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最終章
第三部 伝えたいこと――8 ★
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彼の指先がぬるりとそこに触れました。
ぬるり? ――濡れている?
「ああっ」
濡れている。わたくしはやっぱり濡らしてしまっている。本でちゃんと学びました。それは女が興奮したり気持ちよかったりすると出るものなのだと。
そんなことを考えて身もだえていたわたくしを、さらに小さな衝撃が襲いました。
そこに隠れていた花のつぼみに、騎士の指先が触れた――
「――っ!!」
腰が小さく跳ねました。ほんの少し触られただけだったのに、わたくしの体は強く反応しました。
「あなたは感じやすいんだな」
騎士が嬉しそうに言います。何てことでしょう、わたくしはそんなにみだらな女だったのでしょうか。
くりくりと、騎士はそこを攻め立てました。そのたびに腰が震えました。内側から例の蜜液がどんどんあふれているのが、自分で分かりました。
体の内側で火がついて、溜まっていた何かをとろとろと溶かす。そして、外へあふれさせるのです。
「すごいぞ。こんなに濡れるとは思わなかった」
騎士さえそんな風に言うのです。なんてこと、ああなんてこと。
でも、でも――
「……ここが気持ちいいんだな? アルテナ」
「いや……」
「正直に言っていいんだぞ。ここを触られるのが好きになったんだろう?」
「……っ、意地悪です、騎士よ……!」
あまりのことに呼び方が昔に戻ってしまいました。
すると騎士はむっと眉間にしわを寄せ、
「駄目だ。名前。呼ばないとやめない」
「じゃ、じゃあ呼んだらやめてくれますか……」
「いや、呼んだらもっとすごいことをする」
騎士は一度スカートから手を引き抜き、濡れた指先をぺろりとなめました。わたくしの目の前で!
さもしいことに、その動作を見てわたくしの腰はさらに震えました。しとどに濡れた場所がうずいてたまりません。
燃える火がわたくしの内側にあって、わたくし自身を煽るのです。
「ほら。名前は?」
「………」
彼があまりに意地悪に思えて、むうと膨れ、わたくしはそっぽを向きました。
彼はにやりと笑って、わたくしの上半身の服を引きずり下ろし、肌を露出させました。
あるようなないような分からないわたくしの胸があらわになる――
彼はまず、そのあるんだかないんだか分からない部分をゆっくりと舌で舐めました。
優しい舌遣いでした。なんだかあやされているような、安心する心地よさです。でもその一方で――
その薄い双丘の中央にある部分は、固く立ち上がっていました。
つんと立つ色の薄い頂。まるで何かを待つかのように。
騎士は――そこにむしゃぶりつきました。
「……っ、ああ……っ!」
十分に敏感になっていた胸の頂点は、彼の唾液をまぶされますます敏感になりました。彼の巧みな舌づかいが、わたくしの体をぴりぴりと痺れさせ、心地よくさせ、もっとと切なく叫びたくなるほどに狂わせるのです。
彼はそこを吸い上げました。
「あ……やあ……っ!」
わたくしの口から、あられのない嬌声が漏れました。
たっぷりねぶられ、もう片方の頂も指先でいじられて、体の内側がどんどん熱くなってゆきます。ふたつの胸が、理性を無くしてしまったかのように彼の愛撫を求めていました。
彼は両のとがりを両手でいじりながら、意地悪な顔を上げました。
「名前を呼んでくれたら、これを下でもやってやるぞ?」
下? 下とは――どこ?
熱に浮かされ始めたわたくしの脳は反応が鈍い。やがてようやく察したとき、顔から火を噴きそうになり――
「だ、だめです! それだけは!」
――いくら本で学んでもそれだけは無理だと思ったのです。そんな、あんな部分を、な、舐められる……なんて。
しかしわたくしが抵抗すればするほど騎士は喜ぶようでした。
「あなたの『嫌だ駄目だ』は後になって変身するからなあ」
彼は体を起こしました。そして、わたくしの下腹部へと回りました。
スカートをするりとたくしあげる。わたくしが必死に閉ざしていた膝も、彼の力にはあっさりと開かされる。
あさましいことに、開かされた瞬間にまたわたくしの奥から蜜があふれたのが分かりました。
まるで――期待するように。
彼はわたくしの足をしっかりと固定しました。
そして、真正面からその場所を見ました。
「……きれいだ」
嘘よ。そんなの嘘。そう思っても、体のほうが喜んで止まりません。
いえ、たぶん心のほうも――
彼はわたくしの内ももをしっかりとおさえつけ、あらわになった中心部に顔を近づけました。
息がかかりました。それだけで、たまらない気持ちになりました。
「ああ……やめて」
「やめて、じゃないだろう? ほら、俺の名前は?」
「無理……無理です……」
「言えるだろう? これだけ感じやすい体なんだ、きっともっと気持ちよくなれる」
「―――」
彼の言葉のひとつひとつが魔法のよう。わたくしの脳を溶かして、何も考えられなくなる。
ふう……と彼はそこに息を吹きかけました。とたんに、腰の奥がきゅんとうずきました。
彼の熱い呼吸が触れるたび、鼓動が高まっていく。
彼の――名前を呼んだら、何が起こるのだろう?
