【完結】最強の生産王は何がなんでもほのぼのしたいっっっ!

Erily

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4巻

4-1

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 第一章 夏の始まり



 俺――エイシャルは屋敷がある辺境からそう遠くない街、セントルルアをおそった第三魔王軍との戦いに勝利し、ほのぼのとした日々を取り戻していた。
 早速俺はいつものように、みんなの一日の予定を書き記したスケジュールボードをリビングにかける。
 今日はいつもスケジュールボードには書かない別行動のギルド組――依頼をこなして報酬ほうしゅうかせいでくるメンバーも借り出して、セントルルアの復興の手伝いに向かう事になっている。
 大工仕事は無口な青年ロードとギャンブル好きなシャオしかできないが、瓦礫がれき撤去てっきょや怪我人の手当てなどは他のやつにもできるはずだ。
 セントルルアも気になるが、まずは敷地の畑に足を向けた。
 昨日ステータスを見ると、『栽培』のレベル14が解放されていたのだ。『生産者』という不遇な職業を得たはずの俺だったが、能力が覚醒かくせいしてからはスキルでほぼなんでも生み出せるようになっている。
 畑に着くと、地面に手を当ててスキルを発動する。
 すると……アスパラガスができた!
 アスパラかぁ。シャオが好きだって言っていたような気がする。
 俺は収穫したアスパラを屋敷の家事を担当する女性陣――シルビア達に持っていった。
 その後、俺はすぐに馬に乗ってセントルルアに向かった。


 セントルルアでは、第三魔王軍の残した爪痕つめあとを街の人々が力を合わせて修復していた。
 早速俺も軍手をはめて瓦礫の撤去などを積極的に手伝う。
 特に甚大じんだいな被害があった時計塔の修復には二十人ほどの大工が取りかかっているようだ。
 魔竜まりゅうの攻撃によって大破した建物や、半壊はんかいの建物もちらほらあり、第三魔王軍との戦いの激しさが見てとれる。
 俺は二時間ほど作業すると、水分補給のため行きつけのお店ケル・カフェに入った。オレンジジュースを注文して伸びをしていると、SSSランクパーティ『牙狼がろう』のリーダーのゲオが現れた。

「よっ、ゲオ!」

 俺が声をかけると、相変わらず低いテンションの返事が来る。

「エイシャル……お前も街の修復を手伝いに来ていたのか……」
「あぁ、困った時はお互い様だからな……というか、俺達の戦いで壊れたところも多いし」
「そうか……だが、あまりのんびりしていられない。いよいよ第二魔王軍が動き始めるぞ」

 ゲオが難しい顔でそう言った。

「第二魔王軍って、ハイエルフが指揮を取っているんだっけ?」
「あぁ……魔族の中でもとりわけ強いのがハイエルフだからな……闇落やみおちパーティの連鎖もまだまだ止まりそうにないしな」

 ゲオがまたもや神妙な顔つきで言う。ちなみに闇落ちパーティとは、魔王軍の手に落ちたパーティの事で、最近は急増しているらしい。

「まぁ、しばらくは様子見だな。ハイエルフ率いる第二魔王軍が本格的に侵攻してきたら迎え撃つけどさ」
「ふん、呑気のんきな事だな。ところで……牙狼団でサミルの街に訓練所を作った。みんな、そこで腕をみがいている。どうだ? エイシャル、お前らもたまには参加しないか?」

 オレンジジュースを飲み干した俺に、ゲオがそんな提案をしてきた。

「ふぅん。まぁ、考えとくよ」

 そう答えると、ゲオはうなずいて奥の席に消えていった。
 そのタイミングで、ジライアやニーナ達が俺と同じくすずみにやってきた。

「おっ、エイシャル様も来ていたんですね」

 手を挙げて言うジライアに、同じように手を挙げて答える。

「あぁ、俺でも瓦礫の撤去くらいはできると思ってね。みんなお疲れ様」

 それから三十分ほど涼んで、また一時間ほど作業してから俺達は辺境の屋敷に帰った。


 帰宅後、サッとシャワーを浴びて、食卓についた。
 今日の晩御飯は、アスパラの肉巻き、アスパラとベーコンのさっぱりパスタ、アスパラの春巻きカレー風味、アスパラのクリームスープだった。
 アスパラが大好物のシャオは喜んで食べたし、アスパラは新鮮で柔らかくほんのり甘くて美味しかったが……それにしてもアスパラ三昧ざんまいだな。
 そんな事を思っていると、サクが口を開いた。

