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年内の大きな行事も終わり、日々はゆったりと流れ、残るは冬休みを待つだけとなった。
進路調査に関しても今の所大きく動くことも無く、二年生のみんなは各々冬休み中は初詣に行こうか、正月に会おうみたいな話をしているのをよく見かけた。
教員である僕は年末から三が日は休みであるので、実家に帰省する予定である。
しかも、姫路先生から有給消化しても構わないのでは?と提案をいただいてしまったので、少し長めにお休みを貰えることになってしまった。
非常に有難い話だ。お言葉に甘えることにした。
部活の顧問をしていない他の先生方を中心に、同じように過ごす人もいるらしい。
そして可愛い彼氏である絢斗くんも、両親が帰国してくるみたいなので家族団欒予定だそうだ。
「そういう訳なんだ。だから夏休みよりは会いやすいと思うよ。」
「実家は…いつから何時まで行ってるんだ?」
「予定だと正月と二日までかなぁ?」
「ふ、ふぅーん…?」
ふぅん?って…なんだその可愛い反応は。
チラッチラッと猫目を僕の方に向けて、こちらの反応を窺っていた。
「……会いに来て大丈夫だよ?」
「……………何日まで休み?」
「五日までだよ。」
「んへへ…わかった。」
数十分前より、数学準備室にて二人で終業時間まで過ごしているのである。
本日の自分の業務は終えているから、あとは脚の間にちょこんと座っている絢斗くんと帰るだけだ。
家に帰っても一緒に居るのに、今もここで二人で過ごすあたり、お互いに傍にいなきゃ落ち着かない性質となってしまっているのだなぁと思えた。
「冬休み……一緒にいよ?」
「うん、勿論。」
素直にそう言ってくれた。
言われるまでもなく会うつもりだ。彼が会えるのならば全然会いに行くし、傍にいるつもりだ。
目の前に晒け出されている項にちゅっ♡ちゅっ♡と唇を触れさせた。驚いたのか、ぴくっ♡と肩を震わせていたが…。
もっとして欲しいのか、項を僕の方にぐいぐいと押し付けてくれたのだ。可愛い♡そんな可愛い仕草をしてくれるなんて嬉しいなぁ。今日一日の疲れが吹っ飛んでしまうよ。
「んひひ……んっ♡………ひぁっ……く、くしゅぐったぃ……ん♡ん♡んぅっ………♡」
「かわい♡今日も絢斗くんはかぁいいね…♡」
「ゆぅしの…彼氏だから、かぁいいもん♡」
「んへへへ♡そうだね♡」
準備室内に掛けられていた時計を見ると、あと数分で終業時間になるのがわかった。そろそろ職員室に戻るかな…。そう考えていたらポケットの中に入れていたスマホが僅かに震えたのがわかった。
『会えない?』
画面には、そんなメッセージが一件。
送り主は藤本、と書いていたのであった。
だいぶ気持ちが下がってしまった。
まさか藤本くんから連絡が来るとは思わなかったのだ。いや、自分も彼の連絡先をさっさと削除しておかなかったのも悪いのだけど。けども、学校に送られてきたメッセージに対して何も返信はしていないし、彼から追加で何も送られてきていないから諦めたのかもしれない。本日は。
学校から下校し、二人で夕飯の買い出しをする事にした。絢斗くんもこの件に関しては当然知っているので、しょんぼりしている僕を慰めてくれている。指をにぎにぎしてくれたり、横からぎゅーしてくれたり。一生懸命にしてくれる。そんな様子に僕の気持ちも徐々に回復してきていて、やっぱり彼がいないと僕は駄目だなぁって改めて思ったのであった。
「あー…。やっぱり、その子が高城の指輪の相手の子なんだね。」
「「!?!?」」
そんな聞き覚えのある声が僕達に向かって発せられたのであった。
丁度店から出た瞬間である。
出入口の所に…彼が立っていたのだった。
「ふ、藤本…くん。」
「沖縄ぶりだな、高城。」
にこにこと爽やかな笑顔で彼がいた。
この店に何か用がある訳でもなさそうで、手には鞄のみ。余裕のある佇まいからして、僕達を出待ちしていたのだろう。
流石に店に迷惑をかける訳にもいかず、近くの路地裏へ場所を変えることにした。
「付き合ってるんでしょ?」
「それは……ぅおっ!!」
「…だったらどーなんだよ。」
僕が話そうとした瞬間…絢斗くんが僕の腰にあるベルトを引っ張り、後ろに下げられてしまったのであった。
そして前に絢斗くんが僕を守ろうとしている感じで立ってくれたのである。
やばい…!!
