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#011 陸軍中佐、ジェルス=アンヴァル その2
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「獲った!」
右腕が邪魔をして死角になったジェルスの脇腹に、俺の左拳が叩き込まれる。
……かに思われた、その瞬間。
ザァン!
気がついた時には、既に目の前からジェルスがいなくなっていた。
そして俺の全身から吹き出す血を視認し、身体中を切られたような痛みを感じた後に、ようやく俺が反応できない速度で全身を切り裂かれたことに気がついた。
「なん……だと」
「私が剣を鞘に収めて、隙だらけに見えたのだろう?」
俺の心を見透かしたように、ジェルスが説明を始める。
「敵を前にして、そんな分かり易い隙を晒す阿呆がいるか。戦っている相手の行動は、全てブラフだと思え」
ジェルスの話を聞きながら、俺は地面に膝をついてギリ全身が倒れるのを耐えていた。
「しかし、自ら右腕を千切ったのには驚いた。未だかつて、そんな方法で私の能力を攻略されたことはない。褒めてやる」
起きあがろうとするが、ダメだ。
まるで全身に力が入らない。
「だから今度は貴様の全身を切り裂いた。これでもう、貴様の全身は私のコントロール下にある」
ジェルスの言う通り、俺のほぼ全身が硬直したまま自分の意思で動かせなくなった。
「テメェ、俺を殺してどうするつもりだ?」
首から上は動かせるので、何とか必死に言葉をヒリ出す。
この状況を打破する方法を考える時間が欲しい。
ともかく会話でジェルスの気を引くんだ。
「どのみち俺を倒したところで、テメェじゃアリシアには勝てねぇぞ」
「魔王の娘、アリシアか。あいにく、私はそこまで彼女に興味がない」
剣についた俺の血を払いながら、ジェルスが言う。
「私が切りたいのは、やはり貴様だライア=ドレイク。人類を守る兵士でありながら、敵であるはずの魔族に成り果てた下衆め」
言いながら、剣の切先を俺の顔に突き立てるジェルス。
「私にはそれがどうしようもなく許せない。何故だ? 何故貴様は軍を裏切り、魔王なぞに魂を売った?」
力強く、しかしどこか悲しげにジェルスが俺に訴えてくる。
理由は、親父に殺されたから……。
いや、それはきっかけに過ぎない。
「魔族になって、アリシアに協力する理由……か」
顔を上に向け、天を仰ぎながら俺が呟く。
俺はアリシアのことが大好きだ。
勿論グロリアさんのことも好きだ。
俺は二人を守りたくて一緒に行動しているのか?
いや、違う。
二人は俺より強い。
別に俺がいなくなったところで困るようなことは何もないんだ。
なのになんで……。
二人と一緒に旅をした時間は、たったの数日に過ぎないが、それでも、今までとは比べ物にならないくらい楽しい時間だったのを覚えている。
あのクソッタレな戦場と比べて、ずっと幸せな毎日だった。
俺はただ、ずっとこの現在を過ごしていたいだけなんだ。
「”一緒にいたいから”。ただ、それだけの理由だ」
絶体絶命の状況で、腹の底から出た本音。
自分でも信じられないくらい、清々しい笑顔だった。
「……それが貴様の願いか」
呆れたような顔で、剣を握る手を震わせるジェルス。
「なら、こんなところで諦めるな。立ち上がって拳を握れ。ここで死ねば、二度とアリシアには会えないのだぞ?」
ジェルスの言葉を聞いて、俺の体の奥底から言葉に表せない程の荒々しさで魂が……魔力が溢れ出てくるのを感じた。
目を閉じて、精神を研ぎ澄ます。
俺の全身を血液のように巡る魔力、その流れを感じ取れるように。
魔力とは精神のエネルギー。
そして、魔戦術とは精神の具現化。
俺の願いは、なんだ?
「アリシアを守れるくらい、強くなりたい……」
そのために出来ることは、なんだ?
「アリシアの敵は、一人残らず……俺がこの手でブッ飛ばしてやる!」
両目をカッと開き、自分自身の問いへ回答する。
精神、願いの行く末は明白だ。
それを実現するだけの魔力量も、魔族と化した俺の体には宿っている。
なら後は、それを実戦で試すだけだ。
「それでいい、ライア=ドレイク」
笑顔で俺に剣を向けるジェルス。
「ならば、相応の試練を与えよう」
ジェルスが言って、魔力の出力を高めてきた。
魔戦術による全身の拘束がさっきよりも強くなる。
いよいよ首から上も動かなくなりやがった。
「だが! この程度の拘束で、俺のアリシアへの”愛”を止められると思うなぁぁぁ!」
俺の精神の昂りに呼応するように、全身から凄まじい量の魔力が噴き出してくる。
その魔力でジェルスの能力を上書きし、全身のコントロールを奪い返した。
飛び上がり、ジェルスに向かって拳を放ちながら俺が言う。
「ジェェェルスッ!」
ガキィ!
