59 / 92
最終章
第一部 貴方に、――3
しおりを挟む
エリシャヴェーラ様がご病気になられた――
「ああ。その話なら俺も聞いている」
お屋敷に帰宅した騎士ヴァイスは、真面目な顔でうなずきました。
「病状は俺もまだ知らん。あの姫は元々体の強いほうではないからな、風邪をこじらせたのかもしれん」
ウォルダートさんに手伝ってもらいながら服を着替え、騎士は食卓につきました。今日は騎士の帰りが遅かったため、晩餐となります。
最近はわたくしもこの家付きの料理人さんに教わって、騎士の好物も作れるようになってきました。お肉料理だけは相変わらずできないのですが――
騎士は「うまい」と言いながら喜んで食べてくれます。食べっぷりのいい彼を見ていると、やはり嬉しいものです。
「しかしエリシャ姫が病気か。これはチャンスかもしれん」
食事の最中、騎士はそんなことを言い出しました。「今なら、邪魔をされずに式を挙げられる」
わたくしは眉を寄せました。
「人が苦しんでいるときに……いけませんよ、ヴァイス様」
「だが邪魔をされ続けるのは困るだろう? 千載一遇のチャンスと言ってもいいくらいだ」
「でも……」
いえ、騎士の言いたいことは分かるのです。仮の儀の準備を進めていることをエリシャヴェーラ様は当然ご存じでしょうし、お元気ならばきっとこの先も全力で邪魔をしてくるのでしょう。
儀式が延び延びになれば、いずれ騎士も諦めて出立を優先することになるかもしれません。
ご病気ならばその間に。頭では分かるのですが――
「実は今日ヒューイの機嫌は最悪だった。何でも王宮から脅しが入ったらしい」
え、とわたくしは顔を上げました。
「婚儀の準備をやめなければ、店を潰すと言われたそうだ。まったく、王宮は相変わらず姫に甘い」
「そ、それでヒューイ様は」
「逆にやる気になったようだ。あいつはひねくれているからな、人の嫌がることをやるのが大好きなんだ。だから姫の嫌がる婚儀を絶対成立させてやると」
……そんな理屈ありですか。
わたくしは思わず苦笑しました。ヒューイ様とはドレスの採寸のときに一度お会いしましたが、そのときはひたすら無言で会話どころではありませんでした。それなのに、今はだんだん親しみが湧いてきています。
「礼服もドレスも即行で作ってやると言われたぞ。予定より早く婚儀ができるかもしれん」
騎士の声は、こころなしか弾んでいました。「修道長も立会人の約束を快諾してくれたし、あとは衣装ができるのを待つだけだな」
姫のいない今がチャンスだ――と彼は繰り返し言いました。
わたくしは、罪悪感をぐっと呑み込みました。
「でも、姫様も、早くお元気になってほしいですね」
「そうだな。俺たちの婚儀が終わってからな」
「……お願いですから、そこはちゃんとご快復を願ってさしあげてください」
「アルテナは優しいなあ」
そんな風に微笑まれては何も言えなくなるじゃないですか。本当に、困った人。わたくしはぷいとそっぽを向きました。
その後、食事中の会話はラケシスになったり、シュヴァルツ殿下になったりしました。
「王太子は悪いやつではないと親父殿は言っていたぞ。頭はいいんだ。気が弱すぎるだけで、そこさえ鍛えればいいと。今回結婚宣言したことで一皮むけたかもしれんとも言っていた」
気の弱さがそう簡単に直るとも思えませんが、何しろ未来の王です。何が何でもそこは直していただかないと。ラケシスのためにも。
それから騎士はアレス様やクラリス様たちの話をしてくれました。
「魔王討伐への準備はもう万全だ。あいつらはいつでも出立できるな」
それを思うと一抹の寂しさがわたくしを襲います。
わたくしが返す言葉を失っていると、
「心配するな。殺しても死なんやつらばかりだからな。魔王討伐の旅五年間はだてじゃない」
五年の旅……
それはどれほど大変な旅だったのでしょう。思いをはせれば、気が遠くなるような話です。
そう言えば昔……、まだ魔王討伐が成されていなかったころ。
わたくしがただの町長の娘であった時分、勇者様のお噂が耳に入るたび、思ったものでした。
――何もかも彼らに任せてしまっているままで、いいのだろうか、と。
正しく言えば、魔王の首を狙う討伐者は他にもいたのです。ちゃんと敵の大将を狙って旅をしているパーティは、アレス様たちばかりではありませんでした。
その方たちを含めても……わたくしは自分の在り方に不安を感じたものでした。誰かに危険なことを任せて、自分はのうのうとしていていいの?
