30 / 38
シトロン※
しおりを挟む「…以上が昨晩起こった事です。」
俺は朝早くにシャノン卿を訪ねて昨夜のことを報告していた。
「祈る白い瞳をしたヴィー…そして白く光る樹とシトロンという名か。」
シャノン卿は椅子に座りながら考え込んでいる。
「それはもしかしたら第二の生命の樹という可能性もあるな。」
「っ!…2つの生命の樹が1人だけに宿るというのですか?」
「…前例は聞いたことがない。」
生命の樹は人柱の魔力を得て機能している。今まで選ばれた者がそうしてきたのだ。
選ばれたものは魔力を分け与え、そして国は守られる。それは魔力や心を消費し、それができなければ暴走をして契約者を介して得たり、それでもできなければ寿命へと響く。
カミーリアだけでも相当な消費量だと言うのに、もう一本の樹にも選ばれていたとしたら…それはリアにとってとんでもない負担になる。
「先週ヴィーは土曜日に暴走したが、先々週はどうだっただろうか?」
「っ!…先週も先々週も土曜日に暴走しております。
先々週は女性の月の日でしたので、スキンシップもあまり取ることができず、足らなかったのだと思っておりましたし、軽度の暴走でしたので、報告しませんでした。
ですが、金曜日にシトロンへ魔力を渡し、心が不足していたのでしたら土曜日に暴走するのは辻褄が合います。」
「昨夜魔力を渡していたとすれば…
っ!ゼノ。早くヴィーの所に向かうぞ。」
「っ!はい。」
やばい。今リアは1人だ。
暴走すれば寿命を削る。
早くリアのところへ行かなければならない。
俺とシャノン卿は執務室から急いで出てリアの部屋へと向かう。
階段を使えば遠回りになる。そう思って俺は窓を開けて飛び降りた。
「ゼノ!」
「シャノン卿!先に行きます!」
この時間はどこの部屋も空気を入れ替えている。リアの部屋の窓には登る場所はないが、近くの部屋には入ることができる。
俺は木に駆け登り、そのまま部屋へと飛び移る。そして走ってリアの部屋へと向かった。
「リアっ!」
突然扉を開けた俺に、ゆっくりと振り返ったのはオレンジ色の瞳をしたリアだ。
「ん…ゼノ…はぁ…」
顔を紅潮させ、俺を見つめるリアはギリギリのところで意識を保っている。
俺は苦しげに床に膝をついているリアを抱き上げ、ベッドへと下ろした。
そしてゆっくりとリアと唇を重ね、深いキスをした。
「ヴィー!」
遅れてやってきたシャノン卿は久しぶりに走ったようで息が上がっている。
「シャノン卿!申し訳ありませんが、後でお呼び致します!」
「っ。ああ。頼んだ。」
俺が上着を脱ぎながらそう言うと、何をするかが分かったようで扉を閉めてくれた。
「リア。分かるか?」
「っ。ええ…」
とりあえず言葉は交わせる。
俺はリアが暴走してもどう行動するべきかが判断できるようになってきた。
「リア。触れるぞ。」
「っ。まだ明るいのに…」
服の上からゆっくりと胸を鷲掴む。
そしてゆっくり円を描くように揉むと、それに合わせてリアの息が上がるのだ。
「俺に触られるのは嫌か?」
「…っ。嫌なわけ…ないでしょう?」
カーテンも閉めずに淫らなリアを見ることができる。俺はそう考えただけでゾクゾクとするのだ。
「ゼノっ…キスして?」
「っ。」
顔を見られたくないのか、キスを求めるリアに無我夢中でキスをする。
リアは俺の全てを受け止めてくれるかのように目を瞑って舌を絡めてくれた。
「はぁ…リア。綺麗だ。」
「ん…ゼノ…」
前からでは脱がしにくいドレスの為、リアに後ろを向かせて背中にあるファスナーを下ろす。すると綺麗な背中がすぐに見えた。
「っ。」
俺は我慢できずに背中にキスを落とし、そのまま何度も舌を這わせた。
「ひゃっ…ん…ぁ。」
俺は擽ったそうに身体を捩る彼女のドレスの隙間から手を這わせ、胸への刺激を始めた。
「んっ。んん…はぁ…」