俺の左拳とジェルスの剣がぶつかり合い、火花が散った。
「ありがとうな! お前のおかげで、俺はまだ戦える!」
「そういうことは、私に勝ってから言え!」
言いながら、剣で拳を弾き返すジェルス。
そのままの流れで構えを変え、神速の斬撃を解き放つ。
「──”絶技、風迅裂破”」
目にも止まらぬ速さで繰り出される、無数の斬撃。
ついさっき俺を行動不能にまで追いやった技だ。
だが一度食らった上で、正面から技を使われや今なら見切ることができる。
一撃一撃の斬撃に対し、拳の打撃を打ち込んで弾く。
ガガガガガッ!
「片腕でこの技は受け切れまい!」
勝ったような口をきくジェルスに、俺は満面の笑みで言葉を返した。
「”片腕のまま”なら、なぁ!」
今の俺は一時的に、通常以上の魔力出力が出せる状況になっている。
その魔力で動体視力を強化し、ジェルスの斬撃に対応しているのだ。
そして大量の魔力があれば、”自己治癒能力”を更に強化し、欠損した部位を一瞬で元通りにすることが可能なのだ。
「右腕が、既に回復しているだと!?」
俺の状態を確認したジェルスが言う。
「流石に魔族の回復速度は恐ろしいな!」
拳と剣が強く打ち付けられ、弾き飛ばされる。
それに合わせて、俺とジェルスがお互い後方に吹っ飛んだ。
距離を空けて、ジェルスが続ける。
「面白い。やはり貴様は、英雄ライア=ドレイクそのものだな」
「そりゃもう昔の話だ。今の俺はただのアリシアの下僕、ライアだ」
だが、どうにも自分が魔族であるというより、アリシアの下僕であるというより、どうしようもなく今の戦いを楽しみながら、俺は笑っていた。
「いや、”君”は何も変わっていない。幼き日の私を助けてくれた、あの時の君と……な」
右腕が邪魔をして死角になったジェルスの脇腹に、俺の左拳が叩き込まれる。
……かに思われた、その瞬間。
ザァン!
気がついた時には、既に目の前からジェルスがいなくなっていた。
そして俺の全身から吹き出す血を視認し、身体中を切られたような痛みを感じた後に、ようやく俺が反応できない速度で全身を切り裂かれたことに気がついた。
「なん……だと」
「私が剣を鞘に収めて、隙だらけに見えたのだろう?」
俺の心を見透かしたように、ジェルスが説明を始める。
「敵を前にして、そんな分かり易い隙を晒す阿呆がいるか。戦っている相手の行動は、全てブラフだと思え」
ジェルスの話を聞きながら、俺は地面に膝をついてギリ全身が倒れるのを耐えていた。
「しかし、自ら右腕を千切ったのには驚いた。未だかつて、そんな方法で私の能力を攻略されたことはない。褒めてやる」
起きあがろうとするが、ダメだ。
まるで全身に力が入らない。
「だから今度は貴様の全身を切り裂いた。これでもう、貴様の全身は私のコントロール下にある」
ジェルスの言う通り、俺のほぼ全身が硬直したまま自分の意思で動かせなくなった。
「テメェ、俺を殺してどうするつもりだ?」
首から上は動かせるので、何とか必死に言葉をヒリ出す。
この状況を打破する方法を考える時間が欲しい。
ともかく会話でジェルスの気を引くんだ。
「どのみち俺を倒したところで、テメェじゃアリシアには勝てねぇぞ」
「魔王の娘、アリシアか。あいにく、私はそこまで彼女に興味がない」
剣についた俺の血を払いながら、ジェルスが言う。
「私が切りたいのは、やはり貴様だライア=ドレイク。人類を守る兵士でありながら、敵であるはずの魔族に成り果てた下衆め」
言いながら、剣の切先を俺の顔に突き立てるジェルス。
「私にはそれがどうしようもなく許せない。何故だ? 何故貴様は軍を裏切り、魔王なぞに魂を売った?」
力強く、しかしどこか悲しげにジェルスが俺に訴えてくる。
理由は、親父に殺されたから……。
いや、それはきっかけに過ぎない。
「魔族になって、アリシアに協力する理由……か」
顔を上に向け、天を仰ぎながら俺が呟く。
俺はアリシアのことが大好きだ。
勿論グロリアさんのことも好きだ。
俺は二人を守りたくて一緒に行動しているのか?
