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僕のお嫁さんのご飯は美味しいでしょう、そうでしょう
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放課後、姫路先生を中心に僕の業務を代わって下さり、普段よりもだいぶ早い時間帯に終業する事が出来たのだった。
一緒に下校してくれた絢斗くんがスーパーに寄りたいと申し出てくれたので、一通り買い出しを済ませそのまま浅見家に帰宅する事にしたのだった。
お家に到着後直ぐに彼はキッチンに立ってくれることに。事前に二人で作るおつまみを決め、それを絢斗くんが黙々と調理をしていく。
途中流石に彼一人に全てを任せるのもどうかと思ったので、僕も何かお手伝いをしようかと思ったのだが…。あと少しで四人が来てしまうから、自分が全部やったほうが早いとやんわりと断られてしまったのだった。僕はリビングのソファにて待機命令を出されてしまった。
自分が戦力外だというのは分かっていたけど、ここまで力になれないのは…彼氏としてちょっと悲しいなぁとか少し思ってしまった。
けれど、そんな僕とは反対に絢斗くんは、頬を赤らめながら…。
「……旦那さんは、奥さんのおりょーり出来るまで待ってて。」
「ぅ゛っ………うん。」
しょぼくれていた僕にとんでもない剛球を吹っ飛ばしてきたのである。
一気に僕の気分が明るくなってしまった。
なんて……なんて可愛いことを言うんだこの子は…!!有頂天だぞ!!
「んへへっ♡……その、お片付けの時に一緒にしてくれたら…うれしーなぁ…?」
「!!します!!寧ろ僕が全部するから!」
「おう!頼んだぞ……わっ♡」
ソファから立ち上がりお料理をしてくれている彼の後ろにまわり、腰に張り付かせてもらった。肩に顎を乗せて、ギュッと抱き締める。こんな使い物にもならない僕に突破口を見出してくれる…なんでいい子なのだろうか。完璧だ…。完璧な僕のお嫁さんだ。大好き♡大好きすぎるよ!!
本当に僕これからちょっとお料理勉強しなきゃ…!
「うううぅぅーーー…絢斗くん出来た子すぎるよぉぉぉ…好きぃぃ……!!」
「そ、そぉなのか?……俺もすきぃー♡」
擽ったそうに微笑んでくれる彼によりスリスリとしてしまった。
「お取り込みのところ悪いが、そろそろ僕達もお邪魔していーか?」
「あっ!!!ちょっ、山根先生!!もっとお二人の空間見させてくださいよぉぉー!!」
「そーですよ!!後、五分だけ!!延長お願いしまーーす!!!」
「いや…もう俺たちの腕限界なんですけど…飲み物重すぎ…。」
「「あ゛。」」
リビングの出入口の扉のところからひょっこりと四人が顔を出していたのだった。
チャイムを鳴らしたらしいが、全然気づかなくて二人の声が聞こえたから上がってきたらしい。
…………この学校に来てから過去最高レベルに顔を赤くさせたのではないだろうか。
「すすすすすみませんお見苦しい僕をお見せしてしまって…!!!!!」
「いやいや!良いものを…見せてもらいましたよ。」
「そうです……今週の疲れが全て吹っ飛びました……。」
「それにしても浅見なんでも作れるんだなぁ。美味すぎる。才能があると思うぞ。」
「分かります。居酒屋開けそうだ。俺通うぞ。」
「そ、そうか?ふふん、俺頑張った。」
キッチンの前にダイニングテーブルはあるのだが、四人掛けとなるので今回はそこは無し。代わりにテレビの前にある大きめなローテーブルに全員がラグの上に腰掛けて、飲み会を始めることにした。
テーブルの上には色とりどりな料理が並べられている。全て絢斗くんの手作りおつまみである。唐揚げから始まり、魚の煮付け、サラダ、和え物…等など。みんな彼が作った料理に対して美味しそうに食べている。
何だか僕まで嬉しくなってしまう。
僕の絢斗くんが作ったご飯はさぞ美味しいでしょう、そうでしょう。この子はなんでも出来る凄い子なんです。
全体的にいつもよりも味の濃いものと、サッパリしたものを作ってくれたあたり、酒飲みというものを分かっているみたいだな。流石だ。
「父さんと母さんが日本に帰ってきた時とかに作るんだ。二人も結構飲む人だから、お願いされたりするから割と得意な分野だったりする。」
「なるほどね。喜んでもらえるでしょ。」
「まぁな。だからそれなりにつまみに関してもレパートリーはあるほうだぞ俺は。…優良物件、だよ?」
そう言い、隣に腰掛けていた絢斗くんはスルッと僕の腕に自身の腕を絡めて上目遣いをしてきてくれたのだった。かぁいい…。今日も猫目がウルウルとしてる。あざとい、ぶりっ子絢斗くんだ。みんながいなかったら間違いなくちゅーしてるよこれは。
「………大丈夫よ浅見くん。もう君は契約済みだからね。」
「えへへへへ……そーだったな!」
「うぐぐぐぐ……その、通りです。」
「熱々過ぎるんですけど、エアコン付けていいですかー?」
