすいんだ  仕事から帰ってきたら早めに寝たらどうだ?」

レオン「そうしたいのは山々なんだが仕事が溜まっていてな  身体には気をつけろよ」

ウェン「お前もな」

迎の車に乗りレオンは車の中で拳銃の弾の補充やホルスターの位置などを確認

レオン「今回の任務は生存者の保護と感染者の除去  それとウイルスの入ったビーカーの回収だ」

仲間「はっ」

レオン「最近は人員が足りていないから必要とあらば手榴弾の使用を許可する  生きて戻るぞ!!」

仲間「はい!!!!!」

レオンにはリーダーシップがある……それでいて腕前もあり新人を1週間で元帥クラスにまで育て上げる事も可能

~数時間後~

レオン「終わったな  武器の破損等は?」

仲間「ありません  副隊長の指示のおかげで手榴弾も減っていません」

レオン「分かった  もう日が落ちているから急いで帰るぞ」

仲間「はい」

レオン  報告書は車の中で終わるが……流石に血生臭い……

レオンの格好は血の紅に染まっており死臭等が漂っている

仲間「副隊長  怪我をしたのではないですか?血は出ていませんが服が……」

レオン「結構深く切ってるな……痛みはあるが問題ない」

車の中でレオンは仲間に言われて脇腹の痛みの正体を知り応急処置(消毒だけ)

レオン  少し風呂に入ってからアルタイルの所に行こう……

血生臭い身体でオフィスに行くのは気が引けたレオンは自室に戻ってすぐにシャワー室へ

ガルガード「Was it very late until I came here after I was returning?(帰ってきてから随分とここに来るまで遅かったな?)」

ガルガードのオフィスに着き部屋に入ってすぐに聞こえた言葉……しかし部屋が暗く何処にガルガードが居るのか分からない

レオン「I'm sorry, it was a little bloody with completion on a report, so a shower was being taken.(申し訳ありません  報告書の完成と少々血生臭かったのでシャワーを浴びていました)」

英語で言われたからには英語で返すレオンの律儀さ

「ガチャン」

ふと閉めた扉から聞こえた音……その音を聞いてレオンは一気に焦り出す

レオン  紅い瞳を持つ者のみが使える力を使って鍵を閉められたら出られない……

つまりガルガードは朝までレオンを抱くと言う事

ガルガード「Which place is being seen? I'm here.(どこを見ている?私はここだ)」

レオン「なっ!!??」

レオン  気配がなさ過ぎる!!

ガルガードはレオンの目の前にいた……暗闇で何とか逃げ道を探していたレオンをガルガードが肩に担ぎベッドに押し倒す

レオン「やめて下さい!!」

ガルガード「私が貴様の腕を引いた時には察しがついていただろう?」

レオン「そうですが……!!」

ガルガード「ならば諦めて私の「性欲処理」に付き合え」

レオン  ああ……また俺は……

「この人に良いように使われる」とレオンは心の中で思う

レオン「…………」

半ば諦めたレオンは抵抗するのを止めガルガードのなすがままにされ、上半身は全開(ワイシャツだけ残っている)で下は何もしていない

ガルガード「怪我をしているようだな?」

レオン「いつ切ったのかは覚えていませんが」

ガルガード「注意力散漫」

レオン「いっ……!!!!!」

ガルガードはレオンの脇腹にかなり深い傷跡があるのを知りわざとそこを弄ったり舐めたり

レオン  くっそ……応急処置じゃなくて包帯を巻いておくべきだった……

だがガルガードは包帯を巻いていようとなかろうと外し弄ぶ

レオン「っ……はっ……」

痛みから快楽へ……痛みで感じる様に調教されたレオンは最初の痛みから身体が少しずつ侵されていき、快楽を感じて自身が勃って行っているのを知ったガルガードがわざと股の間に膝を入れる

レオン「ひぅ!?」

ガルガード「痛みで勃ったのか?」

レオン「やめ……グリグリしない……で……ぇ」

ガルガード「断る  それにしても貴様の腕はウイルス感染者と戦っている割には綺麗だな」

膝と手でレオンを弄ぶガルガードは敵を倒しても尚美しいレオンの腕をバッテンに固定して……

レオン  ナイ……

「フ?」と言うところまで思った瞬間手首から異常にも近い激痛が走り、ガルガードが笑いながら本気で叫びそうになったレオンの口を抑える

レオン「んんんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!!!」

ガルガード「流石に血が出ない体質でも手首は手が出るか」

レオン「ゔゔ……」

グリップの所までナイフを突き刺されたレオンは痛みで失神しかけたが何とか意識を保つ

レオン「~~~~!!!!!」

痛みに慣れ始めた頃……ガルガードが一気にナイフを抜き出し初めとは違う2割ほどの快楽でレオンはイキかけた

ガルガード「今のでイキかけたのか?とんだ淫乱だな?アルデバラン?」

レオン「違う……俺……は……淫乱なんかじゃ……ない……」

ガルガード「ほう?ならばこれならどうだ?」

一度抜かれたナイフをもう1度持ったガルガードは血の出ている手首ではなく、傷一つないレオンの手の甲を拘束し真ん中を目指して……

「ヒュン……バキグチャ」

レオン「かっ……」

痛み等無かった……レオンの中で駆け巡ったのは強すぎる快楽……その反動で服を着たまま達しガルガードが嘲笑う

ガルガード「ナイフを突き刺されて達した男が「淫乱ではない」と言い切れるか?」

レオン「っ……」

ガルガードの言葉に羞恥で顔が赤くなりガルガードはそのままレオンのズボンを抜き取り、一気に脱がせてから焦らすかの様に上から下へとキスや舌を落す

レオン  畜生……

知りたくもなかった快楽を憎い男に開拓され性欲処理の相手として犯される日々……それが何よりもレオンにとっての屈辱だった……

レオン「ひゃぅ……んっ……」

わざとレオン自身に触らずにガルガードはレオンの秘部を舐めまわした……一回達したからかそこはひくつきガルガードを求める

レオン  ……心よりも身体がアルタイルを求めている……決して屈する事の無いこの憎たらしい男によって……

レオンは最初にガルガードと出会った時から既に「勝てない」と自覚していた……他の誰よりも強く冷酷で逆らえないガルガードに……

レオン「ひっ……うぁ……んん……」

舐められている上で指が一気に2本入ってガルガードの息もかかり2度目の絶頂を迎えそう

レオン「っ……ああ!!」

ガルガード「2回目」

結局3本目の指を入れられた時に前立腺を責め立てられレオンは達す

レオン  思考が……

2度も達した事でレオンの思考が焼き切れレオンは無意識にガルガードに体を寄せ、ガルガードは薄く笑いながら手の甲に刺さっていたナイフを抜く

ガルガード「どうした?」

レオン「挿れて……下さい……」

ガルガード「御所望は?」

レオン  優しい人だ……この人は……

レオン「滅茶苦茶に……犯して……?声……枯れて出なくなるまで……いっそ……壊して……」

ガルガード「When I have that with hope, my successor(お望みとあらば  我が後継者)」

その言葉の後すぐに感じた灼熱……一気に埋め込まれたそれにレオンは喘いだ……一種の自己防衛でレオンは自分が「道具」である事も思考さえも放棄したのだ……

レオン  このまま時が止まればいい……そうしたら俺と貴方だけがここに……

余りにも快楽が強すぎてレオンは失神したが最後の最後にレオンはそんな事を思っていた……
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