心が、体が、それを期待していました。
そしてわたくしはとうとう、誘惑に負けたのです。
「ヴァイス……様」
騎士が「よくできました」と言いたげに目を細めて笑い――
その部分に顔を埋めました。
そして、秘裂をつうととがらせた舌先で伝いました。
びくんと震えるわたくしの体。それを押さえ込み、彼はいっそう顔を埋めます。
最初はゆっくりと。しだいに縦横無尽に。花びらをそれぞれに舐め上げ、濡れそぼつその場所の蜜をすべて舐めとろうとするかのように彼の舌は動きます。
けれど舐めれば舐めるほどあふれる蜜。こんな花があれば蜂はきっと喜ぶでしょう――
現に、蜂と化した騎士は嬉々として舌の動きを止めません。
やがてその舌先が一番敏感なつぼみにふれたとき――
腰の奥から、一気に吐き出されるようにたくさんの蜜がこぼれました。
「は、ああ……っ」
わたくしは身もだえました。ざらついたものが花芯に触れるとこんなに刺激が大きいということを、わたくしの体は初めて知ったのです。
彼はあふれた蜜を余さず舐め取り――
舌の動きはとても器用。最初はこしょこしょとくすぐるように。次第に大胆にこね回すように。
「あん……っ、あ、あ、あああっ!」
わたくしは全身で打ち震えました。
そこを騎士のざらついた舌でもてあそばれるのは、あまりに心地よすぎました。
彼がちゅっと吸うようにその芽を刺激すると、「ひあっ」とわたくしの口からおかしな声が出てしまう。体の内部にあった火があぶられ、大きくなります。熱くて熱くてたまらない。
どうして――初体験でこんな。こんなにおかしくなるなんて。
「ヴァイス様……っ、わたくし、わたくしはこんなはしたない女で……」
泣きそうな声を上げながら彼の顔を押さえました。
騎士は愛撫するのをやめ、顔を上げました。彼の口元が濡れているのを見て、わたくしはさらに羞恥で穴に入りたくなりました。
「……はしたなくなんかないぞ。こんなに感じてくれているのは、俺に心を開いてくれているからだろう?」
「――……」
「それに、いやらしいあなたもかわいい。もっといやらしくさせてみたいな。どうする、自分で腰を動かすともっと気持ちがいいぞ?」
言いながら彼はぺろりとひと舐め。ひっ、と間抜けな声を上げたわたくしは、
「そ、そんな……! 腰を……だなんて」
「大丈夫、やり方を覚えれば慣れる」
「そういう問題では……!」
彼は指先で秘所にあるつぼみを撫で上げました。
「ほら、腰を振ってみたらいい。絶対気持ちがいい。俺が保証する」
なぜ騎士が保証するんでしょうか。何だか色々つっこみたいのですが!
くりくりくりと指先が絶えず刺激してきます。「ああ……」あえぐ声に甘さが交じっていくのを止められません。脳はすっかり痺れ、思考能力なんてほとんど残っていないのです。
――腰を振れば、もっと気持ちがいい……?
今のわたくしには彼の言葉がすべて。わたくしはおずおずと腰を動かしました。
騎士の指先に、つぼみが擦れて甘やかな痺れを全身に送りました。腰を動かせば動かすほど――刺激は強くなる。体中に走る快楽が大きくなる。
それを求めて自ら腰を振る。こんな恥ずかしいことをして、騎士はどう思うのか――
彼は、興奮したようにうわずった声を出しました。
「いいぞ……すごくかわいい。こんなあなたを見られるなんて」
興奮……してくれている?
喜んでくれている――?
