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06.弘徽殿女御(三)
❖◇❖
婚礼まであと二日となった日の夜。
八条宮の姿は、宮中にあった。天から地を焼きつくすかのような日差しがそそいだ日の夜は、熱が地上にわだかまってじっとしていても汗ばむほど暑い。
しかし、そんな不快な気候もなんのその。
御所の一角にある宿直所では、年の近い貴族の子息が数人集まって、風流な恋話に花を咲かせていた。
武勇伝のように意気揚々と語る者もあれば、情緒に訴えかけるような切ない想いを吐き出す者もある。しかし、彼らの話に出てくる姫君の名は耳に馴染んだものが多く、内容もいつもとたいして代り映えしない。
――つまらないな。
八条宮は、蝙蝠で口元を隠して大きなあくびをした。それに気づいた公達の一人が、ぱちんと扇を閉じてにやりと口角をあげる。
彼は帝が寵愛する弘徽殿女御の実兄で、端正な顔立ちをした雅男だ。華があり、人柄はいいがよすぎることもなく、ほどよい軽薄さがあって宮廷では男女問わず大変もてる。
「我々の話は退屈か、宮?」
「そうではないよ」
にこやかに笑って誤魔化すと、八条宮は立ちあがって宿直所をあとにした。向かう先は内裏の中枢にある中殿。御所を退出する前に中殿にまいるよう、帝から命じられていたのだ。
そろそろと廊下を歩く八条宮を、雅男が追ってくる。彼は八条宮に近づくと、周りを警戒するように見回して扇を広げた。
「妹が宮に会いたがっている」
「妹とはどちらだ。弘徽殿の御方? それとも四姫?」
「これ、恐れ多いことを申すな。四姫に決まっているだろう。八条院に文を出しても一向に返事が来ぬとすっかり意気消沈して、ずっと部屋に籠っておるのだ。かわいい妹がああも萎れていると、私まで胸が苦しくなる。頼む、今宵私が手引きするから妹に会ってくれないか」
「悪いが、俺は婚礼を控えている身だから」
「宮、なぜ大納言家の姫なんだ? 乳臭いガキだって噂じゃないか。宮にはもっと相応の華やかな……」
琥珀色の瞳が冷たい視線を放って、雅男はごくっと生唾を飲んで口をつぐむ。美しい顔に浮かぶ表情は穏やかで口調も優しいのに、異質な目の色のせいか、時々、怖くて背筋がぞっとする。
「俺の妻になる人をそのように罵るのは、八条宮家への不敬ではないのか? あなたとは古い仲だから多少の無礼は大目に見るが、度が過ぎては看過しないよ」
「……す、すまない。けなすつもりはなかった。私はただ」
「話はそれだけ? 主上に呼ばれていてね。もう行ってもいいかな」
雅男の言葉を遮って、八条宮は先を急ぐ。
吊り燈籠が揺れる渡り廊下を歩いていると、庭から甘い花の香りが漂ってきた。廊下の端から空を見上げれば、七夕らしい綺羅星が煌々と輝いている。
しかし、鼻の奥でかすかに雨の香りがくすぶる。元服した日と同じ匂い。加冠の儀を終えた夏の夜、添い臥に選ばれていた式部卿宮家の夏姫が宮中で死んだ。
「八条宮様?」
細い女人の声に、八条宮ははっとして振り返る。そこには、見知った女官が座っていた。彼女は弘徽殿女御に近侍する命婦で、数年前まで式部卿宮家に仕えていた。
縁があって幼いころ式部卿宮家に出入りしていた八条宮は、童子髪の命婦を知っている。彼女の年齢は、八条宮より五つ上の二十五。所作も話し方も、帝の妃に仕えるにふさわしく落ち着いた風格が漂う。
「何度かお呼び申しあげたのですが」
「そうだったの、すまないね。すっかり空の星に見入っていた」
「帝と弘徽殿女御様が、中殿で八条宮様を待ちかねておられます」
「分かった」
八条宮様、と命婦がためらうように飾り紐を垂れた檜扇を広げて顔を伏せる。八条宮は命婦に近づいて屈むと、檜扇に隠れた彼女の顔を覗き込んだ。
「御文を受け取りました」
「そう。ここで返事を聞かせてくれるの?」
「はい。慎みまして、お待ちいたしております」
「では、文に書いた刻に妻戸の掛け金をはずしておいて」
「あの、八条宮様」
「なに?」
