記憶のはなし

入江円

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面倒臭い話

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人に好かれたいと思うなら、その人が何にキレるかを見るといい。
何をしたらキレたか。
何をしなくてキレたか。
そこにその人の生き様が詰まっている筈だ。
キレた事の反対をするとおさまるからだ。

筆者は人との距離感を掴むことが苦手である。
保育園の頃から不思議なのだ。


少女Aが少女Bに対してごめんねと謝っている。
しかし少女Bは泣き止まず、今度は少女Aが泣き出してしまう。
するとそれに罪悪感を覚えたのか少女Bが器用にも直ぐに泣き止み、Aに対して泣かないで、ごめんね、と泣き出す。
泣き出し合戦がはじまったのだ。

私はこの時器用だな、と感心したのを覚えている。

また、私は別に好きでもなんでもなかったのだが、少女Cが私にバカ、ブス、と子供ながらに、今思うと髪を掴んで何様のつもりだ、てめぇ、とガンつけたくなるような少女であったCを、何を思ったか事あるごとに家に招待してマドレーヌやキュウリの酢の物を一緒に作ったり、どうにも不思議な世界で生きているのだ。
家に招待している時の少女Cは大人しく、従順であった。今思うと彼女の才能が羨ましい。


距離感や感情を掴むのが、好きでもないどうでもいい他人に対し、感情を使うのが面倒臭いのだ。
思った事は顔に出てしまうし、なんとも…
生とは忙しすぎる。私は不死のごとくゆっくりと生きたい。
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