もちろん、魔物と戦う力などわたくしにはありません。わたくしなど、仮に鍛えたところでたかが知れていたでしょう。
人には向き不向きがあり、役目の違いがある。そう思ったのはそのころ。
『すべて、自分の心ひとつ』
アンナ様のお言葉を、そのとき思い出したのです。
そう、自分の心がすべてを決める。罪悪感を抱えながらただ漫然と日々を過ごすくらいならば、自ら自分のできることを見つけにいけばいい。
そうして、わたくしは修道女を志しました。人のために生き、人のために祈る存在に。
「アルテナ?」
呼ばれて我に返りました。
「あ……すみません。何のお話でしたか?」
慌てて謝ると、「いや」と騎士はしげしげとわたくしを見、
「疲れているんじゃないか? 王城は緊張しただろう」
「カイ様がいらっしゃったのでそんなことは……あ、そう言えば」
唐突に思い出しました。わたくしはカイ様に馬車の中で聞かれたことを、騎士にも話してみました。
「ヨーハン様とお会いになりませんでしたか? カイ様がさがしていらっしゃるんです」
途端に騎士は、苦虫をかみつぶしたような顔になりました。
「……会ってない。カイもクラリスも、ヨーハンの力が必要だとか言うんだがな」
ふんと不機嫌に鼻を鳴らし、食卓に頬杖をつきます。
「……あなたも会いたいのか? あの気弱でうかつ者のヨーハンに」
「ヴァイス様」
わたくしは眉をつり上げました。「いけませんよ、元のお仲間をそのようにおっしゃっては」
「だがあいつが馬鹿なのは本当のことだ」
「人にはいつだって失敗がつきものです! そのような言い方は断じて容認できません!」
「………」
騎士がむっつりとます。横を向き、「なぜそんなにヨーハンに入れ込んでいるんだ」とぼそぼそとした声。
「入れ込んで――いるわけでは」
ヨーハン様のことは好きでした。でもそれは、友人としての『好き』でしかありません。
友人をけなされたなら誰だって怒るでしょう。それに、
「……他ならぬあなたが、人をあしざまに言うことも悲しいのです、ヴァイス様」
わたくしは切々とそう訴えました。
そう、本当はそれが一番つらい。陽気な彼の口から、そんな言葉が出てくることが。
騎士はわたくしの顔を見ました。
わたくしはひたむきに彼を見つめ返しました。
「……すまん」
騎士は消沈した様子でそう言いました。そして夕焼けの瞳を悲しげに揺らし、
「あなたの関心を他の男が占めていることが許せない。だから俺は」
わたくしは目を丸くしました。そして――くすりと笑い、
「何を言っているんですか。……わたくしの一番はちゃんとあなたですよ?」
騎士が目に見えて喜色を浮かべました。わたくしは照れて顔をそらしました。
本当に。わたくしったらこんなことを言うまでになって。
一度は修道女を志した女がこんなに浮かれていていいのでしょうか、アンナ様?
