心さえも欺いて……

ハーマ

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破滅への計画

裏切りと破滅への道

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レオン視点

「カタカタカタカタ……カチッ……カタカタカタカタ」

シリウス「?司令官?」

不意に部屋に戻る途中だったのであろうシリウスが深夜の人のいないパソコン室にいるレオンに声をかける

レオン「どした?」

シリウス「何をやっているんですか?いくらそこは人が使わないパソコンしかないとはいえもう深夜ですよ?」

レオン「ちと調べもの  最近武器の素材が高騰してるから安いとこ探してる」

と言いながらレオンはパソコンの画面を見せるとシリウスは納得したらしくそのまま出ていく

レオン  あっぶねぇ………シリウスの足音が聞こえてとっさにこの画面にしておいてよかった……

レオンは本当は素材を見ていたのではなく………

レオン  ハッキングしてんのバレたらヤベぇからな

そう………レオンはアルナイルのパソコンの情報をハッキングしていたのだ

レオン  大方の情報は盗めた

情報の入ったイヤホンを耳につけたレオンは全ての痕跡を消してそのまま自室へ

鳳凰「お前は本当に頭が良すぎるな」

部屋に戻ると鳳凰が呆れ気味にそう言う

レオン「俺は「番犬」………主の為に尽くし主の為に死ぬ」

鳳凰「お前のその意志は終わりがないんだな」

レオン「「アルデバラン」………「後に続く者」として俺はいる」

そう言いながらレオンはシャワーを浴びてその後に少し散歩

???「これ次の戦場の地図です」

ふとタバコを吸っているとどこからか手が伸びてきて地図を貰う

レオン「感謝する  これ迷惑料だ」

???「結構です  報酬のためにやっている訳ではありませんので」

レオン「ここの敷地内に入るの苦労するだろ  俺が死ぬまで今の内に受け取っとけ」

とレオンは顔は知っていても自分に見せようとしない男性にタバコを渡す

(箱の中は小さく巻かれた万札が入っており箱の後ろにも万札が付いてます)

???「本当にやるんですか?」

レオン「これが俺の生き方だ」

とレオンが返答するとその男性は何も言わずに歩いていき地図を広げる

レオン  罠にはめるには少し不便だな

などと思いながらレオンはその日は就寝

~数日後~

レオン「この戦い  俺も参加する」

レオンが戦地での作戦会議中にそう言ったのは4~5時間前……

シャルート「くっそ!!!!なんでこんな所にクリーチャーが居るんだ!!!!」

この4~5時間でレオンは作戦こそ終わらせたがクリーチャーを召喚し戦場は混乱

シャルート「!司令官………?」

不意にシャルートが高みの見物をしていたレオンを発見

レオン「全ての黒幕は誰だと思う?」

シャルート「司令官!!!!」

レオン「せいぜい頭を使うんだな  シャルート」

そう言ってレオンはシャルートに背中を向けて歩いていく

レオン「裏切りは裏切りを呼ぶ  信用しすぎるな」

最後にそう言い残してレオンは用意していたバイクで走り去る

~新拠点~

鳳凰「1人で生活するにはいささか広いな」

レオン「別に戦う気は無いからな」

新しい拠点に着くとそこは一人で事を進めるには幾分広い場所

「カチャカチャカチャカチャカチャカチャ………タン……カチャカチャ」

鳳凰「パソコンを2台同時進行か………器用なものだな」

レオン「手先の器用さには自信がある  あと1分間でこの施設の装置がすべて動き出すぞ」

レオンは両手で別々のパソコンを操作しながら遅れてやってきた召喚したクリーチャーに指示

レオン「この場所を見つけるにあたって相当な力を駆使したんでまだ痕跡が多く残っている  それを全て何も無かったかのように消してこい」

クリーチャーS+勢「はい」

レオン「鳳凰は予定通りに採血の準備を」

鳳凰「分かった」

レオンの指示通りクリーチャー達は全ての痕跡を消しに行き鳳凰は採血の準備

~数時間後~

クリーチャー「全ての情報を削除しました  御命令を」

レオン「付近にある城の盾を奪ってこい  ここにいる全員の分」

クリーチャー「はい」

数時間後  ちゃんと命令通りに事をこなしたクリーチャーに新しい命令を出してレオンは採血

鳳凰「1回に採る量多くないか?」

レオン「まぁ貧血になるくらいで明日には大丈夫だ」

1度にレオンは大量の血を抜いてそのままパソコンを打つ作業に移る

レオン「…………」

鳳凰「…………」

しかしレオンは貧血になると眠って補給する癖が付いており眠ってしまった

鳳凰「無理をするなよ  逞雅(ていが)」

レオンは実は日本生まれの「白鴎(はくおう)家」という名家の生まれで本名は「白鴎  逞雅(はくおう  ていが)」……幼い頃にアメリカに渡り長年アルタイルで過ごしていた……そしてレオンの本名を知っているのは鳳凰とガルガードの2人だけ

~深夜~

レオン「……ん………?」

鳳凰「起きたか?」

レオン「俺寝てたのか………?」

レオンが眠り出してから深夜に差し掛かった頃にレオンの目が覚め時間を見る

レオン「深夜………か…………」

鳳凰「また続きをするのか?」

レオン「しかないだろ………俺はもう後戻りできない」

鳳凰「…………」

レオンは自分がした事ややっていることの意味をわかっている………しかし後戻りのできないところまで来てしまった為にその道を進む

レオン「この道が破滅への道だとわかっている  だが譲れないものが俺にもある」

そう言ってレオンはパソコンを2台同時進行を行い部屋にはキーボードの叩く音が響く………

鳳凰「甘いモノはいるか?」

レオン「葡萄でいい  下の階の大きい冷蔵庫にしたから順々に持ってきてくれ」

鳳凰「お前昔から葡萄好きだな」

レオン「…………」

作業に集中し出したのか鳳凰の声が聞こえていなかったので鳳凰はため息を漏らしながら葡萄を取りに行く



鳳凰「破滅したその道を歩いても所詮破滅だぞ  レオン」

レオンが歩む道………それは破滅への架け橋だった……
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