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一つ目の七不思議
ミミッコと仲良くなるようです
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かー君は確かにミミッコが時間を戻せることを確認した。
「ホントだ…。ホントに時間が戻ってるね…。」
極めて非現実的な出来事だが、手に持ったボールを投げたり、ノートに書いた文字を確認したりして、時間が戻る事を確信した。
「フフフ、すごいでしょこの能力!オレ一人教卓にいた時はまったく使う必要なかったけど、今ならたくさん使えるよっ!」
時間を巻き戻せる。こんな能力があれば学生が日常生活で行うすべての事象は簡単なものになるかもしれない。それに時間が巻き戻っておるその間の記憶が戻る事も無かったため、使い方によっては永遠の時間が手に入ったとも言えるだろう。すべてはかー君とミミッコの使い方次第である。
「ねぇねぇ、時間戻してさぁゲームして遊ばない?」
ミミッコから甘い誘惑、現実世界の地獄に導かんとするような提案がされた。
「いや、時間戻したら古文の課題もやり直すことになるよね…。それは嫌だなぁ。」
かー君は、冷静だった。
「それもそうか…。じゃあ今からやろうっ!もう待ちくたびれたよー。」
ミミッコは、部屋中を飛び回る。こんなに暴れたら部屋中がぐちゃぐちゃになりそうだが、動きとは裏腹に部屋は静かだ。
「そうだねっ!今日は夜更かししちゃおっかな!」
かー君は、冷静な判断をする一方で、日常生活で規則正しい生活を送らない選択を簡単に取る人間だった。今日はなどとあたかもいつもは夜更かしをしなさそうな口ぶりだが決してそのような事は無い。
「どんなのあるのっ?2人でできるやつがいいっ!コントローラーは2つある?あっ、でもオレ、コントローラー使えないや。」
ミミッコが興奮しながら早口で言う。戦前から意識を持っている話し方では無いその様子は、ミミッコが人間ではなく別の生命体と考えるに十分かもしれない。
「2人でできるやつか…。んー、これとか?」
かー君が選んだゲームはボードゲーム系のゲームだった。このようなゲームは、誰かと遊んで面白いものでコンピュータ相手でももちろん楽しめるものだが、一抹の寂しさもあるかもしれない。
「いいじゃんっ、いいじゃんっ。それにしようっ!」
ミミッコは何のゲームでも良かったかのように返事をする。かー君が早速ソフトをセットし、テレビを付け、入力切替し、ゲームの準備をする。
「えーっと…使うコントローラーは1つでいいのか…。」
いざゲームを始めると、かー君が1人で2人分のプレーヤーを操作して遊んでいるだけで、それでもミミッコは楽しそうだったがかー君はいまいち楽しくなかった。
翌日の授業中、昨日の夜更かしが案の定かー君の眠気を誘う。いや、誘うというのは間違いで、まるで魔法がかかったかのように当然の事の如く眠ろうとする。授業のために発せられる先生の言葉は、意味を持たない言葉の羅列のように聞こえ、頭の思考は考える事を止め、決して身体が極端疲れているわけではなかったが当然のように眠りにつく。かー君は、最早眠気に抗うことを止め、眠りにつこうとしていた。
「そう言えば、かー君っ!」
急にミミッコが大きな声を出し思わず膝より上が宙を浮きそうになる。眠りにつこうとしている時に突然覚醒し、身体がこのような反応をすることはかー君にとってはよくある事だ。
「七不思議の話、結局しなかったけど…。今とか話せる?」
突拍子もないタイミングでミミッコが七不思議の話をする。かー君は一瞬思考が停止し、何かを自動的に思い出すように脳が働き、自分が授業中の身であることを思い出す。そして、冷静にノートの片隅に無理と書いた。
「どうせ授業なんて聞いてないんだからさっ。ねっ。」
かー君は、何がねっなのか分からなかったが、授業なんて聞いてないとストレートに言われ少し頭に血が上り真面目に授業を聞いてやろうと思ったが前回の授業内容が頭に入っていなければもちろん予習もしていなく、結局気難しい雰囲気を出すだけで精一杯だった。
昼休みが始まるチャイムが鳴る。クラスの生徒が各々に動き始め昼食の準備を始める。ある生徒は、学校で注文している弁当を取りに行き、ある生徒は用意していた昼食を手に取り教室の外へ消えていく。かー君のクラスに違うクラスからやってきて一緒に食べ始める生徒もいた。
「ずっとこの教室にいたんだけど…。かー君、いつも一人でご飯食べてたね。」
ミミッコが、悪意無く余計な事を言い、かー君はカバンからコンビニで買ったコッペパンを取り出した。
「なんで一人でご飯食べて、一人だけわびしいご飯食べてるの?みんなで食べた方が楽しいじゃん!」
ミミッコは、さらに幼児のような純粋か大人になれなかった人間のように質問を重ねたが、かー君は顔色を変えずにコッペパンをほおばり3分ほどで席を立った。普段は、早急に昼食を終え飲食の禁止の図書室に向かい、席を確保し本を読んだり突っ伏して寝たりしていた。だが今日はミミッコと話をしたかったため、図書室で席を取れなかった時に使う、プールの授業がある時にしか解放されない短い廊下の先にある屋上のドアの前に向かった。
「友達がいないから一人でご飯食べてんだよっ!いいでしょ、別にっ!」
かー君は、人気のない廊下に着いて開口一番ミミッコに言い放った。
「ごめんよー、はしゃぎすぎちゃっていらないこと言っちゃったー…。もうこんなこと言わないから…、許してー。」
「まぁー、いいけど…。」
本当にいいのかどうかは分からない。思わず怒りを示す言葉を言う事が、相手を攻撃する言葉になってしまう可能性を多分に感じ、はたして良い事柄なのか分からない温厚な性格が反射的にいいと言わせたのかもしれない。
「ほんとー、良かったー。じゃあさっ…、七不思議の話なんだけど…。」
「知らないよっ、七不思議なんてっ!聞いたことないし、それに誰かに聞きに行ったりなんてできないし…。」
かー君が生きる時代、学校で七不思議の話題で盛り上がるなんて事は無く、そして七不思議のような学校の都市伝説的歴史に興味を持つ人がいなければそれが万が一笑い話として話している生徒がいてもそれを聞きに行く気持ちがまったく無いのがかー君だった。
「そうだよね…。どうしよう…。一つなら七不思議知ってんだけど…。」
ミミッコが細い声で独り言のように声を出す。開く様子が見えなかった宝箱のどこからその声が出たのか分からないくらいだ。
「えっ知ってんのっ!そう言えば昔はそんな話が盛んだったみたいなこと言ってたもんね!それ、教えてよ!あと、一つしか知らないの?」
かー君が明るく言う。先のちょっとしたいざこざを忘れるのようになのか、七不思議に興味があったのか分からない明るさだ。
「いやっ、もちろん噂だよ。噂だからホントかどうか分からないし…、記憶違いかもしれないし。あと、これしか思い出せなくて…。ちょっと頑張って思い出してみるけど…。期待しないでー。」
最早この状況で七不思議が噂か本当かなど判断がつかなければ考える必要が無い状況に思えるが、ミミッコは間違いの可能性もある事を言い聞かす。
「それで、その話って…?」
「夜になると動く人体模型なんだけど…。」
「ホントだ…。ホントに時間が戻ってるね…。」
極めて非現実的な出来事だが、手に持ったボールを投げたり、ノートに書いた文字を確認したりして、時間が戻る事を確信した。
「フフフ、すごいでしょこの能力!オレ一人教卓にいた時はまったく使う必要なかったけど、今ならたくさん使えるよっ!」
時間を巻き戻せる。こんな能力があれば学生が日常生活で行うすべての事象は簡単なものになるかもしれない。それに時間が巻き戻っておるその間の記憶が戻る事も無かったため、使い方によっては永遠の時間が手に入ったとも言えるだろう。すべてはかー君とミミッコの使い方次第である。
「ねぇねぇ、時間戻してさぁゲームして遊ばない?」
ミミッコから甘い誘惑、現実世界の地獄に導かんとするような提案がされた。
「いや、時間戻したら古文の課題もやり直すことになるよね…。それは嫌だなぁ。」
かー君は、冷静だった。
「それもそうか…。じゃあ今からやろうっ!もう待ちくたびれたよー。」
ミミッコは、部屋中を飛び回る。こんなに暴れたら部屋中がぐちゃぐちゃになりそうだが、動きとは裏腹に部屋は静かだ。
「そうだねっ!今日は夜更かししちゃおっかな!」
かー君は、冷静な判断をする一方で、日常生活で規則正しい生活を送らない選択を簡単に取る人間だった。今日はなどとあたかもいつもは夜更かしをしなさそうな口ぶりだが決してそのような事は無い。
「どんなのあるのっ?2人でできるやつがいいっ!コントローラーは2つある?あっ、でもオレ、コントローラー使えないや。」
ミミッコが興奮しながら早口で言う。戦前から意識を持っている話し方では無いその様子は、ミミッコが人間ではなく別の生命体と考えるに十分かもしれない。
「2人でできるやつか…。んー、これとか?」
かー君が選んだゲームはボードゲーム系のゲームだった。このようなゲームは、誰かと遊んで面白いものでコンピュータ相手でももちろん楽しめるものだが、一抹の寂しさもあるかもしれない。
「いいじゃんっ、いいじゃんっ。それにしようっ!」
ミミッコは何のゲームでも良かったかのように返事をする。かー君が早速ソフトをセットし、テレビを付け、入力切替し、ゲームの準備をする。
「えーっと…使うコントローラーは1つでいいのか…。」
いざゲームを始めると、かー君が1人で2人分のプレーヤーを操作して遊んでいるだけで、それでもミミッコは楽しそうだったがかー君はいまいち楽しくなかった。
翌日の授業中、昨日の夜更かしが案の定かー君の眠気を誘う。いや、誘うというのは間違いで、まるで魔法がかかったかのように当然の事の如く眠ろうとする。授業のために発せられる先生の言葉は、意味を持たない言葉の羅列のように聞こえ、頭の思考は考える事を止め、決して身体が極端疲れているわけではなかったが当然のように眠りにつく。かー君は、最早眠気に抗うことを止め、眠りにつこうとしていた。
「そう言えば、かー君っ!」
急にミミッコが大きな声を出し思わず膝より上が宙を浮きそうになる。眠りにつこうとしている時に突然覚醒し、身体がこのような反応をすることはかー君にとってはよくある事だ。
「七不思議の話、結局しなかったけど…。今とか話せる?」
突拍子もないタイミングでミミッコが七不思議の話をする。かー君は一瞬思考が停止し、何かを自動的に思い出すように脳が働き、自分が授業中の身であることを思い出す。そして、冷静にノートの片隅に無理と書いた。
「どうせ授業なんて聞いてないんだからさっ。ねっ。」
かー君は、何がねっなのか分からなかったが、授業なんて聞いてないとストレートに言われ少し頭に血が上り真面目に授業を聞いてやろうと思ったが前回の授業内容が頭に入っていなければもちろん予習もしていなく、結局気難しい雰囲気を出すだけで精一杯だった。
昼休みが始まるチャイムが鳴る。クラスの生徒が各々に動き始め昼食の準備を始める。ある生徒は、学校で注文している弁当を取りに行き、ある生徒は用意していた昼食を手に取り教室の外へ消えていく。かー君のクラスに違うクラスからやってきて一緒に食べ始める生徒もいた。
「ずっとこの教室にいたんだけど…。かー君、いつも一人でご飯食べてたね。」
ミミッコが、悪意無く余計な事を言い、かー君はカバンからコンビニで買ったコッペパンを取り出した。
「なんで一人でご飯食べて、一人だけわびしいご飯食べてるの?みんなで食べた方が楽しいじゃん!」
ミミッコは、さらに幼児のような純粋か大人になれなかった人間のように質問を重ねたが、かー君は顔色を変えずにコッペパンをほおばり3分ほどで席を立った。普段は、早急に昼食を終え飲食の禁止の図書室に向かい、席を確保し本を読んだり突っ伏して寝たりしていた。だが今日はミミッコと話をしたかったため、図書室で席を取れなかった時に使う、プールの授業がある時にしか解放されない短い廊下の先にある屋上のドアの前に向かった。
「友達がいないから一人でご飯食べてんだよっ!いいでしょ、別にっ!」
かー君は、人気のない廊下に着いて開口一番ミミッコに言い放った。
「ごめんよー、はしゃぎすぎちゃっていらないこと言っちゃったー…。もうこんなこと言わないから…、許してー。」
「まぁー、いいけど…。」
本当にいいのかどうかは分からない。思わず怒りを示す言葉を言う事が、相手を攻撃する言葉になってしまう可能性を多分に感じ、はたして良い事柄なのか分からない温厚な性格が反射的にいいと言わせたのかもしれない。
「ほんとー、良かったー。じゃあさっ…、七不思議の話なんだけど…。」
「知らないよっ、七不思議なんてっ!聞いたことないし、それに誰かに聞きに行ったりなんてできないし…。」
かー君が生きる時代、学校で七不思議の話題で盛り上がるなんて事は無く、そして七不思議のような学校の都市伝説的歴史に興味を持つ人がいなければそれが万が一笑い話として話している生徒がいてもそれを聞きに行く気持ちがまったく無いのがかー君だった。
「そうだよね…。どうしよう…。一つなら七不思議知ってんだけど…。」
ミミッコが細い声で独り言のように声を出す。開く様子が見えなかった宝箱のどこからその声が出たのか分からないくらいだ。
「えっ知ってんのっ!そう言えば昔はそんな話が盛んだったみたいなこと言ってたもんね!それ、教えてよ!あと、一つしか知らないの?」
かー君が明るく言う。先のちょっとしたいざこざを忘れるのようになのか、七不思議に興味があったのか分からない明るさだ。
「いやっ、もちろん噂だよ。噂だからホントかどうか分からないし…、記憶違いかもしれないし。あと、これしか思い出せなくて…。ちょっと頑張って思い出してみるけど…。期待しないでー。」
最早この状況で七不思議が噂か本当かなど判断がつかなければ考える必要が無い状況に思えるが、ミミッコは間違いの可能性もある事を言い聞かす。
「それで、その話って…?」
「夜になると動く人体模型なんだけど…。」
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