そんなこんなで酒も進み、話題は修学旅行になった。
一大イベントが終われど日々の業務は多忙である為、最終日の空港での藤本くんについての話が出来なかった。折角面子が揃っているし、改めて彼等にその時のことを伝えることにしたのだった。
「……なるほど。金田が…高城くんの為に頑張ってくれたんだな。」
「それに関しては…俺は特に教頭たちに伝える気は無いかなぁ。寧ろナイスって思いまーす。」
「私もですね。あの藤本先生というのは…高城先生には申し訳ないですが……あまり好きにはなれませんし。」
「そこは私も同感です。金田さんはお咎めなしで良いと思います。」
後日藤本くんがもしかしたら、学校に突撃してくる可能性もあるのだが…。自分達で密に連絡を取ろうという流れとなったのである。…ほんと、この方々にはお世話になりっぱなしで頭が上がらないや。
金田さんに関しても、理解をしてもらえてよかった。鞄で殴りつけるというのは些か乱暴ではあったが…あの時はあれが正解だと思えたし。僕としても非常に助かったのは間違いなかったから。彼女にも変に指導が入るような事にならなくて助かった。
ほっとしていたら、田中先生がそういえば、と口を開いたのである。
「そういえば転校した桐谷くんの地域も最近治安がちょっと悪いみたいですから、気をつけないとですねー。」
き、桐谷くんか…。
文化祭以来その名前を耳にしていなかったから、少し肩をビクッとしてしまった。
絢斗くんのことを未だに想っている…のだったか。そして僕の事を恐らくまだ生徒だと勘違いしている。
彼がどこの学校に転校してしまったのか未確認ではあったが、一応頭に入れておこう…そう判断したのであった。
時間も深夜近くになり、いつの間にか僕達二人を残してみんな眠ってしまっていた。
お顔を赤くさせて気持ちよさそうにラグの上に寝転んでおり、今回の飲み会も楽しんでもらえたのだと…ほっとしてしまった。
彼等に布団をかけた後、テーブルの上に散乱した食器やグラスを片付け、キッチンに持って行き、僕が食器を洗っていく。お料理は絢斗くんが作ってくれたから、これくらいはさせてもらわないと。
絢斗くんはその間に飲み会の際に出たゴミ類を片付けてくれているらしい。偉い。
食器を洗いながら思う。飲み会、今回も楽しかったなーって。
絢斗くんと二人きりの時とはまた違った楽しみというか、僕たちの関係性を受け入れてくれるからこそ心から安心して楽しめているこの空間が愛おしいと思うのだ。嫌な感じで茶化すとかそういうものもなく、当たり前のようにセットで扱ってくれる。
絢斗くんも教室とは違う空間に楽しそうにしているし。僕と同じ気持ちなのだろうな。自分以外お酒を飲んだ大人しかいないけれど、良い意味で砕けた状態だったしね。
「絢斗くん、お風呂先に入っていいよ。」
「…………ん。分かってる」
「?」
なんだか言葉がモゴモゴとしている。
「………ゅぅしと……はいるの。」
「………………お酒、僕飲んでるからね?」
あー…かわいーモードだ。
いや、何時だって彼は最高に可愛いけども。さっきまでの彼ではなく、僕の前だけのにゃんにゃんモードな絢斗くんであった。
だが、一応遠回しに今日は無理だからね、ということを伝えた。お酒飲んでるし…僕自身の息子が今日これから元気になる事は…恐らくない。彼もそれについては理解したらしく、お顔を真っ赤にさせて脇腹にお顔をグリグリと押し付けてきたのだった。
「ぁっ、わ、わわわわかってるし…!」
だとしてもだ。
僕は出来ないが、かぁいい彼を見たくないか、と言えば話は別なわけで。
これもほろ酔いの影響なのかな。
「なら……食器も洗い終わったし、お部屋も綺麗になったし…お風呂、入ろっか。」
「………………俺の、身体………洗って?」
「……………いーよ。」
お風呂だから、声に注意しないとだな。
一緒に下校してくれた絢斗くんがスーパーに寄りたいと申し出てくれたので、一通り買い出しを済ませそのまま浅見家に帰宅する事にしたのだった。
お家に到着後直ぐに彼はキッチンに立ってくれることに。事前に二人で作るおつまみを決め、それを絢斗くんが黙々と調理をしていく。
途中流石に彼一人に全てを任せるのもどうかと思ったので、僕も何かお手伝いをしようかと思ったのだが…。あと少しで四人が来てしまうから、自分が全部やったほうが早いとやんわりと断られてしまったのだった。僕はリビングのソファにて待機命令を出されてしまった。
自分が戦力外だというのは分かっていたけど、ここまで力になれないのは…彼氏としてちょっと悲しいなぁとか少し思ってしまった。
けれど、そんな僕とは反対に絢斗くんは、頬を赤らめながら…。
「……旦那さんは、奥さんのおりょーり出来るまで待ってて。」
「ぅ゛っ………うん。」
しょぼくれていた僕にとんでもない剛球を吹っ飛ばしてきたのである。
一気に僕の気分が明るくなってしまった。
なんて……なんて可愛いことを言うんだこの子は…!!有頂天だぞ!!
「んへへっ♡……その、お片付けの時に一緒にしてくれたら…うれしーなぁ…?」
「!!します!!寧ろ僕が全部するから!」
「おう!頼んだぞ……わっ♡」
ソファから立ち上がりお料理をしてくれている彼の後ろにまわり、腰に張り付かせてもらった。肩に顎を乗せて、ギュッと抱き締める。こんな使い物にもならない僕に突破口を見出してくれる…なんでいい子なのだろうか。完璧だ…。完璧な僕のお嫁さんだ。大好き♡大好きすぎるよ!!
本当に僕これからちょっとお料理勉強しなきゃ…!
「うううぅぅーーー…絢斗くん出来た子すぎるよぉぉぉ…好きぃぃ……!!」
「そ、そぉなのか?……俺もすきぃー♡」
擽ったそうに微笑んでくれる彼によりスリスリとしてしまった。
「お取り込みのところ悪いが、そろそろ僕達もお邪魔していーか?」
「あっ!!!ちょっ、山根先生!!もっとお二人の空間見させてくださいよぉぉー!!」
「そーですよ!!後、五分だけ!!延長お願いしまーーす!!!」
「いや…もう俺たちの腕限界なんですけど…飲み物重すぎ…。」
「「あ゛。」」
リビングの出入口の扉のところからひょっこりと四人が顔を出していたのだった。
チャイムを鳴らしたらしいが、全然気づかなくて二人の声が聞こえたから上がってきたらしい。
…………この学校に来てから過去最高レベルに顔を赤くさせたのではないだろうか。
「すすすすすみませんお見苦しい僕をお見せしてしまって…!!!!!」
「いやいや!良いものを…見せてもらいましたよ。」
「そうです……今週の疲れが全て吹っ飛びました……。」
「それにしても浅見なんでも作れるんだなぁ。美味すぎる。才能があると思うぞ。」
「分かります。居酒屋開けそうだ。俺通うぞ。」
「そ、そうか?ふふん、俺頑張った。」
キッチンの前にダイニングテーブルはあるのだが、四人掛けとなるので今回はそこは無し。代わりにテレビの前にある大きめなローテーブルに全員がラグの上に腰掛けて、飲み会を始めることにした。
テーブルの上には色とりどりな料理が並べられている。全て絢斗くんの手作りおつまみである。唐揚げから始まり、魚の煮付け、サラダ、和え物…等など。みんな彼が作った料理に対して美味しそうに食べている。
何だか僕まで嬉しくなってしまう。
僕の絢斗くんが作ったご飯はさぞ美味しいでしょう、そうでしょう。この子はなんでも出来る凄い子なんです。
全体的にいつもよりも味の濃いものと、サッパリしたものを作ってくれたあたり、酒飲みというものを分かっているみたいだな。流石だ。
「父さんと母さんが日本に帰ってきた時とかに作るんだ。二人も結構飲む人だから、お願いされたりするから割と得意な分野だったりする。」
「なるほどね。喜んでもらえるでしょ。」
「まぁな。だからそれなりにつまみに関してもレパートリーはあるほうだぞ俺は。…優良物件、だよ?」
そう言い、隣に腰掛けていた絢斗くんはスルッと僕の腕に自身の腕を絡めて上目遣いをしてきてくれたのだった。かぁいい…。今日も猫目がウルウルとしてる。あざとい、ぶりっ子絢斗くんだ。みんながいなかったら間違いなくちゅーしてるよこれは。
「………大丈夫よ浅見くん。もう君は契約済みだからね。」
「えへへへへ……そーだったな!」
「うぐぐぐぐ……その、通りです。」
「熱々過ぎるんですけど、エアコン付けていいですかー?」
そんなこんなで酒も進み、話題は修学旅行になった。
一大イベントが終われど日々の業務は多忙である為、最終日の空港での藤本くんについての話が出来なかった。折角面子が揃っているし、改めて彼等にその時のことを伝えることにしたのだった。