羞恥心は消えません。腰を振れば振るほどみだらな女だと泣きたいような気持ちになる。でも……
――彼が喜んでくれているなら、もうそれだけで――
いつの間にか、夜着は完全に脱がされてしまっていました。
わたくしは一糸まとわぬ姿で彼の前にさらされました。もう……彼に隠す場所などありません。
もう一度わたくしの膝を開こうとする彼。すると唐突に、溶けていたわたくしの思考が覚醒しました。
おもむろに上半身を起こし、「待ってください」と彼を押しとどめます。
「どうした?」
「……わたくしばかり裸なのは、ずるい」
わたくしは彼の夜着を脱がしにかかりました。そう、わたくしばかりずるい。あなただって一緒にならなきゃ。
「ときどき大胆だなああなたは」
彼は呑気にそんなことを言って、されるがままに服を脱がされました。
彼は傷だらけでした。五年の旅の激しさを物語るようです。
でも、彼のこういうところもちゃんと知っていなければ。気合いを入れ直し、やがてズボンを脱がそうという段になり――
わたくしは手を止めました。
前が、大きく張り詰めているのを見て。
「あう……」
思わずそんなうめき声を上げてしまいました。だってだって、男性の『大きくなっている』その部分なんて今まで見たことがないのです。
孤児院の子どもたち世話や、救貧院のご老人の介護で『そこを見たこと』自体はありますが……
騎士がにやにやとわたくしを見ています。
「どうした? 脱がしてくれるんじゃないのか?」
「―――っ」
ええい、女は度胸です! わたくしは彼のズボンを――彼のものを傷つけないよう気を遣いながら――思い切って下ろしました。
ぽろんと飛び出る初めてみる物体。猛々しく上向いています。まるで、威風堂々とした彼自身のよう。
騎士は立ち上がり、ズボンから足を抜く作業を自分で行いました。
わたくしは顔をそらしました。駄目です、やっぱり直視できません……
「そんなに避けられると悲しいなあアルテナ」
わたくしの前にどっかとあぐらをかいて座り、騎士は言いました。
あぐらの中心では雄々しいそれが丸見えです。
「これは、あなたと愛し合うために絶対に必要なものなんだから」
「………」
「それに、俺はあなたの全部を見た。あなたも俺の全部を見てくれ」
ヴァイス様……
わたくしはそろりそろりと顔を彼のほうへと向けました。
騎士は満面の笑顔です。本当に上機嫌です。わたくしとこうしているのが心底嬉しいと言いたげに。
そしてちょっと視線を下に向ければ――見える彼の雄の部分。
――わたくしたちが愛し合うために必要なもの。
ぬるり? ――濡れている?
「ああっ」
濡れている。わたくしはやっぱり濡らしてしまっている。本でちゃんと学びました。それは女が興奮したり気持ちよかったりすると出るものなのだと。
そんなことを考えて身もだえていたわたくしを、さらに小さな衝撃が襲いました。
そこに隠れていた花のつぼみに、騎士の指先が触れた――
「――っ!!」
腰が小さく跳ねました。ほんの少し触られただけだったのに、わたくしの体は強く反応しました。
「あなたは感じやすいんだな」
騎士が嬉しそうに言います。何てことでしょう、わたくしはそんなにみだらな女だったのでしょうか。
くりくりと、騎士はそこを攻め立てました。そのたびに腰が震えました。内側から例の蜜液がどんどんあふれているのが、自分で分かりました。
体の内側で火がついて、溜まっていた何かをとろとろと溶かす。そして、外へあふれさせるのです。
「すごいぞ。こんなに濡れるとは思わなかった」
騎士さえそんな風に言うのです。なんてこと、ああなんてこと。
でも、でも――
「……ここが気持ちいいんだな? アルテナ」
「いや……」
「正直に言っていいんだぞ。ここを触られるのが好きになったんだろう?」
「……っ、意地悪です、騎士よ……!」
あまりのことに呼び方が昔に戻ってしまいました。
すると騎士はむっと眉間にしわを寄せ、
「駄目だ。名前。呼ばないとやめない」
「じゃ、じゃあ呼んだらやめてくれますか……」
「いや、呼んだらもっとすごいことをする」
騎士は一度スカートから手を引き抜き、濡れた指先をぺろりとなめました。わたくしの目の前で!