「女御様は、不埒な振る舞いを嫌っておられます。もし女御様に八条宮様との逢瀬が知られたら、お叱りどころか出家せよと命じられてしまうかもしれません。そうなったらわたくしは……」
「弘徽殿に夜のお召しの知らせはなかったか?」
「ございまして、女御様は明朝まで中殿にお留まりになります」
「それなら心配はいらない。主上は絶対に、朝まで女御をお離しにならないからね。あなたは人払いをして、自分の局に籠っていればいい。いつもそうしているのに変だな。もしかして、女御に気づかれたのか?」
「いいえ、そういうわけでは」
「では、行こうか。主上に言われて俺を迎えにきたのだろう?」
「はい。ご案内いたします」
命婦の先導で中殿に入ると、御座に宮中の祝席に並べられるような膳が置かれて、上座に帝、几帳を隔てて弘徽殿女御が座していた。
帝は、添い臥の姫を亡くしてからいつまでも独り身でいる弟宮を気にかけていた。それが信頼をおく大納言の娘を正妻にするというので、帝の喜びは一入だった。
八条宮は婚礼のあと、慣例に従ってしばらく参内を控える。先立って八条院へは祝いの品などを届けたものの、やはり弟宮の門出を直々に祝いたいとささやかながら席を設けたのである。
「婚礼の準備で忙しいだろうに、呼び立ててすまないね」
「いいえ、主上。直々に御祝いいただけるとは、身に余る光栄です」
「依言、近くに寄りなさい」
帝が、親愛をこめて八条宮を呼び手招きする。八条宮は席を立って帝の御前に座り直すと、敬意を表して深く一礼した。
母は違うが、二人は先帝のもとで内裏を照らす一対の光のように仲良く育った。日宮という呼称にふさわしく、聡明な兄宮には真っ白な御引直衣がよく似合うと八条宮はしみじみ思う。八条宮にとって、帝は大切な兄であり、常に幸せであってほしいと願う人だ。
真面目で誠実な人柄があらわれた顔に笑みをたたえて、帝が手ずから神酒を酌む。
「身に余る光栄とは言い過ぎだろう。私はそなたの兄なのだから、祝福するのは当然だ。大納言の娘ならば身分に申し分なし、奥ゆかしく気品ある方なのだろうね」
「え、ええ……、まぁ」
夜に待ち伏せする破天荒な姫君だとはとても言えず、八条宮は沙那の顔を思い浮かべて必死に笑いを押し殺す。
帝と八条宮は神酒を酌み交わし、豪華な祝い膳を味わいながら、しばらくざっくばらんな兄弟の会話を楽しんだ。たわいもない会話の合間に、時折、帝が弘徽殿女御に話しかける。
誰もが、弘徽殿女御を天女のような御方だと評する。寵愛が冷めないところをみると、主上の目にもそう映っているのだろう。
八条宮は頃合いを見計らって、お二人の邪魔をするのは悪いと主上の御前を辞した。中殿を出て、月明かりを頼りに階をおりる。そして、目をつむっていても歩けるほど勝手知ったる内裏の庭を歩いた。
弘徽殿の前を足早に素通りして、女官たちの宿舎へ向かう。命婦は、弘徽殿に一番近い局を与えられている。八条宮は周囲に誰もいないことを確認すると、命婦のいる局の階をあがった。
掛け金のはずれた妻戸から中に入って、誰も入ってこられないように内側から掛け金を掛ける。四方を几帳に囲まれた、燭台の明かりに照らされた局の奥に命婦が座していた。
「待たせたね」
八条宮が、命婦に声をかけて上席に腰をおろす。すると、命婦が八条宮の近くに座り直して直衣の蜻蛉頭に手を伸ばした。
弘徽殿女御は、常に命婦を傍においている。命婦が弘徽殿女御から離れるのは、女御が帝の御殿で夜を明かすときだけだ。
しかし、いくら寵愛深しといえども、帝が弘徽殿女御をお召しになるのは月に数える程度。そのうえ、弘徽殿の女官らは女御からお遊びを禁じられているから、こうして命婦のもとに忍び込むのは容易ではない。
命婦の手で直衣の襟元がゆるんだところで、八条宮は彼女の手首をつかんだ。
彼女が式部卿宮家を出て、弘徽殿女御に近侍するようになったのは五年前。五年前といえば、弘徽殿女御が東宮妃として入内し、八条宮が元服した年だ。そして、それは添い臥に選ばれていた式部卿宮家の夏姫が、宮中で命を落とした年でもある。