「……なるほど。金田が…高城くんの為に頑張ってくれたんだな。」
「それに関しては…俺は特に教頭たちに伝える気は無いかなぁ。寧ろナイスって思いまーす。」
「私もですね。あの藤本先生というのは…高城先生には申し訳ないですが……あまり好きにはなれませんし。」
「そこは私も同感です。金田さんはお咎めなしで良いと思います。」
後日藤本くんがもしかしたら、学校に突撃してくる可能性もあるのだが…。自分達で密に連絡を取ろうという流れとなったのである。…ほんと、この方々にはお世話になりっぱなしで頭が上がらないや。
金田さんに関しても、理解をしてもらえてよかった。鞄で殴りつけるというのは些か乱暴ではあったが…あの時はあれが正解だと思えたし。僕としても非常に助かったのは間違いなかったから。彼女にも変に指導が入るような事にならなくて助かった。
ほっとしていたら、田中先生がそういえば、と口を開いたのである。
「そういえば転校した桐谷くんの地域も最近治安がちょっと悪いみたいですから、気をつけないとですねー。」
き、桐谷くんか…。
文化祭以来その名前を耳にしていなかったから、少し肩をビクッとしてしまった。
絢斗くんのことを未だに想っている…のだったか。そして僕の事を恐らくまだ生徒だと勘違いしている。
彼がどこの学校に転校してしまったのか未確認ではあったが、一応頭に入れておこう…そう判断したのであった。
時間も深夜近くになり、いつの間にか僕達二人を残してみんな眠ってしまっていた。
お顔を赤くさせて気持ちよさそうにラグの上に寝転んでおり、今回の飲み会も楽しんでもらえたのだと…ほっとしてしまった。
彼等に布団をかけた後、テーブルの上に散乱した食器やグラスを片付け、キッチンに持って行き、僕が食器を洗っていく。お料理は絢斗くんが作ってくれたから、これくらいはさせてもらわないと。
絢斗くんはその間に飲み会の際に出たゴミ類を片付けてくれているらしい。偉い。
食器を洗いながら思う。飲み会、今回も楽しかったなーって。
絢斗くんと二人きりの時とはまた違った楽しみというか、僕たちの関係性を受け入れてくれるからこそ心から安心して楽しめているこの空間が愛おしいと思うのだ。嫌な感じで茶化すとかそういうものもなく、当たり前のようにセットで扱ってくれる。
絢斗くんも教室とは違う空間に楽しそうにしているし。僕と同じ気持ちなのだろうな。自分以外お酒を飲んだ大人しかいないけれど、良い意味で砕けた状態だったしね。
「絢斗くん、お風呂先に入っていいよ。」
「…………ん。分かってる」
「?」
なんだか言葉がモゴモゴとしている。
「………ゅぅしと……はいるの。」
「………………お酒、僕飲んでるからね?」
あー…かわいーモードだ。
いや、何時だって彼は最高に可愛いけども。さっきまでの彼ではなく、僕の前だけのにゃんにゃんモードな絢斗くんであった。
だが、一応遠回しに今日は無理だからね、ということを伝えた。お酒飲んでるし…僕自身の息子が今日これから元気になる事は…恐らくない。彼もそれについては理解したらしく、お顔を真っ赤にさせて脇腹にお顔をグリグリと押し付けてきたのだった。
「ぁっ、わ、わわわわかってるし…!」
だとしてもだ。
僕は出来ないが、かぁいい彼を見たくないか、と言えば話は別なわけで。
これもほろ酔いの影響なのかな。
「なら……食器も洗い終わったし、お部屋も綺麗になったし…お風呂、入ろっか。」
「………………俺の、身体………洗って?」
「……………いーよ。」
お風呂だから、声に注意しないとだな。
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