いや、違う。
二人は俺より強い。
別に俺がいなくなったところで困るようなことは何もないんだ。
なのになんで……。
二人と一緒に旅をした時間は、たったの数日に過ぎないが、それでも、今までとは比べ物にならないくらい楽しい時間だったのを覚えている。
あのクソッタレな戦場と比べて、ずっと幸せな毎日だった。
俺はただ、ずっとこの現在を過ごしていたいだけなんだ。
「”一緒にいたいから”。ただ、それだけの理由だ」
絶体絶命の状況で、腹の底から出た本音。
自分でも信じられないくらい、清々しい笑顔だった。
「……それが貴様の願いか」
呆れたような顔で、剣を握る手を震わせるジェルス。
「なら、こんなところで諦めるな。立ち上がって拳を握れ。ここで死ねば、二度とアリシアには会えないのだぞ?」
ジェルスの言葉を聞いて、俺の体の奥底から言葉に表せない程の荒々しさで魂が……魔力が溢れ出てくるのを感じた。
目を閉じて、精神を研ぎ澄ます。
俺の全身を血液のように巡る魔力、その流れを感じ取れるように。
魔力とは精神のエネルギー。
そして、魔戦術とは精神の具現化。
俺の願いは、なんだ?
「アリシアを守れるくらい、強くなりたい……」
そのために出来ることは、なんだ?
「アリシアの敵は、一人残らず……俺がこの手でブッ飛ばしてやる!」
両目をカッと開き、自分自身の問いへ回答する。
精神、願いの行く末は明白だ。
それを実現するだけの魔力量も、魔族と化した俺の体には宿っている。
なら後は、それを実戦で試すだけだ。
「それでいい、ライア=ドレイク」
笑顔で俺に剣を向けるジェルス。
「ならば、相応の試練を与えよう」
ジェルスが言って、魔力の出力を高めてきた。
魔戦術による全身の拘束がさっきよりも強くなる。
いよいよ首から上も動かなくなりやがった。
「だが! この程度の拘束で、俺のアリシアへの”愛”を止められると思うなぁぁぁ!」
俺の精神の昂りに呼応するように、全身から凄まじい量の魔力が噴き出してくる。
その魔力でジェルスの能力を上書きし、全身のコントロールを奪い返した。
飛び上がり、ジェルスに向かって拳を放ちながら俺が言う。
「ジェェェルスッ!」
ガキィ!
俺の左拳とジェルスの剣がぶつかり合い、火花が散った。
「ありがとうな! お前のおかげで、俺はまだ戦える!」
「そういうことは、私に勝ってから言え!」
言いながら、剣で拳を弾き返すジェルス。
そのままの流れで構えを変え、神速の斬撃を解き放つ。
「──”絶技、風迅裂破”」
目にも止まらぬ速さで繰り出される、無数の斬撃。
ついさっき俺を行動不能にまで追いやった技だ。
だが一度食らった上で、正面から技を使われや今なら見切ることができる。
一撃一撃の斬撃に対し、拳の打撃を打ち込んで弾く。
ガガガガガッ!
「片腕でこの技は受け切れまい!」
勝ったような口をきくジェルスに、俺は満面の笑みで言葉を返した。
「”片腕のまま”なら、なぁ!」
今の俺は一時的に、通常以上の魔力出力が出せる状況になっている。
その魔力で動体視力を強化し、ジェルスの斬撃に対応しているのだ。
そして大量の魔力があれば、”自己治癒能力”を更に強化し、欠損した部位を一瞬で元通りにすることが可能なのだ。
「右腕が、既に回復しているだと!?」
俺の状態を確認したジェルスが言う。
「流石に魔族の回復速度は恐ろしいな!」
拳と剣が強く打ち付けられ、弾き飛ばされる。
それに合わせて、俺とジェルスがお互い後方に吹っ飛んだ。
距離を空けて、ジェルスが続ける。
「面白い。やはり貴様は、英雄ライア=ドレイクそのものだな」
「そりゃもう昔の話だ。今の俺はただのアリシアの下僕、ライアだ」
だが、どうにも自分が魔族であるというより、アリシアの下僕であるというより、どうしようもなく今の戦いを楽しみながら、俺は笑っていた。
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