「ヨーハンか。王都に来ている噂は俺も聞いているが、会ってはいないな」
騎士の声が機嫌を取り戻しています。わたくしはほっとして、「そうですか」とうなずきました。
「たしかになあ……あいつは魔物のスペシャリストだし、最近の魔物の活発化について詳しいだろうな――ああ、一度会っておくほうがいいのかもしれない」
親父殿に協力を頼むか、と騎士は言いました。
「アレクサンドル様は顔がお広いのですか?」
「それはもう。王都中の情報屋のすべてを把握しているぞ。親父殿の知らないことなんかない」
……それはそれで恐ろしいのですが……
「よし、親父殿に依頼しておく。だから心配しないでくれ――ああそうだ、聞いてくれアルテナ」
騎士は突然明るい声でわたくしを呼び、
「クラリスから、『胸が大きくなるための護り石』とやらを預かってきた。ぜひ今夜から枕の下に入れて寝て――」
「いりません!」
反射的に頑としてそう答えてしまいましたが――
(……つ、使ってみようかしら?)
実はこっそり思ったことは、秘密です。
*
数日後、ラケシスから手紙が届きました。
どうやら検閲された様子もありません。そこは王太子殿下のご威光なのでしょうか。
封を切り、中をゆっくりと読んで――衝撃にわたくしはガタリと椅子を揺らしました。
『エリシャヴェーラ姫は魔物に取り憑かれた由。今王宮は姫から魔物を追い出すために必死』
*
エリシャヴェーラ様が魔物に取り憑かれた。
それも、どのような魔物なのか一切分からないと言うのです。ヨーハン様の受け売りですが、普通魔物に取り憑かれた人間は活発に動き回ります。そのため、弱点も見えてきやすいのだそう。魔王のような強すぎる存在はまた例外になりますが。
しかし、エリシャヴェーラ様は活発になるどころか、寝込んでしまわれたというのです。
一見、普通の病気のようでした。ですが宮廷魔術師たちの何人もが断言しました。『これは魔物だ』――と。
ただひたすら眠るだけの魔物。そんなものは誰も見たことも聞いたこともありませんでした。だから――。
王宮は集め始めたのです。魔物学の専門家を、山ほど……。
「ああ。その話なら俺も聞いている」
お屋敷に帰宅した騎士ヴァイスは、真面目な顔でうなずきました。
「病状は俺もまだ知らん。あの姫は元々体の強いほうではないからな、風邪をこじらせたのかもしれん」
ウォルダートさんに手伝ってもらいながら服を着替え、騎士は食卓につきました。今日は騎士の帰りが遅かったため、晩餐となります。
最近はわたくしもこの家付きの料理人さんに教わって、騎士の好物も作れるようになってきました。お肉料理だけは相変わらずできないのですが――
騎士は「うまい」と言いながら喜んで食べてくれます。食べっぷりのいい彼を見ていると、やはり嬉しいものです。
「しかしエリシャ姫が病気か。これはチャンスかもしれん」
食事の最中、騎士はそんなことを言い出しました。「今なら、邪魔をされずに式を挙げられる」
わたくしは眉を寄せました。
「人が苦しんでいるときに……いけませんよ、ヴァイス様」
「だが邪魔をされ続けるのは困るだろう? 千載一遇のチャンスと言ってもいいくらいだ」
「でも……」
いえ、騎士の言いたいことは分かるのです。仮の儀の準備を進めていることをエリシャヴェーラ様は当然ご存じでしょうし、お元気ならばきっとこの先も全力で邪魔をしてくるのでしょう。
儀式が延び延びになれば、いずれ騎士も諦めて出立を優先することになるかもしれません。
ご病気ならばその間に。頭では分かるのですが――
「実は今日ヒューイの機嫌は最悪だった。何でも王宮から脅しが入ったらしい」
え、とわたくしは顔を上げました。
「婚儀の準備をやめなければ、店を潰すと言われたそうだ。まったく、王宮は相変わらず姫に甘い」
「そ、それでヒューイ様は」