「しかし、セントルルアは復興に三ヵ月くらいはかかるかもしれませんね」
「そうだな。今日みたいに全員は無理だけど、ローテーションで復興支援に行ってもらうと思う」

 俺はみんなを見渡しながらそう言った。

「セントルルアにはお世話になってるからな。みんなで協力しようぜ!」

 ギルド組のリーダー、アイシスがこぶしを上げてみんなもそれに賛同した。
 そうしてその夜もけていったのだった。


     ◇ ◇ ◇


 その日は久しぶりの休みであり、しかも二連休だった。
 みんな出かけるのかと思いきや、全員がリビングでゴロゴロしている。

「なんだよ、外に出ないのか?」

 俺がたずねると、給料日前の休みは金がない、との事だった。
 全くしょうがないやつらだな……

「じゃあさ、みんなで沖釣おきづりに行かないか?」
「マジかよ? 行く行く!」
「お船に乗れる~!」

 アイシスが勢いよく手を挙げて言い、オレンジ髪の元気少女ビビアンがリビングを駆け回る。

「確か、使ってない竿さおが十本くらいあったはず……」

 物置き部屋に行って確認してみると……あった、あった!
 救命着も二着あったので、ビビアンと彼女の一つ年下の少年クレオにそれぞれ着せる事に。
 溶岩竜ようがんりゅうのヘスティアと氷竜ひょうりゅうのフレイディアは屋敷に残ると言い、ルイスとマルクも興味がないそうなので、残りのメンバーで沖釣りに出発した。


 近くの海岸まで歩いていき、船に一人ずつ乗り込む。

「みんな、落ちるなよ! しっかり船につかまってるんだぞ!」

 俺は声を張り上げて言い、船を発進させ、少し沖に出たところで止める。

「ビビアンとクレオは大人についてもらう事。いいな? 海は危険だから、はしゃぎすぎるなよ?」
「「はーい!」」

 二人は元気よく返事をする。
 そうして、釣りが始まった。
 ジライアはなぜかイカばかりを釣っていて、ロードはタコに好かれているようだ。
 アイシスは以前と同じようにアジばかりを釣っている。
 俺は指導する係なので竿は持たず、みんなを見て回る。
 ネレが大きなカツオを釣り上げて、歓声が上がった。

「釣れた」

 いつも表情に出にくいネレだが、今は少しうれしそうにボソッとそう言った。
 リリーもタチウオを釣っており、女性陣も健闘しているようだった。


 そんなこんなで沖釣りは無事に終わり、みんなそれぞれ釣った魚を大事に持って帰った。

「せっかくだから、海鮮バーベキューでもしようか」

 俺が提案すると、みんなが手を挙げて賛成した。
 そして、日が落ちかけた頃、もろもろ準備を終えて海鮮バーベキューが始まった。
 家に残っていたフレイディアやヘスティア、ルイスやマルクも参加している。

「このマダイ、私が釣ったのよ!」
「へぇー、シルビアさん凄いですねぇ」

 シルビアが自慢げに言うと、ルイスが感心していた。
 魚はホイルで焼く事にした。すぐに食べるとなると、骨を取る作業は面倒だからだ。
 そんなこんなで海鮮バーベキューは海の幸をたらふく食べて、大盛況に終わった。


     ◇ ◇ ◇


 二連休も終わり、その日も一日が始まった。
 みんなが仕事に向かったのを確認すると、俺はとりあえず敷地に出た。
 牧場ではルイスとマルクが一緒になって、魔法プールをふくらませ、牛や羊や山羊やぎ、豚をプールに入れていた。

「気持ち良さそうだな、動物達も」

 俺は二人に声をかける。

「はい、最高っすよ!」

 マルクが動物に水をかけながらそう答えた。
 敷地は特に問題なさそうだったので、俺はセントルルアに向かった。


 セントルルアに着くと、街の人々は日常を取り戻しつつあった。
 もちろん戦いの爪痕は大きいが、人々には笑顔があふれている。
 俺は時計塔に登り、最上階の修復にあたっているロードとシャオに声をかけた。