格好いい!!!!!
少女漫画のヒロインになった気分だ…。
藤本くんも彼がそうするとは思わなかったのだろう、若干驚いたみたいでわずかに瞳を開いていた。
「……高城下手したら捕まっちゃうんじゃないのかなーって。」
「周りにも、俺の親にも認められてんのにか?」
「…………そ、そうなのか?」
「まぁ、うん。ご挨拶はしたかな。付き合ってますって。」
「よろしくって言われたぞ。」
「…………………でも世間は認めないよな?」
………それは、そうだろう。
教員と生徒が付き合っているだなんて、世間的には有り得ない話だ。
自分達の周りの環境がたまたま運良く認めて、応援してくれている良い関係だったというだけの話で。
実際公の場にこれが出されてしまえば…人生が終わりだろうな。
「俺もゆぅしもさ。世間様とは付き合ってねーんだわ。お互いにここの二人が付き合ってんだよ。周りがどーのこーの言ってんのは興味ない。」
「そーいう問題じゃないって言う話だ。高城の事思うなら…別れてあげるのが優しさじゃないか?」
「俺、そこまでお人好しじゃないから別れない。」
「……先生っていうちょっと特殊なポジションの人に夢見てるだけじゃないのか?勘違いとかもあると思うぞ。恋に恋しちゃってるみたいな。」
「ゆぅしが先生だから好きなんじゃない。ゆぅしが、ゆぅしだから好きなんだ。」
「!!」
あぁ……もう。
本当にこの子は…。
顔を伏せることも無く、真っ直ぐ藤本くんに言い切ってくれた。
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい…。
今後、良くないことが起きたとしても…今日の事を思い出して頑張れそうだな。そう思えてしまうくらいに今、こんな危うい状況なのに心が満たされてしまっている。
「…………………死ぬほどムカつくやつだって事はよくわかったよ。」
「……俺もよくわかった。ゆぅしの事と俺のことをあーだこーだ言ってきたら、俺はあんたがゆぅしのことを結果的に虐めて、精神的に病ませて辞めさせたって言ってやるかんな。あと怪我させたって。」
「……………お馬鹿そうに見えて頭はキレるんだね。」
「最近お勉強はできるようになってきたからな。」
わ、わぁ…。
凄い火花が散っている。
絢斗くんがまさかここまで藤本くんに対抗できるとは…申し訳ないが思わなかった。
純粋に感動すら覚える。
藤本くんもまさかここまで言われるとは思わなかっただろうし、折れないとも思わなかったのだろう。
だいぶ表情が曇っており、苦しそうだ。
それもそうか。彼がいる学校は所謂名門校みたいなところだし。
学校側も絢斗くんの言い分を伝えられたとしても、彼の件に関してはもみ消せるだろうが…。その後校内での立場が危うくなるのは間違いないだろう。
あそこはそういう学校だから。
規律を乱す存在を許さない風潮だから。
僕に関しては…まぁ、よろしくない事態なのは百も承知だし。何かあれば全て僕のせいということにして、絢斗くんだけはちゃんと卒業させるようにお願いをするだけだ。
事実、僕の方が悪いのだし。
「……バレちゃったとしても、僕はちゃんと償うよ。」
「………高城、お前変わったな。」
「この子と一緒にいると、頑張ろうって思うんだ。」
目の前に立ってくれていた絢斗くんの隣に並んだ。心配そうなお顔をして僕を見あげてくれているが、うん。
いつまでも守られてばかりは良くないよなって、思えてね。
「はぁぁぁ…………興醒めした。わかった、わかりましたよ。いわねーよ。だからそこの……ヤンキーくん。お前も言うなよ。」
「あんたが言わないなら黙っててやる、それだけだ。」
「はいはい!!あ゛ーーーー!!!くっそムカつく!!!」
そう怒号の様な声を発して、彼は帰ってしまったのだった。
そっか、言わないでくれるのか。
良かった…良かった。
あの時の嫌がらせ?のお礼分くらいは返せただろうか…。そんな事を考えてしまう僕はちょっと性格悪いかな…なんて。
なんにせよ、これで終わるといいな。
なんて、終わるはずもなかったよね。
進路調査に関しても今の所大きく動くことも無く、二年生のみんなは各々冬休み中は初詣に行こうか、正月に会おうみたいな話をしているのをよく見かけた。
教員である僕は年末から三が日は休みであるので、実家に帰省する予定である。
しかも、姫路先生から有給消化しても構わないのでは?と提案をいただいてしまったので、少し長めにお休みを貰えることになってしまった。
非常に有難い話だ。お言葉に甘えることにした。
部活の顧問をしていない他の先生方を中心に、同じように過ごす人もいるらしい。
そして可愛い彼氏である絢斗くんも、両親が帰国してくるみたいなので家族団欒予定だそうだ。
「そういう訳なんだ。だから夏休みよりは会いやすいと思うよ。」
「実家は…いつから何時まで行ってるんだ?」
「予定だと正月と二日までかなぁ?」
「ふ、ふぅーん…?」
ふぅん?って…なんだその可愛い反応は。
チラッチラッと猫目を僕の方に向けて、こちらの反応を窺っていた。
「……会いに来て大丈夫だよ?」
「……………何日まで休み?」
「五日までだよ。」
「んへへ…わかった。」
数十分前より、数学準備室にて二人で終業時間まで過ごしているのである。
本日の自分の業務は終えているから、あとは脚の間にちょこんと座っている絢斗くんと帰るだけだ。
家に帰っても一緒に居るのに、今もここで二人で過ごすあたり、お互いに傍にいなきゃ落ち着かない性質となってしまっているのだなぁと思えた。
「冬休み……一緒にいよ?」
「うん、勿論。」
素直にそう言ってくれた。
言われるまでもなく会うつもりだ。彼が会えるのならば全然会いに行くし、傍にいるつもりだ。
目の前に晒け出されている項にちゅっ♡ちゅっ♡と唇を触れさせた。驚いたのか、ぴくっ♡と肩を震わせていたが…。
もっとして欲しいのか、項を僕の方にぐいぐいと押し付けてくれたのだ。可愛い♡そんな可愛い仕草をしてくれるなんて嬉しいなぁ。今日一日の疲れが吹っ飛んでしまうよ。
「んひひ……んっ♡………ひぁっ……く、くしゅぐったぃ……ん♡ん♡んぅっ………♡」
「かわい♡今日も絢斗くんはかぁいいね…♡」
「ゆぅしの…彼氏だから、かぁいいもん♡」
「んへへへ♡そうだね♡」
準備室内に掛けられていた時計を見ると、あと数分で終業時間になるのがわかった。そろそろ職員室に戻るかな…。そう考えていたらポケットの中に入れていたスマホが僅かに震えたのがわかった。
『会えない?』
画面には、そんなメッセージが一件。
送り主は藤本、と書いていたのであった。
だいぶ気持ちが下がってしまった。
まさか藤本くんから連絡が来るとは思わなかったのだ。いや、自分も彼の連絡先をさっさと削除しておかなかったのも悪いのだけど。けども、学校に送られてきたメッセージに対して何も返信はしていないし、彼から追加で何も送られてきていないから諦めたのかもしれない。本日は。
学校から下校し、二人で夕飯の買い出しをする事にした。絢斗くんもこの件に関しては当然知っているので、しょんぼりしている僕を慰めてくれている。指をにぎにぎしてくれたり、横からぎゅーしてくれたり。一生懸命にしてくれる。そんな様子に僕の気持ちも徐々に回復してきていて、やっぱり彼がいないと僕は駄目だなぁって改めて思ったのであった。
「あー…。やっぱり、その子が高城の指輪の相手の子なんだね。」
「「!?!?」」
そんな聞き覚えのある声が僕達に向かって発せられたのであった。
丁度店から出た瞬間である。
出入口の所に…彼が立っていたのだった。
「ふ、藤本…くん。」
「沖縄ぶりだな、高城。」
にこにこと爽やかな笑顔で彼がいた。
この店に何か用がある訳でもなさそうで、手には鞄のみ。余裕のある佇まいからして、僕達を出待ちしていたのだろう。
流石に店に迷惑をかける訳にもいかず、近くの路地裏へ場所を変えることにした。
「付き合ってるんでしょ?」
「それは……ぅおっ!!」
「…だったらどーなんだよ。」
僕が話そうとした瞬間…絢斗くんが僕の腰にあるベルトを引っ張り、後ろに下げられてしまったのであった。
そして前に絢斗くんが僕を守ろうとしている感じで立ってくれたのである。
やばい…!!
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少女漫画のヒロインになった気分だ…。
藤本くんも彼がそうするとは思わなかったのだろう、若干驚いたみたいでわずかに瞳を開いていた。
「……高城下手したら捕まっちゃうんじゃないのかなーって。」
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「…………そ、そうなのか?」
「まぁ、うん。ご挨拶はしたかな。付き合ってますって。」
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………それは、そうだろう。
教員と生徒が付き合っているだなんて、世間的には有り得ない話だ。
自分達の周りの環境がたまたま運良く認めて、応援してくれている良い関係だったというだけの話で。
実際公の場にこれが出されてしまえば…人生が終わりだろうな。
「俺もゆぅしもさ。世間様とは付き合ってねーんだわ。お互いにここの二人が付き合ってんだよ。周りがどーのこーの言ってんのは興味ない。」
「そーいう問題じゃないって言う話だ。高城の事思うなら…別れてあげるのが優しさじゃないか?」
「俺、そこまでお人好しじゃないから別れない。」
「……先生っていうちょっと特殊なポジションの人に夢見てるだけじゃないのか?勘違いとかもあると思うぞ。恋に恋しちゃってるみたいな。」
「ゆぅしが先生だから好きなんじゃない。ゆぅしが、ゆぅしだから好きなんだ。」
「!!」
あぁ……もう。
本当にこの子は…。
顔を伏せることも無く、真っ直ぐ藤本くんに言い切ってくれた。
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい…。
今後、良くないことが起きたとしても…今日の事を思い出して頑張れそうだな。そう思えてしまうくらいに今、こんな危うい状況なのに心が満たされてしまっている。
「…………………死ぬほどムカつくやつだって事はよくわかったよ。」
「……俺もよくわかった。ゆぅしの事と俺のことをあーだこーだ言ってきたら、俺はあんたがゆぅしのことを結果的に虐めて、精神的に病ませて辞めさせたって言ってやるかんな。あと怪我させたって。」
「……………お馬鹿そうに見えて頭はキレるんだね。」
「最近お勉強はできるようになってきたからな。」
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凄い火花が散っている。
絢斗くんがまさかここまで藤本くんに対抗できるとは…申し訳ないが思わなかった。
純粋に感動すら覚える。
藤本くんもまさかここまで言われるとは思わなかっただろうし、折れないとも思わなかったのだろう。
だいぶ表情が曇っており、苦しそうだ。
それもそうか。彼がいる学校は所謂名門校みたいなところだし。
学校側も絢斗くんの言い分を伝えられたとしても、彼の件に関してはもみ消せるだろうが…。その後校内での立場が危うくなるのは間違いないだろう。
あそこはそういう学校だから。
規律を乱す存在を許さない風潮だから。
僕に関しては…まぁ、よろしくない事態なのは百も承知だし。何かあれば全て僕のせいということにして、絢斗くんだけはちゃんと卒業させるようにお願いをするだけだ。
事実、僕の方が悪いのだし。
「……バレちゃったとしても、僕はちゃんと償うよ。」
「………高城、お前変わったな。」
「この子と一緒にいると、頑張ろうって思うんだ。」
目の前に立ってくれていた絢斗くんの隣に並んだ。心配そうなお顔をして僕を見あげてくれているが、うん。
いつまでも守られてばかりは良くないよなって、思えてね。
「はぁぁぁ…………興醒めした。わかった、わかりましたよ。いわねーよ。だからそこの……ヤンキーくん。お前も言うなよ。」
「あんたが言わないなら黙っててやる、それだけだ。」
「はいはい!!あ゛ーーーー!!!くっそムカつく!!!」
そう怒号の様な声を発して、彼は帰ってしまったのだった。
そっか、言わないでくれるのか。
良かった…良かった。
あの時の嫌がらせ?のお礼分くらいは返せただろうか…。そんな事を考えてしまう僕はちょっと性格悪いかな…なんて。
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