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2章 スティルド王国編
第53話 宿探し
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馬車は無事に町の中に入ることができ、停留所で停車する。
「明日の朝には出発するので、それまでにお戻りください」
御者は一礼して、馬たちのケアをする。
琉海たちは馬車から荷物を下ろしたと後、荷物を持って歩き出す。
「さて、宿を探すか」
琉海が宿を探しにいこうとしたとき――
「待ってください。この町に私たち専用の宿がありますので、そちらに行きませんか」
「いや、そこまでしてもらう必要はありませよ」
あまり貴族と深く関わると面倒事に巻き込まれそうと思い、琉海は断りを入れたの だが、思いがけない情報を聞かせられる。
「そういうわけにはいきません。それにこれから宿を取るのは大変だと思いますよ」
ティニアはそう言って視線を外した。
琉海はその視線を追う。
そこには宿屋の看板が見えた。
そして、その宿の前には『満室』の二文字が掲げられていた。
「この時間だとほとんどの宿が満室になってしまうんですよ。特に安いところほど空いてる可能性は低いはずです」
「本当ですか?」
たまたま目の前のあった宿が満室だったのではと琉海は思う。
「確認してみればわかると思いますよ」
琉海は疑いつつ、宿を探すことにした。
夜になったため、飲み歩く男たちが目立っていた。
宿の数も前の町に比べて多い気がする。
王都の向かう間の中継地点の町だから、前の町に比べて多いのだろう。
宿が多いのならば、どこかにあるだろうと思ったのだが、どの宿にも『満室』の看板が置かれていた。
「これは難しそうね」
「……そうみたいですね」
静華の見解に琉海もため息交じりに頷いた。
「じゃあ、行きましょうか」
ティニアはそう言って先頭を歩き出す。
町の中心に向かっていくと大きな屋敷が見えてきた。
「ここです」
「えっと……これって屋敷ですよね」
宿のようには見えない。というか、宿を示す看板がない。
「そうですよ。ここはスタント公爵家の別荘です」
「別荘……」
「私たち専用の宿に行くといったじゃないですか。それじゃ、入りましょう」
ティニアが先導してくれる。
王都への中間地点となるこの町には、貴族の別荘となる建物が多いそうだ。
屋敷の前には門番のように立つ警備兵がいた。
ティニアが近づくと、警備兵が門の扉を開ける。
ティニアはそのまま、中に入っていき、その後ろをアンジュが追随する。
琉海たちもティニアの後を追って入った。
門を抜けて庭園を通りすぎると屋敷の扉が見える。
屋敷の扉の前には一人の女性が立っていた。
「おかえりなさいませ。ティニア様」
出迎えたのは、桃髪女性のメイドだった。
風格から琉海より一つか二つ年上の女性に見える。
「ただいま、メイリ。元気だったかしら」
「はい。健康に働かせてもらっています」
「そう。それは良かったわ」
メイリと呼ばれた女性は、ティニアと楽しそうに話している。
「アンジュも元気だった?」
メイリが聞くと、
「元気でなくては、ティニア様の警護は務まらない」
「あはは、アンジュは相変わらず、お堅いのね」
「メイリが軽すぎるだけだ」
アンジュはムスっとした顔をして、その表情にメイリは微笑みを浮かべる。
そうして一通り話し終えた後、メイリの視線は後ろにいる琉海たちに向かう。
「あら、お客様ですか?」
「私たちの命を助けてくれた方よ。ルイ様とシズカ様とエアリス様よ」
「まあ、ティニア様の窮地を助けてくれたのですか。家臣を代表してお礼を述べさせていただきます。ありがとうございます」
メイリがさっきまでの朗らかさを消し、真剣な面持ちで礼を述べた。
「いえ、たまたま通りかかっただけですから」
「ルイ様はお強いですから、メイリも少し指南してもらったら、どうかしら?」
「……え?」
ティニアの突然の言葉に琉海は驚く。
「ティニア様が言うほどですか。それなら、ぜひご教示いただきたいですね」
メイリも乗り気のようだ。
「時間があるときでいいのでよかったら、お願いします」
ティニアが上目遣いで見て来る。
「そ、そうですね。時間があるときならいいですよ」
ティニアの可憐さに負けた琉海は頷いてしまった。
静華とエアリスの視線が痛い気がした。
「ありがとうございます。それで、今日は泊まられるんですよね」
メイリは今後のことをティニアに聞く。
「ええ、ルイ様たちにも部屋を用意してもらえるかしら」
「かしこまりました。では、ご案内しますのでこちらに」
メイリの案内で部屋に向かう琉海たち。
「こちらです」
琉海たちが案内されたのは一つの部屋だった。
「リビングは共同ですが、寝室は中で三つに分かれているのでご安心ください」
メイリは女性の静華とエアリスにそう言った。
「惜しかったわね。琉海と一緒に寝れなくて」
エアリスがいたずらっぽく静華に言う。
「何を言っているのかしら」
エアリスに平然と返す静華。
その反応に「あれ?」と首を傾げたエアリス。
「何やっているんだよ。入るぞ」
琉海は部屋の扉を開けた。
室内はソファに豪華な装飾品、調度品が飾られていた。
キラキラと光りを放つ室内。
日本と変わらない室内の明るさ。
「すごい量の魔道具ね」
静華が天井を見て、光の正体を見つめる。
天井に並ぶのは、光を放つ魔道具だった。
魔道具のほとんどは人間との友好の少ないエルフが作って市場に並ぶため、値段は高く、安い宿や村や貧困層には普及されていない代物らしい。
たしかに、今までの宿や村では、蝋燭を使った火が主流だった。
「これでも、ここは公爵家の別荘ですから」
メイリの一言に琉海は貴族の凄さを実感させられた。
魔道具の使用方法を一通り聞き終え、琉海たちの部屋からメイリは退出した。
久々に三人になった琉海たち。
「なんか、色々と別世界だな」
この世界に来た頃も別世界に感じていたが、それに慣れると貴族の生活がものすごいことに気づかされた。
まあ、これでも日本での生活ほど、快適とは言えないのだが、それも遠い記憶のように今は感じる。
用意された部屋で琉海たちは思い思いに過ごしたのだった。
「明日の朝には出発するので、それまでにお戻りください」
御者は一礼して、馬たちのケアをする。
琉海たちは馬車から荷物を下ろしたと後、荷物を持って歩き出す。
「さて、宿を探すか」
琉海が宿を探しにいこうとしたとき――
「待ってください。この町に私たち専用の宿がありますので、そちらに行きませんか」
「いや、そこまでしてもらう必要はありませよ」
あまり貴族と深く関わると面倒事に巻き込まれそうと思い、琉海は断りを入れたの だが、思いがけない情報を聞かせられる。
「そういうわけにはいきません。それにこれから宿を取るのは大変だと思いますよ」
ティニアはそう言って視線を外した。
琉海はその視線を追う。
そこには宿屋の看板が見えた。
そして、その宿の前には『満室』の二文字が掲げられていた。
「この時間だとほとんどの宿が満室になってしまうんですよ。特に安いところほど空いてる可能性は低いはずです」
「本当ですか?」
たまたま目の前のあった宿が満室だったのではと琉海は思う。
「確認してみればわかると思いますよ」
琉海は疑いつつ、宿を探すことにした。
夜になったため、飲み歩く男たちが目立っていた。
宿の数も前の町に比べて多い気がする。
王都の向かう間の中継地点の町だから、前の町に比べて多いのだろう。
宿が多いのならば、どこかにあるだろうと思ったのだが、どの宿にも『満室』の看板が置かれていた。
「これは難しそうね」
「……そうみたいですね」
静華の見解に琉海もため息交じりに頷いた。
「じゃあ、行きましょうか」
ティニアはそう言って先頭を歩き出す。
町の中心に向かっていくと大きな屋敷が見えてきた。
「ここです」
「えっと……これって屋敷ですよね」
宿のようには見えない。というか、宿を示す看板がない。
「そうですよ。ここはスタント公爵家の別荘です」
「別荘……」
「私たち専用の宿に行くといったじゃないですか。それじゃ、入りましょう」
ティニアが先導してくれる。
王都への中間地点となるこの町には、貴族の別荘となる建物が多いそうだ。
屋敷の前には門番のように立つ警備兵がいた。
ティニアが近づくと、警備兵が門の扉を開ける。
ティニアはそのまま、中に入っていき、その後ろをアンジュが追随する。
琉海たちもティニアの後を追って入った。
門を抜けて庭園を通りすぎると屋敷の扉が見える。
屋敷の扉の前には一人の女性が立っていた。
「おかえりなさいませ。ティニア様」
出迎えたのは、桃髪女性のメイドだった。
風格から琉海より一つか二つ年上の女性に見える。
「ただいま、メイリ。元気だったかしら」
「はい。健康に働かせてもらっています」
「そう。それは良かったわ」
メイリと呼ばれた女性は、ティニアと楽しそうに話している。
「アンジュも元気だった?」
メイリが聞くと、
「元気でなくては、ティニア様の警護は務まらない」
「あはは、アンジュは相変わらず、お堅いのね」
「メイリが軽すぎるだけだ」
アンジュはムスっとした顔をして、その表情にメイリは微笑みを浮かべる。
そうして一通り話し終えた後、メイリの視線は後ろにいる琉海たちに向かう。
「あら、お客様ですか?」
「私たちの命を助けてくれた方よ。ルイ様とシズカ様とエアリス様よ」
「まあ、ティニア様の窮地を助けてくれたのですか。家臣を代表してお礼を述べさせていただきます。ありがとうございます」
メイリがさっきまでの朗らかさを消し、真剣な面持ちで礼を述べた。
「いえ、たまたま通りかかっただけですから」
「ルイ様はお強いですから、メイリも少し指南してもらったら、どうかしら?」
「……え?」
ティニアの突然の言葉に琉海は驚く。
「ティニア様が言うほどですか。それなら、ぜひご教示いただきたいですね」
メイリも乗り気のようだ。
「時間があるときでいいのでよかったら、お願いします」
ティニアが上目遣いで見て来る。
「そ、そうですね。時間があるときならいいですよ」
ティニアの可憐さに負けた琉海は頷いてしまった。
静華とエアリスの視線が痛い気がした。
「ありがとうございます。それで、今日は泊まられるんですよね」
メイリは今後のことをティニアに聞く。
「ええ、ルイ様たちにも部屋を用意してもらえるかしら」
「かしこまりました。では、ご案内しますのでこちらに」
メイリの案内で部屋に向かう琉海たち。
「こちらです」
琉海たちが案内されたのは一つの部屋だった。
「リビングは共同ですが、寝室は中で三つに分かれているのでご安心ください」
メイリは女性の静華とエアリスにそう言った。
「惜しかったわね。琉海と一緒に寝れなくて」
エアリスがいたずらっぽく静華に言う。
「何を言っているのかしら」
エアリスに平然と返す静華。
その反応に「あれ?」と首を傾げたエアリス。
「何やっているんだよ。入るぞ」
琉海は部屋の扉を開けた。
室内はソファに豪華な装飾品、調度品が飾られていた。
キラキラと光りを放つ室内。
日本と変わらない室内の明るさ。
「すごい量の魔道具ね」
静華が天井を見て、光の正体を見つめる。
天井に並ぶのは、光を放つ魔道具だった。
魔道具のほとんどは人間との友好の少ないエルフが作って市場に並ぶため、値段は高く、安い宿や村や貧困層には普及されていない代物らしい。
たしかに、今までの宿や村では、蝋燭を使った火が主流だった。
「これでも、ここは公爵家の別荘ですから」
メイリの一言に琉海は貴族の凄さを実感させられた。
魔道具の使用方法を一通り聞き終え、琉海たちの部屋からメイリは退出した。
久々に三人になった琉海たち。
「なんか、色々と別世界だな」
この世界に来た頃も別世界に感じていたが、それに慣れると貴族の生活がものすごいことに気づかされた。
まあ、これでも日本での生活ほど、快適とは言えないのだが、それも遠い記憶のように今は感じる。
用意された部屋で琉海たちは思い思いに過ごしたのだった。
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