八条宮は、つかんだ手首を引いて絹のような命婦の黒髪に触れた。たったそれだけでぴくりと肩を震わす命婦の様子が、不埒な振る舞いを禁じられた憐れな身の上を物語る。
最後に命婦と二人きりで会ったのはいつだったか。二、三カ月はたっているかもしれない。女御に目をつけられる危険を冒してまで、弘徽殿の女官に手を出そうとする男はそういないはずだから、命婦が男慣れしないのは仕方のないことなのだろう。
「どうして、女御は弘徽殿の女官から恋の愉しみを奪うのだろう」
「女御様は高潔な方ですもの。仕えるわたくしどもも、そうあらねばなりません」
「見上げた心意気だな。それは、あなたの本心なのか?」
「もちろんでございます」
「女御のお叱りを恐れるあたり、あなたも我慢を強いられているのでは? 俺が婚礼を間近に控えている身であると、宮中にいるあなたが知らないとは思えないのだが」
「そっ、それは」
「易々と俺を受け入れておいて、今さら女御の高潔もなにもない」
八条宮は、命婦の白い首筋に顔を近づけて甘く嚙みついた。舌先で肌をくすぐって、強く吸いつく。しびれるような甘美な痛みに、命婦の眉根が寄る。
「……んんっ!」
薄い皮膚の下で、頸動脈がどくんどくんと脈打つ。くっきりと命婦の首についた赤い痣。いつもは残さない痕跡を、今夜ははっきりと命婦の体に刻む。
かつて式部卿宮家にいたとはいえ、今や命婦は弘徽殿女御に忠実だ。式部卿宮家の思い出話はするが、夏の死の真相に迫ろうとすると頑なに口を閉ざす。いつかは話してくれるかもしれないと期待して逢瀬を重ねたが、無駄骨を折っただけのようだ。
「ねぇ、命婦。夏は本当に病死だったのかな」
一縷の望みをかけて、最後の問いかけをする。
「申し訳ございません。本当に、わたくしはなにも知らないのです」
「そうか」
八条宮は命婦から離れると、直衣の蜻蛉頭を受緒に留めて立ちあがった。
「八条宮様?」
不安げな声を絞り、すがるように直衣の袖をつかもとする命婦の手をかわして局を出る。そして、さっき通った庭を中殿へ向かって歩いた。
元服した夜、夏の身になにが起きたのか真実を知りたい。典薬寮の記録には、床入りに際して体に問題はないと記されていた。
――くそっ……!
めぼしい情報をつかめないまま、無情にも流れていく月日にいらだちを覚える。気がつくと、弘徽殿と中殿をつなぐ渡り廊下の庭にさしかかっていた。
「あら、八条宮様ではありませんか」
上品な女性の声に、八条宮は足を止める。廊下に目を向けると、中殿の女官を連れた弘徽殿女御が立っていた。
――今宵は、朝まで中殿で過ごすのではなかったのか?
疑問には思うが、わざわざ本人に理由を聞いたところで、自分には関係ないと言葉を飲み込む。
「帝がご用意なさった祝いの席を早々に辞して、一体どちらの女官をお訪ねあそばしたのかしら?」
歩き出そうとする八条宮を引き止めるように、廊下の端から弘徽殿女御が尋ねた。渡り廊下に吊るされた燈籠の明かりに、天女かくやの美しい女御の顔が照らされる。
「無礼だな。高い位置から俺を見下ろして、許しも得ずに声をかけるとは」
「そう目くじらを立てないで。わたくしたちは、幼いころから見知っている仲ではないの」
ふふっと少女のように無邪気な笑みをこぼす女御に、八条宮は冷たい視線を放つ。
「婚礼が近いのですから、火遊びはやめたほうがよろしいのではなくて? 特に宮中には、あちらこちらに目や耳があるのをよくご存じのはずです。大納言の耳になにか聞こえたら、立場が悪くなるのはあなたでしょうに」
余計なお世話だ、と内心で吐き捨てて八条宮がその場を立ち去る。すると、今までにっこりと笑っていた女御の顔が一変した。
「弘徽殿のほうから歩いてきたわね」
独り言のようにも聞こえるぼそりとした女御の声に、つき従っていた中殿の女官たちの表情がこわばる。弘徽殿女御は、八条宮が去っていた方角を見ながら女官に命じた。
「あなたたちは先に行って、弘徽殿の女官たちにすぐわたくしのところへ来るように伝えてちょうだい」
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