「エイシャルか……」

 ロードが時計塔の屋根から下りてきて言う。

「お疲れ、ロード。どうだ? 修復できそうか?」
「まぁな……だけど、木材が足りない……」
「そうか……アイシス達に相談してみるよ」

 時計塔から下り、今度は道路の補修を担当するアイシスとジライアの元に向かった。

「えぇ? 木材? 無理無理、こっちだって人が足りてないんだからさ。そこまで手が回らないぜ!」

 アイシスは作業しながら言う。

「仕方ない。じゃあ俺が、ビッケルとラボルドと一緒に裏山から木材を持ってくるよ」

 俺は辺境に引き返して、裏山で木材を準備し、アースドラゴンのモグの背中にくくりつける。そして再びセントルルアに飛んだ。
 こうしたみんなの努力があり、少しずつ少しずつ、セントルルアは復興している。


 屋敷に帰ってシャワーを浴びると、すぐに夕食の時間になった。
 今日のメニューは、タコライスにアスパラの塩炒め、カボチャのサラダ、オクラと梅の冷製スープだ。

「そういえば、牙狼団がサミルの街で訓練してるらしいぞ。俺も誘われたんだけど、行きたいやついる?」

 俺がタコライスをかき込みながら尋ねると、サシャとアイシスとダリアが興味ありげだ。

「へぇ、面白そうね」
「腕試しにはいいかもな」
「いいわねぇ」
「じゃ、明日は三人と俺で、サミルの街に行ってみよう」

 俺はそう言って、お茶を飲んで一息ついた。

「そういえば、アイスタシンの街でクイズ大会があるらしいですよ」

 サクが話題を変えた。

「へぇ、クイズ大会か。面白そうだな」

 連休があったとはいえ、いつもはみんな働き詰めだし、息抜きも必要な気がする。

「よし、じゃあ、その日はクイズ大会に行こう!」

 その場で決めると、みんなから歓声が上がった。
 にぎやかな夕食も終わり、それぞれ本を読んだり、音楽を聞いたりと、ゆったりした時間を過ごした。

「明日は私の強さを見せつけるわよぉ!」

 ダリアは牙狼団の訓練をひかえ、張り切っている。

「あんまり力を出しすぎるなよ? サミルの街まで破壊されたらかなわないからな……」
「手加減はしますよ、エイシャル様」

 俺が心配していると、ジライアがごつい腕を振り回して言った。
 余計不安になってきた……


     ◇ ◇ ◇


 次の日、スケジュールボードをかけてから牙狼団の訓練所を訪れた。
 訓練場には軍事用テントが張り巡らされている。

「よぉ、来たかエイシャル」

 ゲオが俺達を見つけて声をかけてきた。

「おぅ。やってんなぁ」
「なら早速、俺とエイシャルであいつらに見本を見せよう……」

 ゲオはそう言って長剣を引き抜く。

「えっ?」

 俺は二歩三歩と、あと退ずさりする。
 ゲオの職業『スキルコピー師』と俺の『生産者』じゃ勝負は見えているだろ!
 心の中でそう思ったが、ゲオはやる気だ。

「行くぞ……!」
「いや、待て、俺は……」
「『牙狼剣・一の舞』」

 ゲオは華麗かれいな技を繰り出してくる。
 えぇーい、くそ!

「『死子舞ししまい』!」

 俺は新たに覚えた技で応戦する。
 剣を打ち合い、互角の攻防が続く。
 しかし、そのうち俺は体力が切れて、喉元のどもとに剣を突きつけられた。

「おぉー! ゲオ様!」
「さすが、我らが団長!」

 模擬戦を見ていた団員から、拍手喝采はくしゅかっさいが起きた。

「なーにやってんの、エイシャル! 情けないわ!」
「し、仕方ないだろ! 俺はそもそも戦闘向きの職業じゃ……」

 サシャに言われながら、俺はその場にへたり込んだ。
 確かに情けない。
 その後、アイシス、サシャ、ダリアは指導係として牙狼団の訓練所で剣や弓を披露ひろうした。
 特に、ダリアの鎌使かまづかいは神がかっていると人気だった。
 ゲオも訓練所を回っている。
 対して、第一印象が最悪だった俺はみんなに避けられていく。
 ふ、ふん! 俺は『生産者』なんだから、そもそも戦いなんて専門外なんだよ。
 べ、別にむなしくなんかねーよ。
 俺は虚勢を張りつつ、一人で地面に絵を描いていた。


 そんなこんなで昼になり、近くの食堂から弁当が振る舞われた。

「アイシス達はさすがの強さだな……エイシャル、お前『生産者』といえど、鍛錬たんれんは必要だぞ……まだ、第一魔王軍や第ゼロ魔王軍との戦いが残っているんだからな……」

 ゲオは弁当を食いながらそう言うが、俺は超投げやりに答える。

「別に俺が直々じきじきに戦わなくてもいいじゃんか。お前とかアイシスに任せるよ」
「指揮は必要だ。制王せいおう組の指揮はお前にしかできない。だから、ある程度の強さは必要なんだよ」

 制王……か。忘れられがちだが、俺は各国の王様に認められ、このアルガス大陸をべる位――制王についている。それで、俺のパーティメンバーは制王組と呼ばれているわけだが……

「うーん、わかったよ……俺もたまにはダンジョンに出るか」

 そんな話をして、午後も訓練した後、俺達はサミルの牙狼団の訓練場をあとにした。


「いやぁ、楽しかったぜ! 可愛い子も多かったし」
「アイシスはそれだけじゃん!」

 サシャが鋭く突っ込む。

「でも、いい運動になったわぁ」

 ダリアも満足そうに言った。
 辺境の屋敷に帰ると、ちょうど同じタイミングで帰ってきたギルド組とばったり会った。

「どうだったの、訓練場は?」

 ネレが尋ねてきた。

「もちろん、俺達が活躍しまくって拍手喝采を浴びたよ」

 俺がそう答えると、アイシス達はおかしそうに笑う。

「エイシャル、ゲオにコテンパンにやられちゃったのよぉ!」

 ダリアが暴露ばくろしてみんなは大笑いだ。俺はさっさと屋敷に入った。
 ふ、ふん! もう、アイツらに強い武器作ってやんねー!
 腹を立ててそんな幼稚ようちな事を考えていると、セントルルアに行っていたシャオとロードも帰ってきた。
 気持ちを切り替えて夕食を食べながら、クイズ大会についてみんなと話し、出場するメンバーをサクとシャオとルイスに決めた。


     ◇ ◇ ◇


 その日、アイスタシンの街でクイズ大会が開催された。
 街はクエスチョンマークの風船で飾りつけられ、中央のステージには一際大きな風船が置かれている。
 俺達はジャンケン屋台やあみだくじ露店でしばらく遊んだ。クイズと全く関係ないな……

「クレオ、グーばっかり出したら負けちゃうぞ」
「エイシャル知らないの? グーが一番つよいんだぞ!」

 ダメだこりゃ。
 ビビアンはジャンケンに強いようで、クエスチョンマークの特大キャンディをゲットしていた。

「クレオはあみだくじの方がいいな……」

 ジライアがあわれみの眼差まなざしで言った。


 その後、あみだくじ露店で妖怪ようかいようかんと妖怪図鑑を当てて満足したクレオを連れ、会場に向かう。そろそろ、クイズ大会が始まる時間である。
 到着すると、出場するサク、シャオ、ルイスはクエスチョンマーク型の帽子をかぶってステージに立った。二十人ほどが出場するようだ。

『さぁ、それではクイズ大会をやっていきますよ! みなさん、わかったら手元のボタンを押してくださいね! 早いもの勝ちです!』

 会場に流れたアナウンスに「わー!」と拍手喝采が起き、クイズ大会が始まった。

『盛り上がってきましたね! では、第一問! 刀鍛冶かたなかじにおいて、武器以外で必要なものとは⁉』

 出場者達が一斉にボタンを押し、「ピンポン」と音が鳴る。

『はい、ではサクさん!』
「強化の玉か、カケラ!」

 サクが的確に答えた。

『正解! それでは、第二問! 土、水、海、風、雷、火……この中で仲間外れなのは⁉』

 今度はルイスがボタンを押してピンポンが鳴る。

『ルイスさん!』
「雷!」
『不正解! では次に早かったライガさん!』
「海!」
『正解! 五大竜の性質を並べてみた問題でした! 海の性質を持つ竜はいませんからね』

 こうして問題は進んでいき、結果、サクが見事に優勝した。
 優勝賞品はなんと魔法エアコンだ。

「サクさん、カッコいいですです~♡」
「サク、やるね」
「サク、えらい!」

 エルメス、ネレ、ダリアをはじめ、女性陣はサクを褒め称える。

「いやぁ、運が良かっただけですよ」

 サクも謙遜けんそんしながら喜んでいるようだが、たぶん女性陣が嬉しいのは魔法エアコンがあるからだぞ。


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