いつ誰が部屋を訪問してくるか分からない。それを分かっているリアは声を我慢している。それがより一層俺を興奮させた。
ドレスの裾から手を入れてリアの脚を撫でる。すべすべと触り心地のいい肌は、ずっと触っていられるほど俺の手を惹き寄せて離させない。
リアは四つん這いになり、その脚は内側に力をいれていて快感にフルフルと震えているのだ。
枕に突っ伏してはいるが、胸の刺激とともに熱い息が漏れている。
「はぁ…んっ…ぁ…」
もう瞳は元の色に戻っているだろう。
しかし俺の失った理性はなかなか戻らない。
「リア…気持ち良さそうだね。」
腰を左右に動かすリアは、本能でそこに触れてほしいとアピールしてくる。
「可愛いな。」
いつものように指を入れてやると、もうとろとろになった糸が俺の指に絡みつく。
それを何度も動かし、リアがどれ程俺に愛されているかを体に分からせてやると、リアの暴走はすぐに収まる。
「ぜ…の。」
そろそろ待ったがかかるだろうか。
また夜までお預けを食らうのかと思った。
「も…挿れて?」
涙を浮かべ、強請るリア。
自分からドレスを捲り上げ、こちらを見ている。
散々焦らされたそこはトロトロと愛液を垂らしていた。
「欲しいのか?」
「っ。」
コクコクとリアが頷けば俺はニヤリと笑った。
まさか着たままの状態で許可が下りるとは思わなかった。
「リア…沢山イっていいからね。」
「っ。」
俺はそう言って熱くなったものをそこに押し込んだ。
もうすんなりと俺を受け入れてくれるようになったその場所は、俺が挿れたことによってさらに水気を増した。
グチュグチュと繋がる音を鳴らし、明るく照らされた可愛いリアを眺める。
「唆られるな…」
俺は体を近づけ、1番奥へと打ち付けた。
「んんんんぁっ」
ビクッと身体を逸らしたリアは派手にイったようだ。
まさか本番までやることになるとは思わなかったが、明るいところではさせてもらえない俺にとってはラッキーだったと思う。
俺はリアにキスをしながら何度も腰を動かし、またリアがイくのに合わせて俺も果てた。
「リア。疲れたか?」
「ん…少し…。」
「それじゃ、シャワーを浴びた後に少し眠ると良い。
リアが眠ったらカミーリアを呼んでも良いだろうか?」
「…ええ。分かったわ。」
「それじゃ、シャワーを浴びてから寝ててくれ。俺も自分の部屋でシャワーを浴びてからシャノン卿を連れてリアの部屋に行くから。」
「うん。」
「リア?」
何だかいつもより元気のない彼女を不思議に思い、俺は顔を覗き込んだ。
無理をさせてしまっただろうか。
「どうした?」
「…………抱っこ。」
「え?」
「済ませて終わりじゃやだ。」
プクッと頬を膨らませる彼女が何を言いたいのかが分かり、俺はクスッと笑った。
「悪かった、リア。機嫌直してくれ。」
リアをギュッと抱きしめ、俺はまたベッドへと横になった。
「うん…ごめんなさい。でもすぐ離れられるのは何だか寂しいの…」
「そうだよな。俺もずっとこうしていたいよ。やっぱりヤるのはゆっくりできる時の方がいいな。」
「あ、そっか。私が…っ。」
そこまで言って気付いたようだ。
今回最後までやったのはリアのお願いだったことに。
「ん?リア。どうかした?」
俺は分かっているがニコニコとリアの様子を伺っていた。
「ゼノって時々意地悪よね。」
「意地悪な俺は嫌いか?」
「…ズルい。嫌いなわけないじゃない。」
「フッ。よかった。俺も素直なリアも、寂しがり屋のリアもどんなリアでも好きだ。」
そう言って頭を撫でる。
リアはそれを嬉しそうに目を瞑って受けていた。
「…ゼノ。ありがとう。大好きよ。」
「ああ。俺も愛してる。」
ちゅっと唇に愛を落とすとリアは漸く満足してくれた。
そして俺はシャワーを浴びてシャノン卿を呼びに向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる