料理は適当、推理は本気~皇帝の病と事件を解く謎解きズボラレシピ~

Erily

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4 理想と現実

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sideルシウス=アウレリウス

は本当に美味しかった。

卵で包む事をせず、混ぜ合わせるとは!?
なんという大胆さだろうか!?

しかも、ケチャップとライスが絡み合う中に、たまに卵のふわふわした甘みが来る。
これは、まるで精密に計算されたかような、完璧な料理ではないか?

これを作った料理人はさぞかし名があるに違いない。

俺の脳内には、金髪の美しい女性がよぎった。
長身で、金の髪は僅かにカールして、艶めき、少しだけ鋭いような切長の瞳はまた綺麗で、唇は意思が強そうにキュッと結んでいる。

そんなクールな美女だ。

「おい、お前…!」

「は、はい!
皇帝陛下!」

「彼女を見たんだろう?」

「は…?」

「だから、このオムライスを作った女性だ。」

「は、はい、確かに…!」

「どのようなおなごだった?」

「は、はい…
背は割と低くて…」

「は?
そんなはず…!
いや、いい。
続けろ。」

「顔は愛らしいですが、たぬき顔で、目がとろんとして大きく…」

「はぁ…?」

俺の中の何かが崩れていく…

「唇はぽってりとしていて…
少し痛んだ茶色の髪を一つに束ねて…
洋服は割とボロくて…」

「もういい!」

「はっ…!
も、申し訳ございません!!!」

「いや、下がっていいぞ。
少し休む。」

俺は持病の胃痛がして少し休む事にした。

エレナ=ポット、恐るべし!

俺の理想を片っ端から破るなどと…!

うーん…

やはり理想の美女とは出会えぬか…

いつも食べた後には胸焼けか胃痛がするのだが、今日は胃痛の方だったらしい。
俺は処方された薬から、くじ引きのように一枚引いて飲んだ。

持病はかなり多く、医者も匙を投げるほどだった。

とりあえずの薬はあるが…
まぁ、気休めだろう…

しかし、エレナか…

会ってみたい…

真の姿を…

見てみたいものだ…

そして、俺は夢の中に向かった。
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