さもしいことに、その動作を見てわたくしの腰はさらに震えました。しとどに濡れた場所がうずいてたまりません。
燃える火がわたくしの内側にあって、わたくし自身を煽るのです。
「ほら。名前は?」
「………」
彼があまりに意地悪に思えて、むうと膨れ、わたくしはそっぽを向きました。
彼はにやりと笑って、わたくしの上半身の服を引きずり下ろし、肌を露出させました。
あるようなないような分からないわたくしの胸があらわになる――
彼はまず、そのあるんだかないんだか分からない部分をゆっくりと舌で舐めました。
優しい舌遣いでした。なんだかあやされているような、安心する心地よさです。でもその一方で――
その薄い双丘の中央にある部分は、固く立ち上がっていました。
つんと立つ色の薄い頂。まるで何かを待つかのように。
騎士は――そこにむしゃぶりつきました。
「……っ、ああ……っ!」
十分に敏感になっていた胸の頂点は、彼の唾液をまぶされますます敏感になりました。彼の巧みな舌づかいが、わたくしの体をぴりぴりと痺れさせ、心地よくさせ、もっとと切なく叫びたくなるほどに狂わせるのです。
彼はそこを吸い上げました。
「あ……やあ……っ!」
わたくしの口から、あられのない嬌声が漏れました。
たっぷりねぶられ、もう片方の頂も指先でいじられて、体の内側がどんどん熱くなってゆきます。ふたつの胸が、理性を無くしてしまったかのように彼の愛撫を求めていました。
彼は両のとがりを両手でいじりながら、意地悪な顔を上げました。
「名前を呼んでくれたら、これを下でもやってやるぞ?」
下? 下とは――どこ?
熱に浮かされ始めたわたくしの脳は反応が鈍い。やがてようやく察したとき、顔から火を噴きそうになり――
「だ、だめです! それだけは!」
――いくら本で学んでもそれだけは無理だと思ったのです。そんな、あんな部分を、な、舐められる……なんて。
しかしわたくしが抵抗すればするほど騎士は喜ぶようでした。
「あなたの『嫌だ駄目だ』は後になって変身するからなあ」
彼は体を起こしました。そして、わたくしの下腹部へと回りました。
スカートをするりとたくしあげる。わたくしが必死に閉ざしていた膝も、彼の力にはあっさりと開かされる。
あさましいことに、開かされた瞬間にまたわたくしの奥から蜜があふれたのが分かりました。
まるで――期待するように。
彼はわたくしの足をしっかりと固定しました。
そして、真正面からその場所を見ました。
「……きれいだ」
嘘よ。そんなの嘘。そう思っても、体のほうが喜んで止まりません。
いえ、たぶん心のほうも――
彼はわたくしの内ももをしっかりとおさえつけ、あらわになった中心部に顔を近づけました。
息がかかりました。それだけで、たまらない気持ちになりました。
「ああ……やめて」
「やめて、じゃないだろう? ほら、俺の名前は?」
「無理……無理です……」
「言えるだろう? これだけ感じやすい体なんだ、きっともっと気持ちよくなれる」
「―――」
彼の言葉のひとつひとつが魔法のよう。わたくしの脳を溶かして、何も考えられなくなる。
ふう……と彼はそこに息を吹きかけました。とたんに、腰の奥がきゅんとうずきました。
彼の熱い呼吸が触れるたび、鼓動が高まっていく。
彼の――名前を呼んだら、何が起こるのだろう?
心が、体が、それを期待していました。
そしてわたくしはとうとう、誘惑に負けたのです。
「ヴァイス……様」
騎士が「よくできました」と言いたげに目を細めて笑い――
その部分に顔を埋めました。
そして、秘裂をつうととがらせた舌先で伝いました。
びくんと震えるわたくしの体。それを押さえ込み、彼はいっそう顔を埋めます。
最初はゆっくりと。しだいに縦横無尽に。花びらをそれぞれに舐め上げ、濡れそぼつその場所の蜜をすべて舐めとろうとするかのように彼の舌は動きます。
けれど舐めれば舐めるほどあふれる蜜。こんな花があれば蜂はきっと喜ぶでしょう――
現に、蜂と化した騎士は嬉々として舌の動きを止めません。
やがてその舌先が一番敏感なつぼみにふれたとき――
腰の奥から、一気に吐き出されるようにたくさんの蜜がこぼれました。
「は、ああ……っ」
わたくしは身もだえました。ざらついたものが花芯に触れるとこんなに刺激が大きいということを、わたくしの体は初めて知ったのです。
彼はあふれた蜜を余さず舐め取り――
舌の動きはとても器用。最初はこしょこしょとくすぐるように。次第に大胆にこね回すように。
「あん……っ、あ、あ、あああっ!」
わたくしは全身で打ち震えました。
そこを騎士のざらついた舌でもてあそばれるのは、あまりに心地よすぎました。
彼がちゅっと吸うようにその芽を刺激すると、「ひあっ」とわたくしの口からおかしな声が出てしまう。体の内部にあった火があぶられ、大きくなります。熱くて熱くてたまらない。
どうして――初体験でこんな。こんなにおかしくなるなんて。
「ヴァイス様……っ、わたくし、わたくしはこんなはしたない女で……」
泣きそうな声を上げながら彼の顔を押さえました。
騎士は愛撫するのをやめ、顔を上げました。彼の口元が濡れているのを見て、わたくしはさらに羞恥で穴に入りたくなりました。
「……はしたなくなんかないぞ。こんなに感じてくれているのは、俺に心を開いてくれているからだろう?」
「――……」
「それに、いやらしいあなたもかわいい。もっといやらしくさせてみたいな。どうする、自分で腰を動かすともっと気持ちがいいぞ?」
言いながら彼はぺろりとひと舐め。ひっ、と間抜けな声を上げたわたくしは、
「そ、そんな……! 腰を……だなんて」
「大丈夫、やり方を覚えれば慣れる」
「そういう問題では……!」
彼は指先で秘所にあるつぼみを撫で上げました。
「ほら、腰を振ってみたらいい。絶対気持ちがいい。俺が保証する」
なぜ騎士が保証するんでしょうか。何だか色々つっこみたいのですが!
くりくりくりと指先が絶えず刺激してきます。「ああ……」あえぐ声に甘さが交じっていくのを止められません。脳はすっかり痺れ、思考能力なんてほとんど残っていないのです。
――腰を振れば、もっと気持ちがいい……?
今のわたくしには彼の言葉がすべて。わたくしはおずおずと腰を動かしました。
騎士の指先に、つぼみが擦れて甘やかな痺れを全身に送りました。腰を動かせば動かすほど――刺激は強くなる。体中に走る快楽が大きくなる。
それを求めて自ら腰を振る。こんな恥ずかしいことをして、騎士はどう思うのか――
彼は、興奮したようにうわずった声を出しました。
「いいぞ……すごくかわいい。こんなあなたを見られるなんて」
興奮……してくれている?
喜んでくれている――?
羞恥心は消えません。腰を振れば振るほどみだらな女だと泣きたいような気持ちになる。でも……
――彼が喜んでくれているなら、もうそれだけで――
いつの間にか、夜着は完全に脱がされてしまっていました。
わたくしは一糸まとわぬ姿で彼の前にさらされました。もう……彼に隠す場所などありません。
もう一度わたくしの膝を開こうとする彼。すると唐突に、溶けていたわたくしの思考が覚醒しました。
おもむろに上半身を起こし、「待ってください」と彼を押しとどめます。
「どうした?」
「……わたくしばかり裸なのは、ずるい」
わたくしは彼の夜着を脱がしにかかりました。そう、わたくしばかりずるい。あなただって一緒にならなきゃ。
「ときどき大胆だなああなたは」
彼は呑気にそんなことを言って、されるがままに服を脱がされました。
彼は傷だらけでした。五年の旅の激しさを物語るようです。
でも、彼のこういうところもちゃんと知っていなければ。気合いを入れ直し、やがてズボンを脱がそうという段になり――
わたくしは手を止めました。
前が、大きく張り詰めているのを見て。
「あう……」
思わずそんなうめき声を上げてしまいました。だってだって、男性の『大きくなっている』その部分なんて今まで見たことがないのです。
孤児院の子どもたち世話や、救貧院のご老人の介護で『そこを見たこと』自体はありますが……
騎士がにやにやとわたくしを見ています。
「どうした? 脱がしてくれるんじゃないのか?」
「―――っ」
ええい、女は度胸です! わたくしは彼のズボンを――彼のものを傷つけないよう気を遣いながら――思い切って下ろしました。
ぽろんと飛び出る初めてみる物体。猛々しく上向いています。まるで、威風堂々とした彼自身のよう。
騎士は立ち上がり、ズボンから足を抜く作業を自分で行いました。
わたくしは顔をそらしました。駄目です、やっぱり直視できません……
「そんなに避けられると悲しいなあアルテナ」
わたくしの前にどっかとあぐらをかいて座り、騎士は言いました。
あぐらの中心では雄々しいそれが丸見えです。
「これは、あなたと愛し合うために絶対に必要なものなんだから」
「………」
「それに、俺はあなたの全部を見た。あなたも俺の全部を見てくれ」
ヴァイス様……
わたくしはそろりそろりと顔を彼のほうへと向けました。
騎士は満面の笑顔です。本当に上機嫌です。わたくしとこうしているのが心底嬉しいと言いたげに。
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