「逆にやる気になったようだ。あいつはひねくれているからな、人の嫌がることをやるのが大好きなんだ。だから姫の嫌がる婚儀を絶対成立させてやると」
……そんな理屈ありですか。
わたくしは思わず苦笑しました。ヒューイ様とはドレスの採寸のときに一度お会いしましたが、そのときはひたすら無言で会話どころではありませんでした。それなのに、今はだんだん親しみが湧いてきています。
「礼服もドレスも即行で作ってやると言われたぞ。予定より早く婚儀ができるかもしれん」
騎士の声は、こころなしか弾んでいました。「修道長も立会人の約束を快諾してくれたし、あとは衣装ができるのを待つだけだな」
姫のいない今がチャンスだ――と彼は繰り返し言いました。
わたくしは、罪悪感をぐっと呑み込みました。
「でも、姫様も、早くお元気になってほしいですね」
「そうだな。俺たちの婚儀が終わってからな」
「……お願いですから、そこはちゃんとご快復を願ってさしあげてください」
「アルテナは優しいなあ」
そんな風に微笑まれては何も言えなくなるじゃないですか。本当に、困った人。わたくしはぷいとそっぽを向きました。
その後、食事中の会話はラケシスになったり、シュヴァルツ殿下になったりしました。
「王太子は悪いやつではないと親父殿は言っていたぞ。頭はいいんだ。気が弱すぎるだけで、そこさえ鍛えればいいと。今回結婚宣言したことで一皮むけたかもしれんとも言っていた」
気の弱さがそう簡単に直るとも思えませんが、何しろ未来の王です。何が何でもそこは直していただかないと。ラケシスのためにも。
それから騎士はアレス様やクラリス様たちの話をしてくれました。
「魔王討伐への準備はもう万全だ。あいつらはいつでも出立できるな」
それを思うと一抹の寂しさがわたくしを襲います。
わたくしが返す言葉を失っていると、
「心配するな。殺しても死なんやつらばかりだからな。魔王討伐の旅五年間はだてじゃない」
五年の旅……
それはどれほど大変な旅だったのでしょう。思いをはせれば、気が遠くなるような話です。
そう言えば昔……、まだ魔王討伐が成されていなかったころ。
わたくしがただの町長の娘であった時分、勇者様のお噂が耳に入るたび、思ったものでした。
――何もかも彼らに任せてしまっているままで、いいのだろうか、と。
正しく言えば、魔王の首を狙う討伐者は他にもいたのです。ちゃんと敵の大将を狙って旅をしているパーティは、アレス様たちばかりではありませんでした。
その方たちを含めても……わたくしは自分の在り方に不安を感じたものでした。誰かに危険なことを任せて、自分はのうのうとしていていいの?
もちろん、魔物と戦う力などわたくしにはありません。わたくしなど、仮に鍛えたところでたかが知れていたでしょう。
人には向き不向きがあり、役目の違いがある。そう思ったのはそのころ。
『すべて、自分の心ひとつ』
アンナ様のお言葉を、そのとき思い出したのです。
そう、自分の心がすべてを決める。罪悪感を抱えながらただ漫然と日々を過ごすくらいならば、自ら自分のできることを見つけにいけばいい。
そうして、わたくしは修道女を志しました。人のために生き、人のために祈る存在に。
「アルテナ?」
呼ばれて我に返りました。
「あ……すみません。何のお話でしたか?」
慌てて謝ると、「いや」と騎士はしげしげとわたくしを見、
「疲れているんじゃないか? 王城は緊張しただろう」
「カイ様がいらっしゃったのでそんなことは……あ、そう言えば」
唐突に思い出しました。わたくしはカイ様に馬車の中で聞かれたことを、騎士にも話してみました。
「ヨーハン様とお会いになりませんでしたか? カイ様がさがしていらっしゃるんです」
途端に騎士は、苦虫をかみつぶしたような顔になりました。
「……会ってない。カイもクラリスも、ヨーハンの力が必要だとか言うんだがな」
ふんと不機嫌に鼻を鳴らし、食卓に頬杖をつきます。
「……あなたも会いたいのか? あの気弱でうかつ者のヨーハンに」
「ヴァイス様」
わたくしは眉をつり上げました。「いけませんよ、元のお仲間をそのようにおっしゃっては」
「だがあいつが馬鹿なのは本当のことだ」
「人にはいつだって失敗がつきものです! そのような言い方は断じて容認できません!」
「………」
騎士がむっつりとます。横を向き、「なぜそんなにヨーハンに入れ込んでいるんだ」とぼそぼそとした声。
「入れ込んで――いるわけでは」
ヨーハン様のことは好きでした。でもそれは、友人としての『好き』でしかありません。
友人をけなされたなら誰だって怒るでしょう。それに、
「……他ならぬあなたが、人をあしざまに言うことも悲しいのです、ヴァイス様」
わたくしは切々とそう訴えました。
そう、本当はそれが一番つらい。陽気な彼の口から、そんな言葉が出てくることが。
騎士はわたくしの顔を見ました。
わたくしはひたむきに彼を見つめ返しました。
「……すまん」
騎士は消沈した様子でそう言いました。そして夕焼けの瞳を悲しげに揺らし、
「あなたの関心を他の男が占めていることが許せない。だから俺は」
わたくしは目を丸くしました。そして――くすりと笑い、
「何を言っているんですか。……わたくしの一番はちゃんとあなたですよ?」
騎士が目に見えて喜色を浮かべました。わたくしは照れて顔をそらしました。
本当に。わたくしったらこんなことを言うまでになって。
一度は修道女を志した女がこんなに浮かれていていいのでしょうか、アンナ様?
「ヨーハンか。王都に来ている噂は俺も聞いているが、会ってはいないな」
騎士の声が機嫌を取り戻しています。わたくしはほっとして、「そうですか」とうなずきました。
「たしかになあ……あいつは魔物のスペシャリストだし、最近の魔物の活発化について詳しいだろうな――ああ、一度会っておくほうがいいのかもしれない」
親父殿に協力を頼むか、と騎士は言いました。
「アレクサンドル様は顔がお広いのですか?」
「それはもう。王都中の情報屋のすべてを把握しているぞ。親父殿の知らないことなんかない」
……それはそれで恐ろしいのですが……
「よし、親父殿に依頼しておく。だから心配しないでくれ――ああそうだ、聞いてくれアルテナ」
騎士は突然明るい声でわたくしを呼び、
「クラリスから、『胸が大きくなるための護り石』とやらを預かってきた。ぜひ今夜から枕の下に入れて寝て――」
「いりません!」
反射的に頑としてそう答えてしまいましたが――
(……つ、使ってみようかしら?)
実はこっそり思ったことは、秘密です。
*
数日後、ラケシスから手紙が届きました。
どうやら検閲された様子もありません。そこは王太子殿下のご威光なのでしょうか。
封を切り、中をゆっくりと読んで――衝撃にわたくしはガタリと椅子を揺らしました。
『エリシャヴェーラ姫は魔物に取り憑かれた由。今王宮は姫から魔物を追い出すために必死』
*
エリシャヴェーラ様が魔物に取り憑かれた。
それも、どのような魔物なのか一切分からないと言うのです。ヨーハン様の受け売りですが、普通魔物に取り憑かれた人間は活発に動き回ります。そのため、弱点も見えてきやすいのだそう。魔王のような強すぎる存在はまた例外になりますが。
しかし、エリシャヴェーラ様は活発になるどころか、寝込んでしまわれたというのです。
一見、普通の病気のようでした。ですが宮廷魔術師たちの何人もが断言しました。『これは魔物だ』――と。
ただひたすら眠るだけの魔物。そんなものは誰も見たことも聞いたこともありませんでした。だから――。
王宮は集め始めたのです。魔物学の専門家を、山ほど……。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる